会社のため
数ヶ月前、十数年ぶりに会った知人と談笑中のことです。「会社のためを思ってやっていたら、いつのまにかクビになっていた」そう話す彼は今、フリーランスです。その場にはもうひとり。これまた数年ぶりに顔を合わす知人がいました。「ぼくも同じ。会社のためにがんばってたけどクビ」顔を見合わせて笑うふたりに挟まれたぼくはしかし、軽く苦笑いを浮かべただけでした。彼らに心底同意をすることができなかったからです。「会社のため」と語る彼らの言葉に含意するのは正義です。しかし、その形態が解雇なのか退職勧告なのかはわかりませんが、「クビ」を突きつけた側はそれを不義ととった。正義を善意、不義を悪意と言い換えてもかまいません。いずれにしても、正義と不義、善意と悪意は対極にあります。正反対です。今風に言えば真逆です。なぜそう受け取られてしま...会社のため
2024/10/11 12:19