過去恋・カコレン(3)

その日の事態は続いた。夕刻間近になり、十数万を売り上げて長野市まで車を走らせていたことに満足をしていた矢先、売れ残りの骨董品を箱詰めていたときである。さほど重くはない箱を持ち上げようとした。俺の腰は砕け、仰向けになって転んでいた。まことに無様とし

過去恋・カコレン

過去恋(かこれん) 一 俺は過去に恋をしている。 そうこの景色を通してだ。景色というほど景観のいいものではないのだが、季節を感じることの出来る風景であることは違いない。 風景はといえば

★過去恋(かこれん)★

過去恋(かこれん) 一 俺は過去に恋をしている。 そうこの景色を通してだ。景色というほど景観のいいものではないのだが、季節を感じることの出来る風景であることは違いない。 風景はといえ