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2006/01/22

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  • 「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」

    前半、オセージ族がつぎつぎと殺され、殺した者がわかったりわからなかったり、しかし直接手を下した者はわかっても黒幕はわからないという状態がずっと続く。このあたりのモヤモヤしたはっきりしない描写があとの伏線になっているわけだが、必ずしも伏線が解消されてすっきりとはいかない。先住民(字幕では、はっきり「インディアン」と訳していた)にして大金持ちというかなり特殊な立場なわけだが、金持ちになったものでそれなりにいい暮らしをしていて、白人の方が使用人だったり立場がごっちゃになっている。差別と貧困というのはセットみたいなものだが、差別されていてしかも裕福、しかもかなり単なる幸運の産物とあって、相当に嫉妬をかっているはずだがそのあたりは必ずとも表に出さないでかなり沈めて描いている。社会派的な問題劇として描くのが一番体裁が...「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」

  • 「キリエのうた」

    キリエというとキリスト教でいうギリシャ語で「主」を意味するらしい。それほど宗教色の強い内容ではないので、キリエ・エレイソンという言葉の響きそのものが耳に残ること自体が狙いだろう。主演のアイナ・ジ・エンドは声を出すのがはばかられる喫茶店で注意しようとした店員が呑まれてしまい、他の客と一緒に拍手するといった(この段取りが上手い)凄い発声で、エディット・ピアフが初めは街角でマイクなしで歌っていたというエピソードを思わせたりした。もっとも今は街頭で歌うのに許可は必要ないのかなとひっかかりもするのが余計なのだが(そういうことを気にすること自体が余計なのだが)、後の方で仲間と客を集めて警察の前で堂々と歌う。-YouTube「キリエのうた」-公式サイト「キリエのうた」-映画.com「キリエのうた」-IMDb「キリエのうた」

  • 「ザ・クリエイター 創造者」

    なんだかベトナム戦争を見ているみたいだった。川やジャングルの佇まいとか、そこにいきなり巨大な炎が噴き上がる感じとか。渡辺謙が鎧みたいな衣裳をつけて現れてときどき日本語を話すのだが、この世界観では彼は東(といってもイデオロギーではなく西洋に対する東洋という意味)に属している。エンドタイトルで英語の傍らにカタカナ表記がある(渡辺謙は漢字)ように東洋志向はかなり徹底している。価値観や美意識でも西洋に対する東洋という位置づけのようで、人間型AIが東側に属していて、特に無力に見える子供型AIが手を合わせて拝むとすべての電力を奪ってしまうという設定は無力こそ力という東洋的な(というのか)哲学に思える。そのあたり臭くなりそうなのを、SFという設定が救った。「東は東、西は西、交わることなし」とはキップリングの言葉だが、交...「ザ・クリエイター創造者」

  • 「カンダハル 突破せよ」

    ジェラルド・バトラーがイランに潜入して地下核施設を破壊するというおいおい的な場面から始まるが、ラストはタイムリミットと競争して脱出というオーソドックスな作劇になる。バトラーとそのバディの通訳以外はISISに化けたアフガンの特殊部隊とか誰とでも手を組む商人、パキスタン軍統合情報局の一員で抜け駆け的な出世を狙いロンドン勤務を視野に入れているバイク乗りなど、あらゆる立場の裏表を使い分けている連中が錯綜する。正直、わけがわからなくなるところが多いのだが、元が一応実話ネタということもあるだろう。ロケはサウジアラビアらしい。アフガンもイランもアメリカの撮影隊は入国しにくいだろう。広大な砂漠にえんえんとフェンスが続いているカットなど、わざわざ作ったのだろうか。夜にヘリコプターに襲撃されて、敵味方ともに明かりを消して暗視...「カンダハル突破せよ」

  • 「オペレーション・フォーチュン」

    アクションシーンというと音量を思い切り上げたドンパチの印象が強いけれど、ここでは冒頭わざと外したように音を消した効果を狙っている。もちろん後で思い切りヴォリュームアップした迫力演出を試みているところもあるわけだけれど、そういう外し方と複雑なカットバックが相まってガイ・リッチーらしい芸になっている。Fortuneというと運、運勢と意味と共に富、財産という意味もあるわけで、土台余裕しゃくしゃくのタイトルではあります。AIとか仮想通貨といったハヤリモノも出てくるけれど、今さら目新しさはない。ヒュー・グラントが毎度のことながら大金持ちの割に小悪党という役どころ。-YouTube「オペレーション・フォーチュン」-公式サイト「オペレーション・フォーチュン」-映画.comOperationFortune:RusedeG...「オペレーション・フォーチュン」

  • 「アナログ」

    ヒロインが携帯を持たないという設定で、その変奏として海岸で糸電話で会話するシーンがある。そこである言葉を聞こえないようにして言うのが上手い。二宮和也が作るミニチュアもアナログ感覚ということになるか。人物の配置といい照明といい、ずいぶんフラットな画だなあと思って見ていたが、計算の上でそうしたらしいと思えてくる。波留がシンプルながらかなりいいものを着ているので、どこかいいとこのお嬢さんかと思ったら案の定。-YouTube「アナログ」-公式サイト「アナログ」-映画.comAnalog-IMDb「アナログ」

  • 「アンダーカレント」

    銭湯というかなり時代遅れになっている施設あるいは仕事を取り上げていて、街もかなりがらんとした感じ。客も多くない。原作は未読だけれど、映画は2時間23分と相当に長い。ヒロインが湯船に沈むイメージが繰り返されるけれど、ゆったりと水に身を委ねる間と沈黙が生かされている感。-YouTube「アンダーカレント」-公式サイト「アンダーカレント」-映画.com「アンダーカレント」

  • 「イコライザー THE FINAL」

    舞台がシチリアということで、画の色とか「ゴッドファーザー」っぽい。撮影はロバート・リチャードソン。初期はオリバー・ストーン、それからスコセッシ、さらにタランティーノと旬の監督たちと組んできた。相当にエグい描写が多い。それも事後描写が多くて、なんでここまでやるのかと思わせてずっと後になってわかるという語りで、それで納得できるかどうかはともかくわかることはわかる。TheFinalなんて邦題にはついているけれど、原題は単にTheEqualizer3。続きを作ろうと思えば作れますよねえ。デンゼル・ワシントンは俳優としての資質は演技力、ルックス、カリスマ性、セックスアピール、存在感などすべての点で最高点をつけているのだけれど、このシリーズまでシリーズものを演じたことがないのが欠点とされていた。だからというわけではな...「イコライザーTHEFINAL」

  • 「ストールンプリンセス キーウの王女とルスラン」

    ウクライナのアニメというのが興味なのだが、プリンセスのキャラクター・デザインがアナとかエルザ系の思い切り目が大きくて瞳がグリーンなのが目立つ。ディズニーアニメみたいに有色人種に配慮はしていない。3DCGの演出は堂に入っている。プリンセスの性格づけも救われるのを待っている古式豊かなのと今風にアクティブなのが混ざっている。お菓子に襲われるくだりがグロ味寄りだが適度に抑えている。冒頭で魔法使いと騎士との闘いと見せて騎士ならぬただの役者で、従者が脚本家で何かというとメモをとるのが可笑しい。勧善懲悪のおとぎ話で大ハッピーエンドというのは素直に見えすぎて逆に裏目読みしなくてはいけないような気分になるが、2018年の製作というとロシアの侵略前だから読み過ぎだろう。というか、2018年のアニメがなんで今になって公開された...「ストールンプリンセスキーウの王女とルスラン」

  • 「月」

    冒頭の津波に洗われた線路に魚がごろごろしている映像から、至るところで魚が通奏低音のようにモチーフとして顔を覗かせる。牧師夫婦と娘が食べる魚の酢漬から、ラストの宮沢りえ⋅オダギリジョー夫妻が食べる回転寿司の上に乗っている魚の刺身に至るまで一貫している。牧師が出てくるせいか、魚はキリストの象徴だという話を思い出した。ΙΗΣΟΥΣΧΡΙΣΤΟΣΘΕΟΥΥΙΟΣΣΩΤΗΡ<イエスキリスト神の子救い主>この文章を構成する各単語の頭文字を順番に集めると、「ΙΧΘΥΣ」となり、これはギリシャ語で「魚」を意味する単語となるといった調子。「甘い生活」の冒頭はヘリコプターに吊られたキリスト像で始まり、海岸に打ち上げられた怪魚で終わる。原作を読んでみるか。「キリエのうた」にしてもそうだが、日本映画でもキリスト教的なモチーフが顔...「月」

  • 「シアター・キャンプ」

    疑似ドキュメンタリーというかキャンプの中で現実に起こっている芸を写し取ったみたい。歌と踊りといった芸そのものが虚実皮膜という趣があるので、多少のつたないない感じを含めて成立している。あくまでキャンプという場で成立することが優先するので多少のきれいごと感は許されることになる。ちょっとずるい気はするが、楽しさ優先と考えれば納得。-YouTube「シアター・キャンプ」-公式サイト「シアター・キャンプ」-映画.com「シアター・キャンプ」-IMDb「シアター・キャンプ」

  • 「死霊館のシスター 呪いの秘密」

    「死霊館のシスター」とは当然シリーズになっているし、実際記録では見ているはずなのだが、とんと記憶がない。2018年の公開なのですでに五年経っているのだが、これが回想シーンですよとフラッシュバックを入れられてもさっぱり覚えていない。結構ショック。まあホラーは似たようなパターンの繰り返しにはなりがちだけれど、それにしてもね。女ばかりの登場人物の中でガタイのいい男が一人混ざっていると目立つが、これが頼もしいような逆効果のような。クライマックスの樽詰めの赤ワインの奔流は「シャイニング」そこのけ。-YouTube「死霊館のシスター呪いの秘密」-公式サイト「死霊館のシスター呪いの秘密」-映画.comTheNunII-IMDb「死霊館のシスター呪いの秘密」

  • 「伯爵」

    チリのピノチェト大統領が死後吸血鬼になるという奇想が、奇想というのにとどまらず人の生き血をすする具体的なイメージとして現れているのがユニーク。空を飛び回る姿がリアル。中南米のマジックリアリズムというか、こういう処理の仕方があるかと思わせる。伯爵には殺人の才能より人を強欲にする才能があったらしいというナレーションが終盤かかるが、同じことが日本でも通用しそう。奇想という点ではおよそ及ばないが。-YouTube「伯爵」-公式サイト「伯爵」-映画.comElConde-IMDb「伯爵」

  • 「ロスト・キング 500年越しの運命」

    リチャード3世の幻影が登場してもっともらしく闊歩し、しかも見た目が美男子で、シェイクスピアが描くところの背中にこぶがある大悪役とは違うもので、ヒロインはつい推してしまう。これが実話というのは幻影が出てくるように半ば作った面もあるわけだが、とはいえ結果として当たりには違いない。「アマデウス」のサリエリとか「忠臣蔵」の吉良上野介といった芝居上のキャラクターが実はいい人という類の、芝居上の都合の産物でもあって、最終的に駐車場の下から出てきたリチャードの遺体は脊椎が湾曲していて、後頭部に鈍刀による傷跡があるというシェイクスピアが描くところの外観に一致するところは多い。このあたり、芝居の幻影あるいはリアルの虚実皮膜に振り回されているわけでもあるのが面白い。-YouTube「ロスト・キング500年越しの運命」-公式サ...「ロスト・キング500年越しの運命」

  • 「ルー、パリで生まれた猫」

    邦題が「パリで生まれた猫」というところがミソで、パリ在住ではなく、郊外の森の中の家で暮らしているネコの話。自然美がかなり前面に出ている。子供が森でネコを探していると猪が出てきて突進してきたりする。野生の猪ですからね。ネコがネコらしくというか、森と言わず屋内といわず気まぐれに出歩いて、そのために危ない目にあったりもする。祖母がいわゆる孫から見た祖母のイメージから離れているのが面白い。かなりワイルドです。-YouTube「ルー、パリで生まれた猫」-公式サイト「ルー、パリで生まれた猫」-映画.comMonchatetmoi,lagrandeaventuredeRrou-IMDb「ルー、パリで生まれた猫」

  • 「白鍵と黒鍵の間に」

    池松壮亮が二役で、役名が南博で片方では南さんと呼ばれ片方では博さんと呼ばれているので同じ人間の二面と考えていいのだろう。それこそ白健と黒健の間だ。ありがちな合成カットもない。時代設定が確か1988年で、カセットテープデッキがバカに大きくてごつい。凶器に使われるくらい。エンドタイトルで南博作曲というクレジットが出るのだが、どういう役割分担だったのだろう。「ゴッドファーザー愛のテーマ」が出てくるまでかなり気をもたせる。人口に膾炙したメロディだけど、誰の作曲(ニーノ・ロータ)かといったらけっこう忘れられているのかも。-YouTube「白鍵と黒鍵の間に」-公式サイト「白鍵と黒鍵の間に」-映画.com「白鍵と黒鍵の間に」

  • 「ラ・ボエーム ニューヨーク愛の歌」

    パリを舞台にしたプッチーニのオペラをニューヨークに舞台を移し、東洋人(日本人を含む)やプエルトリコ、メキシコ系など多彩な人種にキャストを割り振って製作している。映画でもリアリズムから離れて(もともとオペラなのだから当然ではあるのだが)生活感という点ではリアルな作り。およそ、きらびやかではない。プッチーニの時代のボヘミアン(ボエーム)は風俗的な最先端としてあったわけだが、今だとニューヨークということになる。さらにここから派生した「レント」にも逆に近づけているということだろう。-YouTube「ラ・ボエームニューヨーク愛の歌」-公式サイト「ラ・ボエームニューヨーク愛の歌」-映画.com「ラ・ボエームニューヨーク愛の歌」

  • 「バーナデット ママは行方不明」

    建築家(というのにとどまらないが)として大きな賞を受賞して、それきりになっているケイト・ブランシェットが夫や娘に対して鬱憤をぶつけるような展開にならないのはいい。隣人がカッカしているのに言い返さずどこか間を外したような反応を見せる。終盤、南極に行くのが家族にとっては相当な負担だろうなのをのほほんとやってのけるのも余裕。娘が指揮する学芸会で「ぞうさん、ぞうさん」が歌われるのにあれと思って調べてみたら、エンドタイトルにはtraditionalと出たが團伊玖磨作曲としている記述もある。どうなってるの。-YouTube「バーナデットママは行方不明」-公式サイト「バーナデットママは行方不明」-映画.comWhere'dYouGo,Bernadette-IMDb「バーナデットママは行方不明」

  • 「コカイン・ベア」

    熊がもうもうたるコカインでラリるというのが見せ場なのだけれど、あんなに大量に摂取したらいかになんでもオーバードーズにならないのかと思った。熊のヴィジュアルがすこぶるリアルで、どうやって作っているのかと思う。C人間の手足をちょっとマンガ調にぽいぽいと食いちぎるあたりあまりブラックにせず軽めに演出してある。レイ・リオッタはこれが思いがけず遺作になった。-YouTube「コカイン・ベア」-公式サイト「コカイン・ベア」-映画.comCocaineBear-IMDb「コカイン・ベア」

  • 「オクス駅お化け」

    韓国映画で脚本が高橋洋(イ⋅ソヨンと共同、白石晃士協力)というのが注目だったけれど、井戸は出てくるわ、呪いは感染するわでまるっきり「リング」じゃないのと驚いた。ビデオにダビングするという今になると古めかしい方法の代わりに、四桁の数字を伝えていく(それが何なのかはかなり後まで伏せられる)というもっと古めかしいがそれだけに古くならないやり方を採用したのは工夫。ショックシーンのメリハリは日本映画とは違う気がする。断言はできないが。井戸を埋め立てて地下鉄にするというのはややピンとこない。-YouTube「オクス駅お化け」-公式サイト「オクス駅お化け」-映画.comTheGhostStation-IMDb「オクス駅お化け」

  • 「コンフィデンシャル 国際共助捜査」

    北朝鮮(とは字幕では出なかったと思う)出身者が南朝鮮に出歩いている設定で、昔の「ブラックサンデー」みたいに他人の庭で鬼ごっこの感がある。クライマックスで大がかりなテロの仕掛けはあるし。もっとも全体とすると気楽な娯楽映画で、特に妻子の扱いなどずいぶんと軽い。-YouTube「コンフィデンシャル国際共助捜査」-公式サイト「コンフィデンシャル国際共助捜査」-映画.com「コンフィデンシャル国際共助捜査」-IMDb「コンフィデンシャル国際共助捜査」

  • 「ジョン・ウィック コンセクエンス」

    上映時間約3時間。後半になると、客席から外に出て行ってすぐ帰ってくる客が目立った。用を足しに行ったのだろうね。パリの風景がよく生かされていて、エッフェル塔の麓であるとか、凱旋門のロータリー、モンマルトルの階段などアクションシーンの背景として大いに活用されている。ガン=カタをコンパクトにしたみたいな連射が新鮮。この手のアクション映画ではおなじみといっていい長回しもひと工夫を加えてリフレッシュしている。銃を手に背中合わせに何十歩か離れて撃ち合うなんて様式美を見せてくれるのにちょっと驚いた。真田広之がドニー・イェンよりだいぶ前に退場するのは残念。ドニーが座頭市そのまんま。-YouTube「ジョン・ウィックコンセクエンス」-公式サイト「ジョン・ウィックコンセクエンス」-映画.comohnWick:Chapter4...「ジョン・ウィックコンセクエンス」

  • 「BAD LANDS バッド・ランズ」

    バッドランズというとテレンス・マリックの長編第一作と同じタイトルなのだが(原作は黒川博行「勁草」)、特にシネフィル的な体質を今さら出したわけではない。特殊詐欺をやっているグループのアジトに「足らぬ足らぬは工夫が足らぬ」といった戦時中のスローガンが貼ってあるのが妙にメタファーとして通じる。大阪を舞台にしていてもセットのデザインなど微妙にアメリカンテイスト。宇崎竜童がいい味を出している。-YouTube「BADLANDSバッド・ランズ」-公式サイト「BADLANDSバッド・ランズ」-映画.com「BADLANDSバッド・ランズ」

  • 「アリスとテレスのまぼろし工場」

    古い工場に爆発事故があってからというもの、空間全体、画全体にひびというか亀裂が入っている。そこの一組のカップルに(男の方が一瞬女かと思わせる)に女の子を加えた組み合わせで、時制がふたつ同時に並行するような世界観で進む。かなり凝っているけれど難解ではなく、地方の衰退が非可逆的に進んでいるのもわかる。都会が「発展」しているかどうかも、疑問ですけれどね。-YouTube「アリスとテレスのまぼろし工場」-公式サイト「アリスとテレスのまぼろし工場」-映画.com「アリスとテレスのまぼろし工場」-IMDb「アリスとテレスのまぼろし工場」

  • 「名探偵ポアロ ベネチアの亡霊」

    暗い画面におどろおどろしい雷鳴が鳴り響き、豪雨がベニスの運河に降り注ぐ。音楽がヒドゥル・クドナドッティルというのが観光映画のきらびやかさとは縁を切って、交霊会の雰囲気に合わせてある。ポワロに近づいてくる女性推理作家があからさまに利用主義的で、二度の大戦を経て引退しているという設定に見合っていて、これがどう逆転するかが興味になる。ミシェル・ヨーを除いてオールスターとほぼ手を切っているのは異色というべきか。-YouTube「名探偵ポアロベネチアの亡霊」-公式サイト「名探偵ポアロベネチアの亡霊」-映画.comAHauntinginVenice-IMDb「名探偵ポアロベネチアの亡霊」

  • 「ハント」

    「イカゲーム」の主演のイ・ジョンジエが監督も兼任し、チョン・ウソンとダブル主演した。実は主演俳優が監督を兼任したとは思わなかった。アクションシーンがすごい迫力で拷問シーンもエグい。日本のシーンもあるのだが、微妙に文字が実際のとはずらしてある。光州やタイなどずいぶんと舞台を広げていて、韓国現代史と対応している。南北朝鮮を統一する方法論として、現体制としての分断国家より、おそらく統一が想定された国や、実際に流された血の方が優先しているのが興味深かった。-YouTubeハント-公式サイトハント-映画.com「ハント」

  • 「グランツーリスモ」

    ゲームでレースの疑似体験をしていた青年が現実とは次元の違う畳水練だろうと思われたのが、逆にイメージで現実をねじ伏せていたのがわかってくるという実話。これ、カーレーサーが実際に走る前にイメージが先行しているというのは実は珍しいことではないので、逆にあまりに漠然と現実に振り回されてはかえってまずいともいえる。それ以前に今のゲームというのは凄い精密なシミュレーションとして機能している。カメラワークと編集に淀みがない。-YouTube「グランツーリスモ」-公式サイト「グランツーリスモ」-映画.comGranTurismo-IMDb「グランツーリスモ」

  • 「7BOX セブン・ボックス」

    カメラワークがすごくシャープで、歴代の映画製作本数が20本にも満たないというパラグアイで製作された割にというのは失礼で、違う登山口から登ってきている感じすらする。カネが要る少年が紙幣をふたつに千切るというのが今のキャッシュレス社会だと逆に目新しく見える。-YouTube「7BOXセブン・ボックス」-映画.com7cajas-IMDb「7BOXセブン・ボックス」

  • 「ブリグズビー・ベア」

    わざと傷や歪みを入れてある画像でヒーローもののテレビ番組が放映されるところから始まる。一見ありふれた両親とティーンの息子という取り合わせなのだが、かなり息子の方が空想的だなと思っていると、一転して警察が突入してきて「息子」を「両親」から救出する。つまり両親と見えていたのは幼い時に子供をさらった誘拐犯だったというネタバレを冒頭でやってしまう。それから後の展開は手探りしながらという感じで、空想の中の悪の帝王が現実に陥入してきたりして、空想と現実の間でぐらぐら揺れる。「スター・ウォーズ」のヒーローインタビューたるマーク・ハミルが誘拐犯役というのは後からつじつまを合わせる。-YouTube「ブリグズビー・ベア」-映画.comBrigsbyBear-IMDb「ブリグズビー・ベア」

  • 「血まみれギャングママ」

    ブル―ス・ダーンが湖に豚を放り込みワニをおびき寄せてマシンガンで撃つというシーンがあるが、今だったら動物虐待になるでしょうね。冒頭で若い時のママが兄弟に犯されて、結婚して男の子が生まれたら絶対にマザコンに育てると誓うところからしてイカれている。長男がドン・ストロードで一番重い役なのだが、次男のロバート・デニーロ(もう若い若い)がどうしても目立つ。麻薬の打ちすぎで死ぬとか見せ場多いし。流血場面で弾着を使わず単に血糊を塗るだけ。弾着を使った「俺たちに明日はない」(67年)と「ゴッドファーザー」(73年)の間の1970年製作とあって、まだ弾着は一般的ではなかったのだろう。それにしても、ロジャー・コーマン96歳で存命中っていうんだからすごいわ。-YouTube「血まみれギャングママ」-映画.comBloodyMa...「血まみれギャングママ」

  • 2023年9月に読んだ本

    9月の読書メーター読んだ本の数:21読んだページ数:3671ナイス数:0カメラを止めて書きます読了日:09月01日著者:ヤンヨンヒ小説こんにちは、母さん(講談社文庫)読了日:09月01日著者:小池水音キャリー(新潮文庫)読了日:09月01日著者:スティーヴンキング音楽は自由にする(新潮文庫)読了日:09月01日著者:坂本龍一あした天気になあれ(21)(コルク)読了日:09月01日著者:ちばてつやあした天気になあれ(22)(コルク)読了日:09月01日著者:ちばてつやあした天気になあれ(23)(コルク)読了日:09月01日著者:ちばてつやあした天気になあれ(24)(コルク)読了日:09月01日著者:ちばてつやあした天気になあれ(25)(コルク)読了日:09月01日著者:ちばてつやあした天気になあれ(26)(...2023年9月に読んだ本

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