題を「困った時はダンマパダ」から「困った時はダンマパダ、スッタニパータで悟りを開く」に変更しました。
ダンマパダ423詩の解説を何回か終えた段階で、少し趣を変えて、異なるお経の勉強を始めようという思いに至りました。どのお経を選択するかいろいろ迷いましたが、毎日少しずつ勉強するのに都合がよく、仏教を勉強する人たちに人気のあるお経として、スッタニパータを選びました。
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 28偈
28 福徳にも禍いにも汚されず、両者によっても汚されず、憂いが無く、熱のようにむらむらすることも無く、やすらいでいる人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 「福徳にも汚されず」とは、良いことがあったとしても、喜びすぎて舞い上がらずということです。「禍いにも汚されず」とは、悪いことがあっ…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 27偈
27 すでにこの世において、自分の苦しみの滅びるのを明らかに知っていて、情欲を離れ、とらわれることの無い人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 (ダンマパダ402 すでにこの世において自分の苦しみの滅びたことを知り、重荷をおろし、とらわれの無い人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。) (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメン…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 26偈
26 彼岸(かなたのきし)もなく、此岸(こなたのきし)もなく、彼岸・此岸なるものもなく、三界に執著していない人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 「彼岸(かなたのきし)もなく、此岸(こなたのきし)もなく、彼岸・此岸なるものもなく、」については、一昨日24偈において解説しました。その時…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 25偈
25 この世において、長かろうとも短かろうとも、微細であろうとも粗大であろうとも、浄かろうとも不浄であろうとも、何ものをも取らない人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント この偈を読んで、「スッタニパータ第1章 8慈しみ」の次の偈を思い出しました。 146 いかなる生物生類であっても…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 24偈
24 彼岸(かなたのきし)もなく、此岸(こなたのきし)もなく、彼岸・此岸なるものもなく、あらゆる事象のかなたにある人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント この偈をわかりやすく書くと次のようになります。 「理想の社会を夢みることなく、現実の社会に思い悩むことなく、理想や現実の本質を見極…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 23偈
23 他人に養われることなく、はっきりと知る者であり、身をととのえ、堅固なもののうちに安立し、煩悩の汚れを滅ぼし、過(とが)を除いている人、___かれこそ<バラモン>であると伝えられている。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント この偈については、「他人に養われることなく」について考えてみます。これは生活するために働くというこ…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 22偈
22 来る者を喜ばず、去る者を悲しまず、憂い無くして、汚れを離れ、やすらいでいる者、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 「来る者を喜ばず、去る者を悲しまず」は、付かず離れずの関係です。無関心にみえますが、注意はしているのです。 人間関係がさらっとして、べたべたしないのです。凡夫は、…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 21偈
21 来る者を喜ばず、去る者を悲しまず、執著から脱している、戦場の勝利者、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 「来る者を喜ばず、去る者を悲しまず」の「来る者」「去る者」は、もちろん「人」と取ることもできますが、「時」と取ることもできます。 「人」と取れば、どんな人も差別することなく…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 20偈
20 在家者とも交らず、出家者とも交らず、住家(すみか)なくして遍歴し、満足している人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 (ダンマパダ404 在家者・出家者のいずれとも交らず、住家(すみか)がなくて遍歴し、欲の少ない人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。) (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 2008年12月12…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 19偈
19 怒ることなく、つつしみあり、戒律を奉じ、博学であって、身をととのえ、最後の身体に達した人、___かれをわれは<バラモン>とよぶ。 (ダンマパダ400 怒ることなく、つつしみあり、戒律を奉じ、欲を増すことなく、身をととのえ、最後の身体に達した人、___かれをわれは<バラモン>とよぶ。) (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 18偈
18 罪なくして悪罵・殴打・拘禁を堪え忍び、忍耐し誓戒をまもる力のある人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 (ダンマパダ399 罪がないのに罵られ、なぐられ、拘禁されるのを堪え忍び、忍耐の力あり、心の猛き人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 悪罵・殴打・拘禁されれば、普通は怒…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 17偈
17 粗野ならず、ことがらをはっきりと伝えることばを発し、ことばによって何人(なんびと)の感情をも害することのない人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 (ダンマパダ408 粗野ならず、ことがらをはっきりと伝える真実のことばを発し、ことばによって何人(なんびと)の感情をも害することのない人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。) (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 16偈
16 身にも、ことばにも、心にも、悪い事を為さず、三つのところについてつつしんでいる人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 (ダンマパダ391 身にも、ことばにも、心にも、悪い事を為さず、三つのところについてつつしんでいる人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。) (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 今日はちょと唐突…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 15偈
15 われは、(バラモン女の)胎から生れ(バラモンの)母から生れた人をバラモンと呼ぶのではない。もしも何か所有物をもっているのであれば、かれは「<きみよ>といって呼びかける者」なのである。無一物であって執著のない人、___かれをわたくしは<バラモン>と呼ぶのである。 (ダンマパダ396 われは、(バラモン女の)胎から生れ(バラモンの)母から生れた人をバラモンと呼ぶのではない。かれは「<きみよ>…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 13偈、14偈
13 悪いことがらを除き、邪曲なく、穢濁も無く、自己が確立していて、ヴェーダの奥義に通じ、清らかな行ないを修し、適当な時にブラフマンに関する論議を語り、 14 その人のうちには欺きも無く、慢心も無く、貪りを離れ、「わがもの」という観念が無く、望むところも無く、過ちを除き、みずからが時ほごされてやすらぎに帰した人、___かれは<バラモン>である、かれは<修行者>である、かれは<修行僧>である。 …
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 12偈
12 諸の悪いことがらを除き、つねに気をつけて行なっている人々は、束縛の絆(きずな)を滅したブッダたちなのである。かれらはバラモンたちであると説かれている。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント たとえば、なぜ五戒を守るべきかを考えると、諸の悪いことがらを除くためです。五戒のどの一つを取っても、自分と他人を苦しめないようにして…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 11偈
11 ひとは水によって清らかになるのではない。人々はここで大いに沐浴している。真理と理法とをまもる人は、清らかである。かれこそ(真の)バラモンなのである。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 空は雨(水)によって、清らかになります。雨は森や野原に降り注ぎ、木々や草花や獣や虫などを清らかにします。それを見て、人々は水によって清…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 9偈、10偈
9 頭を剃っているから修行者なのではない。「きみよ!」と呼びかけるからバラモンなのではない。真理と理法とをまもる人こそ、バラモンであり、また修行者なのである。 10 頭を剃っているから修行者なのではない。「きみよ!」と呼びかけるからバラモンなのではない。大きかろうとも小さかろうとも悪をすべて除いた人は、諸の悪を除いたのであるから、かれこそ<バラモン>であり、また<修行者>なのである。 (中村…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 8偈
8 螺髪を結んでいるからバラモンなのではない。氏姓によってバラモンなのでもない。生れによってバラモンなのでもない、と伝えられている。大きかろうとも小さかろうとも悪をすべて除いた人は、諸の悪を除いたのであるから、<バラモン>と呼ばれる。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント この偈の前半の「螺髪を結んでいるからバラモンなのでは…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 7偈
7 螺髪を結んでいるからバラモンなのではない。氏姓によってバラモンなのでもない。生れによってバラモンなのでもない、と伝えられている。真理と理法とをまもる人は、清らかである。かれこそ(真の)バラモンなのである。 (ダンマパダ393 螺髪を結んでいるからバラモンなのではない。氏姓によってバラモンなのでもない。生れによってバラモンなのでもない。真理と理法とをまもる人は、安楽である。かれこそ(真の)バラ…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 6偈
6 愚者よ。螺髪を結うて何になるのだ。かもしかの皮をまとって何になるのだ。汝は内に密林(=汚れ)をいだいて、外側だけを飾っている。 (ダンマパダ394 愚者よ。螺髪を結うて何になるのだ。かもしかの皮をまとって何になるのだ。汝は内に密林(=汚れ)を蔵して、外側だけを飾る。) (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント ダンマパダ394…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 5偈
5 或る修行者・バラモンたちは、迷いの生存のうちに執著していて、最高の境地に達し得ないで、途中でくずれおれる。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント この章の3偈、4偈、5偈の出だしは、「或る修行者・バラモンたちは、迷いの生存のうちに執著していて、」です。 迷いの生存のうちに執著している人々とは、生きることに執著している人々…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 4偈
4 或る修行者・バラモンたちは、迷いの生存のうちに執著していて、互いに異論をいだいて論争する。これらの人々は愚者であり、一方(いっぽう)だけしか見ていないからである。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 「或る修行者・バラモンたちは、迷いの生存のうちに執著していて、」の部分は前回の3偈と同文 です。また、ここでの「バラモン…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 3偈
3 或る修行者・バラモンたちは、迷いの生存のうちに執著していて、煩悩の汚れを滅ぼすに至らないうちに、途中で没落してしまう。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 「第33章 バラモン」のはじめに、「バラモンとはインドにあるカースト制で最上の階級を意味します。しかし、釈尊はインドの伝統的なバラモンではなく、最高の階級に相応しい人…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 2偈
2 身の装いはどうあろうとも、徳を行(ぎょう)じ、耐え忍び、身をととのえて、慎みぶかく、行ない清らか、生きとし生けるものに対して暴力を用いない人こそ、<バラモン>とも、<道の人>とも、また<托鉢遍歴僧>ともいうべきである。 (ダンマパダ142 身の装いはどうあろうとも、行ない静かに、心おさまり、身をととのえて、慎みぶかく、行ない正しく、生きとし生けるものに対して暴力を用いない人こそ、<バラモン…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 1偈
1 裸の行(ぎょう)も、髻(まげ)に結(ゆ)うのも、身が泥にまみれるのも、断食も、露地に臥すのも、塵や泥を身に塗るのも、蹲(うずくま)って動かないのも、___疑いを離れていない人を浄めることはできない。 (ダンマパダ141 裸の行も、髻に結うのも、身が泥にまみれるのも、断食も、露地に臥すのも、塵や泥を身に塗るのも、蹲って動かないのも、___疑いを離れていない人を浄めることはできない。) (…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第32章 修行僧 82偈
82 修行僧はこのように楽しむこと楽しまないこととに堪え、情欲の煩悩の潜勢力を取り出して除きつつ・・・・・。 以上第32章 修行僧 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 岩波文庫の82偈の注には、「写本には脱落多く、判読のできている部分だけを訳した。」と記されています。 …
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第32章 修行僧 81偈
81 戒めをたもっている人は修行僧であり、空を体現している人は瞑想者であり、専念している人はヨーガ行者であり、ときほごされてやすらぎに帰しているところには安楽がある。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 戒めをたもっている人は、自分で定めた戒めにこだわっているのです。だだそれだけで、まだ安楽ではありません。 空を体現してい…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第32章 修行僧 80偈
80 いかなる煩悩の潜勢力ももはや存在せず、悪の根の滅びてしまった修行僧は、こなたの岸を捨て去る。蛇が脱皮して旧い皮を捨て去るようなものである。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 「潜勢力」は、私にはあまり聞きなれない言葉でしたから、一応、ネットで調べてみました。「内にひそんでいて、外に表れない勢力。」などと書いてありまし…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第32章 修行僧 79偈
79 いかなる熱い煩悩ももはや存在せず、悪の根の滅びてしまった修行僧は、こなたの岸を捨て去る。蛇が脱皮して旧い皮を捨て去るようなものである。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 「悪の根の滅びてしまった修行僧」とは、解脱した修行僧です。 「悪の根」とは、諸々の煩悩の根です。名称(ナーマ)と形態(ルーパ)と言われるものです。…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第32章 修行僧 78偈
78 いかなる妄執も存在せず、悪の根の滅びてしまった修行僧は、こなたの岸を捨て去る。蛇が脱皮して旧い皮を捨て去るようなものである。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 今日はスッタニパータ16を引用します。76偈のテーマが「妄執」だからです。 https://76263383.at.webry.info/201304/article_16.html 「ひとを生存に縛りつ…
「ブログリーダー」を活用して、ワンギーサさんをフォローしませんか?
指定した記事をブログ村の中で非表示にしたり、削除したりできます。非表示の場合は、再度表示に戻せます。
画像が取得されていないときは、ブログ側にOGP(メタタグ)の設置が必要になる場合があります。