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  • ブログ、移りました

    このたび、ブログのページを移しました。新しいページはこちらです。http://ameblo.jp/ecosocio1891ex/今後ともよろしくお願いいたします。ブログ、移りました

  • あえて、鳩山政権をほめてみる

    鳩山由紀夫氏率いる民主党が政権をとってまだ半年もたっていないわけだが、ここへ来てなんだかごたごたが続いている。直近の話題では、小沢幹事長の事情聴取をマスコミがこぞって取り上げている。でも、ここではそのことにはふれない。現在の政策について、賛成できることもあれば反対したいこともある。でもひとつ、称賛に値すると思われることがある。どういうわけか誰も指摘してくれないので、ここで書いておく。私の勘違いでなければ、現政権は多くの人の考え方を真摯に受け止めようとしている。まず、驚いたのが、いわゆる年越し派遣村の村長である、湯浅誠氏を内閣府政策参与に招いたことだ。湯浅誠氏はこれまで政策に対して文句を言ってきた。文句を愚痴のように言うだけでなく、著書も出版しているし、NPO法人としての活動もしている。頭もいい。現に影響力を持っ...あえて、鳩山政権をほめてみる

  • 環境を喰い物にする人たち

    数年前のこと、私はとある出版社の“セミナー”と呼ばれる就職説明会に出席したことがある。もちろん、採用される側。対象となる仕事は、環境保全系の雑誌の編集者。その雑誌の内容はというと、各々の企業が行っている環境への取り組みを紹介したそれだけのもの。どこそこの会社は植林をしていますとか、CO2を減らすためにどんな取り組みをしていますとか、社員に環境教育をしていますとか。何が目的なんだかよくわからない。一通り仕事の説明が終わったところで、出版社の人に個人的に質問できる段取りとなった。そこで聞いてみた。幸運にもけっこう偉いほうの人が誰とも話していなかったので、その人に。この雑誌ではもっとジャーナリスティックなことはできるのだろうか。つまり、企業の個々の活動は本当に環境を保全するのに役立っているのか。企業活動が与える環境へ...環境を喰い物にする人たち

  • 売春禁止を有効に

    さて、このブログの読者の方たちは気づいただろうか。私は多少ずるい形でこの文章を続けていることを。私は売春禁止法について、その悪影響を述べてはいるけれど、私自身の立場をそこでは表明していないことを。これは、どちらに転がっても非難を受ける話題であり、実際のところ、法的に禁止すべきか、禁止されないべきか、態度をうやむやにしたいところ。でも、それはずるい。(実は禁酒法についても態度を表明してはいないが、こちらはべつにずるくない。というのは現在の日本の法律におおかた賛成であり、それを特に表明する必要もないだろうから。)法律を経済学はどう扱うか、それは、法律が社会にどのような影響を与えるかであり、法律の有効性である。これははじめに書いたとおり。だから、たとえば売春禁止法について。売春がない社会のほうが望ましい、だから売春は...売春禁止を有効に

  • 売春と禁酒と経済学5

    経済学的に有効と考えられる法律の例を挙げよう。それは、たとえば「副業の禁止」という社内規定を設けることを法的に禁止すること。従業員の生活を向上させるものは、自分の雇い主である企業に依存しなくても生きられるような立場。最低賃金法も残業規定も労働者の待遇改善には大きな意味を成さない。かといってマルクス主義的な労働組合も成功していない。ならばどんな法律なら意味があるのか。それは、雇用される側の選択肢を増やし、自由度を増すような法律となる。要は、被雇用者が自分にとって有利なものを選べる、そうすればいい。現在の雇用を取り巻く制度や規定には、被雇用者の自由な選択を奪い、企業に逆らうことを難しくするものが多くある。年金制度、退職金制度しかり、副業の禁止などの社内規定しかり。これらは、被雇用者が雇われている企業の意向に反するこ...売春と禁酒と経済学5

  • 売春と禁酒と経済学4

    では、という疑問が当然浮かぶ。では、経済学者は法律をどう考えているのか。多くの経済学者は自由主義的な傾向が強く、法律はできるだけ作らない、という立場をとっている。法は一人一人の社会構成員の自由で活発な活動を制限し、政治腐敗の機会を創り、社会全体として不利益をもたらす、これが大雑把な自由主義経済学者たちの考え。ちょっと大雑把過ぎるけど。公立学校制度に反対し、教育はそれを受けるもの自身の出資ですべてまかなうべきとする経済学者、医師免許制度に反対する経済学者、などなど。これらの主張は一種の妥当性を持ったものであり、その場の思いつきや他人をやりこめるため、なんて感覚で述べられたものではない。肩書きで意見の良し悪しを判断するのは間違いだけれど、これらの経済学者が世界的な一流大学の教授、などといった高い社会的な地位を持ち、...売春と禁酒と経済学4

  • 売春と禁酒と経済学3

    そう、経済学者にとって、法律の目的の高尚さは中心的課題ではない。気にするのはその影響と結果のほう。その法律ができれば、あるいはとある政策がとられれば、結果として社会はどう動くのか、それが経済学者の考え方。それに、社会構成員が法律をすべて守ると思うのは間違い。立派な精神を謳った法律も、ときには悪しき副作用をもたらす。その例などいくらでも挙げることができる。法律で残業費の支払い規定を設けても、それを守らない企業はいくらでも存在する。いわゆる「サービス残業」から、名ばかりの管理職を作って残業費を支払わない、という抜け道を作るものまで。(だからといって私は残業費支払い規定を撤廃すべき、とは思わない。その理由は後で述べる。)最低賃金法は一方では安い給料でも仕方なく働く、という人から収入源を奪い、その一方で出来高契約や内職...売春と禁酒と経済学3

  • 売春と禁酒と経済学2

    どういうわけか、アル・カポネという名は禁酒法そのものよりもさらに有名。彼に関する話は映画にもなっている。「アンタッチャブル」という映画は、カポネを取り締まる捜査官の話。そのアル・カポネという人物が収入基盤としたのが、禁酒法のもとでの酒の販売だった。1920年代にアメリカでいわゆる禁酒法がもたらした結果は、私が前回売春禁止法の影響について述べたものとそっくり同じものとなった。(実際は前回の記事は禁酒法施行の結果を参考にした。)1919年に制定されたアメリカ合衆国憲法修正第18条では、アルコール類飲料の製造、販売、運送、輸入、輸出が禁止された。禁酒法はアメリカ社会からアルコール中毒者をなくし、それらの堕落した人々を救い、よりすばらしい社会を作ろう、という高尚な目的をもって作られた。人々の堕落の元凶であるアルコール飲...売春と禁酒と経済学2

  • 売春と禁酒と経済学1

    経済学が法律を考える場合、法律が規定している内容が正しく善悪を規定しているかどうか、ということを問題にはしない。その代わり、ある法律が制定されることによって、社会がどんな影響を受け、その結果として起こることが望ましいのか否か、ということを問題にする。経済学者は、法律を作ったなら善良なる社会構成員たちは最大限の努力をもって法律を守ろうとする、などということは全く考えはしない。ただ、法律が作られると警察がうるさくなるし、ことによっては罰則を受けることになるかもしれないので、違法と規定されている行為をおおっぴらにすることが難しくなる、その程度のことである。さらには、警察ですら、法律を遵守させるために最大限の努力を払う、などということを考えもしない。法律を無視する人、抜け道を考える人はいつでもいる。そこにインセンティブ...売春と禁酒と経済学1

  • 時に、学校は性的暴力の温床となる

    2009年9月15日のasahi.comより「教え子の多数の女児に性的暴行を繰り返していたなどとして、…元小学校教諭森田直樹被告(43)=懲戒免職=の判決が14日、広島地裁であった。」「いまも心療内科に通う女児がいることや、学校に子どもを預ける親の教師に対する信用を失墜させた…」小学校の教師がその教え子に対して性的暴力を行う、という事件が明るみに出た。この行為が卑劣なものであり、多くの子供たちの未来に悪影響を及ぼした、それは疑いのない事実であろう。だが、問題に対する論旨として、欠けている点があるように思えてならない。このことに対して、どうやら教育関係の権力者たちは教師個人の資質の問題、として片付けているようだ。つまり、現行の教育制度にも、自分たち教育機関に対して管理責任と権限を持つものたちにも、なんら落ち度はな...時に、学校は性的暴力の温床となる

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heterodox_economistさん
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人生は論争だ/Life Is Controversial
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