本が紡いだ五つの奇跡~最近読んだ小説から
森沢明夫さんの小説「本が紡いだ五つの奇跡」は、一つの小説を巡る編集者、作家、装丁家、書店員、読者の連作短編集のようでつながっている5つの奇跡の物語。編集者津山奈緒の「一人を救える力を秘めた本は、たくさんの人を救えることだってある」という言葉に背中を押され、新作を書いた作家凉元マサミ、その本を読んで仕事を受ける気になった装丁家青山哲也、POPを書いた書店員白川心美、POPを読んで買った人からプレゼントされた読者唐田一成へと、語り手がバトンタッチするように、その小説に救われていきます。森沢明夫さんの小説は読みやすいので、この本もすいすい進めました。小説の表紙を拙い絵や書で真似したりしていますが、表紙は装丁家によって手がけられていて、それも含めて作品が出来上がっているのだと知り、恐れ多いと思う反面、素晴らしいか...本が紡いだ五つの奇跡~最近読んだ小説から
2024/03/31 13:48