私、有坂汀が今まで聞いていた音楽や、最近お気に入りの音楽をアルバム中心に紹介するブログです。
このアルバムが発売されたのは1996年。 僕が中学生のころでした。 本作は『Jealousy』の5年後に発表された、 アトランティック・レーベル後発表された モンスターロックバンド、X JAPANのアルバムです。 当時、同級生にXが好きだった人がいて、 聞きながら彼は今どこでどうしているだろうなと、 そんなことを考えてしまいました。 さらに時は流れて作業中のBGMを『紅』に してみたり、彼らの壮絶な奇跡をドキュメンタリー 映画化した『WE ARE X』が全世界で公開されたことも あるのかもしれません。 今回このアルバムを1枚通して聞いてみて、 1曲目の『DAHLIA』から最後に入っている 『F…
「AKB48の公式ライバル」として発足したアイドルグループ、 乃木坂46のデビューアルバムです。 ほんの少し前まではアイドルにまったく興味のなかった僕が このアルバムを聴くようになったきっかけは2015年に知り合った 「乃木坂に己の青春をささげた男」 ことH青年との出会いでした。 彼との付き合いの中で僕は「気づいたらドルヲタに」 と自分でも言いたくなるほどのヲタと成り果ててしまい (ただ、握手会やコンサートなどには足を運んだことはないのだ「在宅」 どまりなのですが…)、Youtubeで乃木坂の楽曲を聞きづけるにつけ、 「こりゃあ、1回アルバムで通して聴いてみたほうがいいのかもしれない…。」 と…
RYUICHI名義でLUNA SEAおよびTourbillonのボーカリストを担当 している事でも有名な河村隆一氏ことЯ・Kが クラシカル・ミュージックに初挑戦した作品になります。 僕がこの作品を聴いていたのは中学か高校時代の事で、 庵野秀明監督が撮影した初めての実写映画『ラブ&ポップ』を 観ていたせいもあるかもしれません。 収録されている楽曲はエリック・サティの「スタンダードナンバー」 ばかりでありまして、 『 3つのジムノペディ ジムノペディ』 や、 『6つのグノシエンヌ グノシエンヌ』 など、タイトルからピンとこない方も楽曲を聴けば 「あ、これどこかで聞いた事がある。」 とはたとひざを打…
このアルバムは1980年代イギリスの ニュー・ウェイブ・シーンの代表のひとり、 ハワード・ジョーンズのヒット曲を収録した ベスト盤です。 僕がハワード・ジョーンズの存在を知ったのは 尾崎豊の本とライブの中で、尾崎豊が20歳の時に 1年間、音楽活動を休止して渡米してニューヨークに 住んでいたころ、当時聞いていたラジオから午前0時に なると、ハワード・ジョーンズの 『No one Is To Blame(悲しき願い)』 が流れていたというエピソードからでした。 このアルバムの中にはデビュー曲である 『 Hide and Seek(かくれんぼ)』 や、個人的にお気に入りの一曲である 『New Son…
ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス~アンリリースト&レア・マスターズ plus Box set, Limited Edition
1942年11月27日に生まれ、1970年9月18日に突然この世を去った、 伝説のロック・ミュージシャン。ジミ・ヘンドリックス。 短くも鮮烈な音楽活動の中で、色あせない名曲を残した ジミの貴重な楽曲やアウトテイクやライブなどの演奏を 集めたボックス・セットです。 僕が彼の音楽を聴き始めたのは高校時代の話で、没後30年を 記念して2000年9月に発売された同名の4CD限定ボックスセットを お金を溜め込んで買い込んだのは、現在でも素晴らしい思い出 となってぼくの心の中に残っておりますが、本作は新たに 未発表テイク4曲を加えた全60曲収録の増強盤でであります。 ディスク:1に収録されている 『紫のけ…
僕も2回劇場に足を運んで鑑賞した2016年7月公開、 全国東宝系超拡大ロードショーとなり、大ヒットを博した 庵野秀明総監督、樋口真嗣監督による特撮映画、 『シン・ゴジラ』のオリジナルサウンドトラックです。 楽曲の数々を担当するのは庵野秀明監督の作品には 欠かすことのできない存在となっている鷺巣詩郎氏であります。 庵野秀明×鷺巣詩郎の両氏によるコンビは僕の10代を語るうえでは マストアイテムであるアニメ『ふしぎの海のナディア』から 後に 「時代と寝た作品」 とまで称される『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズまで 脈々と続くものであります。 本作の演奏順はほぼそのまま本編で使われた順で収録されており…
自分が見た映画の中で最も影響を受けている一つである マヌエル・ウエルガ監督作品映画『サルバドールの朝』 (出演:ダニエル・ブリュール、レオノール・ワトリング他) のオリジナル・サウンドトラックが本作です。 現在でもメインテーマを聞くたびに理不尽な理由で 残酷に処刑されるサルバドールのシーンが頭をよぎり、 目頭が熱くなってしまいます。 個人的には「蒸気機関車のあえぎ(ロコモーティヴ・ブレス)」 や 「サルバドール・デスカンサ」 そして、エンディングテーマに流れる 「イ・スィ・カントゥ・トリスト」に主題歌のボブ・ディランの 名曲「天国の扉」他が収録されているのも嬉しいところです。 映画。ノベライズ…
シンドラーのリスト ― オリジナル・サウンドトラック Soundtrack
ホロコースト題材にしたスティーブン・スピルバーグ監督の 映画で、作曲はスピルバーグ監督の映画でもおなじみの ジョン・ウィリアムズが担当しております。 この映画を始めてみたのは確か中学生ぐらいの頃だったかなと おぼろげな記憶をたどってみるのですが、 今思えばずいぶんマセていたのかなと、中年になった 僕は思うのでした。 このサントラは折に触れては聞きたいアルバムの一つでありまして、 特にヴァイオリニストのイツァーク・パールマン氏 (彼もまたホロコーストの犠牲者で下半身不随) によるテーマ曲は理屈抜きに魂に訴えかけるような畢生の 演奏です。 そのほかにも「ゲットー」が解体されるときに流れていた 子ど…
この人にとって始まりと終わりは同じところにあった。 そんなことを僕に感じさせたアルバムです。 伝説のピアニスト、グレン・グールドは1955年にこの作品の センセーショナルなパフォーマンスで一躍有名となり、 その26年後。同じ曲を収録し、結果的にそれが「白鳥の歌」 となったことはあまりにも有名です。 このグレン・グールド版J.S.バッハの「ゴールドベルク変奏曲」は かのスティーブ・ジョブズ氏も生前に愛聴していた曲の 一つだそうです。 公認自伝によると、彼のiPodにはこのアルバムと55年の ヴァージョンが入っていて、ジョブズ氏は81年版のことを 「人間的な成熟を感じる」 という趣旨のことを語って…
僕がコレを始めて聴いたのは、今からもう何年も前の話で、彼らの名曲である 「明日に架ける橋」が何度目かのマイブームになっていた頃であったと この文章を書きながら思い出しております。 この作品はサイモン&ガーファンクルの中で誰もが一度は聞いたことが あるであろうという名曲を網羅した日本独自編集のベスト版です。 「サウンド・オブ・サイレンス」、「スカボロー・フェア」 「59番街橋の歌(フィーリン・グルーヴィー)」 「コンドルは飛んで行く」など。数々のCMやドラマの主題歌や 挿入歌として使われ、聞くものの心をいつまでも魅了して止みません。 冬の散歩道 ?S&Gスター・ボックス アーティスト: サイモン…
THE END OF EVANGELION ― 新世紀エヴァンゲリオン 劇場版
このサントラを時々いていると、1997年の重く立ち込めた夏に 立ち返ってしまいます。 『旧世紀版』と現在では呼称される 『 THE END OF EVANGELION ― 新世紀エヴァンゲリオン 劇場版』 のサントラです。 その壮絶なトラウマ展開と難解なラストは語り草と なったわけですが、それを盛り上げるのは作曲を手掛けた鷺巣詩郎氏の 音楽あってこそです。 気分がふさぎ込んでいるときに聴くと鬱が加速すること請け合いですが、 僕も作家の平野啓一郎氏同様 「気分が落ち込んでいるときに明るい曲は聞きたくない。」 口ですので、『三つ子の魂百まで』とはよく言ったものです。 戦略自衛隊によってネルフ本部が…
これはかなり前の話になりますが、『情熱大陸で』 「フォークの神様」の異名を持つミュージシャン、 岡林信康が取り上げられておりました。彼は 大のマスコミ、テレビ嫌いで、テレビ番組に 出ること自体が、とても貴重なことだったのだそうです。 僕が岡林氏のことを知ったのは大学時代で、 ドキュメンタリー監督で作家で森達也氏の『放送禁止歌』 という本とドキュメンタリー番組を読んだのがきっかけ でした。 岡林氏がデビューしたのは学生運動の真っ盛りで、 そのメッセージ性の強い歌は、現在でも放送禁止に なっているものが多いのだそうですが、 その放送禁止になっている代表曲の一つである岡林氏の 『山谷ブルース』や『チ…
毎回12月の後半から1月の半ばになると、 僕にはいやでも思いだす曲が二つありまして、 それは、柴咲コウの『影』とレミオロメンの『粉雪』 であります。 あらかじめ断っておきます、僕は彼らの熱烈な ファンではありませんので、少し筆が過ぎるのは ご容赦ください。雪の日になると、この曲が頭の中に 流れてきて、当時の生活が古傷が痛むように、 疼くように思い出されるのです。 札幌にいた最後の半年に僕は本当に悲惨な生活を送っており、 今思い出すだけでも、辛くて辛くて仕方がありません。 すきっ腹を抱えて札幌の中心街をうろついていたころ、 大通りのハイビジョンテレビに彼らの『粉雪』の プロモーションビデオがずっ…
タイトルでピンときたかともいらっしゃるでしょうが、 今回のテーマは村上春樹の『1Q84』です。 初めて読んだときは久しぶりに小説に三日時間をとられました。 芥川賞とったくらいの小説なら30分くらいで読み終えてしまうので。 ここではさらりとしか触れませんが、内容はスポーツジムで インストラクターをしながら裏でドメステイック・ヴァイオレンスの 被害に遭った女性の配偶者を暗殺する『青豆』という女性と 小説家を志しながら予備校の数学講師をしている 『天吾』という男性の物語が交互に展開される。というものです。 僕は読んでいる途中でブツブツと物語が途切れるのがイヤだったので、 作者の意図をまったく無視して…
ここ何年かで久しぶりに「音楽」と向き合った気がします。 シングル「リンゴ売り」「裸電球」を含むシンガーソングライター、 中村中さんのセカンド・アルバムです。 衝撃的な内容でヒットを博したシングル「リンゴ売り」「裸電球」を含む 11曲が収録されており、CD+DVD盤のDVDには「リンゴ売り」と 「裸電球」のPV(Album version)、特典映像ほかを収録したものと なっております。 僕は本作品を深夜、イヤホンをして延々と聞き込み、中村中さんの 音楽の世界に「潜って」行きましたが、翌日現実世界に帰って来る事が 困難でありまして、そのあたりは注意が必要です。 彼女の書く作詞の世界は相当に重く、…
「パリは燃えているか」NHKスペシャル「映像の世紀」オリジナル・サウンドトラック完全版 Soundtrack
僕がNHKスペシャル「映像の世紀」を見ていたのは 確か中学から高校時代のことで(どんな10代だか…。) その中で音楽を担当されたのは加古隆氏でありまして、 2015年の戦後70周年とNHK放送開始90周年を記念した NHKスペシャル『新・映像の世紀』されており、再度彼が 音楽を担当したとの話を聞いて、CDを買って繰り返し彼の音楽を 聞いていたことを思い出しました。 ここに収録されているのは、『映像の世紀』のテーマ曲である 「パリは燃えているか」の各ヴァージョンなどを収録した完全版であり、 重厚なピアノが奏でる「20世紀」と言う時代にさまざまな感慨を 覚えたことを思い出します。 後に自分で文章を…
「友達の詩」が異例のロングヒットを記録したシンガー、 中村中のデビューアルバムです。 彼女の経歴に目を通し、 『15歳より独学で身につけたピアノで作曲をスタート。 2005年6月、自主制作盤「友達の詩」発売。 同年2月には岩崎宏美のアルバム「Natural」に楽曲。 2006年6月28日、21歳の誕生日に「汚れた下着」でデビュー。』 と書いてあるのを読んで 「あぁ。彼女はずいぶん壮絶な経歴を歩んできたんだなぁ。」 と思ってしまいました。 このアルバムを聞いていたのは確か20代の中盤あたりのことで、 表題作となっている 「友達の詩」 や 「私の中の「いい女」」 さらには 「汚れた下着」 も繰り返…
時計じかけのオレンジ オリジナル・サウンドトラック Soundtrack
鬼才・スタンリー・キューブリック監督作の バイオレンス映画で、主演を務めるのは マルコム・マクダウェル。 数多くの模倣犯を生んだことから本国であるイギリスでは つい最近まで上映もレンタルもできなかった 「いわくつき」の映画。そのサントラ盤です。 新し物好きのキューブリック監督らしく、映画音楽では 当時最新鋭のシンセサイザーが全編にわたって使用されており、 ブックレットには作曲の様子が写されているのですが、 黎明時のコンピュータと同様、シンセサイザーもバカでかい 装置がいくつも立ち並び、部屋の中を席巻していたことを この文章を書きながら思い出しております。 一度見たら忘れることのできないおどろお…
元ビートルズの中心メンバーで、 解散後はソロ活動に邁進するものの、1980年12月8日に 射殺されたジョン・レノンの楽曲を集めた ベスト盤です。 僕がこのアルバムをメチャクチャ聴いていたのは高校から 大学入学にかけてのころで、今にして思えば 多感な時期に彼の音楽に出会うことが出来たのは 本当に幸せな事だったのだなと、噛み締めております。 収録されている楽曲の数々はまさに『ベスト盤』 の名にふさわしく、このアルバム1枚さえ聴けば、 ほぼ問題なく、シングルでリリースした楽曲もほとんど網羅されて おりますのでそこもセールスポイントです。 「イマジン」から「 平和を我等に」まで全20曲は タイトルだけ…
後の音楽シーンに大きな影響を与えたザ・ビートルズ。 この作品は「アンソロジー」3部作の最後で、 後期の作品群、俗に『ホワイト・アルバム』と呼ばれる 『The Beatles』から解散に至るまでに録音された楽曲が 収録されております。 しかし、人間関係は破綻を迎えつつも、素晴らしい楽曲を残し、 『アヴィー・ロード』などの傑作を世に送り出したのは 彼らの彼らたるゆえんということなのでしょう。 ここに収録されているものは公式盤として発表されたものの アウトテイクやデモ音源ばかりなのですが、 正直なところ、洗練されたものとはかけ離れた内容で、 荒々しいものであったり、無骨であったり、正直、劣悪な 物で…
伝説のロックバンド。ザ・ビートルズ。 本作はレアトラックでビートルズの歴史を振り返る 『アンソロジー』シリーズの第2弾であります。 思えば、このシリーズを初めて聞いたのは高校時代のころでしたが、 ほぼ同時に村上龍の小説も読み始めたこともあり、 まさに文化系人生の「王道」を歩んでいたのだなぁと、 この文章を書いていた時に否応なく気づかされるのですが、 聞いていた当時は、無理に無茶を重ねてやっとこさっとこ 入学した高校にまったくと言っていいほどなじめず、 (これが卒業するまでつづいた。) 疎外された自分の状況を多々だた、こういうカルチャーで 慰めるしかない日々が続いていたころのことでした。 おかげ…
音楽をやる上で影響を受けたことがない人間を 探すほうが逆に難しいのではないかと言われる ロックバンド『ザ・ビートルズ』。 このアンソロジーボックスは3部作の第1部で、 初期の音源が収録されております。 思えば、コレを初めて聞いたのは高校時代のことで、 本編のアルバムを全て聞いて、 そのあとにアンソロジー版を聞いておりましたことを の文章を書きながら思い出しております。 このボックス・セットが最初に発売されたときに 大きな目玉となったのは、1980年に亡くなった ジョン・レノンが残した音源を他のメンバーが 一つの曲として完成させた 『フリー・アズ・ア・バード 』 があり、僕自身もまた何度も聞いて…
モンスターバンド。ザ・ローリング・ストーンズが 1994年に発表したオリジナル・アルバムです。 この時期のストーンズは、長年ベースを担当していた ビル・ワイマンが脱退し、ベースにダリル・ジョーンズを 起用し、制作されたとのことです。 前作のオリジナル・スタジオ録音作 『スティール・ホイールズ』以来5年ぶりの 作品です。 僕がこのアルバムを買って聞いていたのは高校時代のことで、 これがストーンズのアルバムを初めて自分で買った経験 なのかなと、文章を書きながら思い出しておりました。 僕も読んだ記憶があるのですが、日本語版CDでは ストーンズファンである山川健一の書き下ろし 小説も歌詞カードとともに…
1960年代に一世を風靡したロックバンド。ザ・ドアーズの ボックス・セット。その第2弾です。 これを聴いていたのは「1」同様、高校時代のことであり、 遠い記憶を辿ってみると、このアルバムは買わずに近所の TSUTAYAでレンタルしたかなと思っているのですが、 こうして今思い返して文章を書いていると、改めて の残した音楽は偉大であり、僕の人格形成に多大なる影響を 与えてくれて物だな、ということを実感せずにはいられません。 ここに収録されているのは67~70年にかけてのコンサート、あるいは スタジオ・ライヴ音源+デモ音源と新たに編成した ものであり、こういうものを購めるのは筋金入りの「マニア」 で…
これを初めて聴いたのは、高校時代のことで、当時貰った お年玉のうち、かなりの額を割いて購入したことを この文章を書きながら思い出しておりました。 60年代音楽シーンを代表する伝説のロックバンド。 カリスマ的存在ジム・モリソン擁する「ザ・ドアーズ」 のボックス・セットを2つに分けて再発するシリーズで、 本作はその第1弾です。 今思えば、こういうボックスセットは、先に オリジナル・アルバムを聴いてから「外典」として 聴くべきであって、イキナリこういうものを聴くのは 余りいいことではありません。 それでも、この2枚組みアルバムは貴重な音源を 収録しており、67~70年にかけてのコンサート/ スタジオ…
ローリング・ストーンズのギタリスト。キース・リチャーズが 1992年に発表したソロアルバムでスタジオ・アルバム としては2作目、4年ぶりの作品です。 スティーヴン・ジョーダンとワディ・ワクテルとの 共同プロデュースのこの作品は、前作のような豪華ゲストも ,曲調も多彩ではないものの、ギターとドラムスの絡みを 中心に硬質のバンド・サウンドをくみ上げており、 骨太なロックを我々に聞かせてくれるのです。 ちなみに、日本版のボーナス・トラックである 「キー・トゥ・ザ・ハイウェイ」は1991年の録音で、 元々はジョニー・ジョンソンのアルバム 『Johnny B. Bad』に収録されていたヴァージョンだそう…
1970年代を象徴するパンクバンド。 セックス・ピストルズ。ここアルバムは彼らにとっても、 またロック史に残る名盤にしてバンド唯一の オリジナル・アルバムです。 存在を知ったのは中学時代で、実際に聞いたのは 高校か大学時代になります。 文章を書いていて思い出したのですが、 大学時代に出会った人の中にSさんという方がいて、 10代のときにセックス・ピストルズとニルヴァーナに 影響を受け、高校を中退。パンクバンドを組んでいたときに 結婚し、僕と出会う直前に離婚を経験した、 という方がおりまして、彼とはあまりいい別れ方をして おりませんので、大学を離れて以降は現在に至るまで 一度も会っておりませんし…
『永遠の不良』の異名をほしいままにする ザ・ローリング・ストーンズのギタリスト。 キース・リチャーズのファースト、ソロアルバムです。 僕がこれを初めて聞いたのは高校時代のことで、 今思い出すと随分背伸びしていたんだなぁと、 幾分苦笑してしまいますが、そのカッコよさは 時を経ても少しも古びるものではなく、 彼の奏でるギターとヴォーカルの持つスリルとコクが 矛盾なく同居したつくりには聞いていて心地よい「陶酔感」を もたらすことでしょう。 このアルバムの中ではキース・リチャーズが全曲 リード・ボーカルを担当しており、そのなかでも 「メイク・ノー・ミステイク」 キース・リチャーズとサラ・ダッシュの デ…
実のところを言うと、このアルバムを初めて聴いたのは 2010年のころのことです。 この参加しているメンバーはデビッド・マシューズ(ピアノ)、 ルー・ソロフ(トランペット)、アンディ・スニッツァー(サックス)、 チャーネット・モフェット(ベース)、ビクター・ルイス(ドラム) であり、このアルバムが発表された2009年は、結成25周年を 迎えたとのことで、彼らマンハッタン・ジャズ・クインテット の来日記念アルバムが本作です。 セクシーで印象的なジャケットもさることながら、 収録されている楽曲はジャズに余り詳しくない僕でもわかるような ミュージシャンたちを輩出した伝説のコンボ、ジャズ・メッセンジャー…
繊細で多彩な音色を自在に操る気鋭の クラシック・ギタリスト。村治香織参のことを 初めて僕が知ったのは『情熱大陸』でした。 彼女は高校卒業後、最も多感な時期にパリに 留学しており、このアルバムには彼女が吸収した フランスのテイストが存分に入っております。 『ジムノペディ 第1番』から3番。 『亡き王女のためのパヴァーヌ』などのクラシックの名曲を 文字どおりギターで奏でる彼女の力量には本当に 舌を巻いてしまいます。 僕は楽器がまるで駄目で、音譜もいまだに読めずじまいの 『聞き専門』 なのでありますが、数を聞き続けるとそれなりに耳が肥えてきて、 自分好みの曲やアーティストが見つかるというものです。 …
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