北京史(三十六) 第六章 明代の北京(14)
慈寿寺塔(明万暦6年(1578年)建立)第五節明代の北京の文化寺院と園林明代、北京の人々は、北京城の郊外に多くの大小の寺院を建設した。明代の北京の寺院は全部で千か所以上あり、宛平県の1県だけでも570ヶ所あった。いくつかの寺院は、今日でも完全な状態で残っている。(沈榜『宛署雑記』巻言、闕名『燕京雑記』)これらの寺院には、道教、仏教、ラマ教の寺院や、回教の清真寺が含まれていた。寺院の建物には、漢族、蒙古族、チベット族、回族、ウイグル族等、各民族の独特な芸術やスタイルが表され、同時にまたベトナム、朝鮮、インド、ネパールを含めた東方の各国の民族の芸術スタイルが混ぜ合わされていた。北京の安定門内、東四、牛街、錦什坊街の回教四大清真寺は、牛街清真寺が明朝期に再建されたのを除き、その他は何れも明代の創建である。数多く...北京史(三十六)第六章明代の北京(14)
2023/12/31 10:24