オヤジのあくび234
司馬遼太郎「街道をゆく 北海道の諸道」を読む 司馬遼太郎の本は、よく読まれているし、読むべきとさえ言えるかもしれない。亡くなったオヤジが、昔、何故か「坂の上の雲」を勧めてきたことを思い出す。ちょうど司馬史観とか、世間で言われ始めた頃だったかな? 司馬遼太郎の書くものは「きっとそうだったのかもしれないな」と読者に思わせてしまう説得力を持っている。もちろん小説は、作者の想像力で書くのだけれど、司馬さんの場合、それを裏打ちする取材がハンパじゃないのだ。(まぁ、司馬ファンならみんな知っているだろうけど) そして志を抱き、それに向けて邁進する人々を多く描いてきた。特徴的なのは、いわゆる優等生タイプのデキ…
2021/07/30 06:15