これは特定の現場での話ではない。人間の身体は平均的に観ると約70%が水分・約25%が脂肪といわれている。遺体は腐敗していくと、骨・歯・爪などの固形物を残して最終的には溶けて液状になる。もちろん、その過程はおぞましい光景で、強烈な悪臭を放っていく。液状になった遺体の水分は時間の経過とともに自然と蒸発していくが、最後の最後に残るのは脂肪、つまり脂。我々の仕事でやっかいなものはたくさんあるが、この脂もやっかいなモノのひとつである。ある程度は吸収剤を使って処理できるものの、やはり最後は手での拭き取り作業が必要。これが、拭いても拭いてもなかなかきれいに落ちない!ジョイ君に頼んでもダメでしょう。おまけに、ヌルヌル・ツルツル滑りやすく、そんなところで転んだらアウト!私はまだ転んだことはないが、転びそうになったことは何度...脂でツルッ