chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
secret boots https://blog.goo.ne.jp/menfith81

ネタバレ必至で読み解く主観的映画批評の日々。

趣味は映画鑑賞。専門的な知識があるわけではありませんので、素人が楽しめる範囲内での「映画批評」を行っています。TB・相互リンクなど随時募集中です。

menfith
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2010/01/31

arrow_drop_down
  • 人間がいなくなる日

    人間は何度か主人公であることを奪われている。その一つが、心理なるものを奪ったフロイトの分析である。人間に把握できる精神なるものは実は幻想であり、そのほとんどは自身では把握できない無意識の塊であることをフロイトは明かした。また、ニーチェは神から愛されたものとして人間を規定することを放棄させ、神は人間が生み出した幻想であることを明かしてしまった。そして情報社会は人間が労働から生み出す主体的な動物であるという欺瞞を解き明かし、差異を媒介することでしか人間は経済的な価値を生み出すことができないと解き明かされてしまった。かくして私たち人間は、世界の主人公であることをやめて、技術や経済、システムの補助的な役割を担っているに過ぎないことを自認するようになった。しかし、ここ最近の様子を見ていると、そもそもの人間であること...人間がいなくなる日

  • アンビュランス(V)

    評価点:73点/2021年/アメリカ/136分監督:マイケル・ベイアンビュランスの、アンビバレンツなアンバランス。幼い息子を持つ元軍人のウィリアム(ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世)は、妻ががんになったが高額の実験的治療にかかるお金を工面できなかった。妻には内緒で、育ての親LTの息子、ダニエル(ジェイク・ギレンホール)にお金の相談に向かった。彼の父、LTは伝説的な銀行強盗で、その息子も家業を継いでいた。ダニエルから聞いたのは、お金を貸す話ではなく、銀行強盗を今から手伝え、というものだった。悩んだウィリアムは妻のために銀行強盗を決行する。マイケル・ベイ監督のアクション映画。マイケル・ベイといえば「ザ・ロック」で伝説的なアクション映画を撮った、あの人だ。だから作中にも少しその話が出てくる。ここ最近はビッグタ...アンビュランス(V)

  • すずめの戸締まり

    評価点:63点/2022年/日本/124分監督:新海誠入口と出口が違う。すずめ(声:原菜乃華)は熊本に住む女子高生。ある日通りがかった男(声:松村北斗)から、この辺りに廃墟はないかと尋ねられる。咄嗟に忘れられた集落を答えた。気になるすずめは授業を抜け出してその廃棄を訪れる。そこで不思議な扉をみつけ、そばにあった石を引っこ抜く。それが物語の始まりとなった。新海誠の待望の新作。相性の悪い私は今回も期待せずに映画館に向かった。さきに見に行った周りに聞けば賛否両論で、「君の名は」には劣る、という話が多かった。それを聞いて一縷の望みを抱いて開幕を待った。▼以下はネタバレあり▼遠いところで起こった地震だったので3.11は私にとって身近な出来事ではないと感じていたが、この映画をみて、やはりそうではなかったのだ、と感じさ...すずめの戸締まり

  • ザリガニの鳴くところ

    評価点:76点/2022年/アメリカ/126分監督:オリヴィア・ニューマン語りのズレと、完璧な映画化と。チェイス・アンドリュース(ハリス・ディキンソン)の遺体がカロライナ地方の湿地で発見された。火の見櫓から落下したと思われるが、周りには指紋や足跡一つ残されていなかった。逮捕されたのは湿地に一人で住む、娘カイア(デイジー・エドガー=ジョーンズ)だった。彼女の家からは、チェイスの遺体に唯一残されていた繊維と同じものでできたニット帽があったのだ。町からも奇異な目で見られていた彼女を弁護したのは老齢のトム(デヴィッド・ストラザーン)だった。トムに心を開いたカイアは、これまでの壮絶な人生を語り始める。言わずもがな、小説を読んだので映画館に向かった。平日だったが、客の入りはよくて、真ん中の席を取れたのはラッキーだった...ザリガニの鳴くところ

  • ディーリア・オーエンズ「ザリガニの鳴くところ」

    最後の最後で、圧倒される。カイアは幼少期、母親が家を出て行くのを見た。そのときいつもの買い物に行くような様子ではなかったことを覚えていた。次いで、兄と姉が相次いで家を飛び出した。カイアは酒に溺れる父親とともに、人々が寄りつかない湿地で過ごすことになった。カイアが24歳になったころ、湿地で一人の若者の死体が発見される。地元で有名なクオーターバックの選手だったチェイス・アンドリュースは湿地の火の見櫓の下で死んでいた。事故にも見えたが、彼が櫓に上った時の指紋さえ残されていなかった。真っ先に疑われたのは、湿地の少女として地元で有名な、カイアだった。映画公開に合わせて衝動買いして、そのまま読み切った。もう少し早く読めると思っていたが、サッカーやら日本代表やら、鎌倉殿などがあって遅くなった。できれば時間を見つけて映画...ディーリア・オーエンズ「ザリガニの鳴くところ」

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、menfithさんをフォローしませんか?

ハンドル名
menfithさん
ブログタイトル
secret boots
フォロー
secret boots

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用