摩登伽物語(まとうがものがたり)ついに明かされる宇宙の秘術、宿曜占術の伝授帝勝伽(ていしょうが)王が説いた真理の光は、婆羅門(ばらもん)蓮花実(れんげじつ)の…
日々の出来事と読書記録を公開しておりますので、よかったら遊びに来てください♪
言心録(げんしんろく)とは、心に残しておきたい言葉という私の造語です。読書、名言のライフログです。
三国相伝陰陽輨轄簠簋内伝金烏玉兎集 安倍晴明 (簠簋内伝) 三十、八方塞がりについて
三十、八方塞がりについて八方塞がり(はっぽうふさがり)とは、その年において本人にとってすべての方位が凶と判断されるため、出行・転居・婚姻・起業など、新たな行動…
三国相伝陰陽輨轄簠簋内伝金烏玉兎集 安倍晴明 (簠簋内伝) 二十九、天盗・地盗について
二十九、天盗・地盗について 天盗(てんとう)・地盗(ちとう)は、それぞれ天界・地上において物事を奪い取る邪神とされ、財産や信用、健康など「失」を招く存在です。…
三国相伝陰陽輨轄簠簋内伝金烏玉兎集 安倍晴明 (簠簋内伝) 二十八、天火・官府の方角について
二十八、天火・官府の方角について 天火(てんか) は、天より降る災火、すなわち落雷や火災の象徴です。その在所においては、炉を築くことや火を扱うこと、灯を移すこ…
三国相伝陰陽輨轄簠簋内伝金烏玉兎集 安倍晴明 (簠簋内伝) 二十七、四殺日について
二十七、四殺日について 四殺日(しさつび)とは、年・月・日・時の四柱において、陰陽の不調和や五行の相克が重なることで凶事を招く日とされます。この日にあたる…
三国相伝陰陽輨轄簠簋内伝金烏玉兎集 安倍晴明 (簠簋内伝) 二十六、阿修羅について
二十六、阿修羅について 阿修羅(あしゅら)は、もともと戦闘の神として争いと勝負、怒りを象徴する存在ですが、方位神としては特異な役割を担います。その在所において…
三国相伝陰陽輨轄簠簋内伝金烏玉兎集 安倍晴明 (簠簋内伝) 二十五、天恩神について
二十五、天恩神について 天恩神(てんおんしん)は、天より降り注ぐ恩徳を象徴する吉神であり、喜びを招き、和合をもたらす存在です。この神の在所で婚姻・出産・表…
三国相伝陰陽輨轄簠簋内伝金烏玉兎集 安倍晴明 (簠簋内伝) 二十四、天医神について
二十四、天医神について 天医神(てんいしん)は、病を癒す霊験あらたかな吉神です。その守護する方位は、薬の調合や治療、医療の開業などに特に吉とされます。病人を…
三国相伝陰陽輨轄簠簋内伝金烏玉兎集 安倍晴明 (簠簋内伝) 二十三、歳破神について
二十三、歳破神について 歳破神(さいはしん)とは、その年の十二支に対して真逆の方角に現れる凶神のことです。たとえば辰(たつ)年であれば、歳破神は戌(いぬ…
三国相伝陰陽輨轄簠簋内伝金烏玉兎集 安倍晴明 (簠簋内伝) 二十二、五不食日について
二十二、五不食日について五不食日(ごふしょくにち)とは、天地の気の調和が乱れ、人が食を口にすべきでないとされる特別な日です。五行の不和や陰陽の逆転が起こると伝…
三国相伝陰陽輨轄簠簋内伝金烏玉兎集 安倍晴明 (簠簋内伝) 二十一、三瓶について
二十一、三瓶について 三瓶(さんびょう)とは、特定の儀式で用いられる調度具、または霊的三位を象徴するものとも考えられますが、その詳細は不明です。一説には、三…
三国相伝陰陽輨轄簠簋内伝金烏玉兎集 安倍晴明 (簠簋内伝) 二十、五食日について
二十、五食日について 五食日(ごしょくにち)とは、五穀(米・麦・黍・豆・粟)を調理・摂取することを慎む日とされる特異日です。古来より、以下の理由で忌避され、陰…
三国相伝陰陽輨轄簠簋内伝金烏玉兎集 安倍晴明 (簠簋内伝) 十九、五墓日について
十九、五墓日について 五墓日(ごむび)とは、五方(東・西・南・北・中央)の墓に対応する忌むべき日を指します。この日に造作・移転・婚礼・出産などの慶事を行うと、…
三国相伝陰陽輨轄簠簋内伝金烏玉兎集 安倍晴明 (簠簋内伝) 十八、還魂日について
十八、還魂日について還魂日(かんこんにち)とは、死者の魂が一時的に現世へ戻るとされる特異な日で、霊的影響が強まると伝えられています。 凶とされる行為 …
三国相伝陰陽輨轄簠簋内伝金烏玉兎集 安倍晴明 (簠簋内伝) 十七、羅刹国について
十七、羅刹国について羅刹国(らせつこく)とは、異域の鬼神が棲まう地として仏典にしばしば登場します。そこでは悪鬼が跋扈し、その影響を象徴する日は「凶日」とされ…
三国相伝陰陽輨轄簠簋内伝金烏玉兎集 安倍晴明 (簠簋内伝) 六、天牢神について
六、天牢神について天牢神(てんろうしん)は、天界における刑罰や閉塞を象徴する凶神とされます。ある暦注では、造作・婚礼・移転など、あらゆる行為が凶とされ、これ…
三国相伝陰陽輨轄簠簋内伝金烏玉兎集 安倍晴明 (簠簋内伝) 五、七箇の善日について
五、七箇の善日について善日(ぜんじつ)とは、万事において吉とされる日のことです。特に以下の七日が「七箇の善日」として重視されます。 天赦日(てんしゃび)…
三国相伝陰陽輨轄簠簋内伝金烏玉兎集 安倍晴明 (簠簋内伝) 四、九図について
四、九図について九図(きゅうず)とは、洛書・九宮八卦・後天八卦の配列に基づく図象で、数理と方位理を体系的に示すものです。中央に「五」を置き、四隅に奇数(1・3…
三国相伝陰陽輨轄簠簋内伝金烏玉兎集 安倍晴明 (簠簋内伝) 三、十二客について
三、十二客について 「十二客」とは、時に「十二直(じゅうにちょく)」や「十二将神(じゅうにしょうじん)」と同義と捉えられる概念です。 十二直:建・除・満・平…
三国相伝陰陽輨轄簠簋内伝金烏玉兎集 安倍晴明 (簠簋内伝) 二、十二支について
二、十二支について 十二支(じゅうにし)とは、以下の12種を指します。子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ…
三国相伝陰陽輨轄簠簋内伝金烏玉兎集 安倍晴明 (簠簋内伝) 一、十干について
一、十干について十干(じっかん)とは、甲(こう)、乙(おつ)、丙(へい)、丁(てい)、戊(ぼ)、己(き)、庚(こう)、辛(しん)、壬(じん)、癸(き)の10種…
三国相伝陰陽輨轄簠簋内伝金烏玉兎集 安倍晴明 (簠簋内伝) 『簠簋抄』巻之二 目録
『簠簋抄』巻之二 目録 十干(じっかん)について 十二支(じゅうにし)について 十二客(じゅうににきゃく)について ※詳細不明。十二直・十二神将などと…
三国相伝陰陽輨轄簠簋内伝金烏玉兎集 安倍晴明 (簠簋内伝) 天徳神(蘇民将来)と月ごとの在所
天徳神(蘇民将来)と月ごとの在所病を避け、建築や旅にすべて吉とされる天徳神は、蘇民将来の化身とも伝えられます。以下は、旧暦の各月における天徳神の在所(吉方)で…
三国相伝陰陽輨轄簠簋内伝金烏玉兎集 安倍晴明 (簠簋内伝) 金神七殺(きんじんしちさつ)とは
金神七殺(きんじんしちさつ)とは「七度殺すほどの凶神」とされ、最も忌まれる方位神が金神七殺です。以下のように、十干ごとに在所(凶方)が定められています。 …
三国相伝陰陽輨轄簠簋内伝金烏玉兎集 安倍晴明 (簠簋内伝) 八将神について
八将神について※牛頭天王の八王子に対応し、各々凶方として在所を定める凶神です。 大歳神(たいさいじん) 在所:その年の十二支の方位(例:辰年は辰の…
三国相伝陰陽輨轄簠簋内伝金烏玉兎集 安倍晴明 (簠簋内伝) 歳徳神の方位
歳徳神の方位 歳徳神(としとくじん)は、その年の十干によって定まる「最も吉とされる方位神」です。歳徳神の在所(吉方)は以下のとおりです。 十干 …
三国相伝陰陽輨轄簠簋内伝金烏玉兎集 安倍晴明 (簠簋内伝) 八王子 天道神の方位
八王子について牛頭天王の「八王子」とは、陰陽道における方位神であり、年ごと・方角ごとに吉凶を司る以下の八柱の神々を指します。 大歳(たいさい) 大将軍(…
三国相伝陰陽輨轄簠簋内伝金烏玉兎集 安倍晴明 (簠簋内伝) 五節句と供物の象徴 信仰と護りの心得
五節句と供物の象徴牛頭天王が定めた五節句の祭礼と、それぞれの象徴する巨旦(そみんの兄)の部位は以下のとおりです。 節句 供物 象徴する巨旦…
三国相伝陰陽輨轄簠簋内伝金烏玉兎集 安倍晴明 (簠簋内伝) 蘇民将来と誓いから五節句の供え物
蘇民将来への報恩と誓い増野に到った天王は、老い朽ちた蘇民将来の様子を見て深く胸を打たれました。そこで八王子を伴い、その地に三日間車を停め、珍しい果物を惜しみな…
三国相伝陰陽輨轄簠簋内伝金烏玉兎集 安倍晴明 (簠簋内伝) 牛頭天王の正統と試練から完全なる調伏
牛頭天王の正統と試練 ここに明らかとなるは、天王こそ天主(帝釈天)の苗裔にして、その名を牛頭天王と号す。かつて南海を渡り、妻を求めて旅した聖者は、鬼王に関門…
三国相伝陰陽輨轄簠簋内伝金烏玉兎集 安倍晴明 (簠簋内伝) 宮中の饗宴と永遠の契り 八王子の進軍
宮中の饗宴と永遠の契り音楽は絶えることなく奏でられ、金石の調べは四方に轟き渡った。宮中の内外に二つの歌が高らかに歌われ、その幽玄なる響きは天地をも貫く。こうし…
三国相伝陰陽輨轄簠簋内伝金烏玉兎集 安倍晴明 (簠簋内伝) 毘首羅(天刑星)の啓示 蘇民将来
毘首羅(天刑星)の啓示あるとき、天帝の下僕を自称する者が天王の檻の前に立ち、こう訴えかけました。 「我は天帝の使者なり。 人々と和し、汝を助くる者なり。 名は…
三国相伝陰陽輨轄簠簋内伝金烏玉兎集 安倍晴明 (簠簋内伝) 天帝の使者 転輪聖王への証命
天帝の使者――毘首羅の訴えあるとき、ある者が天王の檻の前に立ち、こう訴えかけました。 「我は天帝の使者なり。 人々と和し、汝を助くる者なり。 名は天刑星、また…
天地人三才と吉凶悔吝の理ここにおいて、天地人の三才は定まり、四時の順序は正しく、日月星辰の名は定まりて、吉凶悔吝の理が明らかとなった。天は象を示し、聖人はこれ…
三国相伝陰陽輨轄簠簋内伝金烏玉兎集 安倍晴明 (簠簋内伝) 『簠簋抄』巻之一 目録
三国相伝陰陽輨轄簠簋内伝金烏玉兎集『簠簋抄』巻之一 目録陰陽家の金烏玉兎集に収められた『簠簋抄』巻之一では、以下の項目が目録として示されています。 天道神の…
黄石公三略 最終回 兵の機略──迅速と欺瞞の要諦 利益の衡量
兵の機略──迅速と欺瞞の要諦古来、戦いにおける**機略(権謀)と偽り(計略)**の重要性は以下のように説かれています。 「兵の情勢は、**急(迅速)**な…
黄石公三略 士に求められる賞罰と清廉な政治 財用の枯渇が招く国家の危機
士に求められる賞罰と清廉な政治古来から、士(たる者)には厳格な賞罰と徹底した調査が求められてきました。 「士は賞罰を明らかにせねばならない。 行われた事の…
黄石公三略 賢人と奸臣 賢人の無私無作 「道」と五徳の本分 礼と威厳
賢人と奸臣──政治の善悪が生む影響古来、政治の善し悪しが臣下や社会に与える影響について、次のように説かれています。 「政治がよければ忠臣が多く、 悪い政治に…
黄石公三略 七つの「楽しみ」と理想の統治 楽の本質──「忘却」と「安堵」の力 徳の連鎖
七つの「楽しみ」と理想の統治古来、政治がもたらす「楽しみ」は、都や町の鐘や楽器などの物質的な豊かさを超え、人々の心に永続する幸福を生み出すと説かれてきました。…
礼による降伏と統一古来、「礼(礼儀・秩序)」は単なる形式を超え、人々の心をまとめ、社会を統一する根幹とされてきました。以下の言葉が示すとおり、あらゆる場面で「…
天下に及ぶ恩沢古来より、為政者の恩沢は万物に及ぶと説かれます。次の連環は、その深遠な徳の広がりを示しています。 「天下の危難を救う者は、天下の権力を掌握でき…
師から将軍へ──徳の連鎖古来、軍勢の秘伝書には次のような教えがあります。 「よく師(指導者)となる者は、よく士(優れた部下)となる。 よく士となる者は、…
黄石公三略 将たる者に必要な八つの徳 軍勢秘伝――教えてはならない六つの禁則
将たる者に必要な八つの徳士(たる者)は、以下の八つの徳を備えることで初めて「将」となることができると説かれます。 勇:勇気を根本とする 忠:忠誠をもって…
黄石公三略 兵士には余計な情報を与えず、一つの目標に集中させよ
軍勢の秘伝書には、次のように記されています。 士卒に「目先の利益」を語らせるな。 士卒に「損害」を口にさせるな。 士卒に「得失」を口にさせるな。 士卒に「兵…
将軍が信義を重んじれば、国は自然と安定します。主君が安らかで、民が健やかであれば、主君にどれほどの欲がなくとも国家は繁栄を続けるのです。古来、軍を動かす本質…
古来、最上の為政者には以下の六つの徳が備わっていると説かれます。 慮(おもんぱかり) 深い思慮で物事を長期的に見通す。 心労を招くことなく、安定した統治…
黄石公三略 賢者を見れば自らを慎み、不肖の者を見ればこれを育てる。
兵法の秘伝にはこう記されています。 賢者を見れば自らを慎み、不肖の者を見ればこれを育てる。 功績ある者にはその報いを与え、功績なき者をそのことで責め…
将軍が平静でいられるのは、部下と苦楽を分かち合っているからです。困難を深く考えすぎないのも、部下とともに挑むから。心配事におののかないのも、部下と支え合うから…
古典兵法に学ぶ──決断力と人材重視の要諦1. 決断のタイミング 「士は去るべき時には去り、留まるべき時には留まる」 迷わず決断することで、戦況の優位を保つ。…
1. 情勢を読む四つの視点 「兵情勢を読む四つの視点を用いる道は、情勢の虚実をよく観察し、敵の動向を推し量ることにある」 物事の情勢(真偽・強弱)を見極める…
古典兵法に学ぶ──見えざる戦術と将軍の資質1. 戦上手は姿を見せず 「戦上手な者は姿を見せない」 意図や陣形を相手に悟られず、常に油断させない。 内部には…
遠征の成否を分ける──食糧と統治の要諦1. 遠征に必要な食糧量 古典兵法は、兵の遠征には膨大な食糧が不可欠であると説きます。 二千里先の敵を討つには、二年分…
古典兵法に学ぶ「兵の用い方」とは──人・地・時を制するリーダーシップ1. 兵を用いる三つの要諦 「兵を用いる上での要点は、人を知り、地の利を得、時の利を得る…
古典兵法に学ぶ、将軍が心得るべき四要諦と兵の扱い方1. 四つの要諦兵法の秘伝書はこう説きます。 「深く考えれば勝つ。行動すれば勝つ」将軍が備えるべき資質は、以…
1. 兵士の安危を知る 将軍は、飢えや渇き、寒暖を兵よりも先に慮ります。 渇いても兵より先に飲まず、飢えても先に食べず 寒くても先に衣を厚くせず、暑くても…
多くの古典兵法書が説くように、軍を統率するには「褒賞」を最も重んじ、明確な報奨と懲罰によって兵卒の忠誠を得ることが不可欠です。以下では、その要諦を解説します。…
多くの捕虜を得たとき、将軍は謙虚にこう言うべきです。「私が為すべきは、威厳と武力をもって、軽々しく戦おうとする者に規律を適用し、戦場へ送り出すことだ」と。ゆえ…
1. 敵国を弱体化する戦略と人材の尊重 敵国を徹底的に弱体化させることに全力を尽くします。 人を用いる上で最も重んじるべきは、「勇士が命を惜しまない志」…
民心と国家の安定 およそ自国の領土だけで戦い、周辺から集まる租税や人心を独力で守りきれる者はほとんどいません。もし臣下が君主に対して以下のように振る舞うならば…
優れた指導者の条件 優れた指導者とは、ただ権威を振りかざすだけではありません。以下に挙げるさまざまな場面で、人々を的確に導き、支え、統率できる者こそが真のリ…
兵法において重視すべきは、正しい原則、八つの邪な戦法、九種の異民族への対応、そして捕虜の扱いである。これらを的確に運用できる者こそ「帝王の師」と呼ばれる。ゆえ…
黄石公三略 主たる将軍の心得として最も重要なのは、英雄たちの心を惹きつけ、功績ある者には惜しみなく恩賞を与え、彼らと志を同じくして喜びも苦しみも分かち合い、…
三國相傅陰陽 静簠簋内伝 金烏玉兎集 概要原文 読み 現代語訳三國相傅陰陽 静簠簋内伝 金烏玉兎集 さんごく そうでん いんようせい ほき …
第六章 余滴――黄石公の残響 張良がこの世を去って久しく、彼の名と功績は今なお人々の口を伝えています。しかし、その背後で才略を授けたとされる「黄石公」の存在を…
第五章 張良、道に帰す 漢王朝が興ると、功臣として高祖・劉邦から厚遇を受けた張良。しかし彼は、権力や名声を求めることなく、その地位を固辞し、俗世を離…
第四章 張良の知略と沈黙 劉邦の陣営に加わった張良は、その後の戦いで自らが前面に出ることはほとんどありませんでした。しかし、背後では数々の策を巡らせ、勝敗の…
第三章 張良が沛公(劉邦)と出会う 張良が劉邦と邂逅したのは、秦王朝末期の混乱期—各地で反乱軍が続々と蜂起し始めた時期でした。当初、張良は項梁のもとで軍…
第二章 黄石公と張良 古来、「黄石公」という人物の実在性をめぐっては議論が絶えません。司馬遷の『史記』には実在の人物として描かれていますが、詳細はほとんど語…
黄石公序文かつて、ある分野で非常に勢いのあった人物がいた。これは、張天覚によって撰述されたとされる『素書』の序文に見られる記述である。その序文は、簡潔でありな…
### 孔明神卦(こうめいしんか) 校正・整理版--- #### 第一章:孔明神卦とは孔明神卦は、三国時代の蜀の軍師・諸葛亮(字は孔明)に起源を帰する、独立完…
文殊宿曜経:曜宿七種三重の相伝曜宿七種三重の相伝七科の宿中の安住・和善・急速の三宿は、たとえ凶日の羅刹日に当たっていても用いてさしさわりはありません。 しかし…
文殊菩薩宿曜経簡略版七つの曜は、過去七仏の象徴であり、これを指して「七曜」と言う。これは、天界の快楽にも、地上の塵にも影響されることなく、清浄で真実の境地にあ…
九、神々について1. 神とは神は、霊智に満ち、形がなく、隠れた存在であり、測ることができません。孔子は、陽の精気を神とし、陰陽を測りきれないものとして神と呼ぶ…
ハ、情と性1. 五性と六情『左伝』に子産が述べたように、「天の明に開き、地の性に因り、その六気を生じ、その五行を用ふ」とあります。五行は五性として、六気は六情…
七、五行と気味1. 五味とは『子産』に曰く、「気は五味となす」と。五味はそれぞれ五行と深く関連し、物の性質を表す重要な役割を果たします。 酸: 木の性質。春…
六、支干とその配当1. 支干と陰陽支干には多くの配合関係があり、陽と陰の役割に応じてさまざまな配置がなされます。 干(陽)は、甲、丙、戊、庚、壬に属し、君、…
五、五行相生とは1. 五行相生の基本概念経に言う、「天は一を生じ、北方の水に始まる。地は二を生じ、南方の火に始まる。人は三を生じ、東方の木に始まる。時は四を生…
四、支干と数1. 支干の数の種類支干の数には二種類あります: 通数 別数まずは通数を説明し、その後別数について論じます。2. 通数について通数には、十干 …
三、五行の本体と性質1. 体と性五行の「体」と「性」は、物事の本質とその働きを示しています。 体: 物事の形質や外観を示し、名を定める要素です。 性: 物…
二、支干の意義1. 支と干支干は五行に基づいて立てられます。昔、軒轅(黄帝)の時代には、大撓がその制を行い、蔡邕の月令章句によれば、大撓は五行の情を採り、斗機…
一、五行の意義現代語訳万物にはそれぞれ固有の性質があります。聖人はその性質を模倣し、名を定めます。名はその物の本質を定めるものであり、無名は天地の始まりを意味…
陰符経解:下篇書名と著者万暦辛丑(1601年)春 後学 顧起元 謹んで書す1. 互いに盗み合う天地万物 天地万物は人にとっての盗賊:人は天地万物の恵みを受け…
陰符経解:中篇書名と著者万暦辛丑(1601年)春 後学 顧起元 謹んで書す1. 天と万物の相互関係 天が生かし、天が殺す:これが道(宇宙の根本原理)の理です…
陰符経解:上篇書名と著者万暦辛丑(1601年)春 後学 顧起元 謹んで書す1. 天の道天の道とは、自然の法則、宇宙の運行原理を観察し、その法則に従うことである…
大江匡房卿の学問と功績匡房卿はその生涯にわたり、才能と学問において優れた人物であり、その偉大な功績は今も多くの人々に語り継がれています。この書物に載せられた話…
匡房の最後の日々匡房が自らの生涯を振り返る場面が描かれています。彼は、自身の人生に満足しており、「後三条、白河、堀河の三天皇に仕え、学問の師範役を務め、最高位…
匡房の心境と望郷の思い匡房は、秋風が人を故郷へ向かわせるという春秋時代の伍子胥の故事を引用しながら、秋の深まりと共に春を待つ心情を表現しています。彼の心は、都…
匡房の政治と民衆への配慮大宰府では、無闇に神輿を担ぎ回して騒ぐような行為を罰しつつも、民百姓を慈しみ、育むことを怠らなかったとされています。そのため、九州の人…
匡房の信念と皮肉な結果「都では火災が多いものだから、大切な書物は都の外に移すのが最良の保管方法だ」と誰かが匡房に提案したものの、匡房卿はこれに答えませんでした…
『江家次第』の成立とその重要性『江家次第』の成立年は確定していませんが、匡房が権中納言として活動していた寛治年間後半から嘉保年間にかけて完成されたと考えられて…
匡房の和歌界での権威匡房は、藤原俊頼や藤原顕季といった当代の代表的な歌人たちと親しく交流し、和歌の道における最高の指導者、判定者としてその名を馳せていました。…
匡房の誇りと学問の道匡房卿が天暦の聖代(村上天皇の治世)で尊敬された大江維時卿の子孫であることに誇りを持ち、「文王のように私を扱っていただけるはずだ」と語って…
匡房の昇進と大江家の栄光匡房は55歳にして、権中納言という高位に就きました。学問の道を歩んできた秀才がここまで出世することは、儒学の家系全体にとっても名誉なこ…
義家の感謝と匡房の兵法源義家は、「これは先年、匡房卿(大江の卿)から教えていただいた通りだ。確か『野に伏兵がいる時、飛ぶ雁の列が乱れる』と聞いていた」と語りま…
匡房の義家評と師弟関係匡房は源義家について、「義家は武士でありながら、驚くほど優れた軍略を身につけている」と感心して独り言を言いました。この言葉を、源義家の家…
匡房の昇進と重要人事1086年11月20日、匡房は従三位に昇進。さらに1087年1月25日、式部大輔に転任され、1088年1月19日には正三位に叙せられました…
承保(じょうほう)元年(1074年)正月二十八日に美作守(みまさかのかみ)に任じられ、従四位下(じゅしいのげ)の位階(いかい)に叙(じょ)せられなさった。(以…
(さて、本文に戻る)匡房(まさふさ)の補佐(ほさ)の功績(こうせき)によって、後三条(ごさんじょう)天皇の在位(ざいい)の間は、政治(まつりごと)は(天皇の)…
(天皇が「政道に私なし」という一文を匡房(まさふさ)に読ませなさると、匡房は言った)「どうしてこのような道理に外れたこと(僻事(ひがごと)=事実と異なること)…
(従五位下に)叙(じょ)せられなさった。これは匡房(まさふさ)が二十一歳の時のことであった。こうして治暦(じりゃく)二年(1066年)二月六日には東宮学士(と…
(匡房(まさふさ)の博識ぶりや才能を示す逸話は)とても書き尽くせるものではない。(その中から)いくつか書き出すと、まず、およそ十六歳の秋のこと、大学頭(だいが…
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摩登伽物語(まとうがものがたり)神呪の起源、そして愛欲の戒め夜明けの光が、帝勝伽(ていしょうが)王と、彼の前で深く頭を垂れる婆羅門(ばらもん)、蓮花実(れんげ…
摩登伽物語(まとうがものがたり)真理の光、そして夜明けの問い帝勝伽(ていしょうが)王が語る、人の世の真実の歴史。それは、神々の権威ではなく、人々の営みそのもの…
摩登伽物語(まとうがものがたり)劫初よりの物語、人の姓が生まれる時帝勝伽(ていしょうが)王から突きつけられた、あまりにも直接的で、そしてあまりにも公平な要求。…
摩登伽物語(まとうがものがたり)太陽を動かす孝心、そして王の要求帝勝伽(ていしょうが)王が語る、自らの伝統と聖者の歴史によって、婆羅門(ばらもん)である蓮花実…
摩登伽物語(まとうがものがたり)聖者の血脈、虚構を断つ刃千二百十六――。人の手によって分裂を重ねた聖典『ヴェーダ』の成れの果ての数字が、婆羅門(ばらもん)であ…
摩登伽物語(まとうがものがたり)四つの名、千の虚構帝勝伽(ていしょうが)王の理(ことわり)の刃によって、信じてきた世界の全てを切り裂かれ、婆羅門(ばらもん)で…
摩登伽物語(まとうがものがたり)幻想の残響、砕かれた婆羅門の魂帝勝伽(ていしょうが)王の言葉は、とうに途絶えていた。しかし、その静寂の中で、王が放った真理の言…
摩登伽物語(まとうがものがたり)業の法廷、崩れ去る血の幻想帝勝伽(ていしょうが)王の言葉は、もはや蓮花実(れんげじつ)の驕りを打ち砕く槌ではなく、静かに真理を…
摩登伽物語(まとうがものがたり)人の手が紡いだ聖典『ヴェーダ』、その虚構の権威 帝勝伽(ていしょうが)王の口から語られた、聖典『ヴェーダ』の始まり。それは…
摩登伽物語(まとうがものがたり)神話の解体、業が紡ぐ真実の世界帝勝伽(ていしょうが)王が放った「業(ごう)」という真理の言葉は、蓮花実(れんげじつ)が拠り所と…
摩登伽物語(まとうがものがたり)それは砂の城か?王の譬えが暴く真実創造神である梵天(ぼんてん)の名を盾に、自らの血筋の絶対的な神聖さを叫ぶ婆羅門(ばらもん)、…
摩登伽物語(まとうがものがたり)偽りの神聖、王が暴く婆羅門の矛盾静寂が支配する一室で、帝勝伽(ていしょうが)王の凛とした声が響き渡った。目の前に座すのは、高名…
摩登伽物語(まとうがものがたり)王の反論「生まれも死も、差などない」瞋(いか)りの毒に満ちた言葉が、悦楽園(えつらくえん)の穏やかな空気を切り裂いた。しかし、…
摩登伽物語(まとうがものがたり)「清き人を汚すのか」瞋りの毒が放たれた魂が紡いだ賛嘆の詩は、悦楽園(えつらくえん)の風に溶けていった。帝勝伽(たいしょうが)王…
摩登伽物語(まとうがものがたり)悦楽園の邂逅、王が捧げた賛嘆の詩賢王・帝勝伽(たいしょうが)が、運命の相手を静かに待つ、悦楽(えつらく)の園。その泉のほとりに…
摩登伽物語(まとうがものがたり)悦楽園にて、運命を待つ王社会という巨大な壁に挑むと決意した、賢王・帝勝伽(たいしょうが)の行動は、早かった。夜の間に固めたその…
摩登伽物語(まとうがものがたり)ついに見つけた対なる光、しかし立ちはだかる壁我が子、師子耳(ししに)にふさわしい、才能と徳を兼ね備えた乙女は、この世界のどこに…
摩登伽物語(まとうがものがたり)父王の願い、究極の花嫁探しの始まり生まれは低く、智慧は天より高いと評された、ガンジス河のほとりの賢王・帝勝伽(たいしょうが)。…
いよいよ、一万円札が 渋沢栄一になります。 そこてで、自分なりに気になる点を、いくつか紹介しようと尾も増す。 渋沢栄一と、福沢諭吉に共通するものといえば「論…
ワークルール検定の初級が結構難しい 6月の検定を受けるつもりです。 初級の150問中110問正解 何とか、合格ラインに来ていますが ワークルール検定問題集…
しばらく、ブログを更新してませんでした。 ドラマ 「ドクターX」と「時効警察」は好きで、見ています。 ところで、ドラマだから、フィクションなのは、承知ですが…
マーベラスな役立て方や楽しみ方があるという話をあの人やこの人にディープに聞いてみた 数学にはこんなマーベラスな役立て方や楽しみ方があるという話をあ…