不倫・・・その言葉はいつも2人の頭をかすめていた。でもだからといって離れることは出来なかった。メールも休日は絶対にしない。電話はメールで確認をとってから。お互…
琴絵はそれ以来、自分から求めることは一切せずに気持ちを切り替えたらしい。子供達の親として、一緒に生活していきましょう。でも夫婦としては終わりよ。そんな意味合い…
博之と妻の琴絵は友人と飲み会に行った席で知り合った。と言うより隣の部署に配属されていたひとつ下の明るい女性で顔だけは知っていた。後で聞いた話だがもともと琴絵は…
時に真剣に時に笑いあいながら時間が過ぎていき、博之はソファから立ち上がるとそろそろ出ようか?と言った。え?・・・麻耶は驚いた。その顔を見て博之は言った。「あの…
「でも良かったぁ・・・俺ね、インターネットでチャットしたのって実は初めてでさ・・・とてもラッキーだったんだよね。だって麻耶みたいな人と会えたんだから。」「私も…
3回目の逢瀬は山中がドライブを提案し、それに麻耶は快く応じた。30歳半ばの大人同士、3回目の逢瀬。そこに何があるか、麻耶は理解していた。有休を全くとっていなか…
麻耶はお気に入りの黒いモヘアのセーターの上に黒いコートを羽織り、待ち合わせた新宿の東口へと急いだ。雪のせいで、当初履いて行くはずのパンプスがブーツに変わったこ…
山中は大手企業に勤めるサラリーマンだった。都内の支社に籍を置き、そこにいる人間は一人一人ブースを与えられていたため、パソコンの窓をいくつか開けて時々気晴らしを…
学校から帰って来た子供達は麻耶の変化にすぐ気がついた。「わー、ママ綺麗!」と飛びつかれ、何だか恥ずかしい気持ちと嬉しい気持ちでいっぱいになった。だが、恵吾が帰…
この頃の恵吾は仕事の忙しさに拍車がかかり、帰宅も午前様が当たり前のようになったが、麻耶はどんなに帰りが遅くても恵吾が帰って来るまで寝ることはなかった。そしてあ…
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