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有閑倶楽部二次創作小説と自作掌編小説ブログです。

二次創作小説、自作小説を不快と思われる方はご遠慮下さい。

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2013/02/22

1件〜100件

  • 遠い空、それよりも、もっと遠い想い

    4月だと言うのに、ダウンが必要な日がまだあるなんて。この間、夏日に近い気温になってから、あたしの気分はもう、初夏。今さら上着なんて・・・でも、寒くてしょうがない。あたしはダウンを羽織り、お土産用のケーキを買って、野梨子と魅録が待つマンションへと向かった。二人の住む部屋は、お互いの実家の中間点に位置していて、あたしの家からはタクシーで30分もかからない。でも、訪れるのはまだ2回目。よく、「いつでもお夕飯...

  • 冬になる前に 2

    冬が近づいている午後の陽射しは深く、低い。歩くたびにくしゃくしゃと音を立てる庭には落ち葉が敷き詰められ、木々の、長く黒い影が伸びている。静かに寒さが進んでいるのに、梅の木の枝には来年を迎えるように花芽が芽吹いていて、これから来る冷たい冬の向こうには、必ず春が待っているのだ、とそう思うだけで心が少し軽くなった。裏庭から勝手口に入ると、先ほどまでおば様が台所にでもいたのだろうか、ふんわりとした煮物の匂...

  • 冬になる前に

    昼休みに生徒会室の入ると、野梨子がベランダに出て空を眺めていた。「寒くありません?」僕が声をかけると、驚いたように振り向いた。「気付きませんでしたわ。全く」「何を見ていましたか?」僕はベランダに出、野梨子の横に立つ。手摺りに両手を置き、空を仰いでいる彼女を見つめ、同じように手摺りに両肘を置いた。「空よ」「空に何かありました?」「いえ、何も。ただ、すっかり空が高くなりました」「本当に。気付けば秋空。青...

  • no name the short story 2

    学校が一週間ほど休校になって、でも、外出は自粛だからあたしは家でのんびりしている。はじめの2日間くらいはラインをしたりネットで映画を楽しんだりしていたけど、すぐに厭きてしまった。はじまったばかりの夏が、心地よい風と匂いを運んでくる。あたしは自分の部屋の窓を開け放し、一人がけのソファを窓辺に置く。朝から昼まで、ずっとソファに座り込んで窓の外を見ている。夏の空、飛行機雲、数々の思い出が、あたしの胸に甦...

  • 夢で逢えて

    あれから数日して、私はもう一人の男性と接触をする。私は、彼の生まれるはずだった子供となって彼の前に現れる。夢の中だ。彼の夢の中に私は彼の子供となって現れる。女の子。3歳位の、パパが大好きな女の子。私たちはいつもの川辺にいて、石投げをしている。パパは上手に水面の上を、まるで滑るように石を投げ、何回か跳ねらせる。私も真似をして石を投げるけれど、水面を跳ねらせることはできない。「ことちゃんできないもん」...

  • 私が待つところで

    人間と動物の違いについて私は何も知らない。生態系や交易・・・その言葉の意味も分からない。けれど彼らは(彼らとは二人の人間である)、それぞれに私を助け、私を愛した。もちろん私の性別など関係なく、彼らは私を大切にしてくれた。同時に私も彼らを特別に想い、狂おしいほど愛している。その狂おしさが通じたのか、私は生物種の域を超えて、彼ら二人の人間に「人間」として会うことが赦された。私はある、人間以外の生き物で...

  • 想いの不思議

    日がすっかり長くなった春の放課後、生徒会室の窓を全開し、カーテンがハラハラと踊るのを見ている。ゴールデンウイーク目前で、みんなはそれぞれ好きなことをしている。「やっぱりねぇ、男は包容力さ。ね、可憐」「へ?」ソファに隣り合って座っていた美童がわたしに声をかける。振り返ると彼はさっきと同じファッション雑誌を手にしていて、目は紙面を見つめている。「なんて言ったの?美童」余程包容力がなさそうな繊細な指先が...

  • no name the short story...1

    久しぶりに会った君は、またキラキラしていた。あの頃と変わらない弾けるような笑顔と、何かにときめいているような輝き。今は誰に夢中なの?僕は心の中で訊いてみる。君はいつも一つのものに心を奪われるものだから、気がつくと、全く別の方向を向いていて困る。悪く言うと、落ち着きがない。例えばそれがタレントやアニメなら諦めがつく。食べ物なら、一緒に食べちゃえばいい。けれど、相手が僕らの親友なら?他の誰かなら?以前...

  • 過ぎてしまえば

    あいつらと別れて、ちょうど二年になる。別れ際、新しい部屋の場所を知られちゃって、でも、あたし達はまるで潔かった。なんてね。新しい生活に期待して、忙しさに紛れて、淋しさを感じる隙なんてなくて。「あのマンション、立地が良いね」ちゃんと場所まで調べてたの?そのわりに、一度も遊びに来てくれなかったね・・・でも今日、マンションのエントランスを出た時、あたしは通りを車で走るメンバーの一人を見かけた。あたしには...

  • reminiscence ~another page~

    この作品は “Rummage Sale”様 へお贈りした作品で、二次創作小説作家として活動を始めた頃のものです。多分、自分のサイトもブログも持っていなかった時で、13年前位の作品です。ご了承くださいますようお願い申し上げます。...

  • ブログ画面復旧

    ご訪問ありがとうございます。別ブログ“charm anthology”のブログ画面の復旧が確認されました。しかしながら管理画面へは入ることがまだできずにおりますので、更新にはもう少し時間がかかりそうです。また新たな進展がありましたらお知らせしたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。...

  • 別ブログ“charm anthology”について

    ご訪問ありがとうございます。別ブログ“charm anthology”ですが、いただいたコメントにもありますように、現在はシステム障害によって閲覧できない状態です。管理人である私でさえも管理画面に入ることができません。週末に障害が発生したため、週明けには復旧できるものと思っていましたが、今もなお復旧の見通しが立たないようです。私にとって大切な作品がたくさん保存していますので、なくなってしまうのはとても残念です。な...

  • 想いの向こう

    クリスマスパーティーの準備は、くじで決められた相手と行う。普段は幼なじみの清四郎とばかりといる私は、性格が合わなさそうな魅録とでは気疲れしそうで仕方なかった。いや、彼といる分には問題ない。彼のやんちゃな部分も、どこか真っ直ぐな気持ちも、不器用な真面目さも嫌いではない。むしろ彼が、私のような人間が得意ではないはずだから、きっと疲れてしまうだろうと思う。もしかしたらお互いが気を使い、せっかくの時間を無...

  • コメントについて

    管理人の描く文章やブログスタイルが気に入らない方は、ブログへの訪問はご遠慮ください。作品への誹謗中傷をコメントで残すことも止めていただきたいです。ブログ内のメッセージを読んでからコメントを投稿してください。今後もこのブログを更新していくつもりですが、作品が気に入らない方は訪問はしない方がよいと思います。お互いが不快になるだけです。         ...

  • 戻れるならば・・・

    熱さと息苦しさ、動悸で目が覚めた。あたしは慣れないベッドの中にいて、布団の厚さと重さに耐えきれずに体を動かしたら、下腹部に鈍い痛みを感じた。痛みの理由について思いめぐらしていたら、どこかで誰かの話し声が聞こえた。その声には聴き覚えがあった。聴きなれたトーン。でも、話の内容までは聴こえない。多分電話だと思われる。息を潜め、耳を澄まし、少しだけ体の位置を変える。その時、ベッドの中から漂った匂いで、あた...

  • ・・ハジメテノコイ・・

    街を歩いていたらミュージックビデオが流れていた。見たこともない、興味もないような映像。だけど、つい目が留まったのは、知っている誰かを見たから。誰かというのは知っている友人なんだけど、多分、絶対、そう。一瞬、でもそれは確実で、良く知っている二人は、どうしてこんな所にいるんだろう。どうして彼・・・彼らは映っていたんだろう。ショウウィンドウは楽器店のもので、この通りを歩く人を映していた。自然にカメラへ収...

  • 秋祭りの日

    いつになく暗い顔の清四郎があたしの後ろを無言で歩く。目元がどんよりしていて、下向き加減。普段ならメンバーの先頭を歩いているくせに、変なの。でも理由は知ってる。清四郎の大事な幼馴染の野梨子が、あたしの親友の魅録と付き合い始めたから。去年の秋祭りは、清四郎の隣は野梨子だった。もちろんあたしの隣は魅録。けれど冬になるころから野梨子の視線の先が変わった。冬が終わり春が過ぎ、夏になるころには野梨子の視線に重...

  • それぞれの間に

    親友だから離れることはないって思ってた。親友はずっと親友だから、何も変わることはない。もちろん今だってそうだけど、気持ちは何だか落ち着かない。「野梨子と付き合うかも知れない。前から気になってたからさ、ちょっと伝えてみたんだ」魅緑が突然あたしに言う。何だか胸が、ぐぅって押される感じ。「へぇ、で野梨子は、なんて?」「考えてみるから、時間を下さいだって。でも今度の日曜日に遊びに行くから、脈ありだな」「ふ...

  • はれ、ときどきなみだ

    押し流されるような人ごみの中で彼女は突然立ち止まった。当然人は彼女にぶつかり、時々舌打ちをしながらまた流れていく。それでも流れに逆らう彼女を、僕も振り切るようにして彼女まで戻る。「どうしました?危ないですよ」「ええ、そうなんだけど」細い体を踏ん張るようにして立ち、きょろきょろと左右に小さな頭を動かす。「誰か知ってる人でもいました?」「そうなのよ。いたのよ、昔の彼」「へぇ・・・」「あっ、て思って、振...

  • 春の想い

    一年を通して数回、この湖にある別荘に来る。長期休み前や夏の日の週末、この別荘の持ち主である親友の両親に頼んで泊めてもらうのを、仲間達は楽しみにしているのだ。近くには温泉郷があり、また、小さなテーマパークもある。数日を過ごすには不便はない。先ほども温泉地にある商店街で、夕食の買い物をしてきた。メニューを決め、買い物リストを作り、下ごしらえをする。料理は女友達の一人より得意ではないけれど嫌いでもない。...

  • 冬の虹

    久しぶりに悠理と遊んだ日曜日。今日は一日中、二人で俺のバイクに乗ってあちらこちら走った。最初は休みとあってご機嫌だった彼女も、夕方が近づくにつれて不機嫌になる。あるいは、午後になって降った雨のせいかも知れない。俺達は雨宿りに入ったコンビニエンストアでちょっとだけ喧嘩をした。「風邪をひいたみたいだ。鼻がつまって、頭がぼぉっとする」「嘘つけ!さっきまではしゃいでたくせに。それに普段よりかなり昼飯食って...

  • 元旦にて

    初詣の帰り、僕はメンバーと別れて野梨子と共に帰り、彼女の家に寄った。彼女は少しだけ風邪をひいていて、メンバーと食事の約束をしていたが体調を考えて帰宅すると言ったからだ。「あら、良いんですのよ。清四郎は皆と一緒に食事に行かれて」「気にしないで下さい。僕も同好会の資料を4日までに仕上げないといけなかったので」「そうですの。それなら仕方ないですわね。悠理達、楽しみにしていたでしょうに」「野梨子の体調と僕...

  • 今年、最後に

    二学期末の大掃除をサボって冬休みに突入したら、生徒会長に呼び出された。運動部の各部室の点検と、運動部部長の机の整理整頓くらいしろと。高等部二年の時で、ちょうどあたし達が中心となって生徒会を運営する時期になっていた。まだまだなれない働きと、まだまだなれない…生徒会長…ご親切に、あたしを呼び出してから机の整理整頓が終わるまで付き合ってくれている。「もう終わるから。先帰って、どーぞ」「ちゃんとやった?」「...

  • ある雪の日のできごと

    高等部一年の最初の冬。メンバーになれてるようで、まだなれてない。親友と呼べるのは魅録だけ。初等部から苦手意識たっぷりのお二人さんとは、ギクシャクが続いたまま。あたしを理解しようとしている野梨子には感謝している。でも清四郎との距離は、どうかなと思う。アイツは、こんなあたしをどう思ってるんだろう。守ってくれたのは、学園長との一件。ただの一度。まぁそれをきっかけに、今があるのかなと思うけど。どうしてそん...

  • おわる、しあわせ

    いつの間に、季節が変わったのだろう。玄関先の松の木の下に、重なる枯葉を見て気付く。見上げれば弱い陽射しが辺りを照らし、低い影が午後の日の短さを覚えさせる。秋になったとばかり思っていたが、すっかり、季節は冬に変わっていた。何度も、何年も、この季節は淋しい時だと感じていた。春の希望も、夏の激しい想いも、秋の切なさから生まれる淋しさは、当たり前の巡りだと思っていた。けれど玄関先の光景は、現実をそのまま受...

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