chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
prisoner
フォロー
住所
東京都
出身
東京都
ブログ村参加

2006/01/22

arrow_drop_down
  • 「法廷遊戯」

    法廷でゲロはいたり卒倒したりかなりノイズィな描写が混じるのが可笑しかった。杉咲花がずうっと黙っているかと思うといきなりまくし立てるあたりのメリハリのつけ方。ただし肝腎のクライマックスの隠れていて見えないところで何をやっていたのかという謎解きがどうもややこしくて要領を得ない。-YouTube「法廷遊戯」-公式サイト「法廷遊戯」-映画.com「法廷遊戯」

  • 「リアリティ」

    FBI側の公式の記録をセリフとして採用しているというのがひとつのポイントになっているのだが、特に初めのうち通常のセリフ運びからかなり外れている。どういうことなのかと思ったらロシアがトランプへの投票を助けるためにヒラリーの罪状を捏造したデータをヒロインが持ち出したというくだりが抜けているかららしい。リアリティというのはヒロインの実名で、出来すぎみたいだが実名にこだわった分描写が偏ったとも思える。ロシアがアメリカの大統領選挙に介入したのだからFBIとしては忸怩たる思いだったろうし、その分ヒロインにやや甘く見える。後ろ手錠をかける場面も流して撮っているみたい。-YouTube「リアリティ」-公式サイト「リアリティ」-映画.comReality-IMDb「リアリティ」

  • 「マーベルズ」

    なんだか焦点が定まってない話だなあ。場所がやたらとあちこちに飛ぶし、主役の三人が位置を瞬時に交代させたりするのもチカチカする。ネコがタコの触手のような内臓を吐き出すシーンは半ば笑わせようとしている分キモチ悪い。ブリー・ローソンのスタイルの良さとエラの張り方が目立つ。ヴィランが忘れた頃に登場するのも間が抜けている。監督の言によると上映時間を短くまとめるのを目標にしたらしいが、かえってそれでダレたみたい。-YouTube「マーベルズ」-公式サイト「マーベルズ」-映画.comTheMarvels-IMDb「マーベルズ」

  • 「私がやりました」

    女優が明らかにプロデューサーを殺していないのに私がやりましたと言い出し、同棲中の女弁護士がまた殺したことを前提に弁護するという何を言っているのだろうと戸惑うようなシチュエーションで、ここからくるりくるりと変転する展開になる。そこに実は私がやりましたと名乗りを上げるサイレント映画期の「サンセット大通り」みたいな忘れられたスターにイザベル・ユペールが登場し、出番こそ短いが場をさらう。女優と女弁護士が同棲しているって、どういう状況なのかと思うが、ラストで女性に選挙権を付与する運動を弁護士が始めるという字幕が出るのでそれ以前の女性の権利が認められてなかった時期、フランスでも第二次大戦後ということになる。社会派というマジメな手触りではない、どころか相当にブラックでアモラルな内容なのだが、その中に当時の女性の立ち位置...「私がやりました」

  • 「遙かなる帰郷」

    アウシュビッツから解放された収容者たちがどうやって故郷にまでたどり着いたのか、普通だったら省略されそうな足取りを丹念に追っている。フランチェスコ・ロージらしい綿密なリアリズムの一方で、かつての故郷に対するノスタルジーが裏切られる不安にさいなまされる分、二重に不安が張り付いている。-YouTube「遙かなる帰郷」-映画.comLaTregua-IMDb「遙かなる帰郷」

  • 「吹けば飛ぶよな男だが」

    山田洋次のかなり初期の映画で、なべおさみと緑魔子の関係は今の作風からはかんがえられないくらい、指を詰めるあたり荒っぽく生々しい。森崎東が脚本に参加している影響もあるのだろう。-YouTube「吹けば飛ぶよな男だが」-映画.com吹けば飛ぶよな男だが-IMDb「吹けば飛ぶよな男だが」

  • 「ゴジラ -1.0」

    米軍が冷戦下の状況だというのに姿を見せない。佐藤忠男が以前日本の戦争映画には具体的に敵が描かれない、もともと敵をアメリカ映画のように憎憎しく描こうという志向はあまりなく、敵と戦うのを修行のような内面的な行為として描こうとしているのではないかと書いていたが、それを思わせる。時代設定では戦後すぐの自衛隊はおろか警察予備隊すら現れず、もっぱら武装解除がGHQの方針だった頃で、「シン・ゴジラ」のように官僚や政治家のようないわゆる国家機関も出てこない。だいたい日本がほぼ国の体をなしていない頃だ。もっぱら民間の力を、それも「プロジェクトX」みたいに結集するわけではなく、離脱者も出てくる形でなんとか合わせているだけで、それもなんだか頼りない。神木隆之介がその上で生き残ることと特攻を併せた形容矛盾みたいな作戦を敢行する。...「ゴジラ-1.0」

  • 「ノーウェア 漂流」

    船どころかそこに積まれたコンテナに閉じ込められて辛うじて浮いている妊娠中の難民の女が、どうしてそうなったかの経緯を綴るプロローグの語り口が簡潔。初めから一人芝居に絞りこまずモッブシーンを生かしたコントラストが効いている。それからほぼ一人芝居でサバイバルを克明に描いていて、途中で脱出してやれやれと思わせて先があるあたりも粘っこい。-YouTube「ノーウェア漂流」-公式サイト「ノーウェア漂流」-映画.comNowhere-IMDb「ノーウェア漂流」

  • 「SISU シス 不死身の男」

    不死身も不死身、ジェイソンもびっくりの不死身っぷりです。ゴア描写も容赦ない。いくらなんでも荒唐無稽だなあと思わせる段階を通り越すと、あまり気にならなくなる。爆音がすごくて、静かな場面とのコントラスト、極端に切り詰めたセリフと相まって、音響効果は抜群。セリフが英語なのはフィンランド映画ではどの程度の割合を占めるのか。オリジナルがそうなのだろうか。-YouTube「SISUシス不死身の男」-公式サイト「SISUシス不死身の男」-映画.comSisu-IMDb「SISUシス不死身の男」

  • 「火の鳥 エデンの花」

    ムーピーの額からアゲハ蝶の幼虫みたいな先端がふたつに割れた触角が出ているところが、ヴァン・ヴォークトの「スラン」みたいだなと今ごろになって思った。キャラクターデザインが微妙に、というかはっきり手塚のそれとは違う。「ブッダ」もこんなだったかなあ。背景もメタモルフォーゼ中という感じのに書き加えた感じ。石の輪っかみたいなのがひとりでに動いて連なって襲ってくるあたり、無機物に動くことで命を吹き込むアニメの本質と手塚の体質とが出た。キャラクターの出番が整理されていなくて回想で処理したりしているところが散見するのは感心しない。火の鳥の出番が少ない。シリーズではカバーされているのだろうか。ちなみに見ていないがシリーズの方が評価は高い。-YouTube「火の鳥エデンの花」-公式サイト「火の鳥エデンの花」-映画.com「火...「火の鳥エデンの花」

  • 「ドミノ」

    先が読めない映画という宣伝だけれど、あちこち「マトリックス」や「インセプション」を思わせるモチーフが出てくるなど、もっとややこしくなりそうな内容をすっきり見せた作り方にはむしろ好感を持てた。「プリズン・ブレイク」のマホーン捜査官ことウィリアム・フィクナーが人の意思を操る役で出てくるのがお楽しみ。赤い制服で出てくる連中がちょっと「プリズナーNo.6」みたい。-YouTube「ドミノ」-公式サイト「ドミノ」-映画.comHypnotic-IMDb「ドミノ」

  • 「ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地」

    3時間半という長尺にも関わらず、すぐ体感時間が慣れるのは、文体が一貫しているせいが大きいと思う。正確に真正面からか真横からカメラを固定して撮った端正な構図、音楽を使わず効果音を少し強調した使い方、極端に少ない、本心はおよそ出さないセリフ、などなど。1975年の製作だから、パソコンもスマートフォンもないのは当然として、テレビがなくてラジオだけというのは不思議。あるいは製作年度より遡った設定なのか、それほどベルギーではテレビが普及していなかったのか。いずれにせよ、現代の生活よりは気晴らしが少ない。気がつかなくて初めはヒロインの夫なのかと思ってたが、「客」を迎えるのにジャガイモを一袋雑貨屋で買ったあと、出した料理の皿にマッシュポテトがちゃんとついている、それを持ってくる時に髪をちょっとなでつけるといった肌理の細...「ジャンヌ・ディエルマンブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地」

  • 「愛にイナズマ」

    二時間半という長尺だが、省略法とツイストに優れて飽かせない。松岡茉優が新人の映画監督の役なのだが、プロデューサーと助監督にいいようにあしらわれ、監督としての経験も人生経験も浅いと助監督に監督の座を乗っ取られて、プロデューサーも上の言うことには逆らえないとおよそ責任をとろうとしない。いざとなったら都合の悪いところはカットすればいいとふたりが手をチョキにしているのがいかにも小馬鹿にした感じでむかつくし、コロナがなかったみたいに空っとぼけているのがまたむかつく。こういう目に石井裕也監督もあってきたのか、それとも若い女の監督だから誇張してある(というかリアル寄りにしている)のか妄想したくなる。シナリオの内容というのが松岡の家族をモデルにしたもので、助監督がこんなキャラクターありえないと最初から決めつけて接してくる...「愛にイナズマ」

  • 「極限境界線 救出までの18日間」

    冒頭の字幕で人物も展開もほぼ創作と出るので、外国それも政治的にややこしい地域で人質をとられての交渉ごととあっては秘密を保持しなくてはいけない事情があるにせよ、どの程度ウソなのかそれともかなり本当のことが意外と混ざっているのかわからない。明らかにこりゃウソだなと思うのはちょっと出てくるカーチェイスで、スリリングには違いないがやり過ぎ。途中から出てくる通訳などなんで牢屋に入っているのをわざわざ釈放させて使うのか。韓国大統領のそっくりさんが出てくるのだけれど、出方が唐突なのとあまり似ていないものでいささか戸惑う。エピローグで交渉役をつとめた主人公がラストでジャーナリストに転身して大統領(この頃は文在寅か)に質問するというのが意外。下野した人間が監視役をつとめている図になる。-YouTube「極限境界線救出までの...「極限境界線救出までの18日間」

  • 「北極百貨店のコンシェルジュさん」

    絶滅危惧種といったらここに出てくる動物たちもだが、まずコンシェルジュという仕事そのものがそうではないか。人間の欲望が絶滅させた動物と他ならぬその欲望の現れであるデパートとの取り合わせが独特なわけだけれど、コンシェルジュの存在自体がかなり危なっかしいあたり二重三重に意味を重ねている感じ。カラーデザインが精練されている。なんでもコンテの段階ですでに着色していたというが、白黒のマンガに対するアニメの大きなアドバンテージではないか。-YouTube「北極百貨店のコンシェルジュさん」-公式サイト「北極百貨店のコンシェルジュさん」-映画.com「北極百貨店のコンシェルジュさん」-IMDb「北極百貨店のコンシェルジュさん」

  • 「おまえの罪を自白しろ」

    設定はすごく面白いのですけれどね。やりようによっては「天国と地獄」か、せめて「身代金」位には持って行けたと思う。そうならなかったのはドラマの軸を、孫を誘拐され代わりに政治家として当然のように犯してきた自分の罪を自白するよう追い詰められる堤真一ではなく、その次男で秘書を務めている中島健人にしたことで、情と立場の間でぎりぎりまで締め上げられるわけではないということに終わってみると気づく。途中までは誘拐された子供の描写がしつこくないのがむしろ好ましく思えていたのだが、終盤真相が明らかになるとかなりずっこける。話がずれてませんか。途中までは好調だっただけに残念。あと、政治家の世襲制がかなり批判されるようになっている現在、世襲を当然のように認めているのも不満。-YouTube「おまえの罪を自白しろ」-公式サイト「お...「おまえの罪を自白しろ」

  • 「春画先生」

    今どき春画が「無修正」で映るというのが宣伝の一応の売りになるというのもなんだかなあで、ビデオが一応国内産は修正済というのがデフォルトな一方無修正が堂々とまかり通る中、ズレている感じは否めない。永青文庫で春画の実物を見てはいるのだが。とはいえ春画はあくまでモチーフで、内野聖陽扮する春画先生と北香那の教え子の組み合わせに、サブに柄本佑の編集者と安達祐実の一人ニ役がつく。塩田明彦といったら「月光の囁き」以来の変態趣味を期待するけれど、あれより軽やか。北が秘密クラブじみた所に招かれるシーンは、浮世絵に合わせてか和風の建物が多い中で洋風建築が描かれるという点で「アイズ・ワイド・シャット」をちょっと思わせる。柄本佑がバイであることがわかるシーンや、安達祐実が墓を介して登場するもので一瞬幽霊かと思わせるシーンなど、いっ...「春画先生」

  • 「唄う六人の女」

    タイトルになっている六人の女って、結局何だったのか。「黒い十人の女」に似た感じのタイトルなので、ああいうオフビートな内容なのかと思っていると、果たせるかな女たちがカラーコンタクトを含めてそれぞれけったいな扮装で登場し、無言のまま異様なことをする。ただしその異様さがどういう方向に向かうのか、要領を得ない。女たちが竹野内豊と山田孝之のふたりを監禁して虫を入れたお吸いものをムリに食べさせたり(食べるにしても、あれくらいの量で足りますかね)、庭で仰向けになって手足をばたばたさせたり、どういう意味だ?竹野内豊の死んだ父親がひょっこり(イメージで)出てくるので、実は死んだと見せたのは偽装なのかと思ったぞ。このあたりの回想やイメージシーンの挿入の仕方は相当に不手際。そのうち自然を守りましょうといういやにまっとうなテーマ...「唄う六人の女」

  • 「沈黙の艦隊」

    原作ではロシア(連載当時はソ連)の存在がさりげなく混ざっているが、ここではアメリカの第7艦隊だけが残っている。今のロシアとウクライナの状況は映画の準備していた頃に始まったわけではないだろうから、「亡国のイージス」の映画化で潜入したテロリストが北朝鮮のだということをボカした脚色のように、うるさいことを言ってきそうなところは切るという方針らしい。潜水艦ではほとんど音だけが頼りなので、モーツァルトの「ジュピター」をかけるシーンは原作より音をうまく生かした。全体に音響効果は秀逸。ただ画面で見せる方もスペクタクルに仕立ててあるので、ちょっとちぐはぐな感じは残る。原作では空母名はカール・ビンソンだが、映画ではロナルド・レーガンになっている。唯一、日本を母港にしている空母ということもあるだろう。ボイスという艦長がやまと...「沈黙の艦隊」

  • 2023年10月に読んだ本

    10月の読書メーター読んだ本の数:27読んだページ数:5561ナイス数:0検証ナチスは「良いこと」もしたのか?(岩波ブックレット1080)読了日:10月01日著者:小野寺拓也,田野大輔ヤラセと情熱水曜スペシャル『川口浩探検隊』の真実読了日:10月01日著者:プチ鹿島宇宙は何でできているのか(幻冬舎新書)読了日:10月02日著者:村山斉社長たちの映画史映画に賭けた経営者の攻防と興亡読了日:10月02日著者:中川右介東慶寺花だより(文春文庫)読了日:10月02日著者:井上ひさしザイム真理教――それは信者8000万人の巨大カルト読了日:10月02日著者:森永卓郎狂気の科学者たち(新潮文庫)読了日:10月07日著者:アレックス・バーザレディ・ジョーカー〈上〉読了日:10月12日著者:高村薫レディ・ジョーカー〈下〉...2023年10月に読んだ本

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、prisonerさんをフォローしませんか?

ハンドル名
prisonerさん
ブログタイトル
prisoner's BLOG
フォロー
prisoner's BLOG

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用