草の虫淡(あは)き灯(ともし)よ泡沫(うたかた)の君に告げこせうらこひしかり
愛し子の掌(たなそこ)が傍(そひ)佇まふ童(わらはべ)蛙(かへら)なほいとしけれ
みくまのが鄙にしみさぶ蓮葉(はちすば)のやをら抱かふ至玄の宝
七変化よしや雨こそそぼつれど冷え入るなかれ君がぬくもり
雲間にてせはしかる君けふも無しあづさゐ潤ふ雨すら恋し
あけぼのやくまのが峰の待ちかてに綿雲おぼゆもふもふが君
愛し子のぬくもり感ずうたた寝や熊野が里も水温みけり
咲きすさぶ熊野が鄙の山櫻たゆたう花や夢の浮橋
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