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ネタバレ必至で読み解く主観的映画批評の日々。

趣味は映画鑑賞。専門的な知識があるわけではありませんので、素人が楽しめる範囲内での「映画批評」を行っています。TB・相互リンクなど随時募集中です。

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2010/01/31

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  • ラグビーワールドカップについて

    南アフリカの優勝で、ラグビーワールドカップ2023年が閉幕した。朝の4時キックオフが多かったので、日本に住んでいる私にとって、絶妙に見られる時間帯が多かった。結果、朝早起きして主要な試合は見ることができた。日本代表は思うような成績が出なかったが、準決勝あたりの試合を見ればわかるように、やはりこれ以上の成績を残すのは難しい。あれだけのスピードで当たってくる巨漢を、しっかり止めてターンオーバーを狙う、しかもそれを40分間続ける、ということは並大抵のことではない。農耕民族である日本には、勝ち進むのは難しいだろうというのは、この大会で改めて突きつけられただろう。と、こういう話は、すべて結果を前提にしている。私はこの二ヶ月の試合を見ていて、感じていたのは別のところにある。それは、ひとつひとつの試合の結果よりも、一試...ラグビーワールドカップについて

  • テクノロジーの発展とグローバリズムとは

    テクノロジーが発展していくということは、【他者への依存性を高める】ことである。テクノロジーとは、人間が本来身体の内部に持っていたものを、外部化することにある。大きな荷物をもつのが大変だから、重機で運び、物を壊すために手でやるべきことを、鈍器という身体の外部に委託していく。だから、それを作る者が生まれて、一人でやっていたことを誰かに、何かに、依存していくことになる。私たちはそうして発展してきた。経済や法律、社会、教育といった目に見えないものに関しても同じである。だから、いざ何かイレギュラーが起こると、その脆弱さが露呈する。電車は毎日同じ時間に走っているが、それはシステムという大きな他者に依存しているので、当然事故が起こると多くの人に影響が出る。勉強は学校でするもの、と高をくくっていると、いきなり新しいウィル...テクノロジーの発展とグローバリズムとは

  • 今井むつみ・秋田喜美「言葉の本質」

    最近の新書コーナーで平積みされている話題作。出た当初から気になっていたが、ちょっと他の作品を読んでいたので乗り遅れた感がある。今井むつみの著作はいくつか読んでいて、学生時代からの付き合いである。今回は、タイトルが非常に重く、言語の起源について探ろうという意欲作である。ただ、手法としてはこれまで通り、未就学児を中心とする子どもたちの発達段階をみつめることを出発点としている。中でも注目しているのはオノマトペである。様子や音を模したオノマトペが言語においてどのような意味を持つのか、という点を手がかりにしている。私は言語学を学生時代にかなりかじったので、大変な驚きというような示唆はあまりなかった。(丁寧すぎて少し冗長と感じた部分もある)だが、これから言語学を学びたい人にはよい入門書だろう。やはりタイトルが重く、そ...今井むつみ・秋田喜美「言葉の本質」

  • SNSが証すコミュニケーションの不可能性。

    特に日本人は、言えば分かる、人と人とはわかり合えるものだ、という前提で対人関係を考えているところがある。それは日本語というきわめて言語外状況に依存する言語の特徴を考えてみてもわかることだ。SNSにおけるトラブルには、その「相手はわかってくれる」ことを前提にしていることによる齟齬が多く含まれているように思う。短文でのやりとりが多くなればなるほど、その発信者と受信者の食い違いは顕著になるだろう。だが、本来、コミュニケーションは、絶対に交わることのない平行線を、いかに交わったと錯覚できるかというところにエッセンスがある。まったく別の個体が、同じ思いや考えを共有したり、対等な関係で契約を結んだりできるはずがない。もしそういうことがあり得るとすれば、それは思いを共有できたという錯覚か思い込みであるだろう。少なくとも...SNSが証すコミュニケーションの不可能性。

  • 受け継がれる遺伝子

    やたらと多趣味な上の子を、今度はプロ野球に染めようと思ったわけではないのだが、我らが阪神タイガースが優勝するほどの勢いがあったこともあり、結果この半年で私がプロ野球を話題にすることが増えた。開幕前までほとんどルールも何もわからなかった小学生は、今では阪神の選手の背番号とフルネームが瞬時に言えるようになってきた。シーズン終盤には、オーダーを言えば、打順を覚えて次の打席が誰から始まるのか、というような戦略的なところも理解してしまった。私の家では、基本的にテレビを見ないという方針もあって、子どもが主に手に入れている情報手段は主にラジオである。また、試合をする日ではない休日に、甲子園駅まで出かけてショップで買ってもらったグッズ、阪神のキャップを被って応援するスタイルが浸透した。なぜか子どもが帽子を被ると逆転して、...受け継がれる遺伝子

  • 働き方とは。

    ワークライフバランスとは何だろう。仕事とプライベートとの割合を、【ちょうど良い具合】にするべきだという理想を謳ったものだ。子育て世帯にしてみれば、そんな絵に描いたような餅はただ言葉だけが上滑りして、空虚なものに感じる。子どもが保育園で、目の前にないアイスを巡って同級生と言い合いになったことがある。「○○のアイス食べたるねん」「ええ~、それ○○のアイスやのに!」目の前にないアイスなのに、食べられるわけがないのに、言葉上で【取り合う】ことで喧嘩してしまうという成長に親は驚いた。「ワークライフバランス」も似たようなところがある。働かなければ子どもが育てられない。働けば、子どもにかける時間がない。【ちょうど良い具合】なんていう議論はほど遠い。実際には、仕事も育児も、家事も、すべてを【我慢】している状態だ。仕事で自...働き方とは。

  • 体調と心調と。

    夏の終わりに、コロナになった。症状は、夏バテや熱中症のようなものだと思っていたら、そうではなかったようだ。数日間の監禁生活を経て、無事回復したわけだが、それからどうも調子が悪い。たまっていた仕事は誰かが処理してくれるはずもなく、山積みになって、私のせいで職場の周りの人まで次々に倒れていったという話も聞かされた。(まったく罪悪感はありませんけどね。)仕事をこなしてもこなしても、区切りが見えないという状況が続いていた。そうこうしているうちに、子どもがアデノ・ウィルスに罹患して、ゼロ距離射程で唾液やら咳やらをかけられて、私は再び体調不良になった。熱はない。だから仕事を簡単に休むこともできない。昨年もこの時期に体調を崩していたのだが、それは親知らずを抜いたという明確な理由があったので心配はしていなかった。今回はど...体調と心調と。

  • イコライザー THE FINAL

    評価点:52点/2023年/アメリカ/109分監督:アントワーン・フークア残酷描写に必然性を感じないため、品のない印象を受ける。イタリアのシチリア島を訪れたマッコールは、ブドウ園に潜んでいたマフィアを一掃した。その帰り、銃撃されて重傷を負うことになる。その近くの街で倒れていたところを、発見されて地域の医者に助けられた。次第に回復していくマッコールは、とっさに「ロベルト」と名乗り、周囲と打ち解けていった。しかし、街をリゾート開発させようと考えていたマフィアたちが、住民への弾圧を強めていた。デンゼル・ワシントンのアクション映画、「イコライザー」シリーズの最終章。最後まで気づかなかったが、「マイ・ボディーガード」のダコタ・ファニングとの競演である。いわゆる一般人だと思っていた人が、実は凄腕エージェントでばったば...イコライザーTHEFINAL

  • 岩井克人「経済学の宇宙」

    ソシュールなどの構造主義の旗手となった考え方や、ポスト構造主義の思想家たちの影響もあり、経済学、ことにマルクスについてはいくらか調べていた。そのこともあって、経済学についてはほとんどまともに勉強したことはないが、関心が強かった。岩井克人がその半生を語るこの著作についても、文庫本になる前から気になっていたが、かなりの長編であることを知っていたので手に取れなかった。もう一度調べると、文庫本になっていたので、今回読むことにした。幼少期から、現在までの研究者としての半生を、インタビュアーを通して語っている。当時の経済学の様子や専門的な内容も含まれるので、経済学の入門書としてもおもしろいだろう。私はそのあたりの詳しい背景を知らなかったので、興味深く読んだ一方、内容はほとんど理解できなかったと言って良い。これから経済...岩井克人「経済学の宇宙」

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