幕の引き方、あれこれ
読了した北方謙三のエッセイ集のなかで、葛城ゆきがお気に入りの歌い手として挙げられていたので、先日の訃報に少し驚いた。癌であることを周囲にも知らせつつコンサートを続け、先月も歌ったという。亡くなる前病院へ向かう連絡をしたことから、覚悟も見えるような気がした。そんなふうな幕の引き方もある。人生に「幕を引く」わけではないが、吉田拓郎の実質的な引退発表にも心が動いた。自分より10歳年長なら無理もない。似たような年齢でもまだ衰えない者、かなり目立つ人と様々だが、表現者としては、どんな引き際、幕の引き方をするのかはとても大切だ、時々、ちょっと観たくなかったと感じる方々も多い。フォークソングからニューミュージックで育った年代が相応の齢になっているので、商業ベースでは成り立つのかもしれない。しかし人前で歌うレベルかどうか...幕の引き方、あれこれ
2022/06/30 10:40