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2013/07/28

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  • ・日本人、日本領事館に詐欺をする(其の三)

    長吉の件から1ヶ月後の明治12年(1879年)4月17日、前田源之助という人物が現れました。聞くところによると福島県巌城国標葉郡之荘の村民五右衛門の次男だと言います。ここにたどり着いた経緯は以下の通りでした。 「僕は明治10年(1877年)から横浜の外山要次郎の家で住み込みの下働きをしておりました。今年の2月に横浜に泊まっていたアメリカ汽船「東京丸」に乗船しました。とても疲れていたため、乗船した途端、眠ってしまいました。出発前に降りる予定でしたが、気が付いたら出航していて海の上にいました。その船の士官が『1月4日に香港に着いたら、領事館に行けばいい』と言いました。 船の上で「阿元」という中国人…

  • 日本人、日本領事館に詐欺をする(其の二)

    さて日本領事館に助けを求めてきた加藤金次郎が香港から上海行きの船に乗船したはずにもかかわらず消えてしまししたが、それから約2ヶ月後の明治12年(1879年)3月23日に下総国葛飾郡新川村の村民で、横浜清正公前住吉町2丁目4番地魚屋((※1)の竹中長吉が、香港の日本領事館に現れました。そして本人の自己申告によると以下の詳細がわかりました。 「僕は明治11年(1878年)12月27日に横浜に泊まっていたアメリカ汽船「東京丸」に乗船しました。その時は松影町2丁目2番地の忍野常松のところで下働きをしておりましたが、とても疲れており、乗船した途端、眠ってしまいました。出発前に降りる予定でしたが、気が付い…

  • 日本人、日本領事館に詐欺をする?(其の一)

    明治12年(1879年)1月30日、加藤金次郎(東京神田辦慶橋(?)松枝町1-2 医者加藤徳兵衛の次男、当時22歳半)が突然、領事館に現れました。本人の自己申告で、以下の経緯がわかりました。 「僕は明治11年(1878年)12月27日に横浜に泊まっていたアメリカ汽船「東京丸」(※1)に下働きとして乗船しました。出発前に降りる予定でしたが、船での仕事がきつくって、つい、うとうとしてしまったんです。気が付いたら出航していて海の上にいました。慌てて甲板にあがり、船員に伝えたのですが『香港着いたらおりぃや。陸に降りてから考ぇ』と言われました。とはいえ、一文も持ち合わせていなくどうしたもんかと、途方に暮…

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