「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第六十八弾はブルーピーター系。Blue Peter は英2000ギニー、英ダービーと完勝し、夏には古馬との初対戦となったエクリプスSを勝利。あとは英セントレジャーを制すのみとなりましたが、第二次世界大戦の勃発によりレース自体が
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第六十八弾はブルーピーター系。Blue Peter は英2000ギニー、英ダービーと完勝し、夏には古馬との初対戦となったエクリプスSを勝利。あとは英セントレジャーを制すのみとなりましたが、第二次世界大戦の勃発によりレース自体が
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第六十七弾はフェアウェイ系。距離に限界のあった全兄 Pharos と違い、英セントレジャーを完勝するなどスタミナも兼ね備えていた Fairway は真のチャンピオンとして種牡馬として重用され、しかも期待通りに次々に活躍馬を輩出、
オークスは2番人気のチェルヴィニアがしぶとく脚をのばし、GI初勝利を飾りました。*シンコウラブリイの母*ハッピートレイルズを祖とする牝系で、ここのところ多数の重賞馬が出ている優秀なラインですが、GI馬の誕生はその*シンコウラブリイ以来ということになるでしょうか。
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第六十六弾はトムフール系。Tom Fool は北米2歳チャンピオンに輝きながらクラシックでは調子が整わず出走すらできませんでしたが、古馬になって覚醒し、ニューヨークハンデ三冠を達成するなど10戦無敗の成績を残しました。種牡
ついにここから現代競馬における主流系統に入っていきたいと思います。といってもここまでで全体の1/3がようやく終わったあたりですから、もうしばらくお付き合いをよろしくお願いします。ということで「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第六十五弾はファラリス系
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第六十四弾はラウンドテーブル系。これにてセントサイモン系はコンプリートです。Round Table は5歳までの約4年間の稼働期間で66戦43勝の驚異的な戦績を残したタフガイで、種牡馬としても成功し、北米リーディングサイアーにも
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第六十三弾はプリンスキロ系。Princequillo はジョッキークラブゴールドCの勝ち馬で、晩成のステイヤータイプだったことから当初は種牡馬としてあまり人気がなかったようですが、プリークネスSの Hill Prince を出して人気に火
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第六十二弾はシカンブル系の続き。成功しながら早世した兄*モンタヴァルに代わる種牡馬として導入された*ムーティエはクラシック二冠を制したタニノムーティエなどを出して成功、兄に続いて2歳リーディングに輝くなど仕上がりの
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第六十一弾はシカンブル系。セントサイモン系の中でも特に日本と相性が良かった系統で、多くの成功種牡馬が輸入されており、2回に分けて紹介していきたいと思います。日本で初めて導入されたシカンブル系種牡馬は*シーフュリュ
ヴィクトリアマイルはあっと驚く14番人気テンハッピーローズが差し切り、大波乱を演出しました。3走前には牡馬に交じってオープンを勝つなど力は見せていましたが、鞍上の津村JともどもうれしいIG初勝利となりました。津村Jは今年重賞3勝目でこれは早くもキャリアハイの数字
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第六十弾はプリンスシュヴァリエ系。Prince Chevalier は仏ダービーなどの勝ち馬で、種牡馬としても仏ダービーの Charlottesville などを出して仏リーディングに輝いたほか、その Charlottesville や Court Harwell が英リーデ
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第五十九弾はプリンスローズ系。St. Simon の血を現代に伝えるもう一本のラインですね。Prince Rose 自身は競馬国としては極めてマイナーなベルギーで競走生活を送った馬で、フランスでも大レースを勝つなどベルギー史上唯一世
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第五十八弾はヒズマジェスティ系。現在のリボー系の本流ともいえる馬ですね。His Majesty 自身は大した競走馬ではなかったのですが、Graustark の全弟という血統から種牡馬として期待され、実際に北米リーディングに輝くなど成
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第五十七弾はグロースターク系。Graustark はクラシックなど大レースに出走する前に故障で引退したため、競走馬としての知名度はさほどないかもしれませんが、デビューから連戦連勝で7連勝を飾った馬で、種牡馬として大いに期待
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第五十六弾はトムロルフ系。Tom Rolfe はどちらかというと欧州での良績が残る父 Ribot がアメリカで出した名馬で、プリークネスSやアメリカンダービーなどを制しました。種牡馬としては特に芝のクラシックディスタンス、それも
NHKマイルCは朝日杯FSを制したジャンタルマンタルがマイルに戻って本来の強さを発揮し、GI2勝目をあげました。いち早く父*パレスマリスの獲得に動いたダーレーの関係者はしてやったりというところでしょう。*パレスマリスもそうですし、ジャンタルマンタル自身も種牡馬として
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第五十五弾はリボー系。いまや絶滅寸前となったセントサイモン系の中でも本流と呼べるラインですが、やはりリボー系といえば「「一発大物」のイメージが大きいですね。特にクラシックディスタンス以上の大レースに強い産駒が多
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第五十三弾はラブレー系。Rabelais は凱旋門賞の Biribi などを出して仏リーディングサイアーにも輝いた馬で、その末裔からイタリアの誇る歴史的名馬 Ribot 、さらには自身は障害で活躍しながら種牡馬として仏リーディングサイ
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第五十三弾はシンザン系。やはり20世紀を代表する日本の名馬といえばこのシンザンでしょう。戦後初めてクラシック三冠を達成、さらにその後天皇賞や有馬記念も制して史上初の「五冠馬」として堂々種牡馬入りすると、父としても
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第五十二弾はヒンドスタン系。*ヒンドスタンは愛ダービーの勝ち馬で、種牡馬として戦後初のクラシック三冠馬シンザンなど多数の活躍馬を送り出し、合計7度のリーディングに輝いた大種牡馬でした。特に大レースでの強さは格別で
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第七十弾はジャイアンツコーズウェイ系。Giant's Causeway は欧州で走って英国際SやエクリプスSなどGI5連勝を達成、欧州年度代表馬にも選ばれた名馬で、種牡馬としても特に欧州と相性がよく、仏二冠などGI4勝をあげた Shamardal 、
圧倒的支持を受けたリバティアイランドが1頭だけ次元の違う走りを見せ、阪神JF、桜花賞に続くGI3連勝を達成しました。唯一弱点があるとすればマイルしか走っていないというところでしたが、距離適性など全く問題ではないほどに能力がずば抜けていましたね。父ドゥラメンテの
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第六十九弾はハーラン系。祖である Harlan はようやく5歳時にGIヴォスバーグSで重賞初勝利をあげた馬で、しかも種牡馬としてわずか5世代の産駒を残して早世したため、ストームキャット系の中でもさほど目立たない存在でした。それで
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第六十八弾はスキャットダディ系。Scat Daddy 自身はフロリダダービーなどGI2勝をあげたものの、ここ一番では結果を残せず競走馬としては名馬の域には達しませんでしたが、種牡馬としては数々のGI馬を送り出すことに成功しました。
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第六十七弾はヘネシー系とテイルオブザキャット系をまとめて紹介します。ヘネシー系からは早世しながらも世界中で父系を発展させている Scat Daddy が出ていますが、今回はそれを経ない系統ということになります。何といっても日本
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第六十六弾はストームキャット系の続き。*シーキングザダイヤは父が Storm Cat 、母が*シーキングザパールという超良血馬で、芝ダート問わず活躍し5億円以上の賞金を稼ぐことに成功しましたが、なぜかGIの壁を超えることはできず、
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第六十五弾はストームキャット系の続き。Bernstein はGIII勝ちまでしかない競走馬でしたが、特にシャトル先のアルゼンチンで大成功を収め、リーディングにも輝きました。北半球では日本生まれで仏2000ギニーやBCマイルを制した Kara
ヴィクトリアマイルはGI馬3頭による見ごたえのある追い比べとなりましたが、昨年の安田記念勝ち馬ソングラインが見事抜け出してGI2勝目をあげました。昨年の覇者ソダシはわずかに及ばず2着、1番人気に支持されたスターズオンアースは3着を外さなかったのはさすがとはいえ、マ
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第六十四弾はストームキャット系。ここからノーザンダンサー系三大父系の二つ目のラインに入っていきたいと思います。やはり圧倒的な遺伝力で大きな広がりを見せているため3回に分けて紹介していきますが、ダンジグ系がどちらかとい
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第六十三弾はリダウツチョイス系。ダンジグ系としてはこれがラストとなります。オセアニアにおけるデインヒル系の主流系統で、Redoute's Choice 自身オーストラリアで3度のリーディングに輝いたほか、その息子である*スニッツェルも
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第六十二弾はデインヒルダンサー系。Danehill Dancer 自身は2歳GIを勝っただけの早枯れタイプでしたが、種牡馬として多数のGIホースを送り出して大成し、英愛リーディングにも輝きました。後継種牡馬としてもオーストラリア産の Cho
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第六十一弾はダンシリ系、エクシードアンドエクセル系、ファストネットロック系をまとめて紹介します。この中で日本と最も縁が深いのはダンシリ系でしょう。*ハービンジャーはキングジョージを11馬身差かつレコードで圧勝した馬で、
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第六十弾はデインヒル系の続き。何といっても種牡馬として数奇な運命をたどったのが*デインヒルのラストクロップの1頭である Holy Roman Emperor でしょう。2歳時にフィーニクスSとジャンリュックラガルデール賞を制し、2000ギニー
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第五十九弾はデインヒル系の続き。ここから独立した系統にまで発展しそうな系統をひとつあげるとすれば Kodiac のラインということになるでしょう。Kodiac 自身はGIIIで2着が最高というレベルの競走馬でしたが、Invincible Spirit
またまたドゥラメンテ産駒ということで、伏兵シャンパンカラーが混戦を制してGI初勝利をあげました。ただ今週はほかに新潟大賞典をトゥザグローリー産駒のカラテが、メトロポリタンSをキングカメハメハ産駒のグランオフィシエが、橘Sをドゥラメンテ産駒のルガルが制したとい
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第五十八弾はデインヒル系。ダンジグ系単体よりも大きく発展しており、英愛リーディングに輝いた Danehill Dancer 、オーストラリアで歴史的な大成功を収めている Redoute's Choice など独立して取り上げるべき系統も数多いのですが
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第五十七弾はインヴィンシブルスピリット系。欧州を代表するスプリント血統で、愛2000ギニーなどマイルGI4勝をあげた Kingman が現在中心となって多数の活躍馬を送り出しており、さらにその息子からも仏2000ギニーなどGI3勝の Persi
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第五十六弾はケープクロス系。Cape Cross 自身は Green Desert 産駒らしく人気薄でロッキンジSを制した一流にやや届かないレベルのマイラーでしたが、種牡馬としては英ダービーや凱旋門賞などGI6連勝の歴史的名馬 Sea the Stars 、
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第五十五弾はグリーンデザート系。Green Desert はスプリントGIを2勝した快速馬で、種牡馬としても遺憾なくそのスピードを産駒に伝え、特に欧州の短距離路線で大きく父系を発展させました。後継ラインは大きく分けて三系統育ってお
サイアーラインで辿る世界競馬2022シリーズ第五十四弾はウォーフロント系。米国で生まれた Danzig ですが、父系が大きく発展しているのは欧州が中心のグリーンデザート系と、オセアニアと欧州で発展しているデインヒル系であり、実は祖国米国ではこれら2系統はそれほど勢いが