chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
arrow_drop_down
  • 助けて!クラシア~ン!

    古い小さな一戸建て。故人はトイレでなくなって腐乱していた。用を足していた最中なのか、その前なのか、その後なのか・・・考えても仕方がないことだが、考えてしまった。床は腐敗液でベトベト・ヌルヌル、大量のウジが這い回っていた。床の汚染はある程度拭き取って、クロスを剥がして完了(簡単なようで難しい)。そして、問題が便器。便器自体の汚染も根気強く拭けば何とかなったが、一番往生したのがその詰まり。腐敗が進み液化した人肉・脂肪等が便器内にタップリ溜まっていたと思われ、今度は、更に時間が経過したため、それが乾燥して凝固し、トイレが完全に詰まっていたのである。糞尿で詰まることはあっても、人間そのものだったもので詰まるなんて・・・。素人の方にも分かりやすく表現すると、茶色で固めのとてもクサーイ!粘土が、便器の奥から半分位まで...助けて!クラシア~ン!

  • ゴミ山の亡骸

    ある公営団地の一室。私を呼んだのは中年男性。「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン」(古い?)ではないが、玄関を開けてビックリ!いきなり真っ暗、よくよく見るとゴミの山。亡くなったのはその中年男性の父親らしく、亡骸はまだ部屋の中にあるとのこと。土足で中に入ったところ、ゴミ山の中に一畳弱のくぼみがあり、汚れた布団らしきものが見えた。恐る恐る掛け布団をめくってみると、冷たくなった老人が横たわっていた。部屋の様子に反して遺体は若干の汚れはあったものの通常だったので、とりあえず安堵。特に腐敗が進んでいる様子もなく、警察の検死も済んでいるらしかった。故人は、4年前、奥さん(中年男性の母親)が亡くなった時のまま、家の中の物には一切手を触れさせなかったとのこと。心配した身内が頻繁に出入りしていたにも関わらず、誰にも掃除も...ゴミ山の亡骸

  • いい湯だな~

    浴室で発見される腐乱死体も珍しくない。いい気分で湯に浸かってそのままあの世に行くのも本人にとっては悪くない話かもしれない。ただ、残された者のとっては災難だ。持家ならまだマシなのだが、賃貸物件ともなると近隣や大家に対する社会的責任を追求されたり、水回り工事に莫大は費用負担を強いられるからだ。では、我々業者はどうか。これがまた難しい。湯(水)の色は濃いコーヒー色に染まり、脂や皮が浮いている。もちろん、強烈は悪臭はどの現場も共通。水は濁っていて浴槽の中がどうなっているか分からない。下手に栓を抜いて配管を詰まらせでもしたら、もっと大変なことになる。不安と憶測が渦巻く中、水の中に何かないかをまさぐる。何が出てくるか分からないところを探るというのは、結構緊張するものである。露天の金魚すくいで、紙網が破れないかどうか心...いい湯だな~

  • ロープはどうする?

    日本人の自殺者は一日約100人にのぼっていることは特に新しいニュースではない。日本人の自殺方法で最も人気のあるのは、首吊りらしい。我々が自殺現場に関わることも少なくない。これは、ある首吊り現場での出来事である。発見が早かったらしく、部屋の汚染は軽度で、特殊清掃作業自体はライトなものだった。ただ、遺族から受けた相談には困った。「故人が自殺に使ったロープはどうすればいいか?」とそのロープを差し出されたのだ。遺族は、故人が自殺したことにビビッて、ロープの取り扱いにも異常に神経質に慎重になっていたのだ。ああでもない、こうでもない、と遺族同士が議論する中で、私が責任を負わされると困るので、「お身内の方々が決められるのが本筋では?」とうまく回避した。結局、「本人が最後に使った物だから本人の責任ということで柩に入れよう...ロープはどうする?

  • 愛人

    神奈川県、賃貸マンション4階。20代女性が玄関ドアの内側にロープをかけ首吊り自殺。腐乱が進み、悪臭と腐敗液が外に漏れ出して発見。現場に参上したときは遺体はなく、汚染個所も比較的狭く玄関とその周辺だけ。部屋は、若い女性らしくインテリアや装飾も可愛らしい雰囲気だった。ただ、玄関だけは別世界。餌(遺体)を無くしたウジ・ハエの死骸と、故人の腐敗液を掃除。見た目にはきれいな部屋にも悪臭は充満。そこは除菌・消臭作業。故人には身寄りがなく、不動産賃貸契約には知人の中年男性が保証人になっていた。どうも故人は保証人男性の愛人らしい。それなりの事情があってのことだろうが、身寄りのない20代女性の自殺には、せつなさを感じざるをえなかったが、最後にオチがついていた。特殊清掃作業代を払うはずの保証人がトンズラしたのだ。まさにタダ働...愛人

  • 妙な同居人

    現場は古い二階建の一軒家。遺体は一階の角部屋で腐乱しており、その臭いはいつもの悪臭のレベルを超えた強烈なものであった。悪臭は、鼻ではなく腹で受け止めなければならないことを始めて知らされた現場だった。腹でも受け止められない人は吐いて退散するしかない。しかも、そこは1~2日前とかいったものではなく、最低でも1~2週間前から悪臭を放っていたと思われるような現場だった。しかし、家族が死体に気づいたのは2~3日前とのこと。家族の一人がまったく部屋からでてこなくなったうえ、その部屋から悪臭が漂うようになるまで本人が死んだでいたことに気がつかなかったとは、とても信じられなかった。しかも、その家族は、酷い悪臭の中を、金目の物がないか必死で探していた。何はともあれ、私の仕事はその現場をきれいに片付けることで、余計な詮索は無...妙な同居人

  • 脂でツルッ

    これは特定の現場での話ではない。人間の身体は平均的に観ると約70%が水分・約25%が脂肪といわれている。遺体は腐敗していくと、骨・歯・爪などの固形物を残して最終的には溶けて液状になる。もちろん、その過程はおぞましい光景で、強烈な悪臭を放っていく。液状になった遺体の水分は時間の経過とともに自然と蒸発していくが、最後の最後に残るのは脂肪、つまり脂。我々の仕事でやっかいなものはたくさんあるが、この脂もやっかいなモノのひとつである。ある程度は吸収剤を使って処理できるものの、やはり最後は手での拭き取り作業が必要。これが、拭いても拭いてもなかなかきれいに落ちない!ジョイ君に頼んでもダメでしょう。おまけに、ヌルヌル・ツルツル滑りやすく、そんなところで転んだらアウト!私はまだ転んだことはないが、転びそうになったことは何度...脂でツルッ

  • 残された耳

    千葉県某所、一戸建。例によって、現場確認と見積依頼で現場へ。故人は布団に入ったまま亡くなり、そのまま腐乱していた模様。特殊清掃撤去では、遺体は警察(または警察に指示された葬儀社)が回収していった後に我々が訪問するケースがほとんどである。しかし、腐乱し、溶けてバラバラになった遺体を全部拾って回収することは困難である。現実には、頭髪付の頭皮が残されていたり、指先の小さな骨が残されているケースは珍しくない。ただ、この現場では耳が落っこちていた。遺族に「この耳どうしますか?」と尋ねたら、遺族も困っていた。私も、骨などの固形化された遺体の一部は遺族に返すようにしているが、さすがに耳を返されても困るようだった。そうは言っても、私も耳を持ち帰る訳にもいかず、半強制的に遺族に返して作業を進めた。どうせなら、警察に耳も持っ...残された耳

  • 哀愁のマットレス

    時は4月下旬、晴天・春暖の心地よい季節のなか、その現場は発生した。場所は東京都某所・分譲マンション2階の寝室。遺体の腐乱液はベッド上とベッド脇の家具・床に渡って染み広がっており、当然ながらかなりの悪臭もあり、かなり刺激的な光景だった。遺族によると故人は太った老人とのこと。通常の作業チャートでは「現場検証見積」→「作業合意」→「代金前払い」→「作業実施」である。しかし、この現場の遺族は、見積に行った私に「このまま作業をやってくれ!」と懇願。遺族の心情を汲むのも当社の大事な方針なので、結局、断りきれず作業用の装備がほとんどないまま作業にとりかかることに。必要最低限の道具・備品を近くのホームセンターで調達。ベッド脇の床の家具に溜まった腐乱液を吸い取り、拭き取るときは、場慣れした私もさすがに吐き気がして、何度も「...哀愁のマットレス

  • 血の重荷

    梅雨入りが迫ってきている今日この頃。だんだんと蒸し暑くはなってきているけど、まだまだ過ごしやすい。週末ともなると、朝は下り、夕は上り、行楽の車で高速道路は渋滞。家族と共に楽しい時間を過ごすことは、人生の大きな幸せの一つ。行楽に無縁の私にとっては他人事ながら、喜ばしく思える。多くの人が共感してくれるだろう、「家族」っていいもの。「打算や利害はない」とまでは言えないけど、ほとんど無条件で、愛し合い、助け合い、信頼し合い、堅い絆で結びつき合える間柄。外の世界では、そんな人間関係、そう簡単に構築できるものではない。しかし、その反動か、揉めやすいのもまた事実。心の距離が近い分、遠慮や尊重がしにくく、怒りや憎しみの感情を抑えにくい。傷害や殺人についても、他人同士より血縁者同士の方が多いといったデータもあるらしく、日々...血の重荷

  • 最期に向かって

    “生”と“死”は常に隣り合わせ、表裏一体。病気、事件、事故、戦争、天災などで、日本や世界のあちらこちらで、毎日毎日、多くの命が失われている。そして、それを伝えるニュースも日常に溢れている。しかし、生きている我々は、“死”を縁遠いもののように錯覚している。それが生存本能というヤツなのかもしれないし、そうしないと前向きに生きられないのかもしれない。そうは言っても、“死”は、病人や高齢者だけにかぎったことではなく誰にでも訪れる。ある日突然か、自分が想像しているより早いか、自分が覚悟しているより遅いか、たったそれだけの違いがあるだけで否が応でも。一般的には、健康長寿をまっとうし、終活をキチンと済ませた上で“コロリ”と逝くのが理想と言えようか。ただ、多くの人が思い知らされているように、人生なんてものは、そんな生易し...最期に向かって

  • 偽善意

    もう、二十年も前のことになる。私は、会社近くの賃貸マンションで暮らしていた。駅近で立地はよかったのだが、その分、家賃は高め。併せて、色々な事情があり、岐路に立たされ、人生は、入居時には想像できなかった方向へ進み、結局、たった一年で転居することになった。そこで、不本意かつ不愉快なことが起こった。それは、部屋の原状回復についてのこと。ゴミを溜めていたわけでもなければ、掃除もキチンとしていた。タバコも吸わなければ、動物も飼っていなかった(迷い犬を一時的に保護したことはあったけど)。にも関わらず、退去時、預けていた敷金はまるごと没収され、追加の原状回復費用まで請求されてしまった。「たった一年しか住んでいないのに・・・」納得できなかった私は、不動産会社に説明を求めた。しかし、「居住期間を問わず、退去時には一律に請求...偽善意

  • 生くあて

    三年ぶり・・・コロナ規制が大幅に緩和された今年のGWは、季節外れの暑さも手伝って、多くのところで盛り上がりをみせたよう。ニュースが伝える各所の盛況ぶりは、コロナ禍について、悪い夢でも見ていたかのような錯覚を覚えるくらい。そして、新型コロナウイルスも、「危険性がもっとも低い」とされる五類に引き下げられた。ただ、引き続き、高齢者や基礎疾患のある人への配慮は必要だし、後遺症に苦しんでいる人も少なくないらしいから、まるっきり過去の禍として忘れていくわけにはいかないと思う。また、倒産・失業、そして病死、この禍によって、取り返しのつかない事態に陥った人も少なくない。社会経済や世の中が息を吹き返そうとしているところに水を差すようなことを言うのはナンセンスだとわかりつつも、諸手を挙げて喜ぶことはできない。この社会には、い...生くあて

  • 鼻つき

    コロナが落ち着いてきたのを機に、「マナー推奨」の条件付きとはいえ、マスク着用が解禁となった。議論されることは多々あったけど、マスクはウイルスの放出や吸引を抑制し、感染防止に一定の効果があったと思う。(大金がつぎ込まれた“アベノマスク”は無駄以外の何者でもなかったように思うが。)功罪は別として、前回書いたとおり“覆面”の効果もある。これで安心感を得ている人も少なくないだろう。また、ニオイについても影響がある。自分の口臭に気づきやすくなったり、外のニオイに気づきにくくなったり。事実、口臭対策の商品がよく売れているそう。ただ、一般の不織布マスクでは、常日頃、私が遭遇している鼻を突くような悪臭を防ぐのは無理。マスク自体が一瞬にしてクサくなって、防塵としての役割しか果たさなくなる。何はともあれ、マスクの脱着が余計な...鼻つき

  • 無駄

    三年が経ち、コロナ禍も終盤に入りつつあるのか・・・感染症の分類も5類に引き下げられることになり、マスク着用も原則として「個人の判断」となる模様。そんな中、判断の難しさや想定されるトラブルをネタに各所で議論が巻き起こっている。コロナ対策とは別の視点だが、人はマスクを着けていると美男美女に見えやすいそう。事実、TVに映る一般人を観ても、多くの人が美男美女に見える。同時に、身の回りには、マスクを外した素顔を見て、「この人、こんな顔だったんだ・・・」と、失礼ながら、想像していたほどの美形でなかったことに驚いてしまった人が何人かいた。私の場合、マスクを着けていても美男には見えないだろうけど、その逆もあるかもしれない。そう考えるとお互い様。それを口に出さないことが大切なマナー。顔半分を隠して生活することになれてしまっ...無駄

  • 意思不疎通

    「一月は行く」「二月は逃げる」「三月は去る」とも言われるが、モタモタしている間にもう二月。とはいえ、春はまだ遠く、寒い日が続いている。とりわけ、この冬は、厳しい寒波が日本列島を襲っている。太平洋側の一部を除き、各地、幾度となく大雪に見舞われ、車の立ち往生や家屋の倒壊など、トラブルが頻発。スリップ事故、屋根の除雪作業、雪に埋もれた車中、バックカントリースキー中の雪崩・・・不慮の死を迎える人も。TVを観ても、コロナのことより寒波を伝えるニュースの方が多いような気がする。ただ、世界に目を向ければ、寒々しいのは季節ばかりではない。世界各地で戦乱が後を絶たず、圧政が堂々と行われている国も少なくない。“ペン”で解決できないから“銃”を出す。現実には、話し合いで片付かないことがたくさんあり、結局、人間は暴力に走る。これ...意思不疎通

  • 無関心と孤独

    2022年大晦日、今年も今日でおしまい。世間は、正月に向けて賑やかに華やかになっている。ただ、そんな祝賀ムードに反して、コロナ禍が、再び暗い影を落としている。まさか、こんなに長い戦いになるとは・・・「もう、大きな波はこないのではないか・・・」七波が過ぎた頃、何の根拠もない中で、私は、何となくそんな風に思っていた。しかし、現実はこの通り。再び、大波が押し寄せている。ただ、世の中に漂う不安感は、それほど大きくない。特段の行動制限もないうえ、メディアも、以前のような不安を煽るような?報道もしていないような気がするし。また、外国人観光客も戻りつつあるようだし、気持ちにも財布にも余裕がない私には縁のない話だけど、TVをつけると、家族や友人を連れ立ってショッピングやレジャー、行楽や旅行、趣味や飲食を楽しむ人の姿が多く...無関心と孤独

  • わけあり

    2022年も師走に突入。忘年会やクリスマス、正月仕度で、何かと物入りな時季がやってきた。しかし、そんなことおかまいなく、前回も書いたとおり、懐は寒々しいかぎり。更に、昨今の物価高が、それに追い討ちをかけている。色々な訳があることは理解できるけど、あちらこちらでモノの値段が上がりっぱなし。とりわけ、庶民の財布を直撃する電気・ガス・食品については、頻繁にニュースになっている。ガソリンも、一時期に比べれば下がりはしたものの、高止まりが続いている。もともと使う金額が小さいから、これまであまり意識することはなかったが、ここにきて生活コストの高さを実感することが増えてきた。私は、毎月、決めた予算内でやりくりしているのだが、以前に比べて、月末にかけての残金の少なさを痛感させられるようになってきたのだ。予算を増やせない以...わけあり

  • 貧しさと切なさと心細さと

    11月も下旬、師走が目前に迫っている今日この頃。朝晩はもちろん、陽によっては日中も寒さが感じられるようになっているが、そんな季節の移ろいをよそに、春だろうが夏だろうが、懐はず~っと寒いまま。足音聞こえる真冬に忖度しているわけでもないだろうに、温かくなりそうな兆しは一向にない。少し前、TVの報道番組で観た切ない話。そこでは、コロナ禍、円安、物価高により、経済的に困窮している人に焦点を当てたコーナーで、何人かの実例が取り上げられていた。これを観ても明るい気分にならないことはわかりきっていた。しかし、他人事として片付けられない不安感に駆られて、チャンネルを変えることなく視聴した。派遣業の20代男性。仕事がなく、取材時の所持金は百数十円。働く気があっても自分に回ってくる仕事はわずか。少し前まではネットカフェで寝泊...貧しさと切なさと心細さと

  • 終 ~淋しさと救い~

    11月11日は、1年365日のうちで、もっとも多くの「記念日」が登録されている日らしい。たまたまだが、その日は、私にとってもある種の記念日。それは、愛犬“チビ犬”が死んだ日。先日の11月11日は、八回目の命日だった。この犬は、その昔、仕事で出向いた自殺現場に取り残されていたのを引き取ったもの。死んでしばらくの間は、事あるごとに目に涙が滲んでいたものだが、八年も経った今では、想い出して涙することもなくなったし、想い出すことも自体も少なくなった。ただ、スマホの待受画面も、ず~っとチビ犬のまま。これは、ある年の冬、海辺に出掛けたときに撮ったもの。四角い画面にはおさまりきらないくらいに拡大した顔面ドアップの写真を待受画面にして、変わらぬ想いを大切にしている。私は、もともと犬好きなので、散歩中の犬を街中で見かけたり...終~淋しさと救い~

  • 今日から11月。秋も深まり、朝晩はだいぶ冷えるようになってきた。日中も過ごしやすい日が続いてはいるけど、この秋は、やたらと暑い日があったり、やたらと寒い日があったりと、順序よく秋が深まっているような感じがしない。世界に目を向けてみても、季節外れの暑さや寒さに襲われているところが多い。また、これまで経験したことがないような大雨や干ばつに襲われているところも。そして、それは、一口に「気候変動が原因」と片付けられている。地球温暖化を防止する気運はあっても、現実的には、ただの合言葉のようになっている感が否めない。「生きることに精一杯で、自分が死んだ後の地球のことまで考える余裕はない」多くの人は、目の前の生活に追われ、自分や家族の生活を守るのが精一杯で、真剣に二酸化炭素のことを考える余裕なんかないのではないだろうか...無

  • ウジウジ

    陽が暮れるのが日に日にはやくなっている。セミにとって代わった鈴虫の音色が耳に優しく響く。本格的な秋は、もう目の前。コロナ七波も落ち着いてきた感があり、秋を満喫する環境は整いつつある。TVの情報番組でも、あちこちの行楽地や、数多くの秋の味覚が紹介され始めており、“にわか”ではあるけど、私も秋に迎えてもらっているような気分を味わっている。「食欲の秋」「行楽の秋」「趣味の秋」、人それぞれ色んな秋がある。私にとってこの秋は、どんな秋になるだろう。酒は飲み続けているけど、大して食欲はないし、行楽の予定もなければ趣味もない。そうは言っても、この鬱々とした日常に嫌気がさしている。だから、とにかく、この現実から離れたい。すぐに死なないとすれば、何もかも手放して生き直したいような気分である。私は、自分が書くブログの根底に、...ウジウジ

  • 置き去り

    その日その陽によっては、昼間でも涼しさが感じられるようになり、しばらくサボっていたウォーキングも再開。そのウォーキングコースには、毎年、時季になると、紫陽花が咲くエリアがある。人家の庭から派生して広がったようで、それは、一般の歩道に面して群生。ブルー系の色が多いのだけど、それも、濃淡色とりどりで、毎年、この目を楽しませてくれる。ただ、その紫陽花も、この時季になると、多くが枯れて色彩を喪失。が、それでもまだ、三輪が咲いたまま残っている。それも、枯れかけたものではなく、ほぼ“現役”のまま色を残して。思い出すと、確か、昨年も、最後の一輪は十月まで粘り強く咲いていた。そして、それから、ちょっとした勇気や元気をもらったもの。ただ、このところの気候変動に、植物も振り回されているのか。それは、活き生きできる季節に置き去...置き去り

  • 風と共に

    九月も第二週に突入。夏から秋にかけては、「一雨ごとに涼しくなる」と言われるように、日中は暑くても、朝晩は涼しさが感じられるようになってきた。ちょっと風があったりすると、本当に心地いい。子供の頃は、夏が大好きだったのに、「年々衰えるばかりの中年男には、もう“夏”という季節はいらないかな・・・」と思ってしまうくらい。ただ、同じ秋涼の風でも、喜べないものもある。先日、沖縄地方を中心とした各所が、台風11号による暴風雨に見舞われてしまった。離島の暮らしには、憧れてばかりもいられない厳しさがあることを、あらためて知る機会にもなった。一方、身近なところでは、記録的な大風が吹いた2019年9月の台風15号が思い起こされる。このときは、千葉を中心に大きな被害がでた。房総の方は、更地になったままの土地や、いまだ、屋根が修理...風と共に

  • 肉親の情

    まだまだ残暑が厳しい中、二~三日前、秋が来たことを勘違いさせるような涼しい日が二日続いた。もちろん、身体を動かせば汗はかくものの、随分と楽だった。しかし、昨日から、再び真夏日に。おとなしくしていたセミも復活。これまで、何十回も夏を過ごしているが、これほどセミの鳴き声が苦痛だった夏はない。それだけ、メンタルが弱っているのだろう。それでも、今日から九月。八月三十一日と九月一日では、たった一日しか違わないし、気温・湿度も大差はないのだが、気分的には大きな違いがある。「夏が終わり秋になった」といった感が強く、「これからは涼しくなる一方」だと思えて、ホッとするものがあるのだ。ただ、コロナ七波を見ると、そう呑気なことも言っていられない。六波までは身近なところに感染者はでなかったのだが、とうとう、七波になって感染者がで...肉親の情

  • 紙一重

    まだ秋の足音は聞こえてこないけど、そろそろ、夏の終わりが見えてきそうな今日この頃。久しぶりにコロナ制限がない夏で、多くの人が、この夏休みを楽しんだことだろう。夏休みや盆休みには縁がない私でも、TVニュースで、人々が帰省・旅行やレジャーを楽しんでいる姿を観たりすると、“楽しさ”のお裾分けをもらえたりもした。しかし、残念ながら、今年もまた、水の事故で命が失われたニュースも多かった。そして、その原因のほとんどが、ちょっとした油断と不運なタイミング。ただただ、楽しく遊んでいただけなのに、紙一重のところで命を落とす・・・子供が亡くなったケースも多く、悔やんでも悔やみきれない家族の心情を察すると、かけるべき言葉がみつからない。それでも、季節は、時に人に優しく、時に人に厳しく、これまでと何も変わることなく移ろう。これか...紙一重

  • 無駄な抵抗

    梅雨入りは遅く、梅雨明けは早く、まだ六月だというのに、連日の猛暑日。慌てているのは人間ばかりではなく、蝉も土の中で慌てているのではないだろうか。こう暑いと、当然、現場作業は、キツい!仕事ばかりではなく、日常生活においても、水不足、電力不足、物価高、念のためのコロナ対策等々、なかなか楽には生きさせてもらえない。それでも、まだ、ここは平和。悲しいことに、平和とは程遠い状況にある地域は世界にたくさんある。身近なところではウクライナ。遠く離れた我が国でも、ニュースにならない日はない。当初は、ロシアの圧倒的な戦力を前に、数日で終結すると思われていたよう。しかし、現実は承知の通り。無駄な抵抗と思われていたウクライナ軍の戦いは、四カ月が経っても続いている。浅はかな考えかもしれないけど、私は、ウクライナの勝利を望んでいる...無駄な抵抗

  • 修羅場

    ゴミの撤去処分について、電話で相談が入った。声と語気で判断するに、相手は、老年の女性。また、丁寧な言葉遣いと上品な語り口から、“お金持ちの家の奥様”を連想。女性は、色々と相談したいことがあるみたいだったが、「まずは、事情をお話ししたい」という。私は、「必要であれば伺うこともできますから、それもご検討ください」と前置きして、女性の話に耳を傾けた。女性は、自己所有の一軒家で生活。夫は数年前に死去し、この時は、40代になる娘(以後「当人」)と二人暮らし。相談の内容は、当人が部屋に溜めたゴミの片付けについて。しかし、話を聞くにつれ、問題の中核は“ゴミ”ではなく“当人”であることが明るみになってきた。当人は、女性の一人娘。裕福な家庭だったのだろう、小中、そして、高校も大学も、それなりのところへ進学。「人並」という言...修羅場

  • 吐気

    「水無月」とも言うのに、六月に入った途端、急な雷雨・豪雨、そして、雹に見舞われるようになった。今年の梅雨入りは例年より遅くなるようだが、私の精神状態と同様、これから、しばらく、天気・気温ともに不安定かつ不快な日が続く。私は、もともと、時季に関係なく精神不安定で、年柄年中、虚無感を抱えている人間だけど、このところは、特に気分のUp・Downが激しい・・・あ、でも、「Downが激しい」と言った方が正確かも。残念ながら、気分がUpすることは「まったく」と言っていいほどないわけだから。不眠症も更に重症化し、ここ一か月くらいは、毎晩、変な夢をいくつもみるような始末。神経質で疑り深い性格が災いしてか、薬の効きもよくない。時々、朝御飯を食べるときに吐き気をもよおすこともあり、こんな毎日に、嫌気がさしているような始末。こ...吐気

  • さみしがり

    まだ五月だというのに、ここ数日、夏のような日が続いている。ただ、その五月も明日で終わり、もうじき梅雨の時季。しばらく、ムシムシ・ジメジメと過ごしにくい日が続くことになるけど、例年、私のウォーキングコースの一角には紫陽花が咲く。今年も、蕾が出ているので、じきに咲き始めることだろう。そして、雨が降っているときや雨上がりには、その脇の歩道に、生まれたばかりの小さなカタツムリがたくさん這い出てくる。その姿は、とても小さく、とても可愛らしい。ただ、彼らは、まったくの無防備で、よくよく見て歩かないと踏みつぶしかねず、その際は、ゆっくり慎重に歩くことが必要。しかし、道行く人が、皆、私と同じことを心配しているとは限らず、となると、当然、踏みつぶされる子もいるわけで・・・残念ながら、淋しい想いをすることも少なくない。歳のせいか、...さみしがり

  • 親心 子心

    五月に入り、梅雨のような日や、寒暖差が激しい日が続いたが、ここにきて、やっと、この時季らしい陽気に恵まれるようになってきた。次の波が来ないとも限らないが、幾度となく社会と人々を苦しめてきたコロナも派手な動きを見せないようになってきている。マスク着用の要否も議論され始めている中、先日の11日、私も、ワクチン三回目を接種してきた。自宅近くの病院で、結局、三回ともすべてファイザー。「今日は激しい運動は控えて下さい」と看護師から言われたが、残念ながら、夜になっても、一緒に“激しい運動”をしてくれる相手はおらず、いつも通り、おとなしく酒を飲んで就寝。何はともあれ、三回とも、副反応は腕(肩)の痛みのみで、倦怠感も発熱もなく、仕事にも影響なく済んで助かった。高齢の両親も、幸い、コロナに感染することなく今日に至っており、しばら...親心子心

  • 生と死 権利と義務

    五月に入り、色とりどり、街や野山のあちらこちらでツツジが満開の盛りを迎えている。そんな中、長~いGWが終わった。懐が寒くなっている人、渋滞や人ごみに疲れた人、飲み過ぎ食べ過ぎで太った人など、様々な人がいそう。とにもかくにも、久しぶりに政府や知自体による規制らしい規制がないGWで、多くの人が、そのひと時を楽しんだことだろう。そして、そこでは、多くの“笑顔の想い出”が生まれたことだろう。今は気づいていないかもしれないけど、この先、それは、“人生の宝物”になるもの。だから、次の楽しみを追うばかりではなく、これはこれで、大切に、大切に、心にしまっておいた方がいい。先々、自分を癒し励ましてくれることがあるかもしれないから。併せて、今日から再び仕事の人も多いだろう。家族から解放されてホッとしている人、再びの労苦に向かって憂...生と死権利と義務

  • 泣き虫

    四月も末になり、日によっては、暑いくらいの陽気に。それにしても、「春暖」というものは、とても心地よい。秋涼の十月ともども、一年のうちで四月は、心にも身体にも優しい時季である。また、新年度で、新たな人生や生活をスタートさせた人が多い時期でもあり、私には関係ないこととは言え、それだけでも、少しは新鮮な気分が味わえる。が、しかし、現場で作業する上では障害になることも少なくない。やはり、気温が高いと体力を消耗しやすい。また、孤独死現場などでは、汚染と異臭が深刻化しやすく、ということは、それだけ作業もハードになるわけで、体力消耗と併せると「三重苦」になってしまうのである。とはいえ、春の陽気なんて、まだまだ序の口。この後には、蒸し暑い梅雨がきて、猛暑の夏がやってくる。今の時季でも、既に「ツラいなぁ・・」と感じることがあるの...泣き虫

  • だらしな

    春本番を迎え、桜の樹はとっくに葉桜になっている今日この頃。夏のように暑い日があったかと思ったら、冬のように寒い日があったりして、身体が困惑気味。ただ、そんなことを他所に、自然の草木は次のステップへ。鮮やかな新緑が、下を向きがちな視線を上に向けてくれている。桜花にかぎらず、新葉の黄緑色も、生命力が漲っている感じがして、淀んだ空気を洗ってくれるような新風が心の中にスーッと入ってくるような気がする。そして、瞬間的にでも、暗い心に光が差し込み、ちょっとだけ明るくなれるような気がする。コロナは、落ち着いているのかいないのか、よくわからない状況だけど、昨年に比べ、今年は、花見に出かけた人も多いだろう。私は、花見はしなかったけど、ウォーキングコースにある桜や、現場の街々で見かけた桜を愛でては、「元気だしたいな・・・」と思った...だらしな

  • 不正直者

    舞い散る桜の下、コロナ禍は、第六波が収束しきることなく、第七波を予感させるような事態になっている。どうも、従来のオミクロン株に比べ、「BA2」は、更に感染力が高いらしい。困ったことに、重症化リスクも。しかし、まだ、私のところには、三回目ワクチンの接種券が届いていない。精神脆弱な今の私にとっては、こんなことも悩みの種のなるわけで・・・早いところ、済ませたいものだ。そんな中、日本では新年度が始まり、希望に満ちて新しい生活をスタートさせた人も多いことだろう。しかし、同じ地球の向こう側、東欧のウクライナは、それどころではない状況に陥っている。つい一か月半前までは、賑わっていた街が廃墟となり、平和な日常を暮らしていた人々が殺され、また、家族を奪われ、家を追われ・・・ウクライナの人々は、悪夢でもみているかのような心持ちか・...不正直者

  • 板ばさみ

    東京で桜の開花が宣言されたのは、3月20日。あれから一週間余、あちらこちらで桜がきれいに咲いている。なのに、私の精神は、深く沈み込んだまま。特に、この一か月余はヒドい状態。孤独感・疲労感・虚無感・絶望感・倦怠感・緊張感・不安感・・・心の中にあるのはそんなモノばかり。そんなモノと、元気になりたい自分との板ばさみで、苦しんでいる毎日。「こうしてブログが書けているうちは、まだ軽症」「まだ余裕がある」という見方もできるかもしれないけど、自分の中では、かなり危ないところまできているという感覚がある。そして、「これが“鬱病”というヤツの恐ろしさか・・・」と、今更ながらに思い知らされている。腐乱死体現場が発生。電話をしてきたのは高齢の男性。知らされた住所は、郊外の街。建物は分譲マンションで、故人所有のよう。亡くなったのは男性...板ばさみ

  • 空回り

    自然のあちらこちらで春の息吹が感じられる今日この頃。優しい暖かさに癒されている人も多いのではないだろうか。しかし、季節を逆行するかのように、私のメンタルは悪化。多少の浮き沈みはあるものの、ほぼ四六時中、緊張状態が続き、息苦しさや動悸も頻発。当然、気分もずっと落ち込んだままで、永遠の暗闇を彷徨っているような気分。特に、毎朝、明け方は、一日のうちでも最悪の時間帯。ここで文字にするのも躊躇われるくらいの感情に苛まれ、危険な状態に陥る。これまでも、何度も鬱に苦しめられてきた私だが、何とか踏ん張ってきた。が、ここにきて、元気を出そうとする自分は、完全に空回りするように。で、藁をもつかむような思いで、この頃は、抗不安薬、いわゆる精神安定剤を服用している。薬に頼るのは十数年ぶりのこと。薬を飲んだところで即座に元気がでるもので...空回り

  • 残された時間 ~続編~

    2022年も3月に入った。まだまだ朝晩は冷え込むものの、暦の上では、もう春。晴天に恵まれた昼間には春暖が感じられるようになり、じきに桜の蕾もふくらんでくるはず。そして、今日は2日。昨年3月2日に亡くなった“K子さん”の命日。(※2021年1月26日1月30日2月3日「残された時間」参照)一昨年12月3日に「余命二か月」と宣告された自分の死期について、「医師も用心して余命は“最短”で言うでしょうから、“桜が見れるかどうか・・・”ってところでしょうかね・・・」と言っていたK子さんだったが、結局、その命は、桜が咲くまでもたなかった。当初、この「続編」は、もっと早く書くつもりでいた。・・・正確にいうと「書けるつもりでいた」。想いが強すぎるせいか、書きたくても、言葉(文章)として、うまく文字を並べることができず。薄情な私...残された時間~続編~

  • トンネル

    一昨日、北京冬季オリンピックがやっと終わった。TVは、連日、オリンピックの話題に終始。各局、同じことの繰り返しで、飽き飽きするような放送ばかり。一部(大勢?)の人の間では、かなり盛り上がっていたようだが、私は、げんなり・うんざり。昨夏の東京大会同様、「大のオリンピック嫌い」と言っても過言ではない私にとっては、ある意味、薄暗いトンネルの中にいるような状態だった。一方で、コロナ関連のニュースは、同じことの繰り返しでも、飽きずに観てしまう。自分の生活や身に直結することだから、やはり、関心がある。で、知っての通り、今、減少傾向にあるとはいえ、それでも、第六波の感染者数は凄まじいことになっている。「ピークアウトしている」といった見方が大勢のようだが、こんな状況ではピークアウトもへったくれもないように思う。現に、重症者や死...トンネル

  • いきづまり

    息詰まる熱戦が繰り広げられている北京冬季オリンピック。ただ、例によって、私は、興味薄。連日のTVニュースも飽き飽き。昨夏もそうだったが、あまりに内容がしつこいと、イラ立ちさえ覚えてしまう。で、オリンピックの話題をやっていないチャンネルに変えてしまう。しかし、この前の、スキージャンプ混合団体での出来事は、ちょっと違った。そう、女子選手がスーツの規定違反で失格になった件だ。軽はずみな感情なのかもしれないけど、その選手が泣き崩れている姿を見ると、こっちまで“うるっ”ときてしまった。年齢でいうと娘くらいの子が、あんなに泣いているなんて・・・このポンコツ親父は、可哀想で可哀想で、仕方がなかった。そして、自分のダメさを棚に上げて、「人間としても選手としても、これをバネにもっと飛躍してほしい」と強く願った。そんな二月も、もう...いきづまり

  • Speed

    それにしても、速かった!オミクロン株の拡大スピードは。先月初頭、にわかに感染者が増え始めたかと思うと、すぐに倍々、いや、もっとはやいスピードで感染者は増えていった。全体的にみると重症化する確率は従来株より低いらしいが、それは、自分が重症化しない根拠にはならないうえ、「軽症」に類されても、実際の症状はけっこうな重症ときく。また、医療従事者の感染、幼稚園・保育園や学校の閉鎖、自宅待機者や自宅療養者の急増など、今までにない問題が勃発。従来通りの動きができない人が増えすぎて、社会インフラが麻痺し始めている。色々考えると、心配は尽きない。ワクチンを二回接種していても、まったく油断できず。はやいところ三回目のワクチンを打ちたいところだけど、私のような一般人に回ってくるのは春・・・いや、夏頃になるかもしれない。となると、私の...Speed

  • ぼっち

    まだまだ春は遠いところ、間もなく、マスク生活も二年になろうとしている。そして、多分、今年も、一年を通してマスクは手放せないだろう。「新薬と三回目のワクチン次第」と、ある専門家は言っているが、今回のオミクロン株は、その感染力の強さをみると、いよいよ他人事にはできない感じがしている。もちろん、私は、これまでも決して“他人事”にはせず、できるかぎりの感染対策をしながら生活してきた。しかし、もう、それだけでは防ぎきれないようなイヤな予感がしている。特に、「老齢の両親が感染してしまったら・・・」と思うとスゴく心配になる。そのせいでもないが、まったく気分が上向かない。寝ても覚めても、常に、精神が緊張している感じ。とりわけ、一日が始まる朝が深刻。倦怠感、疲労感、嫌悪感、不安感、恐怖心・・・そういったネガティブな感情が容赦なく...ぼっち

  • 誤算

    1月6日(木)PM、首都圏南部は大雪に見舞われた。そして、ニュースで流れたとおり、大混乱となった。ただ、もともと東京や千葉には雪の予報がでていた。が、それは、「降雪量は少ない」というもの。道路事情に影響することなので、私は、当日の朝も天気予報を確認。しかし、このときもまだ「芝生のうえに薄っすらと積もる程度」とのこと。で、「気にするほどのことにはならないな・・・」と、曇空の下、曇ったままの心を引きずって仕事にでたのだった。雪は、予報よりやや早く、予報通りの少量で、昼前から降り始めた。予報が狂っていったのはそれから。「少量」と言われていた雪は、次第に大粒に。「芝生に薄っすら積もる程度」どころか、樹々の葉にも積りはじめ、そのうち、人通りや車通りのない部分も白くなり始めた。空模様は、予報に反して、刻一刻と変化。あれよあ...誤算

  • 再会

    2022謹賀新年。年末年始無休だった人、今日から仕事始めの人、まだ休暇中の人、色々な人がいることだろう。今年もコロナの影響で帰省や旅行を控えた人が少なくなかったよう。私は、大晦日が仕事納め、そして2日が仕事始めだった。つまり、今年は、例年のシフトに変更があり、元旦は休日だったのだ。元旦休暇は何年ぶりかのことだった。大晦日は、紅白などを観ながら、ゆっくりと、おせち+晩酌。その後、ゆく年くる年を観ながら年を越し、0:15頃就寝。そして、元旦は、完全な寝正月。朝御飯も昼御飯も食べず、カーテンも開けず、「朝はくるな!ずっと夜でいい!」とばかりに、午後三時頃まで睡眠と覚醒を繰り返しながらずっと布団に潜っていた。もともと、出かけたいところもなかったし、出かけたい気持ちもなかったし、そうするつもりだったとはいえ、ほとんど病人...再会

  • 今の俺 俺の今

    無理矢理に開催されたオリンピックも、先日、“やっと”終わった。“やっと”という言葉を使ってしまうのは、「早く終わってほしい」と思っていたから。特に、今回のオリンピックは、「やるべきではない」と思っていたから尚更。もともと私は、オリンピックにかぎらず、他のスポーツイベントにも、あまり興味を覚えない人間。当然、TV中継された開会式も閉会式もまったく観なかったし、何かの競技を能動的に観ることもなかった。しかし、開催期間中、TVはどこも、競技中継(録画放映)やオリンピック関係のニュースばかり。「もう、いい加減にしてほしいな・・・」と、あまりに目障りで、イラついたこともあった(だったら、TVをつけなきゃいいんだけど)。おまけに、首都高速が¥1,000も値上げ。車で仕事をする者にとっては大迷惑な話。しかも、あまりに一方的で...今の俺俺の今

  • 雨風

    水無月も半ばになり、真夏への助走が始まっている。待ち望んでいたわけではないが、昨日、やっと関東の梅雨入りが発表された。ま、梅雨に入っていようといまいと、もう充分にムシムシしているから関係はないが。しかし、不快な時節も、移ろう季節の一幕だと思えば趣があるというもの。幸いにも、この時季ならではの紫陽花が、去年と同じ場所にきれいに咲いている。生まれたばかりの可愛いカタツムリも、踏んでしまわないよう気をつけないと。ただ、そんな趣とは裏腹に、この心身は疲れ気味。夏が大好きだった10代の頃は、とっくに幻。これからやってくる酷暑を思うと、更に気分はゲンナリ。生来の怠け心が、にわか仕立ての勤勉さを易々と押しのける。とにかく、今年もまた、避暑地にでも行かないかぎり避けて通れない夏は、充分な休養とこまめな水分補給を心掛け、どうにか...雨風

  • 非難民

    かつてなかったほどの最悪の事態になっているコロナ第四波。うろたえる国・自治体、疲弊する医療体制、苦境にあえぐ民、他人事の民・・・混迷を極めている。ただ、この災難は、「歴史」であり「摂理」である。いつかは過去のものとなり、何かしらの意味を残すはず。とはいえ、その真っ只中にいるうちは、そんな捉え方をする余裕はない。苦境にある人は日々をただ耐え、平和にある人は日々を少しでも楽しもうとする。人々の自制心はどこへ行ってしまったのか・・・あれほど自粛が呼びかけられていたのに、先般のGWで見かけた光景は、自宅に避難するどころか、“コロナ前”を彷彿とさせるようなものが多かった。各高速道路AMの下り、PMの上りは、軒並み大渋滞。レジャー施設は、臨時駐車場が用意されるほど車が集まり、人気の飲食店の前には、客が列をつくっていた。身近...非難民

  • 手遅れ

    多くの人が自粛し、また、多くの人が自粛しなかったGWも終わった。桜花の3月21日で緊急事態宣言(首都圏)が明け、少しは落ち着きを取り戻すかに見えたところ、期待されていた(誰も期待してなかった?)「まん延防止等重点措置」も、ほとんど意味をなさず、早々と第四波に襲われている。で、再びの緊急事態宣言(東京)。しかしながら、その緊張感はほとんど感じず。人出は大きく減っていない模様で、街には人があふれ、通勤電車も満員。一回目の宣言時とは、明らかに雰囲気が違う。予定通り5月11日に宣言が解除された場合、第五波・第六波が次々にやってきて、緊急事態宣言も四回目・五回目と続くことが想定されているらしい。残り、たったの数日で著しく減少していくとは思えず、どうしたって宣言は延長されるのだろう。“期待の星”ワクチン接種もかなりのスロー...手遅れ

  • バカちん

    春暖の候、満開の桜が、もう散り始めている。毎年のことだけど、厳しい冬を越えたこの季節には、希望にも似た独特の穏やかさがある。しかし、二年目に突入したコロナ禍によって、今年もまた、花見などの宴会は自粛しなければならないムード。ただ、そんなことお構いなく「自分達が楽しければそれでいい」という者がいる。ま、そんな輩はいつの世にもいるもので、あちこちの桜に集まっては酒盛りをしているよう。まるで、何かに群がるウジ・ハエのように。しかも、己も“社会のゴミ”“人間のクズ”になりたいのか、人の迷惑もおかまいなし。ドンチャン騒ぎだけにとどまらず、自らが出したゴミもその辺にポイ捨て。「人間ってヤツは、まったく、ロクなもんじゃないな!」「世のためにならないから、さっさと散ってしまえ!」とばかりに、せっかく咲いた桜も、嘆き散っているよ...バカちん

  • 私には、もうじき79歳になる母親がいる。50代半ばで糖尿病を発症し、60代半ばで肺癌を罹患、最近では、白内障で眼科にかかっている。もう13年近く前になるが、癌研有明病院で片方の灰を切除した。今現在、癌は再発しているものの、その進行スピードは極めて遅く、特段の治療はせず定期健診のみでしのいでいる。糖尿病も、キチンと自己管理しているおかげで重症化することもなく、以前はインシュリンの注射が必要だったところ、今は、飲み薬だけで血糖値を管理できている。高齢のうえ二つの大病を患っているにも関わらず、頭も身体もシッカリしており、誰の手を借りることもなく日常生活を送っている。介護保険のお世話になったこともないし、今のところ、その必要もなさそう。本当に、ありがたいことである。そんな母と私は、子供の頃から衝突することが多かった。性...母

  • 悪癖

    「今年いっぱいはダメだろうな・・・」首都圏の緊急事態宣言が再延長された中での個人的な感想。事実、待望のワクチン接種が医療従事者からスタートしてはいるけど、「この社会が今年中に集団免疫を獲得するのは難しい」という見方が主流らしい。私のような基礎疾患のない中年男に回ってくるのは、早くても夏~秋頃になるのだろうし、ほとんどの国民が摂取し終わるのはもっと先。一人二回の摂取が必要となると、それはもう年内で済む話ではない。そんな状況にあっても、流れるニュース映像からは、顕著に人出が抑えられているような光景は見受けられない。インタビューを受ける市民も「思ってたより人が多い」「人手は減っていない」等と、批判めいたコメントをしているけど、そういう自分だって不要不急で街に繰り出している一人なわけで、まさに本末転倒。結局のところ、他...悪癖

  • 自分との戦い

    前々回の「緊急事態」。そんなつもりはないながら、当人達をややバカにするような文調で、おもしろおかしく書いてしまったけど、大腸のトラブルは、決して他人事ではない。ていうか、実際に漏らしはしないにしても、誰しも、似たような経験をしたことがあるのではないだろうか。半世紀余り生きてきて、私も、同じような経験をしたことが何度となくある(漏らしたことはないよ!)。最も多かったのは20代後半から30代前半、とにかく大酒を呷っていた時代。毎日の晩酌は当然、今に比べると外で飲むことも多く(だいたい上野)、二軒・三軒と決まった店をハシゴ。当時、健康のことはほとんど気にせず、食べたいだけ食べ、飲みたいだけ飲んでいた。で、体重も今より15kgほど多く、腹回りもパンパン。これでは身体を壊すのも当り前、結局、肝癌や肝硬変を疑われるくらいの...自分との戦い

  • 想定害

    「早起きは三文の徳」できるかぎり、私は、早起きを励行している。夜明けが遅い冬場でも、起床はほとんど5時台。夜明けが早い夏場だと、4時台。不眠症のメリット?で、夜中には何度も目が醒めるし、自分が予定していた時間を過ぎて目を醒ますことは、ごくたまにあるけど、仕事に遅刻するくらいに寝坊してしまうことは皆無。当然、目覚まし時計なんて、まったく必要がない。それで何をするかというと、早朝のウォーキング。それから、朝ご飯をしっかりと食べるのだ。もちろん、仕事の予定によって変動はするけど、おおかた朝はこのパターン。もちろん、早朝の起床はツラい。特に、冬は暗いし寒いし。しかも、ほとんど朝は「このまま夜が明けなければいいのに・・・」と思うような鬱状態。だからこそ、そこで思い切って起きないと余計に苦しむことになる。怠惰な欲望を振り切...想定害

  • 緊急事態

    この状況では仕方がない・・・おおかたの予想どおり、緊急事態宣言の終了が一ヶ月延長された。表面上の感染者数は減少傾向にあるものの、高齢者の感染者数や重症者数はそれにリンクしておらず、病床の逼迫具合も改善されていないのが理由らしい。死亡者数も高止まりしており、延長はやむを得ないと思う。まったく、「慣れ」というものは恐ろしい。かつて、東京都一日の感染者数が500人を超えたときは、ビッグニュースとして衝撃的に受け止められた。が、しかし、今では、500人くらいで驚く人はおらず、もはや「少ない」といった印象。事実、不要不急の外出自粛が呼びかけられているけど、私が住む世界(昼の世界)では、あまりその変化は見受けられない。仕事上、あちこちの商店街を通りかかることがあるけど、「緊急事態宣言下」といった雰囲気はない。いいことなのか...緊急事態

  • 残された時間 ~後編~

    女性の両親は共に聾唖者で、父親は幼少期に、母親もだいぶ前に亡くなり、兄弟姉妹もおらず、女性自身、結婚歴もなし。父が亡くなって以降、将来を悲観した母親から心中を持ちかけられたりと、悲しく悔しい思いをしたことも少なくなかった。生前の母親との関係も良好ではなく、手話をおぼえる気も起きず、血縁的には孤独な身の上だった。苦難の多い少女期を過ごして後、大人になると誰を頼ることもなく懸命に働き、駅近の好立地にマンションを購入、四匹の愛猫との幸せな暮らしを手に入れた。また、その人柄から、親しく付き合える友達が何人も与えられた。女性が癌を患ったのは十年以上も前、それから長い闘病生活がはじまり、再発・転移を繰り返し、徐々に悪化。しかし、悪いことは重なるもの、癌を患っただけでも充分なのに、勤務先の倒産・失業・・・災難が女性に襲いかか...残された時間~後編~

  • 残された時間 ~中編~

    依頼者は、「余命二カ月を宣告された」とのこと。そして、また、「できたら、ブログを書いている人に来てほしい」とのこと。“ブログを書いている人”って・・・つまり、私のこと・・・ただの仕事ではないことは依頼者と話すまでもなく明らかで、しかも“ご指名”ときた。私は、慣れない依頼に、狼狽に似た戸惑いを覚えた。が、まったく、自分らしい・・・少しすると、今度は、いつもの悪い性質が頭をもたげてきた。妙に気分が高揚、酒に酔ったときのように気持ちが大きくなってきた。そこには、“誰かに頼りにされている”といった男気や、“誰かの役に立てるかも”といった喜びはなく、あったのは、“思い上がり”と“下衆の高ぶり”だけ。「人の不幸は蜜の味」とまでは言わないけど、情けないことに、依頼者を思いやる優しい気持ちは小さく、珍事が起こったごとく、好奇心...残された時間~中編~

  • 残された時間 ~前編~

    もう時間がない・・・今夏に予定されている東京オリンピック、コロナ禍のせいで盛り上がりに欠けている・・・国民の関心が著しく薄れているのは明らか。街には、開催を諦める空気が充満、再延期や中止を求める声も多くなっている。いや・・・もっと言うと、もう、どうでもいい・・・今では、人々の関心はコロナと経済に集中し、オリンピックなんて何処吹く風。それは、日本だけにとどまらず、世界中に広がりつつある。もう半年しかないという段階でも、コロナ禍は一向に治まる気配はなく、悪化の一途をたどっている。世界に目を向ければ、欧米の状況は、我が国よりも更に悪い。国によっては、突貫工事のごとくワクチンが乱打されているけど、仮に、これがうまくいったとしても、全体的な効果がでるには一年も二年もかかるらしい。こんな状況で、どうやってオリンピックが開催...残された時間~前編~

  • 野良犬

    月日がたつのは、はやい・・・可愛がっていたチビ犬がいなくなって、もう六年半余が経つ。スマホの待受画面は、ずっとチビ犬にしていたけど、一年前に機種変更したとき画像はどこかへいってしまい、それからは、待受画面は味気ない既製画像になっている。外を歩いていると、たまにチビ犬と同じ犬種(シーズー)を見かけることがある。もともと犬好きの私だから、どんな犬も可愛く思えるのだけど、とりわけシーズーには格別に目を惹かれる。他人がつれているよその犬なのに、ジーッと見つめてニヤニヤしてしまう。どこの誰とも知れないオッサンがニヤニヤしていると、すごく怪しいけど・・・飼主が話しかけやすそうな感じの人(だいたい中高年女性)だと、見ず知らずの人でも声をかけ、犬に触らせてもらう。もう二十年近く前の話・・・住んでいたマンションに近接する駅前スー...野良犬

  • 春がくるまで

    「冬らしい」と言えば、冬らしい。秋があまりに長く、あまりに暑かったせいか、寒さが一層身体に堪える。特に、朝は色んな意味でツラい!しかし、それで寝坊なんかしたりしたらアウト!冗談抜きで、下手したら、そのまま会社を休み、そのまま二度と社会復帰できない事態に陥る可能性もある。だから、そこは、あえて荒療治。重い心と重い身体を引きずり起こして、まだ薄暗い極寒の早朝にウォーキングに出たりしている。そして、「春になれば、きれいに咲くんだよな・・・」と、桜並木をぼんやりと見上げては、憂鬱な一日を始めている。年末の特番だったか、TVで超常現象・怪奇現象を扱った番組をやっていた。少し興味はあったけど、苦手なモノがでてきたら困るから、結局、その番組は数分しか観なかった。「苦手なモノ」とは、いわゆる、“心霊写真”“心霊スポット”、幽霊...春がくるまで

  • 重圧

    2021謹賀新年。日本海側は大雪で難儀しているようだけど、この三が日、こちらは気持ちのいい快晴に恵まれた。一見は穏やかな正月、元旦は、早朝から日課のウォーキングに出かけ、明るくなれない心に初陽の光を当てながら黙々と歩いた。自分の心に纏わりつく暗い過去を振り払うように、自分の心が欲しがっている明るい未来を探すように。特に忙しかったわけでもないが、例年通り、大晦日が仕事納めで、元旦が仕事始め。また、これも、ほとんど毎年のことだけど、「また、一年、労苦に汗し、苦悩を携えて生きていかなければならないのか・・・」と、動悸にも似た浅い溜息が、幾重にも口を突いてでてきた。とはいえ、大晦日と元旦の夜は、TVを相手に、いつにない御馳走に舌鼓を打った。気分は浮かないながらも、「せっかくの正月だから」と、酒も、いつもより多めに飲み、...重圧

  • 暴発

    休業要請や自粛要請が緩和されてしばらく経ち、街は“日常”取り戻しつつある。先月19日、都道府県を跨いでの移動が緩和され、観光地でも人が増えているよう。しかし、それに合わせるように、報告される感染者数は増えている。ある程度は想定内のことだろうけど、「東京一日200人超」まで想定していたかどうか・・・政治家の表情から漂うのは想定以上の状況になっているというような不安感。「第二波がきている」という専門家もいる中、再び、緊急事態宣言は発令されたら経済は壊滅的な打撃をうけるらしいから、そう簡単には出せないらしい。やっと動き始めた社会経済活動を再び止めることが、感染拡大と同じくらいリスキーなことは、素人の私でもわかる。ただ、上からの指示がどうあれ、個々人が、事実上緊急事態下にあることを認識し、感染しないこと・感染させないこ...暴発

  • 厚顔無恥 ~後篇~

    偉そうな人、図々しい人、乱暴な人、ケチな人・・・これまで、不愉快な人間とは何人も遭遇してきた。人間は十人十色。いい人もいれば悪い人もいる。礼儀正しい人もいれば無礼な人もいる。自分と肌が合う人もいれば合わない人もいる。“好き嫌い”を通していては、仕事にならない。とにかく、一仕事の中で我慢すればいいのだ。しかし、私だってただの人間。しかも、懐は浅く器は小さい。許容量には限界がある。善悪は抜きにして、世の中には、自分とは関わらない方がいい人間がいるのも事実だろうから、できることなら、そういった類の人とは別の世界で生きていきたい。そうすれば、余計なストレスを抱えなくて済むし、嫌な思いをしなくても済む。しかし、誰しも身に覚えがあるだろう、学校でも、会社でも、仕事でも、そうできないから苦労する。“人間関係”は、楽しいときは...厚顔無恥~後篇~

  • 厚顔無恥 ~前篇~

    外出時のマスク着用が当然のエチケットになっている今日この頃。一時のマスク不足は解消され、街でもフツーに購入できる。結局のところ、やっと届いたアベノマスクも用をなさず。“かかった大金が、もっと有効に使われていたら”・・・と思うと、何とも歯痒い。自分の努力や忍耐力ではどうにもできないところで困窮している人がたくさんいるのだから。そんなアベノマスクが可哀想になるくらい、既に、市中には多種多様なマスクが出回っている。で、昨今は、冷感マスクとか、暑さに強い素材のもの、また、呼吸がしやすいものが注目されている。人気商品になると、ネットでも店頭でもなかなか手に入れることができない。私は、ずっと不織布の使い捨てマスクを使っているけど、汗で濡れると、鼻口に貼りついてまともに呼吸ができなくなってしまう。で、たまにポリエステル製のモ...厚顔無恥~前篇~

  • 一寸先

    やっときた“アベノマスク”、もういらない“アベノマスク”。周囲にも、それらしきモノを使ってる人を見たこともない。TVで観る政治家の一部が仕方なさそうに着けている布マスクがそれなのだろうが、そのサイズは明らかに小さい。本来なら、鼻の上から顎の下までスッポリ覆われなければならないはずなのに、あの小ささは、昔よく見た(?)エロ本の水着級で、貧相を通り越して卑猥に見える。「何かの冗談か?」と思ってしまうくらい。安直発想の企画立案、欠陥品だらけの開発製造、いつまで経っても届かない配達頒布、すべてにおいて大失敗ではないか!おまけに、多額の税金が突っ込まれているわけで・・・“善意でやったことなら赦される”と思ったら大間違い、世の中には“過失責任”というものがある。この大コケの責任は、誰がどうとるのか。ただ、世間の雑音は当事者...一寸先

  • 崖っぷち

    ある日の深夜、電話が鳴った。「掃除をお願いしたいんですけど・・・」声の感じからすると、30代くらいに思われる女性。「知り合いに部屋を貸していたら、汚されてしまって・・・」訊きもしないのに、そういって語尾を濁した。これまで、似たような電話を何本も受けてきた私は、“知り合いに部屋を貸していたら・・・”というセリフにピンときた。これは、よくあるパターン・・・ほとんどのケースで、それはウソ。昼間でもいいはずなのに、間夜中にかけてくるというのも不自然。他人がしでかしたことなら尚更。実のところ、ゴミ部屋をつくったのは、知り合いでも何でもなく本人。それが、羞恥心に耐えられず、第三者のフリをするのである。ただ、そこのところは、契約前の電話問い合わせに影響するものではないから、真に受けたフリをして話を聞くのが、ある種の礼儀なので...崖っぷち

  • 梅雨の晴れ間に

    本格的な夏を前に、蒸し暑い日が続いている。関東圏も梅雨に入り、いよいよ、昨日からは空も曇雨気味。毎年のこととはいえ、その不快感はなかなかのもの。更に、今年は、コロナ雲まで垂れ込めていて、もともと鬱持ちの私の精神は、ちょっとしたことでどんよりしてしまう。このところも、決して調子はよくなく、できることなら、涼しい部屋で、一日中静かに横になっていたいような気分。しかし、こんな状況でジッとしていても、状況が良くなるはずはない。適度な運動と日光浴は鬱の改善に役立つらしいし、いつものコースには、例年通りの紫陽花がきれいに咲いている。だから、こんな時は特に、奮起して外に出て、四季折々の草花を愛で、朝昼夕の風を感じ、生まれてくる前から変わらない空気を吸い、空の光を浴びながら身体を動かすように心がけているのである。私が、運動を意...梅雨の晴れ間に

  • 底んところ

    緊急事態宣言が解除され安堵の一息をついたのも束の間、「微増」とはいえ感染者数が増えてきている。所々では、小さなクラスターも発生。東京では独自の「東京アラート」なるものが発動されている。それでも、もう我慢ならないのか、街や観光地には多くの人々が繰り出している。感染者数が爆発的に増えなければ(?)、今月19日には(?)、一部地域から(?)、越境規制も緩和される(?)。そうなると、人の行き来は、ますます増えていくはず。慎重派の私は、解除の前後でほとんど生活スタイルを変えていないけど、人々のストレスと経済を考えると、無策でなければ、それはそれで悪いことではないだろう。ただ、あれから二週間近くたつから“そろそろ大きな第二波がくるのでは?”と、不安に思っている。知ってのとおり、世界は、健康上のことだけでなく経済的にも大打撃...底んところ

  • 尻拭い

    ある日の朝、見知らぬ番号で私の携帯が鳴った。「“とても良心的な方”ってきいたものですから・・・」「実際にお仕事を頼むことになるかどうかわからないんですけど・・・」「相談だけでも大丈夫ですか?」声の主は、年配の女性。以前から懇意にしてくれている人の紹介での、仕事の問い合わせだった。人には人それぞれの生き様があり、人生には人それぞれのドラマがある。そして、それをじっくり聴くのが嫌いじゃない私。下衆な野次馬根性もあるけど、それだけじゃなく、自分にとって糧になることも多いから。ただ、結果として、人の目には、それが“親身に話をきいてくれる”という風に映るのかもしれない。私は、“良心的”という言葉に、小さな罪悪感と、中くらいの照れ臭さと、大きなプレッシャーを感じながら、それでも、単細胞らしく気を良くして、イソイソと現場に出...尻拭い

  • 自制の時世

    4月7日に緊急事態宣言がだされてから、はや一か月半余が経つ。そして、5月14日には、多くの地域で宣言が解除された。同じく、5月21日には関西圏でも。苦境に喘いできた人々にとっては、「長いトンネルの出口が見えてきた」といった感じだろうか。私がいる首都圏一都三県でも、解除が期待されていたが、結局、それもなし。それを象徴するかのように、昨日午前中までの数日間、空も記録的な雨曇が続いていた。しかし、判明している感染者数の明らかな減少が「遅くとも月内には解除されるだろう」といった憶測を呼び、14日を機に、何かよくないものに誘惑されているかのように、人々の気が緩みはじめたような気がする。しかも、明日には宣言が解除される見込みだそうで、それ以降の人々のハジケぶりが心配になる。そんな中でも私は、幸か不幸か、元来の悲観的神経質・...自制の時世

  • 隣人愛

    「いや~・・・まいった!夜も眠れなくてね・・・」時は真夏の昼下がり、場所はマンションの共用通路。私の傍に立つ男性は、深い溜息とともに葉巻タバコの煙を吐き出した。現場は街中に建つマンション。ほとんどの間取りが1Rまたは1DK、ありがちな“投資用マンション”。部屋ごとにオーナーがおり、住人のほとんどが独居の賃借人だった。その一室で、住人が孤独死。暑い季節も手伝って、遺体はヒドく腐敗。ベランダから玄関から、隙間という隙間から異臭は漏洩し、どこからどう出たのかウジやハエまで室外に進出しているような始末だった。「まいった!眠れない!」と私にボヤいたのは、その部屋の隣に暮らす男性。年齢は七十手前といったところ。ただ、醸し出す雰囲気はもっと若く、その辺にいるようなフツーの爺さんとは趣が異なっていた。年齢を感じさせないくらいの...隣人愛

  • 隣人哀

    「誠意をみせろ!誠意を!!」男性は、私に向かって大声をあげた。ことの発端はこう・・・とあるアパートの一室で、高齢の住人男性がひっそりと孤独死。放置された日数は少なくはなかったが、冬の寒冷の中で腐敗速度は低速。遺体は、膨張溶解ではなく乾燥収縮。異臭は発生してはいたものの、それは「腐乱死体臭」というより、高齢者宅にありがちの“尿臭”にちかいもの。私からすれば“ライト級”・・・いや、“ストロー級”、ホッとできるくらいの現場だった。故人の部屋は独立した角部屋。アパートの構造上、隣室との間には、共用階段が挟まれていた。つまり、壁一枚で隔てられた隣室はないということ。しかも、室内の異臭は軽度で外部漏洩はなく、近隣に迷惑がかかっているというようなことはなし。それは、不動産管理会社の担当者も現場に来て確認していた。私は、調査か...隣人哀

  • 笑顔の向こうに

    ぬけるような青空、心地よい春風、まぶしいくらいの新緑・・・5月に入って、時折汗ばむくらいの、この時季らしい暖かさがやってきた。このまま10日まで休暇の人もいるのかもしれないけど、とりあえず、今日はGWの最終日。例年通りのGWなら、観光地・レジャー施設・繁華街は大賑わい。連休とは薄縁の私でも、世の中の休暇気分のお裾分けをもらうことができて、少しはのんびりした気分が味わえる。しかし、今年は一味も二味も違う。今年は、GWならぬ“SHW”(ステイホームウィーク)。緊急事態宣言も延長され、遊ぶ場所は軒並み休業で、外出自粛はもちろん他都道府県への移動も事実上制限されている。こういう局面になっても自制できない連中のことはさておき、良識ある?私にはモラルをもった行動が求められる。そうはいっても、自制心のある大多数の人の中にも、...笑顔の向こうに

  • 見えない敵

    今日で4月も終わり。本来なら穏やかなはずの春暖はどこへやら、今月も激動のひと月となった。流れるのは厳しいニュースばかりで、世の中の空気は重い。目に見えるほどの明るい兆しもなく、暗雲はどこまでも垂れこめている。そこへもってきて、私は、安酒で誤魔化せるほど能天気な性格ではなく、なかなか明るい気持ちになれないでいる。そんな今月中旬のこと。私は、仲間4人と、とある民家に向かった。現場は一般的な木造二階一戸建、築年数は50年くらいか。空き家になってから、そう時間が経っていなかったにも関わらず、家屋は著しく劣化。室内もまた、結構な傷みが出ていた。頼まれた仕事は家財撤去、依頼者は亡くなった住人の遺族。「遺族」といっても、子や孫ではなく、ちょっと複雑で薄い関係。家財や家屋はもちろん、故人にも特段の思い入れはないようで、非情にも...見えない敵

  • ヤバい奴

    4月も終盤に入ってきているというのに、なかなか暖かさが安定しない。例年なら、暖かい日はもちろん、暑い日も少なくないはず。なのに、今年はこんな感じ、いわば“令春”。何かの摂理が働いてのことか・・・この寒気が何かに影響しているのかどうか、逆に、何かが影響して寒気がきているのかどうか知る由もないけど、多くの人が曝されているように肌で感じる気温だけではなく、世の中の空気まで寒々しくなっていることは言うまでもない。こういう事態になってくると、平穏な日常のありがたみをヒシヒシと感じる。飽き飽きするほどかわり映えしない毎日、平凡でありきたりの日常、不平不満ばかり吐いていた味気ない日々を・・・ついこの前のことなのに、そんな日常を懐かしく思ってしまうのは、それほど、このコロナ災難が重大かつ深刻であるということか。休業や外出自粛で...ヤバい奴

  • 希望の芽

    2020年、春、新緑の季節。しかし、今日の東京は大荒れの空模様。肌寒く、台風がきたかのような暴風雨。これで、水害や土砂災害が起きなければいいけど・・・時勢も大荒れ。気温だけじゃなく、世の中の雰囲気も寒々しい。オリンピックという大祭もなくなってしまったし、芽吹いて間もない葉桜が、どことなく寂しげに見えるのは私だけだろうか。前回ブログを更新したのが昨年8月23日だったから、夏が終わり、秋が過ぎ、冬を越え、もう8ヶ月近くが経つ。しばらくぶりの私、「仕事を辞めた?」「傷病で休んでる?」とか「ひょっとして、死んだ?」等と思われていただろうか。が、歳だけはとったけど、私は、相変わらずそこそこ元気にやっている。意識してブログを止めていたわけでもなく、仕事等時間の都合で、結果的に止まってしまっていた。ごくたまに「そういえば、し...希望の芽

  • 人生の一ページ

    秋涼の前味、8月も後半になってくると、朝、25℃を下回る日がでてきた。昨日・一昨日の早朝は23℃、そんな朝は、ホッと癒される。そしてまた、「暑い!暑い!」と愚痴ってる間に、辺りは、気づかないところで少しずつ秋の装いに変わってきている。いつものウォーキングコースにある桜樹を見上げてみると、わずかではあるけど、先が黄色くなってきている葉もあり、「もう、そんな季節か・・・」としみじみ思う。過ぎてみれば、一日一日が過ぎていくのははやい。目先の生活に追われるばかりの毎日で、気づいてみたら、一つ歳をとっている。人間なんて、動物の中では賢い方なのだろけど、実のところはそうでもないから、人生なんて、そうやって終わっていくものなのだろう。それでも、時々は、この人生(時間)の希少性や有限性を強く意識して、心をリフレッシュしたいもの...人生の一ページ

  • 熱気

    「暑いですね!」は、もはや合言葉のよう。長かった梅雨が明けて以降、連日の猛暑・酷暑が私を疲弊させている。これも四季の趣、夏の味わい・・・とはいえ、若くない身体にはなかなか堪える。このブログはほとんど休眠状態だけど、私自身は、相変わらず不休で働いているから余計にキツい。しかし、この盆休み、九連休の人もいるらしい。が、あまり羨ましいとは思わない。仮に休みがあっても、こう暑くては遊びに行く気にもなれない。行楽地は、どこに行っても混んでるだろうし、飲食に使い過ぎたか、今月は早々と金欠気味だし。そうは言っても、家でゴロゴロしていても暑いわけで・・・エアコン(電気代)が無駄になるだけ。結局のところ、どうせ汗をかくなら、仕事をしていた方がマシかもしれない。エアコンと言えば・・・(非常にくだらない話で恐縮だけど)ヒマな私は、先...熱気

  • 仮想人間

    春は短し・・・例年、五月も後半になると、初夏のような陽気に包まれる。もちろん、今年も日によっては、夏を感じさせるくらい暑くなるときもあるけど、気のせいか、比較的過ごしやすい日が続いている。しかし、そう喜んでばかりもいられない。いよいよ、この季節・・・もうじき現場作業が過酷になる季節に突入するわけで、体力の衰えをヒシヒシと感じている五十路の私は、そろそろその心構え(覚悟)を整えて、チャンと仕事ができるよう体力も備えていかなければならないのである。「人生100年時代」というけれど、長生きには長生きなりの問題がある。老いや病気をはじめとする身体の衰え、気力の低下、そして、経済的な問題。無食で生きられるはずはなく、生きていくためには、当然、相応のお金が必要。にも関わらず、医療保険・年金条件は厳しくなる一方で、私達の世代...仮想人間

  • 図々しいヤツ

    今日で大型連休もおしまい。十連休となると、ただの大型連休じゃなく“超大型連休”だ。とはいえ、やはり私には関係なかった。特に多忙だったわけではないけど、何だかんだと仕事があり休んでいるヒマはなかった。結局、この十日間、一日も休みをとらないまま終わってしまった。やるべき仕事があるのに休暇をとるなんて図々しいマネはできない小心者なのである。でも、なかなか楽しい十日間だった。世の中ののんびりした雰囲気は格別だった。繁華街や行楽地付近では人々が休暇を楽しむ姿が多く見受けられ、心が和んだ。また、郊外に行けば、車通りや人通りが少なく、慌ただしい日常にはない静けさがあって、これにも心が癒された。連日、高速道路のレジャー渋滞もスゴいことになっていたけど、これもまた社会が平和であることの証でもあり、ほのぼのするものがあった。ともあ...図々しいヤツ

  • 桜と亀

    寒い冬が終わり、暖かな春がやってきた。卒業・入学・転勤・就職等々、何かが終わり、何かが始まる・・・春は色んなことが新たになる。そしてまた、今年も、桜が咲き、また、散ろうとしている。晴れ晴れとした気持ちであれば何よりだけど、後悔と不安を胸に、曇り気味の気分で桜を見上げている人も少なくないのではないだろうか。私の場合、永年、新年も新年度も関係ない仕事をしているので、その辺のところはかなりのっぺりしていて、フレッシュな気分も湧いてこない。ただただ、極寒の冬を越えた安堵感と暖かな春に迎えられた安心感に、小さな幸せを覚えている。人の気分を落とす大きな要因は「過去に対する後悔」と「未来に対する不安」だという。かくいう私自身、充分に思い当たる。後悔と不安は、想えば想うほど気分を落としていく。「考えても仕方がない」とわかってい...桜と亀

  • 面倒

    年が明けて一週間が経ち、軽くなった財布と重くなった身体を携えて面倒な日常に戻った人も多いだろう。その面倒さに、鬱っぽくなっていないだろうか。一方、年末年始に働いたサービス業等の人達は、これから長期休暇に入るのだろうか。行くところに行けば、まだまだ正月ムードは残っているだろうから、初詣、飲食、旅行etc・・・楽しめることはたくさんありそうだ。子供がいる人は学校の冬休みに合わせられないというデメリットはあるけど、混雑は終わっているし、シーズンで高騰した宿泊費等も廉価に戻っているし、そのメリットは大きい。皆が遊んでいるときに働いた御褒美だ。一応、私の仕事もサービス業(イメージがそんな感じじゃないけど)なんだけど、今のところ、今月も休暇をとる予定はない。親戚の結婚披露宴に招待されているので、その日くらい。多額の御祝儀や...面倒

  • 大失敗

    2019謹賀新年。例年通り、私は、大晦日が仕事納めで、元旦が仕事始め。大晦日の夜は紅白を観ながら(なかなか楽しかった)いつもよりたくさん飲み、カップ蕎麦を食べ、零時過ぎまで夜更かし。で、元旦の朝は、軽く二日酔気味。ただ、気持ちのいい快晴で、「今年もがんばろ!」といつも通り出勤したこの年末年始、九連休という人も多いらしい。ということは、三ヶ日が過ぎた今日が仕事始めではなく7日が仕事始めという人も多いということか。羨ましいのはもちろんだが、同時にその過ごし方が気になる。家にこもってゴロゴロしてばかりじゃ時間がもったいないし、そうは言っても遊びに出かけてばかりじゃ金がもたないだろう。結局のところ、私みたいに仕事をしてるのが一番無難だったりして・・・何はともあれ、私は自らの意志(絶望と穢れた動機)でこの仕事を選んだわけ...大失敗

  • 空元気

    2018年12月31日(月)、今年も今日でおしまい。晴天の大晦日、昨日までの寒風もやみ、日向に出るとやわらかい暖かさも感じられる。空を見上げて心を静めてみれば、一年の出来事の色々が思い起こされる。この天気とは真逆で、厳寒の暗闇を手探りで歩いているような自分の人生。決して、人に羨ましがられるような人生でもなければ、人に自慢できるような人生でもないけど、この一年、楽しいこともあったし、幸せもたくさんあった。楽しさは望むこと、幸せは気づくこと・・・それで味わえる。もちろん、いいことばかりではなかった。身体を故障したり、嫌な人と関わったり、仕事が辛かったり、お金がなかったり・・・所詮は小さいことだけど、悩んだこと、苦しんだこと、悲しかったこと、辛かったこと、痛かったこと、頭にきたこと・・・キリがないくらいあった。しかし...空元気

  • 損得感情

    深まりつつある秋、快適な十月ももう終わる。ついこの前まで、酷暑と闘っていたのに・・・秋は短い。寒冷な朝の空気と葉の落ちた樹々には、冬の気配すら感じる。この涼しさは、心身には優しいのだが、「またこの季節が来たのかぁ・・・」と溜息をついてしまうことがある。持病?の冬鬱もそうなのだが、それは毎晩の入浴。以前書いたことがあるけど、ケチな私は寒い冬でも湯に浸かることが少ない。湯を大量に使い捨てることが損なことのように思えてしまうのだ。だから、シャワーで済ませることがほとんど。で、寒い日はこれがなかなかキツい。当然、浴室暖房なんかないし、シャワー(湯)を出しっぱなしにもしない。だからといって、仕事柄、風呂に入らないわけにもいかず、身体と懐の寒さに身を震わせているのである。酒にしたってそう。私は完全な“家飲み主義者”。“たま...損得感情

  • 楽しも

    初秋の涼風に、酷暑を乗り越えた安堵と楽に動けることの心地よさを感じている今日この頃。「仕事辞めた?」「病気?」「とうとう死んだ?」長ぁ~くブログを更新していなかったので、そんな風に思われていたかもしれない。でも、大丈夫。幸い(残念?)なことに、私は、相も変わらない毎日を送っている。ある意味で「平穏な毎日」とも言えるが、凝りもせず、身体を汚しながら、社会の地ベタを汗かきベソかき這いずり回っている。それにしても、今夏の暑さはキツかった!夏が暑いのは仕方ないけど、今年は梅雨らしい時季がほとんどなく、早六月下旬から危険な酷暑がスタート。当然、その分、作業もハードに。滝のように流れる汗、熱気に乱れる呼吸、飛び出しそうにバクつく心臓・・・作業中、心が折れそうになったことは何度もあった。あまりのキツさに、座り込んでしまったこ...楽しも

  • 勉学の行方

    「しっかり勉強しろ!」「でないと、大人になって苦労することになるぞ!」子供の頃、親や教師によく言われた。小学校のときはトップクラスだった私の成績。私立中学に入ると“中の上”から“中の下”をウロウロするように。高額な学費を捻出するための共働きがストレスになっていたのか、両親は、上位にいないことに激怒した。学期が終わって順位が発表される度に、ひどく叱られた。そして、自分の努力不足・能力不足が原因とはいえ、その都度悲しい思いをした。が、高校に入ると一変。「高校なんていつ辞めてもいい」と開き直った。愚かなことに、虚勢やハッタリではなく、本気でそう思っていた。で、中退を恐れた親は、成績が悪くても怒ることはなくなった。そこそこ高いレベルの進学校だったけど、私の成績は下の方。それでも、実態のともなわない能書きと屁みたいな理屈...勉学の行方

  • 他人事?

    楽しかったGWも終わり、今日から仕事再開の人も多いだろう。笑顔の想い出と引き換えに、多くのお金と体力を失った人も。長い連休に縁のない私には他人事だけど、憂鬱な週明けに気分を落ち込ませている人も少なくないかも。また、残念なことに、事故やトラブルに巻き込まれた人もいただろう。実際、高速道路を走っていて、追突事故の現場に遭遇したことが何度かあった。ちょっとした不注意でせっかくのレジャーが台なしになるわけで、悔やんでも悔やみきれない。しかも、ついてないのは当事者だけじゃなく、事故渋滞に巻き込まれて迷惑を被る人も無数にいるわけで、その辺一帯大災難に見舞われてしまうのである。かくいう私も、GW中の先日、車を運転中、事故を起こしてしまった。しかも、それは、よりによって人身事故だった。何体もの事故遺体から事故の恐ろしさ教えられ...他人事?

  • 情けは人の為ならず

    相変わらず仕事に追われる日々を送っていたため、久しぶりのブログ更新。かなりの期間が空いてしまった前回更新よりマシながら、それでもおよそ一か月半ぶり。ただ、ブログの更新がないのは元気に働いている証拠。読んでくれる人が離れていくのは寂しいけど、“元気に働ける”って、私には、とても幸せなことなのである。はやいもので、そうこうしている間に、今日で四月も終わり。そして、世の中はGWの真っ只中。長い人では九連休の人もいるらしい。ま、私にはまったく縁のない話・・・・・どころか、私はここ一カ月休みをとっていない。三月下旬、どうしても外せない私用があって、一日だけ休みをとった。二カ月と二十一日ぶりの休暇だった。更にそれから、無休で一カ月余が経過している。私は、神経質であるがゆえに健康管理にはそれなりに気を遣っているけど、それでも...情けは人の為ならず

  • 毎日元旦

    季節錯誤も甚だしくて恐縮だが、「2018謹賀新年」。早春、三月も中旬になろうかというのに、昨年大晦日以来、今年初のブログ更新。作業がより過酷になる夏場にブログが止まるのは珍しくないけど、この時季に止まるのは珍しいかも。正直、こんなに長く書かないつもりはなかった。その理由は単純、単に仕事が忙しかっただけのこと。体調を崩したわけでもないし、精神状態が悪かったわけでもない(恒常的な不具合はあるけど)。話を正月まで遡らせる。私は、大晦日も元旦も仕事だったのだが、体調はすこぶる優れなかった。12月30日の午後から頭痛がしはじめ、腹には不快感も発症。翌31日になると寒気がきて鼻が詰まってきた。どこからもらってきたのか、どうも風邪を引いたらしい。それでも、せっかくの年越しなので、おとなしく寝る気にはなれず。一通りの肴を食べ、...毎日元旦

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、芳田一弥さんをフォローしませんか?

ハンドル名
芳田一弥さん
ブログタイトル
特殊清掃「戦う男たち」
フォロー
特殊清掃「戦う男たち」

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用