前回5月26日の「兄妹」で書いたとおり、私には兄と妹がいる。裏を返せば、「姉と弟はいない」ということ。そんな私は、「姉」というものに憧れを持っていた。母親の愛情に不足を感じていたのか、幼少の頃は「姉ちゃんがいたらよかったのになぁ・・・」と思うことがしばしばあった。小学校低学年の時、姉が二人いる同級生(後に転校)がいた。よくは思い出せないけど、当時、その姉二人は同じ小学校にはいなかったので、既に中学生や高校生だったはず。つまり、“歳の離れた姉”ということ。「可愛がってくれる」「世話を焼いてくれる」「甘やかしてくれる」等々・・・級友から自慢話を聞かされたわけでもないのに、私は、“姉”というもの、とりわけ“歳の離れた姉”というものに対していいイメージしか持っていなかった。唯一、姉に似た存在として、八つ上の従姉弟...姉の居ぬ間に選択