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ひだまりの花々 http://hiougi.blog93.fc2.com/

身の周りの花や鳥たちと自然、そして日頃思うこと感じること考えたこと

hiougi
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2007/03/28

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  • 『子どもの正月遊び』(叔父の紙細工) ~今日の日記は~

    毎年のことだが、叔父手作りの紙細工「子どもの正月遊び」を飾る。男の子の凧、独楽、竹橇。女の子の毬、羽子板と羽根。それに寒椿も添えられる。微細にわたって丁寧な作り。遠い昭和の話、私も実際に凧を作って揚げ、やはり肥後守で独楽を拵えて仲間と遊んだ。もしここに独楽があるのなら、今でも投げて引き戻し掌の上で廻すことができるのではないか。さて大晦日。来るは「兎年」。今日の日記は丁寧にきれいな字で締めくくろう。...

  • 『富士松原』と『菩薩像』 ~叔父からの電話~

    叔父から電話があった。「干し柿がさっき届いた。ありがとう。みんなかわりないかな」90も半ばになる一人暮らし。「春になって陽気が良くなったらうちへおいでなんしょ」「私の方でお迎えに上がりますので、我が家へおいでいただいて、食事しながらゆっくりお話ししましょう」「そうかな。じゃあ楽しみにしているで」以前は運転して40分ほどの道のりをよく訪ねてこられた。数年前に免許を返納して以来、外出はあまりされてない様子...

  • 『墨竹』(木村武山) ~新年準備~

    朔太郎に「竹」という詩がある。 光地面に竹が生え、青竹が生え、 地下には竹の根が生え、 根の先より繊毛が生え、 かすかにけぶる繊毛が生え、 かすかにふるへ。 かたき地面に竹が生え、 地上にするどく竹が生え、 まつしぐらに竹が生え、 凍れる節節りんりんと、 青空のもとに竹が生え、 竹、竹、竹が生え。 一年を通しての青々とした生命力。節とともに上へと伸びるたくましさ。そして折れぬそのしな...

  • シジュウカラとメジロ(四十雀と目白) ~鳥語~

    慣れた鳥の声が耳に入る。ツッピーツッピーツッピーと。椅子から立ち上がって外を見廻す。四十雀は染井吉野にいた。そしてそばにもう一つ羽色の違うのも。目白だ。二羽仲良く盛んに何かを啄んでいる。目白は逆さになったり。互いを気にすることなく安心しきった様子で。違う種だがどうやら相性がいいらしい。鳥語があるのなら二羽の間で交わされる会話を聞いてみたいものだ。...

  • ノコンギク(野紺菊) ~十月の花と綿毛の今と雪帽子~

    十月の野紺菊はきれいな紫でした。年末の野紺菊はやわらかな綿毛です。先日は雪帽子をかぶっていました。 のこんぎく (奈美あや) のんのんのぎく のこんぎく それはふたりの あいのはな つんであなたに ささげます かみにもひとつ さしましょうさてガラス戸、ガラス窓は拭き終わりました。家人も正月の花飾りができたようです。今日は和室の掃除と掛け軸を替えましょう。 穏やかにおおらかにと言い聞かせつ...

  • カエデ(楓) ~庭を歩いて~

    私の部屋の外に楓がある。座して首を横に振ればすぐそばに見える。その向こうの景色を遮らないように頭を低く押さえてある。今はその葉はすべて落ち、枝だけの様になっている。外に出て横を通った時、中に鳥の巣があるのに気づいた。大きさや形からしてヒヨドリのに思える。ちゃんと雛は育ったのだろうか。そのそばに蟷螂の卵鞘も。 そして枝にはいくつもの小さな赤い芽が。近くに尉鶲がとまり、愛らしい声を聞かせてくれた。 ...

  • ユキ(雪のアートガーデン) ~一段といい表情~

    雪が降りました。雪かきをしました。軽い雪でした。汗を搔くこともなく捗りました。朝食をとります。陽が広がってきました。義兄に暮れの届け物を持って行きます。「聖護院大根を持って行くかい」と雪を被った畑から二つ抜いてくださいました。「アオキと南天を切って」と言います。正月飾りの準備をするようです。よさそうなのを見繕って剪定鋏をあてバケツに入れます。「はいよ」。ガーデンの彫刻も雪の中です。一段といい表情で...

  • イソギク(磯菊) ~ローストチキン~

    磯菊の多くは枯れ色に変わった。白く縁取られる緑の葉も赤になる。その中にあってわずかに名残の花が咲いている。磯の名のつく暖かい地の花なのに。クリスマスまで。なおも黄色を保って。何やら小さな虫も。遠くに居る姉から毎年のロ-ストチキンが届いた。お礼の電話を入れた元気な声だった。 冬至過ぎてもまだ南瓜を食べている (上武旋転子)...

  • シロヤマブキ(白山吹の実) ~ふしぎたのし~

    冬枯れの中に黒い実がある。そうだ。思い出した。春、そこには白山吹が咲いていた。その艶と色。「ぬばたまに似ている……」。今年、桧扇は咲かず、それを見ることはできなかったが。万葉の相聞歌を口遊む。 白い花が黒い実になったふしぎたのし冬の白山吹 (居山聞涛)...

  • カラタチ(枳殻の実) ~鋭い棘の中に~

    冬のカラタチ。葉が落ちた今はその固くて鋭い棘が目立つ。攻撃的で威嚇的にも見え。その中にピンポン球ほどの黄色い丸い実。生食できない。見るだけ。春の花は可憐で香りもよくて。 何の利点を見つけてこの棘ある姿に進化したのか枳殻は (上武旋転子)...

  • サザンカ(山茶花) ~茶色の花びらと蝉の脱け殻~

    -4℃と連日厳しい冷え込み。白山茶花も凍みたのか。花びらは茶色に。冬ならではのしみじみとした様。蝉の脱け殻がしっかり葉を掴んでいる。強風の日が何日もあったはずなのに。 霜柱が土を持ち上げているザクッザクッザクッと靴の形 (居山聞涛)...

  • サンシュユ(山茱萸の実) ~甘そうだが~

    山茱萸も葉をすべて落とした。それに実がまだ残っている。赤くて艶があって甘そうだがそうでもない。だいたいこの冬の時期まであるということは鳥も食べないということだ。漢方ではいろいろに効能があると聞くが。最高気温が3℃と一月並の寒い日が続く。中に入れるのを忘れていた小さな鉢の月下美人が萎れていた。 お気に入りの小鉢を割ったラジオはクリスマスソングの特集をしている (上武旋転子)...

  • 河原の石(木彫) ~彫ってみよう~

    庭に沿って川が流れている。水は澄んで上からでも川底の石が見える。先日河原に降りた。石を木で彫ってみようと思った。そして年内には仕上げようと。水の中から数個拾い上げる。そしていろいろな角度から見て一つに決めた。全体の角が取れて丸味を帯びている。触った感触が少しざらっとしている。どうやら砂岩のようだ。うまく彫れるだろうか。なにせ、石を彫るのは初めてだ。彫る材はストックしてある木の中から朴を選んだ。実物...

  • マユミ(真弓の実) ~口笛を吹く~

    真弓の葉はすべて散った。その枝には赤い実が吊り下がる。風吹けばぶらぶらぶら。そばの蝋梅ではまだ黄葉が残っている。どこかからジョウビタキの声が聞こえる。私も口笛を吹いた。...

  • オモト(万年青) ~赤い実が一つ~

    中庭の山茶花の下にある杜鵑草(ホトトギス)を切って片付けた。辺りには落ちた 白い花びらが広がっている。と、万年青に赤い実が一つあるのを見つけた。どうやら杜鵑草が葉を広げていたため、隠れてそれに気づかなかったようだ。そのそばにはいくつか実の跡らしいのも見える。きっともっとたくさんあったのだろう。草花は人に見られることなくても己の四季をたしかに歩む。...

  • オオサカフユザクラ(大阪冬桜) ~冴えた青空と白い月~

    大阪冬桜が咲き出した。まだ蕾が優勢なので、三分咲きといったところか。これは二季咲きの桜で、染井吉野などと同様春にも咲く。花は葉と一緒の春の方が大きい。冬晴れの空は冴えた青。白い月が浮かんでいる。 冬桜が咲いている冴えた青空と白い月がある朝野良猫が行く (上武旋転子)...

  • アセビ(馬酔木) ~初雪だった~

    馬酔木は3月から4月頃に壺状のかわいい花を咲かせる。その蕾が冬の今たわわである。房状になって垂れて。草木は厳しい季節の中で春の準備をする。昨日は初雪だった。とい言っても舞う程度の。...

  • クロホオズキ(黒鬼灯) ~ガタガタゴトゴト ガタゴトガタゴト~

    黒鬼灯は夏から晩秋まで青い花を咲かせていた。今は稜のある袋になり淡い茶や黒い色で並んでいる。毎年こぼれ種でたくさん出てくる。先日来訪された彫刻家のY先生はそれを見て、「自分の家ににもほしいので分けていただけますか」とおっしゃった。それで中にたくさんの細かな種が入っているその袋を三つ取って差し上げた。その手を上に向けそっと包むようにして嬉しそうな顔で持ち帰られた。昨日お礼の手紙が届いた。ご自宅は台東...

  • マンリョウ(大実万両) ~起きたら雨音~

    昨日は冬晴れ。大実万両の赤い実が生っている。艶っとして美味しそうに。でもこれは口でなく目で食べるもの。いろいろな角度で味わう。夕方久しぶりに温泉に入った。天丼を食べた。今朝は雨。 起きたら雨音だった雪でなかったお茶が美味しい (実野滸人)...

  • カシワバアジアイ(柏葉紫陽花の紅葉) ~発芽玄米餅のお土産~

    落葉樹の多くは枝と幹だけの姿になった。柏葉紫陽花もわずかな葉だけの淋しい様に。幾日か前までは毎朝竹箒を手にしていたが、このところその出番もだいぶ減った。何も考えず、ただひたすら掃き、集め、捨てる。それは私の生活の中の楽しい時間となっていた。義姉がお土産だといって2種類の発芽玄米餅をくださった。北信方面へ出かけてきたらしい。初めて見る。古代米も入っている。どんなんだろう。正月にいただこう。 水面...

  • 中国現代芸術家の作品展 ~岩茶のおもてなし~

    それは先日のこと。友人のK君は小諸の自宅を出て岡谷から高速に乗ってやってくる。待ち合わせ場所は伊那インターを出てすぐのスーパーの駐車場。10:30、ほぼ予定通りの到着。「中国現代芸術家の作品展」が行われているギャラリーはそこからおよそ10分弱と思われる。私が先導する形で向かうことに。アクセス道路を東に向かって下り、天竜川をまたぐ。竜東線に突き当たり、そこを左折し北に向かう。場所は大きな家具店の裏手付近だと...

  • 霜が降りた ~氷点下の朝~

    今季初めての氷点下の朝だった。霜が降りた。弱い冷え込みなのでまだ軽く。黒御影石の作品にも白い細かな氷の結晶が乗る。それは徐々に解け、黒肌との比を変える。中に朝陽も映り込み、荒い彫りに塗られた赤い弁柄も映える。霜の情景が好きだ。 屈んで霜に目を寄せ指先でそっと触る脚は冷えている (居山聞涛)...

  • クリスマスローズ(Christmasrose) ~冬の葉切り~

    中庭の小径。その両サイドにはクリスマスローズ。株はどれも大きな葉を広げている。私はそれを根元で切る。いつもの冬作業。葉がどけられたそこには新たな芽生えが隠れていた。そして早々と蕾も。来春もたくさんの花が期待できそうだ。 わたしとワタシが私のなかで言い合っているつまらないことで (上武旋転子) 春の小径 ...

  • ツルバラ(蔓薔薇) ~師走の空と冬薔薇(ふゆそうび)~

    高いところで赤い薔薇が咲いている。枝は登り。枝は伸びる。枝は絡み。枝は撓む。この蔓薔薇はとてもありがたいのである。春5月に咲き出し。夏7月に咲き続け。秋9月にもまだ咲いて。冬12月、朝霜にも耐えてこうして咲いてくれる。ある歌人は冬に咲く薔薇を「ふゆそうび」と詠んだ。その響きの感慨にいかにもと。以来それは私の言葉の引き出しに仕舞われている。 『年末』が目に耳にやってきて気がせかれる蔓薔薇を見て落ち...

  • キク(寒菊) ~一緒に観に行かないか~

    三椏の枝に絡むように小さな黄色い菊がある。時期からしてき寒菊の仲間なのだろうか。三椏にはすでに蕾がいくつも見られる。こちらは春の花準備。「伊那で中国現代芸術家の作品展をやっているようだけど一緒に観に行かないか」と小諸の友人からメール。予約制だというので、ギャラリーのオーナーに電話を入れて、OKをいただいた。ICを出たところで落ち合うことにした。中国の現代アートについてはほとんど見たことがないので、興味...

  • センリョウ(千両) ~片隅にひそりと~

    落葉を片付けていて庭の隅に赤い小さな実を見つけた。鋸歯のある葉の低い木。千両だ。離れて数本に一つ、二つあるいは数個。実が生っているということは花が咲いたということ。でもその記憶がない。穂波さんが手作りの干柿を持ってきてくださった。一つに15個ほど入って3袋。12月に入ると毎年こうして。それぞれが師走をしている。 インフルエンザの予防接種も済ませ師走の恒例を一つ一つ今日は何する (居山聞涛) ...

  • ヤツデ(八つ手の花) ~花の少ない冬に~

    青く晴れた朝。目に付くのはたくさんの八つ手の花。小さな花が球状に集まる形で。下に向かって大きく反り返る花びら。上に向かって突き出る葯。さらに進んで花びらを落とし雌蕊だけがちょんちょんの若い緑の果実。どれもが意志を持っているかのようないい形。そして艶のある大きな緑葉にも力を感じる。 花八手のしみじみ一人会話する師走の晴れた朝 (上武旋転子)...

  • バラ(白薔薇) ~冬には「冴え」の言葉~

    車3台のタイヤを替えた。それは毎年12月第1週の週末と決めている。逆に春の交換は3月第1週の週末と。その作業をしながら年々体力の衰えを自覚する。腕力も腰の力もスピードも。あと何年できるか。周りが枯れ色に変わる中に、薔薇が咲いている。少しの葉の緑と花の白。仲良く寄り添うように二つの赤い実。そばにはどっしりと黒御影の石彫。 友人のメールにあった「冴え」の言葉なるほど冬の修飾にふさわしい (実...

  • キク(寒菊) ~あららら、はずかし~

    個展の友人から電話があった。「昨日は遠くからわざわざありがとう。あのさ、○○○を忘れたでしょう。マスターに預けてあるから」あららら、はずかし。すぐに取りに行った。庭の片隅で赤い菊が咲いている。花数は少ないがこれも毎年この時期の花。いつの頃に植えたのかは忘れた。 赤い菊が咲いている12月そうそう私は忘れ物をとりに行った (上武旋転子) ...

  • ヒマラヤユキノシタ ~「記帳を頼むね」~

    ピンクの小さな花が3輪。ちょっと淋しげに。それはいつもなら春に咲くヒマラヤユキノシタ。今年も4月初旬にたっぷり咲いていた。なぜ寒気強まる今頃なんだろう。その2度咲きを初めて見る。30年来の知己であるM氏の個展に出かけた。広域農道を北に向かって走り、およそ1時間。そこは大学近くにある喫茶店に併設されたギャラリーだった。中に入るとそこに彼の姿、手を上げて振ると彼も同じように返す。「記帳を頼むね」とまっ...

  • フユシラズ(冬知らず) ~おやおや~

    フユシラズの花があった。一旦通り過ぎてから「あれっ」と戻った。よく見ればそのそばにいたのは体を土色にした蟷螂だった。「へえ~」こんなに寒くなっても動くのか。「ふ~ん」しばらく屈んで見ていた。何か絵本の物語の一場面のようにも思えて。フユシラズという名の通り、この花は冬から明けて初夏まで長く咲く。もしかすると蟷螂は卵を産み付ける場所を探していたのかもしれない。昨日はよく働いた。左右の親指が割れて痛い。...

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