Yogaとは?悟りや解脱とは?タントラを中心に学術的視点を踏まえて探求しています
京都、滋賀でインストラクター活動後、禅師につき修行中。
2025年6月
前回の記事の最後で、デサイ氏が約200名のクンダリニーを引き上げた「集団シャクティパータ」に触れました。そこで今回は、シャクティパータについて、またディークシャとの関係について書いていきます。 前回の記事はこちら↓ ●シャクティパータ(śaktipāta)とは? śakti(シャクティ:力、女神) pāta(パータ:落下、降下) 「力の降下」すなわち神のエネルギーが魂に注がれる出来事。師から弟子へと、意図的な授与(ディークシャ)によっても起こるが、 意図的ではなくてもカルマや魂の熟成度により、神による自然発生的、または天啓的に起こることもあ
どんなコミュニティでも、深く信じた指導者に裏切られることはあります。 「勉強させてもらった。」と割り切れればよいですが、中には、性的、経済的搾取により、その後の人生に大きな影を及ぼすこともあります。 以下は、大きく話題になったものの一部ですが、Yogaコミュニティの中において特徴的なのは、指導者が「修行の為」「カルマを落とす為」として搾取を正当化し、弟子や生徒は、拒むこと自体に罪悪感を抱いてしまうということです。 ●Amrit Desai Kripalu Yoga創始者(本部アメリカ) 1994年に複数の女性弟子との性的関係と経済的搾取が露見し、デサ
パラムパラー(霊的系譜)とは何か? インドの霊的伝統において「系譜(paramparā パラムパラー)」とは、師から弟子へと連綿と続く師弟継承の流れを指し、これは単なる知識の伝達ではなく、実体験と霊的エネルギーの伝授を伴うものとされています。 系譜(paramparā)の概念は、ここで取り上げるタントラ系に限らず、インドのほぼすべての宗教伝統に共通する基本的構造です。 ヴェーダ系、ヴェーダーンタ、バクティ派、ヨーガ派、仏教、ジャイナ教などすべてに見られますが、タントラでは、特に重要視されています。 ●タントラ系では特に重要 理由1 内的エネルギ
タントラと『グル』 ハタ・ヨーガやタントラでは、神人化(ディヴィニゼーション)と深い関わりがあるため、グル(師)の存在が不可欠です。 ハタ・ヨーガでいえば、ハタは身体技法を中心とする実践体系でも単なる肉体的体操ではなく、深い霊的・神秘的な次元にかかわるため、適切な師による指導が必要になります。 『ハタ・ヨーガ・プラディーピカー』 "श्री आदिनाथाय नमः श्री गुरुं त्रिविधान्नमः। हठविद्यां हि मत्स्येन्द्रगोरक्षाद्याः प्रवीराः। अथ सर्वेषां सिद्धानां गु
2025年6月
「ブログリーダー」を活用して、ハーナヨーガさんをフォローしませんか?