“彼”から最後に連絡が入ったのは4年前の梅雨時期だった。「彼」というのは、仕事の依頼者。ちょっとした縁が続いた人だった。私の仕事における個人の依頼者は、ほとんど“一見のお客”。当該の案件が終われば、縁は切れる。不動産会社や工事会社等、法人客の場合は縁が続くことはあるけど、個人客のほとんどは、一度きりで終わる(終わった方がいい)。しかし、稀に、リピートする個人客がいる。彼は、その珍しいリピート客の一人。それも、一度のリピートに留まらず、初回を合わせると9年に渡って9回も。案件の中身はゴミ部屋。彼は、いわゆる“ゴミ部屋の主”で、日常生活でゴミを片づけることができない人だった。最初の連絡も、ゴミ部屋の始末についての相談だった。出向いてみると、1Kの部屋はゴミだらけ。酒瓶・空缶・ペットボトル・レジ袋・雑誌・日用品...革命