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  • 美智子の失業 30 最終回

    宮内は話を続けた「太陽さんは美智子のどこが好きなんですか?」私は考えた、(何が好きなんだろう)そして結論は(美智子の色気、性的な誘惑、若さへの憧れか・・)それ以外何があったろうか?まったくそのことしか思い浮かばなかった、だがそんなことは宮内にだって言えない黙っていると宮内は。「あなたは美智子の若い体にボケているんですよ、それしかないでしょ美智子に店を切り盛りする才覚もないし、良妻賢母の要素もない、学生時代から男と遊びまわる尻軽女だそれも美智子の特性だから批判する気はないですがね、でもそんな女が太陽さんは理想の女なんですか、どう考えたってそうじゃないでしょそろそろ若いとは言えなくなったあなたの焦…

  • 昭和生まれの戦いは?

    華道を教えている中姐さんが先月に脳梗塞で倒れた77歳なので心配していたがどうやら軽症だったらしい、杖をついて歩ける、言語障害もないと彼女の友人から聞いて一安心今年になってから同級生が亡くなったり、従兄ががん再発したりしたので、こうしたことには敏感になりつつある。 一方で近所の80代の人たちの元気な姿を見るとなんだか自分も励みになる今月は相次いで80代後半の友人、知人と会食の約束父の従兄も今年102歳を迎えるが元気、今年は昭和100年だという、そのうちの75年を私も生きてきた少年時代に「明治は遠くなりにけり」という言葉が流行った、私が生まれた手話25年は明治84年か85年だったそう考えると「昭和…

  • 美智子の失業 29

    美智子が店に戻ってきてから、店の雰囲気が変わった、なんとなく陰険な雰囲気が漂う店員たちの口数が減った、私に対する態度もよそよそしいだから私が美智子に頼む仕事が増えている、それを見て店員たちはますます心を閉ざす以前のような店の活気が失われつつある、店長さえ横目で私に無言のサインか抗議なのか、おかしなそぶりを見せるようになった。 そんな雰囲気は一か月過ぎるといよいよ悪化して、時々店員と美智子がやりあうシーンが見えるようになった誰も美智子に味方しない、店員は結束している時には私が出て行って仲裁する場面も出てきた、そんな時はいつも私が美智子に味方する形になっておさめるますます店員の私に対するパッシング…

  • 5月になれば

    昨日は午後から天気が下がったので、ドジャース戦を見た後は閑になり久しぶりに絵の練習をやった今回は風景画に挑戦、実際とブログでは色合いが暗っぽくなっているが仕方あるまい。いよいよ一年で一番好きな5月、誕生月の5月になる、ウキウキ、ワクワク養老施設などへのボランティア、友人に会ったり、そして病院での検査、免許書き換えなどもう予定が埋まり始めている。春の声 / 森麻季

  • 美智子の失業 28

    「社長、私、北海道を一人で旅してみて社長のやさしさがわかったんです私、ほんとうに社長は優しくて大好きです」「・・・」(北海道なんて行ってないだろ!)美智子が私の手を握って肩にもたれてきた私は肩越しに横目で美智子を見た、黒髪の隙間からやや高い鼻だけが見えたドキッとした私は美智子の術中に落ちそうになっている(美智子とはこういう女なんだ)わかっていても体と心は一致しない美智子の髪の香りに目が眩みそうだ美智子が私の顔を見つめたと思ったら、首に手をまわして唇を重ねてきた私は頭のてっぺんまでしびれたが、かろうじて美智子の手をほどいて逃げたそして「わかった、わかったきみの気持ちはありがたい」と言うのが精いっ…

  • ショッピングセンターで

    昨日はSCに買い物に行った午後2時なのに満車で買い物カートもいつもは3分の2は空いているのに、ほぼ全部出払っていた駐車場に着いてすぐ同い年の従兄夫婦に会った、ここで偶然会ったのは二度目少し立ち話をした、この夫婦は生まれ故郷のこの町と、埼玉県の二拠点住まいだが母親が去年亡くなったので、こっちの家を壊して埼玉に住むことにしたが、その矢先、ガンが再発して検査次第で手術か、通院か入院かの抗がん剤治療になりそうな様子十年くらい前にガンが発見されたが肺がんで手術はせず、治療をしていたらしいずっと症状が無くて、あるいは軽くて酒もたばこもやりたい放題だったので、どうなのかと思っていたが、結局再発してしまったち…

  • 美智子の失業 27

    震える手で画面をスライドさせた、美智子の声が聞こえた「もしもし、電話が切れちゃった、ごめんなさい」屈託なく美智子が言った、私もとぼけて「ああ、切れちゃったね」「話は長くなるから、会って話したいの、社長今夜は空いてます」どうして私は美智子の声を聞くと、怒りもなにも消えてしまうのだろう「今夜は空いてるよ」「じゃあ8時にどうですか」「ああ、いいよ、そうだ場所は、以前行ったカラオケ店でどうだい、**証券の前で待ち合わせて」「ええ、そこでいいです」 時間が過ぎて夕方になり私はM証券前に行った美智子は15分以上遅れてやってきた一目で健康的に焼けた顔の色がわかる、あえて何も言わずカラオケ店に入った私は良い顔…

  • 何時に寝るかが気になる

    一応22時に寝ることを目標にしたのだったが、結局23時近く時には0時近くにもなっただがそれは良い結果ではない(AIの訳文みたいになった)そこで22時30分をターゲットにして妥協しただが、それは中途半端な時間だったそれで22時に最近は戻した、その理由は朝が待ち遠しいからだこのごろは4時半と言えば、外は明るくなっている寒いには寒いが、それほどでもないから電気ストーブをつければ、それですむ。 今朝は4時過ぎに目が覚めた、外に車のテールランプの赤い光がついていた怪しい、電気をつけたら車はいなくなった、ますます怪しい気が付いた・・・新聞受けを見たら、新聞が入っていた新聞配達の車だった、おかげで何年かぶり…

  • 美智子の失業 26

    「太陽さん、びっくりニュースだよ!」そういって来たのは秋野だ秋野は落ち着こうとしているのか一息おいた「坂崎が死にましたよ」「え~ なんだって! 坂崎が死んだ?」驚いた、こんなに驚いたのは久しぶりだ、まてよ・・マルキュウの倒産の時もそうだったっけ?ここにきて、マルキュウの社長と元事務長に相次いで不幸が訪れたこんな偶然があるものなのなのか「いったいどうして? あの元気な坂崎が死ぬんだ」どう見ても病死する男じゃない、死ぬとすれば事故だろう「何か事故にでもあったのか?」と問うと「ぴんぽ~ん」と秋野はおどけた「場所はよくわからないですが、フィリピンとかグァムとかだそうですダイビング中におぼれたとか、潜水…

  • 人生の長さ 人生の太さ

    一日の記憶は瞬く間に消え去り、また新しい一日が始まる月日のたつのは速いもの、一年の巡りなどあっという間に過ぎ去りそれは年齢を重ねるたびに早く感じる。 イメージしてみた、例えばガムテープ、あるいはリボン、あるいはセロテープ円形の消耗品、最初は大きな輪、使うにつれて小さくなっていく直径が短くなっていく最初のとっかかりを0度として一周360度、それが1年と考える円周は直径×3.14 使うほどに円周の長さは短くなっていく1年の長さは円周の長さと考えれば使うほどに1年は短くなっていく人それぞれに巻き数が異なる、不幸にも短い人生の人は生まれついたときから直系の短いテープであっただが誰もその巻き数、直径を知…

  • 美智子の失業 25

    店の従業員の間でも美智子がもう10日も休んでいるので「おかしい」と言う声が露骨に出るようになった「社長、みっちゃんはどうしたんですか?」と聞いてくる私は困ってしまったが、「知らん」とも言えず、「遠いところの親戚に何かあって、そこへ行くと言って休暇届を出したんだ」と苦し紛れの嘘をついただが1か月も休むと、さすがに辻褄が合わなくなってくる、それで私もとうとう、「みっちゃんは自己都合で退職したんだ」とみんなに朝礼の時に話した「でもさ、一度くらい店に来ればいいのにねぇ、薄情だよ」などという者も居る、私はそんな声を無視した。それからまた一か月が過ぎたころ、もう11月半ばだ宮内が顔を出して言うには、「とう…

  • 人生の道のり

    老いること 増収の当てがないこと 患うこと心が定まらない原因はここにあるさりとて不幸とも思わないそれでも不自由は不自由だ愚痴がたまに出るのが良くない良くないと思いつつも出るのは仕方ない流れに流されていくのが楽だと言うそれは挑戦をあきらめて生きるということそれで心は鎮まるが欲望だけは生きているだから困る本当になにもかも捨てることができればそれはそれで楽なのだろうがつまらない祖父は若いときに貧乏から逃れようとあがいたあがいたけれど肉体労働はまっぴらで形にばかりこだわっていただからまともな職に就かず生きてきたのが不思議だ幼時から頭が良くて家が豊かなら学者様になったものをと親戚も近隣も口をそろえただが…

  • 美智子の失業 24

    早めに切り上げて、実さんに挨拶して店を出た外に出て、すぐに美智子に電話を掛けた、やはり電話はつながるが美智子は出ない、そのうちに切られてしまったメールを送っておいたが、既読にもならないこれは実さんが言った通りだったのか、美智子は私に詐欺を働いたのか、顔から血の気が引いた旅行気分が一気に地獄に突き落とされてしまった、悔しいと言うよりも魂が抜け落ちていく気分だ、急激に体から力が抜けていくへなへなと道端に崩れ落ちてしまった。 実さんが言った通り、美智子は約束の5日になっても帰ってこなかった相変わらず電話にも出ない、メールも無視のまま私はあきらめて、事情は言わずに秋野に「何も聞かずにこれをもらってくれ…

  • 美智子の失業 23

    「おまえは商売柄、マルキュウは知ってるだろう、あの大岩社長はおれとは同級生だ」「ええ!、そうなんですか」「がめついやろうだ、金に汚い、しかし坊ちゃん育ちだからガードが甘い・・・まあそんなことはどうでもいいが美智子は高校を卒業してすぐにマルキュウに入ったんだが、そこの営業の若造とすぐにできちまってな、まあ若い娘だから当然だがよそこに坂崎が割り込んできたんだ」「坂崎って、事務長の坂崎ですか」私はびっくりした、実さんの口から大岩や坂崎の名前が出るとは予想外だ「そんなことは知らんよ、大岩の甥だ、大岩の姉の子だ」「そうですそうです、事務長だ」と言うと「へー、あの坂崎が事務長とは、どうりでごたごたするわけ…

  • 散歩をしたら

    昨日は一日良い天気だったのですが、病院に行く日だったので朝方少し畑をかまってから病院の外科に行きました。検査ではなくて、新しく使い始めた食道炎の薬(胃酸を制御する)の経過を伝えに行ったのでしたおかげで胸やけも胃酸逆流も、この2週間は無くなり食後も普通に過ごせます今までは胃酸があがってきたり、胸焼けしたり、酒を飲んだり、食べすぎたりすると喉からみぞおちまでヒリヒリしたものでしたが、すべておさまっています。 医師との話は5分ほどで終わり、支払いに行くと昔の同僚に会いました待合所では女房殿の友達にも会って、挨拶しました家に帰って昼食をとってから、調剤薬局へ薬をとりにいきました車なら5分ですが、天気が…

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