題を「困った時はダンマパダ」から「困った時はダンマパダ、スッタニパータで悟りを開く」に変更しました。
ダンマパダ423詩の解説を何回か終えた段階で、少し趣を変えて、異なるお経の勉強を始めようという思いに至りました。どのお経を選択するかいろいろ迷いましたが、毎日少しずつ勉強するのに都合がよく、仏教を勉強する人たちに人気のあるお経として、スッタニパータを選びました。
(以下引用) 【覚りは虚妄ならざるもの】 未だ覚っていない人にとって、覚りの境地がどのようなものであるのかを理解することは難しいであろう。それがこの上もなく素晴らしい境地であると説かれても、それはまだ食べたことのない果物の味を理解せよというに等しいことだからである。 また、覚りの境地が当人の思い込みに過ぎず、一過性のものであり、あるいは万人共通の境地ではないならば、人々が覚りを目指すこ…
(以下引用) 【真のしあわせ】 人生の最高の目的とは、「一生をしあわせに過ごすこと」であると言ってよいであろう。 そして、それは実際に為し得ると断言できることである。 ここで、真のしあわせについて述べておきたい。それは、 「過去のことを後悔して思い煩うことが無い」 「現在について一切の愁悲苦憂悩を滅している」 「未来について不吉なことが無い」 境地を指している。 なお…
(以下引用) 【衆生の本質】 本当に誰もが覚り得るのか? 読者が心から知りたいことは、この一点に集約されるかも知れない。 答えを言えば、 「本当に誰もが覚り得る」 と言うことになる。 そして、このことは読者が衆生であるということを基礎にしている。要するに、衆生は覚って仏になることができ得るということである。 ところで、もろもろの如来は誰もが覚り得ると説くが、誰もが覚る…
(以下引用) 【人生の意味】 人は、漫然と生きているわけではない。何となれば、誰もが自分が生きていく意味を知りたいと思うからである。すなわち、ただ生まれ、生きて、死んでいくだけの存在であるとは思いたくないということであろう。 しかしながら、人生の意味を見出す人は少ない。そもそも、人生に特別な意味など無いという意見が大勢を占めているに違いない。そして、実のところその意見は基本的には的を射…
(以下引用) 【人生観】 人生を歩むとは、生まれ、育ち、学び、伴侶や友人を得、金銭を手に入れ、財物を所有し、幸福を求めて日々を生きることであると言えよう。そして、仏道を歩むとは、覚りへの求めを生じ、発心し、功徳を積み、善知識を得て、この世の最上たるしあわせの境地に達して住するということに他ならない。 さて、ここで仏道を歩むことが人生の歩みそのものとなる人がある。彼は、もちろん自分自身で…
(以下引用) ・・・・・ さて、本書はこのような修行者にありがちなことがらを鑑み、仏道を歩むことについての真実を述べたものである。これは、修行者が道の歩みの真実を知ることによって修行途中に起こる種々様々な困難を乗り越えることを得、自分は覚れないのではないかなどという馬鹿げた疑念を払拭することに役立つと考えたことによる。 そうは言っても、仏道の真実には世間の常識や概念を超えたものが含まれてお…
(以下引用) ところで、仏道を歩むことについての困難さは何に由来しているのであろうか。その困難について、私はしばしば智慧の輪を解くことと似ていると説明することにしている。知っている人も多いと思うが、智慧の輪は解けるということだけが予め分かっていることのすべてであり、ヒントは何一つ与えられない。また、答え合わせの正解手順が示されることもない。そのようでありながら、正しく解ければ正しく解けたと分か…
「感興のことば(ウダーナヴァルガ)」の解説を終えて、このブログの来し方を振り返ると、ダンマパダの解説を三度ほど繰り返し、スッタニパータの解説を一回半ほど行い、SRKWブッダのホームページの「正法」「善知識」「素質」「理法」「感興句」の解説を行い、その後「感興のことば(ウダーナヴァルガ)」の解説を行ってきました。 その間、年号は平成から令和に変わりました。その年2019年には、SRKWブッダが指導された…
まとめの句 (1)無常と(2)愛欲と(3)愛執と(4)はげみと(5)愛するものと、(6)戒しめと(7)善い行いと(8)ことばと(9)行ないと(10)第10として信仰と(11)道の人と(12)道と(13)尊敬と(14)憎しみと(15)念いをおちつけてと(16)さまざまなことと(17)水と(18)花と(19)馬と、第10に(20)怒りと、(21)如来と(22)学問と(23)自己と(24)広く説くと…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 83偈
83 熱心につとめ瞑想しているバラモンにとって、これらの徳が現れるとき、かれは悪魔の軍勢を追い払っている。ブッダはすべての束縛の絆(きずな)から解脱しているからである。 以上第33章 バラモン (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 前回の82偈と今回の83偈の違いは、…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 82偈
82 熱心につとめ瞑想しているバラモンにとって、これらの徳が現れるとき、かれは全世界を照らしている。___ブッダはすべての束縛の絆(きずな)から解脱しているからである。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 「かれは全世界を照らしている。」とは、ブッダ(仏、如来)は人々に進むべき道を示しているという意味です。 かれがそれが…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 81偈
81 熱心につとめ瞑想しているバラモンにとって、これらの徳が現れるとき、かれは全世界を照らしている。___太陽が昇ったときに空中を照らすように。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 「かれは全世界を照らしている。」とは、ブッダ(仏、如来)は人々に進むべき道を示しているという意味です。 同様のことは、74偈でも説かれていま…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 80偈
80 熱心につとめ瞑想しているバラモンにとって、これらの徳が現れるとき、諸の煩悩の消滅に近づくとき、かれの疑惑はすべて消え失せる。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 「諸の煩悩の消滅」の煩悩について、この章の71偈で説明しました。 https://76263383.at.webry.info/202007/article_10.html (以下引用) 煩悩は悪いものだか…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 79偈
79 熱心につとめ瞑想しているバラモンにとって、これらの徳が現れるとき、諸の感受作用の消滅に近づくとき、かれの疑惑はすべて消え失せる。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 「諸の感受作用の消滅」の感受の消滅について、この章の69偈のコメントで次のように説明しました。 https://76263383.at.webry.info/202007/article_8.html …
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 78偈
78 熱心につとめ瞑想しているバラモンにとって、これらの徳が現れるとき、諸の因縁の消滅に近づくとき、かれの疑惑はすべて消え失せる。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 昨日掲載した77偈では、物事は因縁にもとづいて起こることが説かれていました。 そうすると、「諸の因縁の消滅に近づくとき」とは、物事は起こらなくなります。 …
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 77偈
77 熱心につとめ瞑想しているバラモンにとって、これらの徳が現れるとき、物事が因縁にもとづいて起こることを明らかに知るとき、かれの疑惑はすべて消え失せる。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 瞑想については昨日説明しました。 「これらの徳が現れるとき」・・・修行の結果が現れるときという意味です。 「物事が因縁にもとづい…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 76偈
76 熱心につとめ瞑想しているバラモンにとって、これらの徳が現れるとき、苦しみが因縁にもとづいて起こることを明らかに知るとき、かれの疑惑はすべて消え失せる。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント この偈における「瞑想」と訳された言葉は、瞑想と訳すよりは修行と理解したほうがよいのです。 今回はこのことのみをコメントします…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 75偈
75 バラモンにとってこれほどすぐれたことは、またと有り得ない。心を快楽から遠ざけるにつれて、かれの意(おもい)が退くのにつれて、苦悩が静まる。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 「バラモンにとってこれほどすぐれたことは、またと有り得ない。」の、「これほどすぐれたこと」とは、「心を快楽から遠ざけるにつれて、かれの意(おも…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 74偈
74 太陽は昼にかがやき、月は夜に照らし、武士は鎧を着てかがやき、バラモンは瞑想に専念してかがやく。しかしブッダはつねに威力もて昼夜に輝く。 (ダンマパダ387 太陽は昼にかがやき、月は夜に照らし、武士は鎧を着てかがやき、バラモンは瞑想に専念してかがやく。しかしブッダはつねに威力もて昼夜に輝く。) (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 73偈
73 もしもバラモンが自分のつとめに関して彼岸に達した(=完全になった)ときには、かれは生まれと老いと死とを超えるであろう。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント ブッダは、人生の苦しみは、生まれること、老いること、死ぬことであると説かれておられます。 生まれることが苦しみであることは、わかりにくいかもしれません。そこで、…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 72偈
72 もしもバラモンが自分のつとめに関して彼岸に達した(=完全になった)ときには、真理を観ずるかれにとって、かれの束縛の絆(きずな)はすべて消滅するであろう。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 前回の71偈の「一切の煩悩の汚れは消滅するであろう。」の部分が、今回は「かれの束縛の絆(きずな)はすべて消滅するであろう。」となっ…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 71偈
71 もしもバラモンが自分のつとめに関して彼岸に達した(=完全になった)ときには、真理を観ずるかれにとって、一切の煩悩の汚れは消滅するであろう。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 「真理を観ずるかれにとって、一切の煩悩の汚れは消滅するであろう。」という言葉は重要です。 煩悩は悪いものだからこれを無くそうと思っても、無くす…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 70偈
70 もしもバラモンが自分のつとめに関して彼岸に達した(=完全になった)ときには、真理を観ずるかれにとって、一切の縁は消滅するであろう。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント この偈の前半は前回の偈と同じです。すなわち解脱してニルヴァーナ(涅槃)に達したバラモンはということです。 彼は、真理を観ているので、「一切の縁は消滅す…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 69偈
69 もしもバラモンが自分のつとめに関して彼岸に達した(=完全になった)ときには、真理を観ずるかれにとって、一切の感受は消滅するであろう。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 前半の「もしもバラモンが自分のつとめに関して彼岸に達した(=完全になった)ときには、」は、前回の68偈と同じです。それを「修行者が、自分に必要な修行に…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 68偈
68 もしもバラモンが自分のつとめに関して彼岸に達した(=完全になった)ときには、かれは独りで魔女や悪鬼をも超えるであろう。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント この偈は、次のように解釈します。 修行者が、自分に必要な修行にはげみ、解脱して、ニルヴァーナ(涅槃)に達したときは、その修行者は心の形態作用や名称作用を克服してい…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 66偈、67偈
66 正しくさとった仏の説かれた理法をはっきりと知っている人を、尊敬して敬礼せよ、___バラモンが火の祭りを恭しく尊ぶように。 67 正しくさとった仏の説かれた理法をはっきりと知っている人を、尊敬して仕えよ、___バラモンが火の祭りに仕えるように。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 「正しくさとった仏の説かれた理法をはっ…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 64偈、65偈
64 老人であろうと、若者であろうと、(老若を問わず)、道理を識別している人を、尊敬して、敬礼せよ。___バラモンが火の祭りを尊ぶように。 65 老人であろうと、若者であろうと、(老若を問わず)、道理を識別している人を、尊敬して、仕えよ。___バラモンが火の祭りに仕えるように。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 「老人で…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 63偈
63 バラモンを打つな。バラモンはかれ(=打つ人)にたいして怒りを放つな。バラモンを打つものには禍があり。(打たれて)怒る者に禍あり。 (ダンマパダ389 バラモンを打つな。バラモンはかれ(=打つ人)にたいして怒りを放つな。バラモンを打つものには禍がある。しかし(打たれて)怒る者にはさらに禍がある。) (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 61偈、62偈
61 (「妄愛」という)母と(「われありという想い」である)父とをほろぼし、国王(「われ」という慢心)と(永久に存在するという見解と滅びて無くなるという見解という)二人の博学なバラモンとをほろぼし、(主観的機官と客観的対象とあわせて十二の領域である)国土と(「喜び貪り」という)従臣とをほろぼして、バラモンは汚れなしにおもむく。 62 (「妄愛」という)母と(「われありという想い」である)父とを…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 60偈
60 バラモンよ。流れを断て、勇敢であれ。諸の欲望を去れ。つくり出された諸の現象の消滅を知って、汝は、作られざるもの(=ニルヴァーナ)を知る者となるだろう。 (ダンマパダ383 バラモンよ。流れを断って。勇敢であれ。諸の欲望を去れ。諸の現象の消滅を知って、作られざるもの(=ニルヴァーナ)を知る者であれ。) (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 59偈
59 紐(ひも)と革帯と、悪い欲求と貪ぼりとを断ち切って、妄執を、根こそぎにえぐり出して、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント この偈は58偈を参考にすると「根こそぎにえぐり出して」の次に、「めざめた人(ブッダ)」が抜けているのかもしれません。 昨日は、過去のブログ記事により、パーリ文…
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