それは小さな灯のようなもの

10万円の給付金が来たらロードスターのタイヤ替えたいなあ、と書いたら「替えていいよ」よ言われたので買ってしもたぞ。やったー。人生の伴侶を選ぶなら思いやりがあって、可愛くて、物静かで、言葉遣いがきれいな人を探すといいよ。同じ趣味を持っているとかはあまり意味がないと僕は思う。それよりも根っこのところの価値観だけをなんとなく共有できて、他の部分に関しちゃ「私は私、あなたはあなた」と、個を尊重できる人を見つ...

苺を愛するが如く苺をくれた人を愛せよ

ご近所さんにイチゴをたくさんもらった。完熟を通り越して悪くなる一歩手前の真っ赤っか。奥さんはクレープを作っていたけど僕はイチゴそのまま、生クリームをホイップして贅沢にいただきました。美味なるものはいつも体に悪くカロリーは高めですな。うちはいつもご近所の方々から貰ってばかり。比率にしたら貰うのが9であげるのが1ではないか？ と思う。今年はタケノコもいっぱいもらったしね。他にもお菓子とか果物とか干物とか...

じうまんえんもらったら

我が家にもやっと届いた。本当に今現金が必要な人は、額の如何にかかわらずこれを生活費に充てるだろうし、10万円で何を買おうかなぁ～？ とノンキにのたまっている人は、この疫病禍でも収入や生活に変化のない人だろうから、そういう人は潔く無駄遣いをして社会へ還元すべきだと思う。じゃあ我が家がどっちなのかと言えば、たぶん銀行に入れておいて何年後かにはどこかへ埋もれてしまうという、一番甲斐のない使い方になるのでは...

緑 みどり 碧

毎朝散歩で会うビーグル犬を連れたMさんというお爺ちゃんがいた。Mさんは背が高くて、優しそうで、上品な感じのする老紳士だった。確か3月の初め頃だったと思う。いつも一緒だったビーグルが死んだのだと人づてに聞いたから、花屋でアレンジメントを作ってもらい、奥さんと一緒に線香をあげに行った。愛犬が亡くなったのはそれよりひと月ちょっと前の事だったらしい。Mさんはずいぶん落ち込んでいて、「あの子はいつもそこに座って...

9年経ちましたね

9年前の昨日、僕は長年住んだ東京を離れた。必ず帰って来るぞと宇宙戦艦ヤマトみたいな気持ちだった。我が家のあちこちで眠っている猫たちは今年9歳になる。この9年は短いようで長く、スカスカに中身が薄いようでコテコテに濃かった。この9年ですべてが変わったような気もするけれど、たぶん僕の中身は何も変わっちゃいないんだろう。歳をとればとるほど、何かを変えるのには時間と忍耐が必要になる。僕がこの9年間で学んだことは...

とても暑かった日に

今日ホームセンターへちょっと買い物へ行ったんだけどね、そこで3歳か4歳くらいの男の子を連れた若い若いお母さんを見かけた。買い物を終えたその母子が駐車場へ歩いていき、男の子はふざっけてくるくる回りながら自分の車に向かっていった。「危ないわよ」とくるくる回る男の子に注意していたお母さん。子供は調子に乗ってさらに駐車場でくるくる回り出す。そしたら「調子に乗ってんじゃねーよ！ バカヤロー！」とお母さんが叫ん...

火傷一夜

僕には子供の頃なりたかった職業が3つある。小学校に入ったばかりの頃は屋台の焼き鳥屋。4年生くらいになるとレーシングドライバー。中学生の頃は深夜放送のディスクジョッキー。DJを最後に高校に行ってから以降なりたい職業は何もない。物書きになれたら良かったけれど、それ以外なら仕事なんてなんでもよかった。昨日のお昼は庭で七輪に炭を熾して焼き鳥を楽しんだ。うちの奥さんは焼き鳥は食わず焼き肉用の牛ロースと牛タン。僕...

今とは違う世界へ

誰かと顔を合わせれば、と言っても僕の日頃の生活では「誰か」と顔を合わすこともほとんどないのだが、たとえば奥さんと食事の時に顔を合わせても話すのは武漢コロナウイルスの事ばかり。日々刻々と変わる状況について来る日も来る日もアータラコータラと話したところで、それはガード下の飲み屋で繰り広げられる素人の評論か、テレビのワイドショーを見た情報弱者の井戸端会議でしかないと僕は思う。そしてそのような場で語られる...