(イ・サンが建設した“華城”の建設資料:国立故宮博物館で2015.04撮影)「王の涙~(原題:『逆鱗』)」(4)この世のためにお風呂からあがって久々にサンに会いに行こうと…。サンに向かって、「母親の恵慶宮が“毒”を盛ろうとした」「…」「しかも、10歳の女の子に指示した。 どう処分しましょうか?」「ご随意に…」貞純大妃(チョンスンテビ)は、恵慶宮(へギョングン)の処罰を考えているところなので、直接会って話をしてお...
おはようございます。昨日までの『大君』への拍手とランキングクリックありがとうございました。今日は感想を交えて以下の記事にしました。儒教精神なのか?~不条理な朱子学およそ200年後になって、第19代王・粛宗(スクチョン)が廃位された魯山君(ノサングン)の復位を認め、第6代王・端宗に追尊しました。他方、この追尊により、第7代王・世祖の蜂起が“背徳のクーデター”であったことを認めることにもなったのではない...
大君 最終話(4) たくさん愛します引退を決めたソン・オクとフィの二人でしたソン屋敷では庭を開放して、祝宴が開かれています。クッタンとドゥクシク「裏切者!」「なぜ私が裏切者なのですか?」「俺がチンヤン大君が与えてくれた地位を辞退して、 科挙試験を目指した時から、待つべきだった」「若旦那は両班で、私は下女です。 なぜ待たないといけないのですか?」「そうすべきだった。 ジャヒョンは恋人が死んでも待ってい...
大君 第20話(3) 国破れて山河ありチンヤンはウルウォンに既に頼んでいました。「最期はお前だけだな。 信頼する者はお前しかいなかった。 ウンソンには私を切ることはできないから、その時は頼む」「チョナ…」チンヤン大君の死「もう全てを手放して、こんなに自由の身だ。 こんなにも安らかだ…」「カンや!」「ヒョンニム!」「カンや…!」「次の世ではたくさんの愛をお受け下さい…」フィとジャヒョン「宮中には遺体を安置...
大君 第20話(2) 背教者イ・ガン監禁されたチンヤン大君なのですが、ウンソン大君を呼びます。「正殿で待っているからと、ウンソンを呼んでくれ」「…」「私の要求なら断らないはずだ。そんな奴だ」宮中を去るナギョム「チョナをこのまま置いて行って良いのか…?」「チョナは気持ちを変えない人です」ジョングクからの報告「媽媽! 兵曹長を確保しましたが、中殿媽媽は逃亡しました」そこにウルウォンが来て、膝まづきます。刀...
大君 第20話(1) 雲の墓標「ルシゲ!」「ルシゲ!」「ギドゥク!御医を呼べ!」「…」「出血多量です」(以下の動画です↓)https://www.youtube.com/watch?v=f-P8utJ3J5U「ルシゲは野獣のように強いんです! 人じゃないんです! 救って下さい!」「気が付いたか?」「大丈夫か?」「怪我しないようにと言ったじゃないの…」「…」「…」「しゃべらないで良い。力を使うな」フィの手を取って、文字を書きます「…美しいフィ…。 媽...
大君 第19話(4) 重い刀~正義の刀と不正義の刀宮中に入って来たウンソンチンヤンは、「諦めろ! 私には勝てない!」「…」しかし、「いいや、兄貴のお陰で強くなった。 全てを明け渡せ!」「王座なのか? 女なのか? お前には渡さない」「全てを渡せ!」「お前には私を切ることはできない!」「!」(# まずは動画をご覧ください)https://www.youtube.com/watch?v=HnZdzMT6tzw傷を負うフィ「!」しかし、フィの方が武術で...
大君 第19話(3)死を恐れぬ人達王宮への門オ・ウルウォン先に戻り宮廷への門を閉じますしかし、衛兵の隊長は、「まだ反乱者たちが引き連れられて来ますから、 門は開けて下さい」他方、チョン尚宮が状況を説明大王大妃が動き出す一方、フィとジョングクが戻って来ます「最初の作戦を忘れて、次に移る」「まずチョナを別の場所に移して、被害を少なくする」「王族の血を流したくないというお気持ちは分かりますが、 道を開く...
大君 第19話(2) 売国奴寝殿「なぜ王陵に行かなかったのですか?」「策略が張り巡らされているとの情報があったからだ」明国からの使節団に「手ぶらでは会えないから、スンピョン君が来るところを待っているのだ」、と。「大王大妃は信用できないからだ」世子のために以前東宮殿を守っていた衛兵の隊長が気付きます。「チュサンは外出していない」「では?」「作戦の第一弾が失敗したということだ。 次の作戦に移るしかない」...
大君 第19話(1) 影武者~罠この作戦の目的は、宮中をチンヤン大君が離れた際に、スンピョン君を宮中に迎え入れて、大王大妃がスンピョン君の復位を宣言することです。フィは無血での開城を狙っています。出撃したのはフィ、ルシゲと“隊長”が率いる農民たち。まずはチンヤン大君の駕篭とウルウォンを引き離すことでした。宮中(大王大妃殿)大王大妃と大妃がスンピョン君が来るのを待っています。「本当に来るのですか?」「え...
大君 第18話(4) 出撃(出撃とはいえ、決して戦闘を予定した作戦ではありません)ジャヒョンはヨジョンの妓房に行くために妓生に変身フィと会うためです。「…」チンヤンはドゥクシクを呼びます。まだ成均館の学徒で、科挙試験にはパスしていないものの、文官として、側近にするつもりのチンヤンは、「妹も守ることができる」と。# ドゥクシクは受けません。チンヤンはウルウォンに、「父親は明国への使者を果たし、娘は王妃の...
大君 第18話(3) 近づく反正(クーデター) ~スンピョン君の復位ソン・オクとト・ジョングク「お疲れ様でした」「明国では、チョナへの冊封を遅らせるために、 あえて世子が生きていることを伝えた。 それで良かったのか?」「会って貰いたい人がいます」ウンソンと共にスンピョン君が隠れているチョ・ヨギョンの妓房には、女真族の捕虜となっていた農民たちが集まります。チンヤン大君とウルウォン「もしもウンソンが生き...
大君 第18話(2) 絹布のメッセージルシゲとチョン尚宮「ジャヒョンお嬢さんが大王大妃との面談を希望しているのですか?」「んん」「尼寺から出たというだけで問題となるのに…」「フィとの…、いやウンソン大君と関係あることなのだ。 遺品があるそうだ。 アガシがお渡ししたいと言っている」「…。 ところでまだ礼儀を学んでいないのですか?」「え…、あ…」「正しい言葉使いは分かっているのでしょう? わざとでしょう?」...
大君 第18話(1) 貴重な存在女真のフリガイ首長宛ての密約文書を焼却するチンヤン「チョナ。 ヤンアン大君が亡くなりました。 賜薬を拒否したので、ト・ジョングクの刃を受けました」「逆賊であろうとも、王室の儀礼に応じた墓を用意してくれ。 これまで、私の父親代わりだった…」オ・ウルウォンは、「今でも信じられません。 ヤンアン大君に謀反の意図があったとは…」「顔をあげて見てくれ。 私には兄(文宗)への謀反の...
大君 第17話(4) ジョングクの復讐次のターゲットはユン・ジャジョム(兵曹判事)。ヨジョンから動きを始めます「考えてみたのか?」「身分の低い私に何を求めるのですか?」「じっと待っていれば、いつかは呼び出される時が来る」「妓房をたたんで、整理しようと思っています。 今日はナウリにはお別れの一献なのです」「さあ、一杯いこう」「ところで、ヤンアン大君には遅い子供が出来ていますか?」「なぜそんな質問をする...
大君 第17話(3) 嫉妬とねたみ帰宅したチンヤン「チョナどこへ外出だったのですか?」「宮中ばかりだと息が詰まるからだ」「こんなに広い宮廷でも息が詰まりますか? 私は宮廷の中にもまだ行ったことがない宮殿があります」ナギョムには話があると、妊娠を告げました「私は3年目にして、宮中で産むことができます。 元子(ウォンジャ:世子)を生んでお見せます。 チョナによく似た息子ですよ」「は~」「媽媽、なぜあんな...
大君 第17話(2) 王妃の座~国母(クンモ)を要求したジャヒョンチンヤンの一行が山寺に来ます。脱出「どうやってここが知れたのだろうか?」「媽媽はチョナとアガシを連れて出て下さい。 我々で時間稼ぎします」「みんなで出よう。チョナと一緒だと戦えない」「すでに場所が知れました。後で追います」「私がチンヤン大君に会いますから、 先に逃げて下さい」「いや、もう二度と兄の前に君を置いていくことはできない」「こ...
大君 第17話(1) ウンソンの外交~技術交流姿を見せるフィジャヒョンの母と兄、クッタンも山寺に来たことから、後を付けたウルウォンたちには居場所が分かってしまったようです。僧侶の「どなたですか?」でウルウォンは去りますが…。他方、ドゥクシクが、「すみませんが、あなたたちがジャヒョンを助けているのですか? 私はジャヒョンの兄のソン・ドゥクシクです。 御恩返しに来ました」「…」(振り向くフィ)「…」「あ!...
大君 第16話(4) 女真からの使者~チンヤンの見下した外交クッタンが後を付けられます屋敷の周囲を見張っていた配下からの報告で、ウルウォンが山寺のことを知ります。ジョングクはホン尚宮に接触「犯人を見たのではないか? ここには他にも見ていた者もいるはずだ」御医も尋問され、チンヤンの食事と矢のことが暴かれます。また発疹が出るチンヤンの腕王衣も脱ぎ捨て、宮中から女官たちも疑い追い出します。「このままでは宮...
大君 第16話(3) 信義と正義が必ず勝つフィがソンピョン君を寝かせたところに、帰って来た仲間たち「あ!血の痕! 切られたたのか?!」「私の血ではありません」「では、敵の傍にまで行ったのか?!」「私は大丈夫です。傷一つ負ってはいません」ジャヒョンを抱き寄せようとするフィですが、ルシゲが制します。「…」「我々は戦う時は一つになる。傷つく時も一つだ!」「俺はここを切られました」「媽媽、俺も腕が傷むんです...
大君 第16話(2) 民百姓をまずは考える者フィとギドゥクが二人の女官を連れて流刑地を訪問「誰だ?!」「ははは~」「お疲れ様です」「宮廷からきたのか?」「ええ、大妃殿から来ました。 大妃媽媽が幼い子供を案じて、 みなさんの健康のためにと預かって参りました」演技ができないルシゲに頭を下げさせます。「そ、そんなものを貰って良いものか…?」「お金ではありませんが、 これは水刺間で作った食事と王も召されるお...
大君 第16話(1) スンピョン君…天地玄黄(チョンチヒョンファン)(天は黒く、地は黄色:天は暗くとも、地は温かい)「天は青じゃないか?」「次のウジュホンアンに続くのよ。 つまり“天と地の間は広くて限りない”という意味だわ」「んん…」「もっと簡単なことから始めましょう。 まず、“人”という字の形は…。 人は一人では生きていられないから、 支える人がいるっていう意味だわ」「…」「でも、私はフィの名前を覚えたい...
大君 第15話(4) 端宗の廃位ルシゲとクッタン「あの二人はまだ喧嘩しているのか?」「きっと、媽媽がお詫びしているわ」「どんな悪いことをしたと言うのか?」「あ~、あんたのような単純な人には、 男と女の機微は分からないわよね」「あんたも一緒じゃないか。男がいないから!」「そうじゃないわ。男を拒否しているだけだわ。 その上、名家の若旦那が後ろに付いているわ。 男たちは列を作っているわ」「ふん!じゃあ、な...
大君 第15話(3) 拷問の傷跡クッタンが屋敷を出ます「…」護身術を教えるルシゲ「あんたが敵を遠ざけるためには、まず2歩離れる」「あ~」「では私に触れてみろ」「んん…、なるほど…」「武器を持っている場合は、 あと2歩離れること」「あ~」「では私を攻撃してみろ」「んん…、やぁ~」「やぁ!」「ルシゲ! ちょっと、ちょっと待って!」そこにクッタン「アガシ!」ルシゲの髪を掴んで、「やぁ~!」「!」「!}「…」ク...
大君 第15話(2) 好きな人の幸せを祈ること洗濯物を干すジャヒョンを手助けするフィ「コマスミダ」「ここに住むそうだが、尼寺に行きたくないなら、 別の秘密の場所を探す。 世話をしてくれる小間使いも探す。 ここは危険だ」「誤解しないで欲しい。 媽媽と一緒にいたいからではないわ」「…」「やることがあるからだわ。 媽媽や他の人と同じ様に、 私にもやらねばならないことがあるからだわ」「…?」「あなたは世直しを...
大君 第15話(1) 共同生活の始まり?駕籠の中から出たジャヒョン「私は死んだのでしょうか?」「…」「今ここは…、あの世で媽媽に会ったのですか?」ふたりになって、「喬桐島では媽媽の衣服の遺体を見ました。 埋葬もありました」「都守の手助けを得て、自由の身になることが出来たんだ。 亡くなった水夫の遺体が俺の身替りになってくれた。 一端、死んだ人間になったから島から脱出できた」「は~、媽媽が死んだと思ってか...
『大君』 背徳のクーデター(下)首陽大君の蜂起(癸酉靖難:ケユジョンナン)から、王位の奪取までのシナリオは配下の韓明澮(ハン・ミョンフェ)と権擥(クォン・ラム)などが作ったとされます。そして、王位に就くに当たっては、(ウィキペディアでは)この策士(友人同士)の他に、譲寧大君が後押し。「譲寧大君(世宗の実兄)や権擥、韓明澮らの後押し」とあります。ちなみに、権擥は官僚だったのですが、韓明澮は科挙試験に...
大君 第14話(4) Dreams come true !癸酉靖難の首謀者はチンヤンだと解ってはいるものの、証拠を集める必要がある。「チンヤンの女です」3人はまず、“チンヤンの女”、妓女のチョ・ヨギョンの身辺をあたることにします。ジャヒョンと大王大妃の尚宮「少しでも歩けますか?」「いつだって宮中からは出ます」「許しが出れば、籠を準備します」「ここを出る前にお願いがあります。 ウンソン大君が使っていた部屋を一度だけでも...
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(イ・サンが建設した“華城”の建設資料:国立故宮博物館で2015.04撮影)「王の涙~(原題:『逆鱗』)」(4)この世のためにお風呂からあがって久々にサンに会いに行こうと…。サンに向かって、「母親の恵慶宮が“毒”を盛ろうとした」「…」「しかも、10歳の女の子に指示した。 どう処分しましょうか?」「ご随意に…」貞純大妃(チョンスンテビ)は、恵慶宮(へギョングン)の処罰を考えているところなので、直接会って話をしてお...
(イ・サンが建設した京畿道水原の“華城”:2015.04撮影)映画『王の涙~逆鱗』(3)刺客たちhttps://www.youtube.com/watch?v=2mUfBSYsar0&list=RD45UAworljWk&index=4(Youtubeより)ウルスを待つ老論派ウォレの養父カプスは養父殺害の際に、足元に血痕を残していました。それを発見した内禁衛将に尋問を受けました拷問に耐えつつカプスは、「王に合わせてくれ」と。サンの前に引き出されたカプスサンはカプスとの過去のことを思...
ドラマ『逆賊』では、ホン・ギルドンの父親・アモゲが中国の皇室が好んだという“黒細麻布(フクセマポ)”に目を付けて生産・輸出のビジネスを展開しました。# 美しい黒い麻布でした。こちらは映画『逆鱗』でのイ・サンの衣装。(製作2013年、日本公開2014年)実際に映画でヒョンビンが来ていた王衣(夏服)です。素材は黒い麻。(2014年の日比谷の映画館にて)# さて、ドラマ『イ・サン』ではサンが奴婢制度の廃止とと...
(イ・サンが建設した京畿道水原の“華城の南の門”:八達門・2015年撮影)# ドラマ『イ・サン』で描かれていた第21代王・英祖は、晩年になっては老論派(守旧派)との対立を避けて政治の安定のみを図っていたことが脚本(セリフ)からも読み取れました。また、認知症の初期でもあったのでしょうか少々短気でもあり、感情の起伏もあり、老論派+貞純(チョンスン)大妃の策略にも気づかなかった点が強調されているようです。そんな...
『イ・サン』再考(2)~サンの仲間たち(テーマソング)https://www.bing.com/videos/riverview/relatedvideo?&q=youtube+%e3%82%a4+%e3%82%b5%e3%83%b3+ost&&mid=81EE4A1CB6CEBA91D48E81EE4A1CB6CEBA91D48E&&FORM=VRDGAR1.孝懿(ヒョンイ)王后・金氏(ドラマでの王妃役はパク・ウネ)王妃は9歳(1762年)でサンと結婚しました。その後はサンだけでなく義母にあたる恵慶宮(ヘギョングン)・洪氏(ホンシ)にも精一杯仕えて...
『イ・サン』再考(1)~悪女列伝の最悪女帝1.貞純(チョンスン)王后 彼女は極めつけの“歴史的なワル”と言えましょう。まずは時代背景。儒教の教義を巡る論戦は表面上のことで、病巣だと言われ続けていた王朝内の官僚や両班たち。彼らの私利私欲が根底にあり、勢力・派閥争いの渦を巻き起こしていました。そんな王宮では南人(ナイン)派や小論(ソロン)派を退けて老論(ノロン)派が各部署を牛耳っており、中でも外戚・金家...
これまで冊封国になる前の韓半島(ハンバンド)の歴史を、<古代韓半島>として振り返りました。今回アップして来た『王は愛する』の時代背景が、大陸と半島の歴史的関係のちょうど分岐点だったと思います。(冊封制度は、大陸が明の時代に完成したとされ、日本の室町時代にも明に朝貢したとの記録があります)元からの安全保障を得るべく、高麗第24代王が世子をいわば“人質”として元に預け、その世子(後の第25代・忠烈王)が...
大陸の元と高麗王朝1.王氏高麗ソン・ジナ作家は高麗末期を描いた『信義(シンイ)』で、当時の高麗最大の貴族・“奇(キ)”一族の家長キ・チョル(実在)を登場させました。妹は「元」の皇后となった『奇皇后』です。『王は愛する』では、ワン一族とウン一族を登場させています。いずれも貴族ではあるものの、史実としてはワン一族が王家の外戚です。リンの父親の妹が第25代・忠烈王の最初の妻(実在)です。ただし、父親(ワン...
王は愛する 第40・最終話 王は愛した…一度人生を体験して、もう一度人生をやり直してみたい。そうすれば二度目はもっと良い人生で、反省することは少ないかもしれない。(ウォン)# 以下は3人と師匠で作り上げたストーリーだと思います。イ・スンヒュ師匠のナレーション…元からの使節団は重要な情報を得ました。それはワン・ジョンからでした。…「私が反元勢力の主導者のことを知っています」と、ワン・ジョンはその勢力のこと...
王は愛する 第40話(上) 1297年の夏タンとサンサンがすっかり元気になって挨拶に来たので大喜びのタン「大丈夫なのですか?」「ええ、元気です。 ちょっとだけ、胃が痛みますけどね」「良かった!」「胃が悪くてもですか?」「良かった…」「ピヨンによく似て泣き上戸ですね」「そうなんです。 いつもオラボニに笑われていました」ハンカチを渡すチン・グァンでした。サンはこっそりと料理のコツを教えて欲しいとタンに…。家を...
王は愛する 第39話(下) 王は愛した~元からの調査団ウォンが宮殿に戻ると、元からの使節・調査団が到着していました。回復した王が玉座に座っています。「いったい秘書官は何をしているのか?」「使節団の面々にはたくさんの説明が必要でしたから…」「何を知りたいのでしょうかな?」調査を行った使節団が見せたものは小動物の死骸「元成殿の礎石から発見されました」「呪詛だと?!」「ワンビ媽媽は呪詛により亡くなったとい...
王は愛する 第39話(中) 陰謀の果てに(昨日のシーンのつづき)「私を裏切る気なのか? お前を救ったのは私だぞ。 衣食住を与えて、育てて来た」「一度も裏切ったことはありません。 命令に従い、たくさんの人を殺して来ました」 「これからもそうだ」「あなたは高麗のためだと言った。 しかし…」「あの女を殺せと言ったからなのか?」「ナウリこそ、元の国に高麗を歯向かわせようとしています。 国賊です」「ムソク!...
王は愛する 第39話(上) 解毒剤と玉璽~ムソクの良心今は人がいないウン判府事の元の屋敷駆けつけたウォンとリン。まず、リンは縛られたピヨンを見つけます。「助けて下さい!」「何があったのか?」「世子嬪媽媽とサンアガシが…」「どこなのか?」「もとのアガシの部屋の中です」「!」「これを!」「?!」「彼がくれた解毒剤です」「解毒剤?」「ええ、陽が沈む前までに飲む解毒剤です。 日没と共に死ぬと聞きました」# ム...
王は愛する 第1話(下) 娘・サンへの伝言ゴロツキたちのアジト「お前たちよりも役に立つ連中がいるそうだぞ!」「ところでどうしてこんなに武器が必要なのか?」「ウン・ヨンベク商団の荷物を奪う計画だからだ」「ウン・ヨンベクだと? 奴らの私兵は官軍よりも強いと聞いているぞ。 3日に一度は軍事訓練をしているぞ。 正気なのか?」「俺たちも刺客を集めている。 絹の一反もあれば一年分の稼ぎになるのにな~」「奴らは...
高麗(コリョ)の建国は918年。それから1392年(朝鮮王朝建国)までの474年は、後の朝鮮王朝(518年間)と同様に長い歴史です。ドラマ『王は愛する』は、高麗中期の歴史の転換点を舞台背景としています。脚本はソン・ジナ作家。(同名の小説をソン・ジナ作家が脚本にしたもの)また、ドラマ『信義(シンウィ)』も同じくソン・ジナ作家の脚本・小説で、舞台は14世紀末の衰退する頃の高麗でした。『信義』は第31代...
新羅の首都・慶州の仏国寺(プルグクサ)ドラマ『善徳女王(ソンドクヨワン)』と新羅(シルラ)の興亡大帝国だった高句麗が、唐と新羅の連合により足元をすくわれ、北に追いやられて渤海へと転じました。三国時代が終わった7世紀末のことでした。その唐と新羅の同盟関係ができる少し前のこと。新羅初の女王・『善徳女王』が第27代王として即位しています。ドラマはほとんどがフィクションなのですが、当時の時代背景としては、...
歴史を駆け抜けた八咫烏(やたがらす)ドラマ『朱豪』では、初めて国家のシンボルマークに三本足の八咫烏(やたがらす)がデザインされました。新羅と唐の連合軍に滅ぼされても高句麗のヤタガラスは歴史を駆け抜けます。1.南北の二国の時代へ668年、第28代の宝臓(ポジャン)王が新羅と唐との連合軍に屈服し、高句麗が滅びます。そこで新羅は、滅ぼした百済と高句麗の民や軍を吸収して、半島での覇権を我が物にしました。さ...
関西に渡来した豪族1.広隆寺と秦氏半島から4世紀から5世紀にかけて渡来した有力な豪族に、漢(あや)氏と秦(はた)氏の一族がいました。それぞれが奈良と京都に一大勢力を築き、とくに京都の秦氏は養蚕・機織り、農業灌漑の技術を伝播し太秦から嵯峨野にかけての農業用地開発と産業を発展させました。京都・右京区太秦(うずまさ)の広隆寺は、603年に秦河勝(はたのかわかつ)が聖徳太子から賜った仏像を本尊として建立し...
半島の三国時代ドラマ『朱蒙』のラストの解説ではソソノの次男が百済の建国者ではないかとの余韻を残しました。また、『太王四神記』では高句麗の版図拡大が描かれました。以下は高句麗、百済、新羅の三国時代の話です。1.三国時代後の第19代王・広開土(クァンゲト)大王(テワン)こと、タムドクが16歳で高句麗王となったのが391年でした。 広開土王の高句麗(コクリョ:고구려)が版図を拡大して次の歴史地図のような...
百済から来た王子~および聖徳太子のころ高句麗の王族・若光とその子孫が関東に根を下ろしたように、百済の王族・豪族の一部も日本に渡り、関西(大阪)に根を下ろしました。遡って、新羅と唐の連合軍により高句麗が滅びた話は前回でした(668年のこと)。それよりも少し前の660年に、同連合軍により百済が先に滅びています。しかし、残党によるゲリラ戦は各地で行われていました。1.百済のラストプリンス百済最後の王は義...
第5話の前に昨日に続き、Kstyle エンタメ News より「六龍が飛ぶ」に主人公のユ・アインとピョン・ヨハンが登場し、ストーリーの本格的な始まりを告げた。特にユ・アインは土地は確かに高麗だが、朝鮮と記されている地図を発見し、新しい時代の到来を予告した。「六龍が飛ぶ」第4話ではイ・バンウォン(ユ・アイン)が高麗の土地なのに朝鮮と記されている地図を見つける様子が描かれた。イ・バンウォンは腐敗した高麗に懐疑心を抱...
七夕の日の夜「もうあんたの顔を見たくないから帰りなさいよ!」「…」悲しくて怒るプニ「もしも俺が止めに入ったらユニも俺も殺されていた…。 タルバンおじさんは目の前で殺されたんだ」「オラビだって死んだらよかったのよ!」「…」「ヨニ姉さんがどれだけ好きだったか分かっているの?! 毎日、毎晩オラビのことを心配していたのよ! 毎晩帰りを祈っていたのよ! 家からこっそり布を持ち出してオラビの服だって作ってくれた...
六龍が飛ぶ第4話(中)烏鵲橋(オジャッキョ)「あんたが彦星になってくれないなら、 私は織姫にはならないわ」…。ヨニから告白されたタンセでした。ここはヤングァン道イス郡の村ヨニは村の人気者の織姫でした。約束どおりにヨニの家に毎日を水汲みをして届けるタンセ。他方、何かと近寄ってくる若者たちも大勢でした。(“彦星”の服を縫うヨニと若者たちを睨みつけるプニ)開京の都堂(高麗の議会)「たかがモンゴル語の通訳の...
六龍が飛ぶ第4話(上)彦星と織姫バンウォンは「正義とは悪を排除することです!」とホン・インバンに言いました。そのことからインバンは「もしやあの子がイ兄弟を…?」と疑います。「こんな遅くにご用ですか?」「まさかあの夜のことは…?」「あの夜、 ホ・ガンの服の紐を残したの師匠でしょうか?」「それでも師匠と呼ぶのか?」「善と悪を教えていただいたからです。 あの夜、師匠は悪い事を行い、 私は正義を果たしました...
六龍が飛ぶ第3話(下)正義とはイ・インギョムとキル・テミ「ペク・ユンとケンカするつもりなのか?!」「ホ・ジョの息子の味方をしているからです! 私の息子が罰を受けそうなのに、 何もできないではないですか?!」都堂3人衆に今回の成均館の事件で亀裂「何とか助けてください」というキル・テミに、インギョムは、「いい加減にしろ! 今度私を煩わせたらお前とて殺すぞ!」怒り狂ったキル・テミが帰宅するとホン・インバ...
六龍が飛ぶ 第3話(中) 禁じられた思想ヨンボンサ(龍鳳寺)「人間性と正義が大切にもかかわらず、 なぜ王は利益だけを主張するのでしょうか? そうなれば、学者も民も利益だけを追求します。 そして身分の上下間でも争いは絶えません。 そして、 私利私欲に走って逆に国を危うくします」「素晴らしい…」「…」「お前はいつの間にか発音も開京の人になってしまったな」「しかし、 国はどうやって豊かにできるのでしょうか?...
六龍飛天第3話(上)成均館で学ぶ民心を動かしたチョン・ドジョンでしたが、逮捕されて尋問にかけられます。「一人では何もできないはずだ。 お前の背後には誰がいるのか?」キル・テミは焼き鏝のような野蛮な拷問はチェ・ヨン将軍がやる手だと、濡れた布で呼吸を止める拷問を行います。イ・ソンゲとバンウォン、それにバンウ(長男)「ハンジュには帰らないとは、なぜだ?」「俺と一緒に開京に住みたいのか?」「成均館で学びた...
イノライフ・エンタメ・ニュースより『六龍が飛ぶ』でキム・ミョンミンの鳥肌の立つ名演技で彼だけの鄭道伝(チョン・ドジョン)を完成させた。SBSの月火ドラマ『六龍が飛ぶ』第2話では、李成桂(イ・ソンゲ、チョン・ホジン)は李仁謙(イ・インギョム、チェ・ジョンウォン)に弱みを握られて咸州(ハムジュ)に帰ることにした。このことを伝え聞いた士大夫は驚き慌てた。チョン・モンジュ(キム・ウィソン)は李成桂に会うと言い、他の士大...
チェ・ヨン将軍 『信義(シンイ)』より(photo cap. by nana)六龍が飛ぶ第2話(中)元の使節団ちょっと分かり辛い話の流れなので、推論を含めてまとめておきます。貴族3人組…イ・インギョムたちは、滅び行く「元」と台頭する「明」の国際情勢を把握していません。そして、過去からの既得権を守るために、「元」との縁を切ることはしません。さらに、イ・ソンゲには「明」との戦争準備をさせようとしていたようです。チョン・モ...
チェ・ヨン 『信義(シンイ)』より(photo by nana)六龍が飛ぶ 第2話(上) 辞退して咸州(ハムジュ)に帰る李成桂高麗武士の心情を突くイ・インギョムでした。イ・インギョムは架空の人物ですが、『信義』でのキ・チョル(実在の貴族)のような(王室を軽んじる)政界のトップだと思えば良いと思います。過去に信じる人を裏切ったこと、忠義に欠けたことを責められて、イ・ソンゲはイ・インギョムに一歩引き下がります。そし...
チェ・ヨン(『信義(シンイ』より)「秋の日のビオロン(バイオリン)のため息 ひたぶるにうら悲し」1944年6月6日の英米を中心とするノルマンディー上陸作戦(作戦コード:「ネプチューン」)に先立ってのラジオ放送でした。これに呼応してレジスタンスやパルチザンも一斉に立ち上がりました。そして、ナチスドイツによって占領されていたフランスの解放の第一歩となりました。ウクライナに愛を💙💛六龍が飛ぶ第1話(下)高...
高麗への帰国の際に空を見上げるチェ・ヨン(30歳の頃です)。ドラマ『信義(シンイ)』より(photo by nana)六龍が飛ぶ 第1話(中)子豚ちゃんの話開京町のはずれには地方からもやって来た乞食たち(# いわゆるストリートチュルドレンの孤児たち)「二手に分かれて稼ぐんだ。 ところでお前のオンマは赤ん坊を産んでから、 どこに逃げたのか?」「オンマは逃げてはいません!」「分かった、カプン。 今日は何とか食べ物をく...
# 『六龍が飛ぶ(六龍飛天)』は、高麗時代末期の1383年頃からだと推定できます。ドラマ『信義(シンイ)』は1351年の第31代・恭愍(コンミン)王の即位からスタートしましたので、あれから約30年後の話です。『信義』はタイムスリップのファンタジー+史劇でしたが、史実がしっかり押さえられていたので、コンミン王と王妃(魯国公主)やウダルチ(王室警護)のチェ・ヨン(崔瑩)将軍、また敵のキ・チョルも実在の人...
『大君』より「背徳のクーデター(2)」首陽大君の蜂起(癸酉靖難:ケユジョンナン)から、王位の奪取までのシナリオは配下の韓明澮(ハン・ミョンフェ)と権擥(クォン・ラム)などが作ったとされます。そして、王位に就くに当たっては、(ウィキペディアでは)この策士(友人同士)の他に、譲寧大君が後押し。「譲寧大君(世宗の実兄)や権擥、韓明澮らの後押し」とあります。ちなみに、権擥は官僚だったのですが、韓明澮は科挙...
<朝鮮王朝>は14世紀末から20世紀初に至る518年の長い歴史なのですが、18世紀末のアメリカ独立やフランス革命などの時代になると、海外からの影響がさざ波のようにひたひたと及んできていたと考えられます。逆に言えば、それまでの<朝鮮王朝>では絶対王政の中にあって王室内の権力争いや、王室と官僚たちの綱引きに明け暮れていたように思えます。王朝「クーデター」考(中)ドラマ『大君』より~背徳のクーデターもっ...
今の私たちは極東アジア唯一のG7国であることを誇りに思い、またアジアの朋友国と共に民主主義の輪を広げる一翼を担っていると考えています。そんな中で「武力」によって国際秩序を変えようとするロシア政府(および軍部)によりウクライナが侵攻を受けています。まるで時計の針を逆回転させるかのような時代錯誤の行為です。ウクライナに愛を💙💛さて、ドラマ『華政』に続き『御史とジョイ』を振り返りました。『華政』で描かれた...
# 今日はジョイが髪をアップにします。 さてどのように? 写真上・左はテスモリ (結婚式の王妃の髪型です) 写真上・右はトクジモリ 写真下・左はチョクチンモリ 写真下・右はオヨモリなお、離婚後のジョイの三つ編みの髪型はテンギモリです。(テンギはリボンのことで、モリとは“頭”とか“髪型”の意味です)御史とジョイ第16話(おわり)ジョイフルワールド~共同体の仲間たち漢陽の宮中では大騒ぎ「チョナ!」「御医を呼...
(漢江の下流の江華島)御史とジョイ第16話(最終:中)両班(ヤンバン)シェフからの贈り物~「脱賤」証明書「ははは、開店準備が出来たようだな」「ところで饅頭房の料理長はいつ来るのですか?」「あ~、ちょっと待ってくれ…。 呼んでくる」「俺たちの若旦那が満足できる料理長はいるのか?」しばらくして着換えたイアンが、「朝鮮王朝最高の料理長が出道!」「!」「料理長のパンドクと申します」「やい!パンドク! 腰が...
御史とジョイ第16話(最終:上)正義を貫いたイアン~そして江華島へイアンは逮捕したパク・スンを検察(義禁府)に引き渡す前に、暗行御史団と官軍と共に遠回りして断崖に連れ出しました。「まずは、 大監によって苦しめられた者たちに謝罪して貰う」イアンは刀を抜きます。「…」「愚かな奴だ。 この世の道理を知らないのか。 私に良心があったら、ここまでの権力を得られたと思うのか? 早く義禁府に連れて行け!」イアン...
(いざ光化門:景福宮へ)御史とジョイ第15話(4)特権を得たイアン~苦労の成果アポイントの時間に宮殿に向かったイアン「チョナの好物だと思います」とキナコモチを持って参上。早速手を付ける仁祖でした。しかし、「チョナの健康のためにと“トリカブト”を少量入れています」「?!」(吐き出す王)そこで“切り札”!(まずは処方箋)「これは世子チョハが健康のためにと東宮担当の医者が処方したものです。 同じ処方で私も処...