明治の傑僧・釋雲照律師の『佛教大意』 要約④
明治の傑僧・釋雲照律師の『佛教大意』要約④第四章証果求めるべき真理を明らかにしそのために発心し、戒定慧の修行により、ついに煩悩を断じて菩提を証得し涅槃に到る、これを証果という。三学に小乗大乗があるように、証果にも小乗の証果、大乗の証果の別がある。第一節小乗の証果小乗の証果に、声聞と縁覚と仏果との別がある。第一、声聞の果位四向四果の別があり、この八位とは、預流向、預流果、一来向、一来果、不還向、不還果、阿羅漢向、阿羅漢果であり、初めの二位は見惑(我見をもととする身見、辺見、見取見、戒禁取見、邪見)を断ずる十六心の内十五心までを断ずるのが預流向で、預流果は見惑を断じ尽くし四諦の真理を証得して得られる。のちの六位は思惑を断じて得られる。欲界の思惑に九品があり、その六品までを断じて一来向があり、六品を既に断じたる...明治の傑僧・釋雲照律師の『佛教大意』要約④
2024/06/09 12:51