きょうは、曇って、午前中は時々小雨が降りました(18.6~22.6℃/南南東風)。 道端に、ヒメヤブラン(ナギイカダ科)が咲いていました。花の少ない文月、曇天の森の底にひっそりと佇む、薄紫の可憐な小花は、重い心も爽やかにしてくれます。北海道~沖縄の他、東~東南アジアの、日当たりの良い林下や草地に生育する多年草です。葉は線形で長さ10-20cm、幅2-3mm。7-9月、葉より短い高さ10~15cmの花茎の先に、淡紫色の径1cm...
きょうは、一日雨が降りました(13.2〜14.7℃/北北東風)。 川に、カワウ(ウ科)がいました。上流に上流にと生活圏を広げ、今や市街地上空を飛ぶ姿も見られる様になりましたが、きょうも雨中に係わらず、あちこち飛び交って、岸辺を盛んに泳ぎ回り、魚を捕っていました。アフリカ、ユーラシア、オーストラリア、北米東部沿岸の一部等広く分布し、日本では本州~九州に繁殖地があり、主に河川部や湖沼等に生息する留鳥又は漂鳥で...
きょうは、曇って、晩には雨が降り出しました(16.1~19.8℃/北風)。 沢沿いのクマシデ(カバノキ科シデ属)に、果穂が付いていました。青く大きな蓑が沢山下がっていましたが、中には赤く染まったものもあって、美味しそうな竜果の様にも見えました。本州~九州の山地の谷筋等の日当たりの良い場所に生育する、高さ15m程の落葉高木です。雌雄同株。本年枝には初め長い絹毛が密生しますが、後に無毛。皮目は楕円形で2-3年枝で目立...
きょうは、大体晴れました(13.5~23.4℃/南南東風)。 道沿いに、ゼンテイカ〔ワスレグサ科/別名ニッコウキスゲ(日光黄菅)〕〕が咲いていました。人の手が入り、大分少なくなりましたが、それでも数十輪、檸檬色の花が木漏れ日を浴びて、綺羅星の如く煌いていました。北海道~本州中部以北の亜高山~低地の草地、湿原等に生育する多年草です。葉は幅2㎝、長さ50-80cmの細長い線形で、2列に展開します。5月末頃から、高さ60-...
きょうは、良く晴れました(13.9〜22.3℃/南東風)。 林下に、カザグルマ(キンポウゲ科)が咲き残っていました。嘗ては梅雨時の花でしたが、今年も又早くから咲き出して、既に多くは散り初めた中、藪影にひっそりと、真白い大花を輝かせていました。日本の本州~九州の他、中国東北、朝鮮等の山地の林縁等に生育する蔓性多年草(又は落葉低木)です。茎は木質、葉は羽状複葉で、長さ2-6㎝の小葉は3-5個あり、卵形で先は尖ります。...
きょうは、曇り時々晴れました(11.8~19.7℃/南南西風)。 道沿いのナツハゼ(ツツジ科)に、花が咲いていました。殆どが黄緑色の釣鐘花でしたが、中には赤みを帯びたものもあって、上から見ると、酸っぱそうな赤い実の様にも見えました。北海道~九州の他、朝鮮、中国等の山地の日当りの良い場所に生育する、樹高1-3mの落葉低木です。樹皮は灰褐色で縦に裂け、薄片となって落ちます。葉は単葉で互生し、長さ4-10㎝の葉身は広卵...
きょうは、大体曇りました(14.6~19.3℃/西北西風)。 道沿いの倒木に、アミスギタケ(サルノコシカケ科タマチョレイタケ属)が生えていました。傘裏の管孔模様も美しいのですが、表の鱗片模様も、木地呂塗りの皿や椀を思わせて、とても素敵でした。春~秋、山地~低地の広葉樹の枯木上に発生する、傘径3㎝前後の白色腐朽菌です。傘は円形で中心部は浅く窪みます。表面は淡褐色で淡黄褐色のささくれ状鱗片で覆われます。下面は...
きょうは、雨後曇りました(12.7~18.0℃/西風)。 林縁の草原に、ノアザミ(キク科)が咲いていました。この時季には少なめながら、如何にも薊っぽい梅紫の花が、高い花茎を立てて揺れていました。本州~九州の山野の草原や土手等に生育する高さ0.5-1mの多年草です。根生葉は花期にも残り羽状に中裂し、全体に鋭い棘が多く、茎葉の基部は茎を抱きます。5-8月、茎先に紅紫色で(時に白い)直径4‐5cmの頭花を上向きに付け...
きょうは、大体曇りました(13.3~16.8℃/東北東風)。 谷沿いのミズキ(ミズキ科)に、花が咲いていました。橋の上から見ると、まるで霞か雲か、木々に降り積もる雪の様にも見えました。北海道~九州の他、朝鮮、中国~ヒマラヤ等の、渓谷周辺等水分条件の良い所に生育する、樹高10-15mの落葉高木です。枝を扇状に四方に広げるのが特徴で、若枝は紫紅色で、葉は広卵~楕円形の全縁で先は尖り、互生して長さ2-5cmの葉柄があ...
きょうは、曇り時々晴れました(11.0~20.7℃/南東風)。 池畔の道端に、シオカラトンボ(トンボ科)がいました。不思議な形で、初め良く分かりませんでしたが、雌雄が愛の交換中で、近付いても離れる事無く、よそ見した間に、そのまま飛んで行ってしまいました。北海道~沖縄の他、ロシア、中国、朝鮮等の、山地~平地の湿地や溜池、田圃等に生息する中型のトンボです。名は、雄が塩を吹いた様な体色になる事に因ります。4月...
きょうは、雨後曇りました(15.4~18.6℃/南南東風)。 杉林に、スジオチバタケ(キシメジ科)が生えていました。象牙地に濃紫の縞模様がめんこくて、雨に濡れ艶々と、陶器にも、河童の様にも見えて楽しくなりました。春~夏、全国の各種広葉樹林内の落葉落枝上に発生します。鐘~饅頭形の傘は径1.2cm程で(稀に大きなものも)、表面に放射状の溝に沿って紫褐色の筋が入り、種小名(purpureostriatus)も「紫色の筋のある」の意です...
きょうは、曇り後晴れました(17.2~26.1℃/南風)。 林縁の草原で、ヒメハギ(ヒメハギ科ヒメハギ属)が咲いていました。叢に埋もれる様にありましたが、小さいながら、目の覚める様な紫の萼と白熊(ハグマ)を思わせる糸状花が麗しく、愛らしいばかりでした。朝鮮、中国、インドシナ、ヒマラヤ等に分布し、日本では北海道〜沖縄の山野の日当たりの良いやや乾いた場所等に生育する、高さ(長さ)10〜30cmの常緑多年草です。茎は固くて斜...
きょうは、晴れたり曇ったりでした(12.5~27.2℃/西南西風)。 道沿いに、ヤブデマリ(スイカズラ科)が咲いていました。光注ぐ、背の高い花棚の下から覗くと、純白の白蝶が数多く飛び交っているかの様でした。本州~九州の他、朝鮮南部、中国、台湾等の、山野の林縁、谷沿い等に生育する、樹高3-4mの落葉小高木です。葉は対生し、10cm程の長楕円形で、葉先は尖り全縁。5-6月、やや黄色を帯びた小さな両性花が集まる花序の周...
きょうは、曇り後晴れました(9.2~15.3℃/北西風)。 道沿いに、ラショウモンカズラ(シソ科)が咲いていました。と言っても何故か今年は少なめで、群生と言うよりぽつりぽつりと、森の暗がりに瑠璃色の花が、藍方石の様に輝いていました。本州~九州の他朝鮮、中国等の山地の渓流沿いや林内の湿った所に生育する、高さ15-30cmの多年草です。茎には長毛が疎らに生え、三角状心形の葉は対生して、鈍い鋸歯状になります。4-6月...
きょうは、晴れ時々曇って、暑くなりました(16.3~29.9℃/西北西風)。 沢沿いに、ハンミョウ(ハンミョウ科)がいました。一時期激減していた当種ですが、きょうは進む毎に飛び立って、ある者はこちらに向き返って、怖い顎して睨んでいました。本州~九州の山地~低地の林縁や渓流沿い等に生息する体長20mm程の甲虫です。成虫は4-9月に出現し、頭は金緑色、前胸は金赤色で、前後が金緑色に光り、上翅は黒紫色で赤銅色の横帯と白色...
きょうは、雨後曇りました(16.0~18.0℃/南南東風)。 道沿いに、ギンリョウソウ(ツツジ科シャクジョウソウ亜科/旧イチヤクソウ科)が咲いていました。あちこちにありましたが、固まり群れているものの他、列を成しているものもあり、白装束の妖異な葬列の様にも見えました。日本全土の他、朝鮮、中国、サハリン、クリル等の、森のやや湿り気のある林床に生育する、高さ10-20㎝の多年草です。腐生植物の代表で、全体が白く葉...
きょうは、晴れ時々曇りました(26.4~30.2℃/東北東風)。 道端に、若いヒガシニホントカゲ(トカゲ科)がいました。何故か&の様な恰好をしていましたが、何時見ても、お洒落な縦縞と鮮やかなコバルトの尾がとても素敵でした。本州中部以北とロシア沿海地方の草原や山地の日当たりの良い斜面等に生息する、全長15-27cm、頭胴長6-10cmのトカゲです。以前は西日本に分布するニホントカゲや伊豆半島と伊豆諸島に生息するオカ...
きょうは、晴れ後曇りました(14.0~20.7℃/南東風)。 道沿いに、タニウツギ(スイカズラ科)が咲いていました。知らぬ間にあちこちに、艶やかな桃色の花々が、鮮やかな新緑に映えていました。北海道~本州の他、朝鮮、中国等の山地の谷沿い等に生育する、高さ2-5mの落葉低木です。葉は対生し、卵形で先が鋭く尖り、表面に白毛が密生します。5-6月、枝先や葉腋に散房花序を付け、淡紅色の花を多数咲かせます。花冠は漏斗状で、...
きょうは、晴れ時々曇って、日暈(ハロ)が見られました(13.0~23.3℃/南東風)。 道沿いのアブラツツジ(ツツジ科)に、花が咲いていました。と言っても口を閉ざした蕾の方が多いのですが、開いたものは洒落た洋灯の様に、めんこい灯を点していました。本州中部以北の山地に生育する、樹高3m程の落葉低木です。葉は枝先に輪生状に付き、葉身は楕円~倒卵形で基部は楔形、先は鈍頭で細鋸歯があります。裏面は名の通り、滑らかで...
きょうは、良く晴れました(10.5~23.0℃/南風)。 道沿いのイヌザクラ(バラ科)に、花が咲いていました。そっくりなウワミズザクラは散ってしまいましたが、此方は今は盛りと、斜陽を浴びてキラキラ輝いていました。本州~九州の山地~低地の落葉樹林に生育する、高さ10-15mの落葉高木です。桜類特有の横長の皮目がありますが、樹皮は白っぽくて小枝も灰白色でやや光沢があり、葉は互生します。4-5月に、前年枝から5-10㎝の...
きょうは、夜来の雨が上がって、大体曇りでした(12.1~17.4℃/南西風)。 道沿いに、オオミズアオ(ヤママユガ科)がいました。雨に打たれて弱ったのか、落枝に縋る様に留まっていましたが、大きな白群の翅が、爽やかな夏衣の様に見えました。朝鮮、中国、ロシア南東等に分布し、日本では北海道~九州の高山~平地の林内外に広く生息する、開張8-12cmの大型の蛾です。成虫は5-8月に出現し(5月と7-8月の年2回発生)、灯火に良く飛ん...
きょうは曇り時々晴れの、爽やかな新緑の森の観(視)察会になりました(14.1~20.9℃/西風)。 初めに、当会の創始者であり、青葉山や仙台の自然保護活動に永年尽力されてきた、植村千枝前代表逝去のお報せとなり、皆で心よりのご冥福をお祈りし、そのご遺志を大切にしながら、活動を継ぎ続けて行く思いを新たにしました。 続いて、配布資料やコースの説明、本日参加の大学生達の紹介等の後出発です。歩道沿いや構内には、トチノキ...
きょうは、雨後曇りました((12.8~18.6℃/南南東風)。 山の狭間で、キビタキ(ヒタキ科)が囀っていました。珍しく近くで鳴いていて、枝間から見え隠れする鮮黄の美姿は、喉の膨らみ迄良く見えて、どきどきしました。日本全国の他、サハリン、中国の一部で繁殖し、冬は東南アジアで越冬します。昆虫類、節足動物等を捕食し、時に空中捕食や地上採食もします。ピッコロロ、ピッコロロ、オーシツクツク等と美声で囀ります。全...
きょうは、曇り時々晴れました(12.8~19.6℃/北風)。 道沿いに、ルリソウ(ムラサキ科)が咲いていました。今年は何故か少なめに感じますが、それでも、桃や薄紫、瑠璃の花々が、精一杯に煌いていました。北海道~本州中部の落葉樹林内に生育する高さ20-40㎝の多年草です。葉は長楕円形で、下部のものは根出葉より大きくなります。4-5月、5裂した鮮碧色の小花を総状に開き、蕾時は紅色を帯びますが、次第に名の通りの瑠璃色に...
きょうは、良く晴れました(7.4~22.3℃/南風)。 山の谷間に、フジ(マメ科)の花の塔がありました。今、あちこちに咲き群れていますが、一本杉に絡まる薄紫の巨塔は、清しさよりも何か荘厳さを感じました。本州~九州の山野に広く生育する蔓性の落葉木本です。茎は初め草質で後木質化し、大木では幹径が数十㎝にも及びます。葉は奇数羽状複葉で長さ4-10㎝の小葉を9-19枚付けます。4-5月頃、20-80cmの総状花序を下垂し、淡紫色や白...
きょうは、雨後晴れました(11,5~19.1℃/西北西風)。 道沿いのサラサドウダン(ツツジ科)に、花が咲いていました。白や薄紅・薄黄に赤縞の花々が、案外あちこちに目立っていて、今年は咲きが良いのか?等と思いながら嬉しくなりました。北海道南部~近畿、四国の主に深山に生育する高さ2-5mの落葉小高木です。若枝は無毛。葉は倒卵形で、長さ2-5cm、幅1-2cmで、長さ3-10mmの葉柄があり、枝先に集まり互生します。葉の表面に...
きょうは、曇り後雨になりました(10.0~14.1℃/北北西風)。 木陰に、ヒゲナガカワトビケラ(ヒゲナガカワトビケラ科)と思われる飛螻蛄がいました。水辺からは遠く離れていますが、雨宿りか?大きな木の下で、小雨を避ける様にじっとしていました。シベリア~沿海州、サハリン、中国東北、朝鮮等に分布し、日本では北海道〜九州の山地〜平地の川沿い等に生息する、体長11~18 mm、翅開長27~48 mmのトビケラの仲間です。成虫は4...
きょうは、曇り後雨になりました(10.0~14.1℃/北北西風)。 木陰に、ヒゲナガカワトビケラ(ヒゲナガカワトビケラ科)と思われる飛螻蛄がいました。水辺からは遠く離れていますが、雨宿りか?大きな木の下で、小雨を避ける様にじっとしていました。シベリア~沿海州、サハリン、中国東北、朝鮮等に分布し、日本では北海道〜九州の山地〜平地の川沿い等に生息する、体長11~18 mm、翅開長27~48 mmのトビケラの仲間です。成虫は4...
きょうは、大体晴れました(10.9~20.5℃/西風)。 道端に、シロバナイカリソウ(メギ科)が咲いていました。嘗ては十数輪あった群落でしたが、純白の花が何故か今年も一株のみ、とても淋しそうに佇んでいました。イカリソウ(メギ科)の一品種で、北海道南西部~本州の、主に太平洋側山地の半日陰の山野や林間に生育する、草丈15-35㎝程の多年草です。根出葉は1-3回の3出複葉で、小葉は歪んだ卵形で縁に刺毛があります。茎葉も3回3...
きょうは、夜来の雨が上がって、大体晴れました(11.3~21.5℃/西南西風)。 道沿いに、チゴユリ(イヌサフラン科)が咲いていました。あちこちに咲き群れて、良く見れば、一輪のものばかりではなく、2-3輪のものも結構ありましたよ。北海道~九州の他、朝鮮、中国、クリル等の落葉樹林の林床に生育する、高さ15-30cmの多年草です。3-5cmの葉は無毛で7枚程あり、茎は細く、殆ど枝分かれしません。4-5月に、茎先に白い小花を...
きょうは、晴れました(12.3〜20.9℃/北西風)。 道沿いに、ルリタテハ(タテハチョウ科)がいました。何処からか飛んで来て石の上に止まると、翅を開け閉めしながら、瑠璃色の光沢を煌かせていました。北海道南部~南西諸島の他、ロシア沿海地方~インドの、山地~平地の森林と周辺部に生息する、前翅長25-45mmの蝶です。成虫は暖地では年に2-3回、寒冷地では1回(8-9月)発生し、樹液や腐ったもの等に集まります。濃い黒褐色...
きょうは、曇り後雨になりました(11.5~18.3℃/南東風)。 森の外れのナナカマド(バラ科)に、花が咲いていました。雨に打たれてか、散っているものもありましたが、濡れ光り、蕊が光線の様にも見えました。アジア東北部に分布し、日本では北海道~九州の山地の、日当たりの良い場所に生育する高さ6-10m程の落葉高木です。樹皮は帯灰暗褐~灰色で大きな皮目があります。葉は互生し奇数羽状複葉、小葉は4-7対で、浅く鋭い重...
きょうは、晴れ時々曇りました(6.8~17.5℃/南東風)。 小湿地の縁のズミ(バラ科)に、花が咲いていました。名残の山桜や林檎の様にも見える、白や薄紅の花々が、近寄れば、甘こい香りを漂わせていました。北海道~九州の他、朝鮮等の山野の、日当りの良い湿性地等に生育する高さ10m程になる落葉小高木です。小枝は暗紫色でしばしば刺に変わり、若枝には毛があります。4-6月頃、短い新枝の先に散形の、白色又は淡紅色の5 弁...
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きょうは、曇って、午前中は時々小雨が降りました(18.6~22.6℃/南南東風)。 道端に、ヒメヤブラン(ナギイカダ科)が咲いていました。花の少ない文月、曇天の森の底にひっそりと佇む、薄紫の可憐な小花は、重い心も爽やかにしてくれます。北海道~沖縄の他、東~東南アジアの、日当たりの良い林下や草地に生育する多年草です。葉は線形で長さ10-20cm、幅2-3mm。7-9月、葉より短い高さ10~15cmの花茎の先に、淡紫色の径1cm...
きょうは、晴れ時々曇りました(20.3~30.3℃/南南東風)。 道沿いに、ヤマユリ(ユリ科)が咲いていました。たった一株、一輪だけでしたが、その艶やかさと噎せ返る香りには、出逢う度に魅せられます。それにしても、蕾のうちから何株も刈り取って行く大馬鹿が絶えず、腹立たしく悲しいばかりです。日本固有種で、本州の東北~近畿の山地の林縁や草地に生育する、草丈1-1.5mの多年草です。茎は地下の鱗茎から出て、長さ10-15cm...
きょうは、曇って、一時小雨が降りました(21.6~26.0℃/東北東風)。 道端に、ヒダリマキマイマイ(オナジマイマイ科)がいました。小さな子供でしたが、傷ついた薄殻を背負いながら、葉の上を元気に這っていました。本州の東北~中部と周辺島嶼の山野に生育する、カタツムリの一種です。成貝は殻高33mm・殻径50mm程のやや高い円錐形の黄褐~褐色で、名前通りに左巻きなのが特徴です。軟体の背面は黒や黄褐色の斑点が点在します...
きょうは、晴れ時々曇って、一時小雨が降りました(25.5~32.9℃/南東風)。 川に、イソシギ(シギ科)がいました。岩の上に一羽、羽繕いしながら暫く居ましたが、尾羽の白さと黒斑が良く目立ちました。夏にユーラシア温~亜寒帯域で繁殖し、冬はアフリカ、オーストラリア、ユーラシア南部等へ南下越冬します。日本では中部~九州に周年生息し(留鳥)、中部以北では夏鳥として南下越冬。全長20cm、翼長29cm、翼開張38-41cm。上面は灰...
きょうは、曇り時々晴れて、蒸し暑くなりました(25.9~33.1℃/南南東風)。 沢沿いの道に、モクズガニ(イワガニ科)がいました。あっちこっちに何匹も右往左往していて、秋の移動の頃でもないし、何か危険な者から逃げているのか、日照りからより深い水辺への移動か、良い餌場でもあるのか、何故なのか?と考え込んでしまいました。北海道~沖縄の他、サハリン、ロシア沿海地方、朝鮮東岸、台湾等の、川、河口、海岸等に生息...
きょうは、曇り後晴れてとても暑くなりました(26.6~34.2℃/南南東風)。 道沿いの小湿地に、チダケサシ(ユキノシタ科)が咲いていました。遠くから見れば、白銀の樹氷群の様な趣ですが、近寄れば、花弁は白の他に薄紅や紫、葯は赤や青紫と、微妙な色合いの美しさでした。本州~九州の山野の湿った草地等に生育する、草丈30-80㎝の多年草です。茎や葉柄に長毛があり、葉は2-4回奇数羽状複葉で、小葉は長さ2-4㎝、幅2-3㎝の卵~...
きょうは、曇り後晴れました(26,6~32.0℃/南南東風)。 林縁の草原に、オカトラノオ(サクラソウ科)が咲いていました。原一面に、白く長い花穂が咲き群れて、幾重にも重なる白波が浜に寄せ来る様でした。北海道~九州の他、朝鮮、中国等の山野の日当たりの良い草原等に生育する、高さ50-100cmの多年草です。茎は立ち上がり、地下茎を伸ばして群生します。長楕円形で全縁の葉は茎に互生し、葉柄があります。6-7月に、茎先に白...
きょうは、晴れたり曇ったりで、蒸し暑くなりました(25.0~34.0℃/北西風)。 山のあちこちで、クマノミズキ(ミズキ科)の花が咲いていました。遠目には白い棚雲にも見えますが、中には浪裏の様な花群もあって、今にも大飛沫が上がりそうでした。本州~九州の他。朝鮮、中国、ヒマラヤ等の山地の谷沿い等に生育する、樹高8-12mの落葉高木です。葉は卵~楕円形で、先は長い鋭尖頭で基部は楔形で全縁。葉身は長さ6-16cm、幅3-7cm...
きょうは、曇って晩方に雨が降りました(24.3~31.8℃/南南東風)。 道沿いに、コフキコガネ(コガネムシ科)がいました。触覚が大きい♂でしたが、雨にも負けず、雫を飛ばしながら動き回っていました。本州~九州の山地~平地に広く生息する、体長25-31㎜の大型のコガネムシです。成虫は6-8月に出現し、コナラ,クヌギ等の葉を食べ、夜間灯火に集まります。体色は褐色で、頭部と前胸は色が濃く、上翅は淡色で灰黄色の短毛に覆...
きょうは、大体晴れました(23.7~31.1℃/南東風)。 道沿いのネムノキ(ネムノキ科)に、花が咲いていました。何時になく暑い日々が続いていますが、天上花を思わせるこの花が咲き出すと、正に真夏の到来を感じます。西~東アジアに広く分布し、日本では東北~沖縄の山野に生育する、高さ6-10mの落葉高木です。荒地に最初に侵入するパイオニア的樹木で、河原等にも良く生えています。葉は2回偶数羽状複葉。7-8月に、頭状...
きょうは、晴れ時々曇って、晩方に小雨が降りました(17.4~21.3℃/南東風)。 道沿いに、ヤブレガサ(キク科ヤブレガサ属)の花が咲いていました。地味な花ですが、コマルハナバチ(ミツバチ科マルハナバチ亜科)等の花蜂が飛び交って揺れて、光を浴びると、昼間の花火が煌く様でした。本州~九州の、山地の林下等に生育する茎高0.5〜1.2mの多年草。茎葉は柄があって2〜3枚が互生し、葉身は掌状に7〜9裂し、裂片は更に中裂。7〜10月...
きょうは、曇り時々晴れて、一時小雨も降りました(24.0~32.2℃/南南東風) 東屋に、エントツドロバチ(ドロバチ科エントツドロバチ属)がいました。板の隙間に、正に煙突状の巣があって、泥を咥えて手直しでもしている様で、穴に入っては又何処かに飛んで行って、それを何度も繰り返していました。北海道~九州の山野に生息する、体長16-19.5㎜のドロバチの仲間です。成虫は5-9月に出現し、全体が黒く、腹部に2本の黄色い帯が...
きょうは、晴れたり曇ったりでした(22.7~31.5℃/南東風)。 道沿いに、ツチアケビ(ラン科)が咲き初めていました。一株だけでしたが、真鋳の燭台の様な花房を立て、近寄れば、正に金色の蘭そのものでした。北海道~九州の森林内に生育する、高さ50-100㎝の蘭の仲間です。日本固有種。光合成を行う葉を持たない腐生植物で、ナラタケとラン菌根を形成し、養分の全てをこの共生菌に依存しています。初夏に鱗片葉が殆どない黄色い...
きょうは、大体晴れました(20.4~31.3℃/)。 池の畔に、コオニヤンマ(サナエトンボ科)が止まっていました。水面をくるくる回っていましたが、木の枝に止まると、少しずつ場所を変えながら移動しつつ、静かに佇んでいました。北海道~九州の他、朝鮮、中国、ロシア等の、主に低山地の河川上~中流域に生息する、体長80-90mm程のトンボです。サナエトンボ科の中では日本最大種で、複眼が左右にやや広く離れて付くのも特徴...
きょうは、大体晴れました(21.7~32.7℃/北風)。 道沿いのサンゴジュ(ガマズミ科ガマズミ属)の花に、カノコガ(ヒトリガ科)がいました。樹冠一杯に咲き群れる花房には、花蜂等多くの小虫が飛び交っていましたが、このハンコチョウ(仙台名)は独り、真白い花に埋もれる様に、閑に蜜を吸い続けていました。北海道~九州の山野に生息する、昼行性で45-60mmの蛾。黒い翅にやや大きめの白斑を付け、黒い体の胴体には黄色い紋...
きょうは、大体晴れました(19.8~30.2℃/西北西風)。 道沿いの木々に絡まるマタタビ(マタタビ科)に、花が咲き残っていました。大分散ってはいるのですが未だ何輪も、梅花の様な白花が、虫達を呼び寄せようと芳香を放っていました。北海道~九州の他、クリル、サハリン、朝鮮、中国等の、山地に生育する雌雄雑居性の落葉蔓植物です。葉は互生し葉柄があり、楕円形で細鋸歯を持ちます。6-7月、径2cm程、花弁5の白花を下向きに...
きょうは、午前は曇り時々晴れ、午後は雨になりましたが、晩方には上がって夕陽が見られました(22.1~28.3℃/南東風)。 道端のツルアリドオシ(アカネ科)に、花が咲いていました。地面を這う様に、白い小花が雨に濡れていましたが、近寄れば毛が沢山あって、和紙で折られた綵花の様でもありました。北海道~九州の他、朝鮮南部等の山地のやや湿気のある林緑等に生育する蔓性常緑多年草です。茎は長く地を這って分枝し、節...
きょうは、午前は曇り時々晴れて、午後は雨になりました(21.8~29.4℃/南東風)。 広瀬川に、ウミネコ(カモメ科)がいました。梅雨明け前ですが、夏の季語でもあるこの鴎がミャーミャー鳴き出すと、盛夏の到来を感じさせますね。 旧北区のオホーツク海、日本海、黄海北部等に分布し、日本では夏期に北海道~九州の沿岸で繁殖、冬季は全土に分散する、我国を代表する海鳥です。全長44-48㎝、翼開張120-128㎝。頭~首と腹は白く、...
きょうは、曇り後雨が降ったり止んだりでした(25.7~32.0℃/南南東風)。 樹液の出ている小楢の木に、コクワガタ(クワガタムシ科)がいました。まず目に付いたのは立派な顎の雄でしたが、進む先、上の方には雌がいて、追い駆けっこを繰り返していました。東アジアに広く分布し、日本では北海道~九州等の、主に低山帯の雑木林に生息する体長♂17 - 54.4㎜、♀21.5 - 33㎜の小-中型のクワガタムシです。成虫は5-9月に出現し、クヌ...
きょうは、曇り時々雨が降りました(22.3~29.9℃/南東風)。 道沿いに、バイカツツジ(ツツジ科)が咲いていました。普通は梅雨時の花らしく、傘(輪生葉)影に下向きに花を付けるのですが、中には天邪鬼もいて。葉上に上向きに花咲かせて、雨に濡れまくっている勇者もありました。北海道南部~九州の山地の林内に生育する、高さ1-2m程の落葉低木です。枝は良く分岐し、葉は互生して枝先に輪生状に集まります。葉身は楕円~広楕...
きょうは、晴れ時々曇りました(20.3~30.3℃/南南東風)。 道沿いに、ヤマユリ(ユリ科)が咲いていました。街中に近い事もあって、盗掘、採集、藪刈り等が絶えず、すっかり少なくなってしまった当種ですが、車道沿いで出逢う艶やかな大華には、噎せ返る香もあって、心踊ります。日本固有種で、本州の東北~近畿の山地の林縁や草地に生育する、草丈1-1.5mの多年草です。茎は地下の鱗茎から出て、長さ10-15cmの披針形で短柄のあ...
きょうは、晴れ後曇って一時雨が降り、又晴れました(21.3~27.2℃/南南東)。 道端に、アオヤギソウ(シュロソウ科)が咲いていました。緑色の保護色の様な目立たない花ですが、近寄れば、金色の葯を付けて、青金蚊の様に輝いていました。北海道~本州中部の、山地の林内や湿った草原に生育する高さ0.5-1mの多年草です。葉は無毛で、茎の下部に2-3葉集まり、長さ20-30㎝の長楕円形です。基部は鞘になって茎を抱きます。茎の...
きょうは、雨後曇りました(22.0~27.0℃/南風)。 道沿いに、クモキリソウ(ラン科)が咲いていました。地味な蘭で、しかも一株だけでしたが、雨の中、大岩を背にすっくと立ち上がって、その存在感はただならぬものがありました。北海道~九州の他、朝鮮、クリル等の、山地の薄暗く少し湿った広葉樹林内に生育する、花茎10-20cmの多年草です。長さ5-12㎝で広卵形の葉が根元から2枚出て、縁が細かく波打ち、葉脈の網目がはっき...
きょうは、雨が降ったり止んだりでした(22.8~28.7℃/南風)。 道沿いのニワトコ(スイカズラ科)に、実が生っていました。雨の中、真赤な実が遠くからも良く目立って、近寄れば、洗い小豆の様に濡れ光っていました。北海道~九州の他、朝鮮等の山野に生育する、高さ3-6mの落葉低木です。若枝は淡緑~淡褐色で、古枝は灰褐色の樹皮が縦に裂け、コルク質が発達します。葉は奇数羽状複葉で対生し、小葉は2-3対あります。4-5...
きょうは、雨後曇って、一時晴間もありました(22.9~27.6℃/西風)。 道沿いのヒメコウゾ(クワ科)に、実が生っていました。若いのと熟したのの違いに吃驚しながら、雨に濡れた紅く瑞々しい実を一つ試食すると、毛が気になるものの、甘い果汁が口一杯に広がりました。本州~九州の他、朝鮮、中国中南部の低山地の林縁等に生育する、樹高2-5m程の落葉低木です。雌雄同株。長さ5-15㎝の葉は歪んだ卵~広卵形で、時に2-5片に深...
きょうは、雨が降ったり止んだりでした(23.2~30.0℃/北風)。 道沿いの小湿地に、チダケサシ(ユキノシタ科)が咲いていました。白や薄紅に染まった花々が群れ立って、風が吹くと、妖精の様に揺れ舞っていました。本州~九州の山野の湿った草地等に生育する、草丈30-80㎝の多年草です。茎や葉柄に長毛があり、葉は2-4回奇数羽状複葉で、小葉は長さ2-4㎝、幅2-3㎝の卵~倒卵形で、葉先は尖らず、縁は重鋸歯。7-8月、円錐花序を...
きょうは、曇り時々晴れて、とても暑くなりました(24.4~34.8℃/西風)。 道沿いのコクサギの葉上に、マエカドコエンマコガネ(コガネムシ科ダイコクコガネ亜科)と思われるコガネムシがいました。何時もなら糞等にいる虫ですが、コクサギの強臭に誘われたのか(食草なのか?)、緑の絨毯にちょこんと、漆黒の小さな体を光らせていました。北海道〜九州の高山地~低地の林内~草地に広く生息する、体長4.2.~8.5mmのコエンマコガネの仲...
きょうは、晴れ後曇りました(22.7~29.8℃/南南東風)。 道沿いに、ツチアケビ(ラン科)が咲いていました。数株だけでしたが、真鋳の燭台の様な花房に、優美な灯を点していました。北海道~九州の森林内に生育する、高さ50-100㎝の蘭の仲間です。日本固有種。光合成を行う葉を持たない腐生植物で、ナラタケとラン菌根を形成し、養分の全てをこの共生菌に依存しています。初夏に鱗片葉が殆どない黄色い花茎を伸ばし、四方に複総...
きょうは、晴れ後曇って暑くなりました(23.4~32.5℃/南南東風)。 藪のオオイタドリの葉上に、マメコガネ(コガネムシ科スジコガネ亜科)がいました。何時行っても大抵雌雄でいるのですが、きょうも葉を食べながら、宝石の様な姿で仲良く睦んでいました。北海道〜九州の、山野の林縁や藪地等に生息する、体長9-13㎜のコガネムシの仲間です。成虫は 5-10月に出現し、胸部が緑で、前翅が茶~緑色、マメ科植物やブドウ類、ヤナギ類、...
きょうは、晴れ時々曇って、暑くなりました(22.0~31.9℃/西北西風)。 道沿いのムラサキシキブ(クマツヅラ科)に、花が咲いていました。ヤブムラサキを追う様に、紅紫の花に黄の葯も鮮やかに、しかも歌人の如く気品高く佇んでいました。北海道~沖縄の他、朝鮮等の低山の森林に生育する高さ3m程の落葉低木です。小枝はやや水平に伸び、葉はを対生し、長さ-13cmの長楕円形、鋭尖頭で細鋸歯があります。6-7月頃、葉腋から対にな...
きょうは、晴れ後曇って、後雨が降りました(18,6~27.6℃/南南東風)。 林縁の草原に、オカトラノオ(サクラソウ科)が咲いていました。漸く梅雨っぽくなった空の下、純白の花序を長く垂らし、近寄れば、爽やかな花々が皆空を見上げていました。北海道~九州の他、朝鮮、中国等の山野の日当たりの良い草原等に生育する、高さ50-100cmの多年草です。茎は立ち上がり、地下茎を伸ばして群生します。長楕円形で全縁の葉は茎に互生...
きょうは、曇り時々晴れました(20.8~27.6℃/西北西風)。 道端の葉の上に、キマダラセセリ(セセリチョウ科セセリチョウ亜科)がいました。朱さに魅かれて近付くと、あっと言う間、何処かに弾丸の様に飛び去りました。インド東部~中国、朝鮮、ロシア極東等に分布し、日本では北海道〜九州の山地~低地の草原や河原、林縁度に生息する、体長(前翅長)13-17mmのセセリチョウの仲間です。成虫は6-9月に出現し、茶褐色地に黄色の粗...
きょうは、曇り後晴れました(22.9~29.1℃/南南東風)。 池の端に、ヤブカンゾウ(ワスレグサ科)が咲き始めていました。何時もは群生の、周囲の藪はすっかり刈り払われてしまいましたが、僅かに残る朱い花が、真夏の到来を告げる様でした。有史以前渡来の中国原産とも言われ、日本では北海道~九州の日当たりの良い草地等に生育する、草丈50-100cmの多年草です。葉は根生し、長さ40-60cm幅3㎝前後の広線形。3倍体の為結実せず...
きょうは、曇り後雨が降りました(20.1~27.2℃/南風)。 山のあちこちで、クマノミズキ(ミズキ科)の花が咲いていました。遠目には白い棚雲にも見えますが、近寄れば、星砂を思わす象牙色の小花が無数に散らばって、小虫を呼ぶ優しい香を漂わせていました。本州~九州の他。朝鮮、中国、ヒマラヤ等の山地の谷沿い等に生育する、樹高8-12mの落葉高木です。葉は卵~楕円形で、先は長い鋭尖頭で基部は楔形で全縁。葉身は長さ6-...
きょうは、曇り後晴れました(19.9~28.3℃/南東風)。 道沿いのネムノキ(ネムノキ科)に、花が咲いていました。知らぬ間に桃色の花々が咲き群れ、近寄れば桃の様な香が漂い、正に桃源境に入り込んだ面持ちでした。西~東アジアに広く分布し、日本では東北~沖縄の山野に生育する、高さ6-10mの落葉高木です。荒地に最初に侵入するパイオニア的樹木で、河原等にも良く生えています。葉は2回偶数羽状複葉。7-8月に、頭状花...
きょうは、一日曇りました(18.5~25.2℃/南東風)。 道沿いに、キハギ(マメ科)が咲いていました。古代紫の浴衣地の様なこの花に出逢うと、何か夏の到来を感じます。本州~九州の山野の、日当りの良い所に生育する、高さ1-3mの落葉低木です。枝に微毛が密生し、葉は3出複葉で互生し、小葉は長卵形又は長楕円形。表面は無毛で裏面に毛があって先は尖ります。7-9月、葉腋から総状花序を出し、1㎝程の蝶形花が下から咲き上がりま...
きょうは、大体晴れました(16.2~26.5℃/南南東風)。 道沿いのコナラの木に、ミヤマクワガタ(クワガタムシ科)がいました。と言っても、僅かに樹液が出ていそうな高い所で、双眼鏡で見ると、立派な顎の雄が甘汁を夢中に啜っていました。北海道~九州の山林に分布し、名前の通り標高の高い山間部に良く見られますが、低山地~平地にも生息する、体長♂43-72mm、♀32-39mmの大型甲虫です。成虫は6-9月に出現し、雄では体表には細...
きょうは、曇り後晴れました(20.1~25.9℃/西北西風) (昨日とは別の)沼に、カルガモ(カモ科)の親子がいました。雛は生まれたばかりなのか?8羽いて、母親の周りを付かず離れず、元気に泳ぎ回っていましたが、周囲は伐採や草刈りで藪影は無く、無事に育てよ!と祈るばかりでした。アジア東部~東南部に広く分布し、日本では本州以南の山地~平野の水辺に広く生息する留鳥で、北海道では夏鳥です。体長60cm程。全身茶褐色で、...
きょうは、曇り時々晴れて、一時雨が降りました(22.0~27.3℃/北北東風)。 沼に、カイツブリ(カモ科)がいました。一羽かと思いきや、水草の影からぱしゃぱしゃと三羽の幼鳥が現れて、暫し親に付いて回った後、安心したのか丸くなって休んでいました。アフリカ~ユーラシア等に広く分布し、日本の寒冷地では漂鳥又は夏鳥ですが、他では留鳥です。山野の流れの緩やかな河川、湖沼等に生息し、潜水して魚類、水生昆虫、甲殻類...
きょうは、晴れたり曇ったりでした(19.5~29,1℃/南風)。 道端に、ツルアリドオシ(アカネ科)咲いていました。二輪ずつの小花が重なり合って、暗い林床に、妖精達の白いブーケができていました。北海道~九州の他、朝鮮南部等の山地のやや湿気のある林緑等に生育する蔓性常緑多年草です。茎は長く地を這って分枝し、節から根を下します。葉は対生し、卵形で波状の鋸歯があります。6-7月、枝先に長さ5mm程の花柄を出し白花...