ビートルズ・アンソロジーの映像版は、日本では1995年の大晦日に、紅白歌合戦の裏番組として放映された。当時まだ実家にいた自分は、両親と一緒にそれを見た記憶がある。今にして思えば、その翌年に自分は実家を出たので、両親と実家で大晦日を過ごした年は今のところあれから一度もない。CDのアンソロジーは95年から96年にかけて数か月おきに1つずつ出たので、ちょうど実家を出て風呂なし安アパートで独り暮らしを始めた時期に…
コロナを逃れて帰郷したオートリクシャ運転手の悲劇(BBCニュース英語版記事より)
かつて自分が暮らしたムンバイで市民生活を支えていたのは、遠方の農村から出稼ぎで働いていた移民たちだった。コロナ禍のインドで一番深刻な影響を受けたのは貧しい彼ら。ロックダウンで仕事がなくなったムンバイで食い詰めて遠い郷里に帰るほかなくなり、危険な長距離移動中に命を落とした労働者のニュースが今年の5月頃は後を絶たなかった。そんな悲しいケースの一つが、ここで紹介するBBCニュース英語版に昨日掲…
ボブではない、ホフである(いちおう念のため)。彼らが「スマイル」でデビューした頃、自分は日本のロックを一番よく聴いていた時期で、ホフディランにも何かピンと来るものがあって、渋谷に当時あったHMVだったかにインストアライブを観に行ったりしたのを覚えている。1stアルバムの「多摩川レコード」もだいぶよく聴いた。しかし気持ちが移ろうのも早く、次作の「Washington, C.D.」以降は今まで聴かずじまい。ただ、当時ヒッ…
まさに地球規模で災難に見舞われた今年もあと4日で終わり。去年とはあまりにも違う今年の師走。昨年末から今年の年始に自分が書いた文章を読み返してみても、当時の自分はやはり今とは全然違う世界に生きている。今年の元旦には、年明けを境に昨日と今日が「去年」と「今年」になって、その境界に特別な一本の線が引かれる「正月マジック」について書いていたのだが、それとはまったく違った意味でのリアルすぎる線が3月の初め頃…
アルバムレビューでジョージ・ハリスンの名前が引き合いに出されていて、ほう、どこがどういう風にジョージなんだい、と聴いてみる気になったのが、この12月にデビューアルバムを出したばかりだというココ・ライリー。まず聴いたのは、本作を紹介した萩原健太氏のブログに貼られていた「The Truth Will Always Find a Way」。
先日出た「McCartney III」は自分がリアルタイムで初めて接する「McCartney」シリーズ。1作目が出たのは50年前、「II」も40年前で、まだビートルズを知らなかった頃。「III」はリリース日の12月18日に何周か聴いて、今日も聴いている。とりあえず「聴いた」以外のことはあまり書けなさそう。一聴して、やっぱり良い、凄い、ということはよく分かるのだが、自分の中にすみずみまで浸透させるには、落ち着いて聴く時間がもっと必要…
Outcome is different than I expected
今朝はとうとう氷点下6℃まで下がってしまった。当地はあまり雪は降らず、ひたすら冷えるだけ。いつも定点観測と称して季節ごとの移り変わりを眺めている梅の木のそばにある、小学校のプールも結氷した。
1991年12月にエリック・クラプトンとともに来日して最初で最後のソロツアーをしてくれたジョージ。自分も東京ドーム公演を観に行ったのだが、正確な日付は覚えていなかった。今も保管してあるチケットの半券を見たら、12月17日。この日はツアーの最終日だったので、ジョージが日本で演奏した生涯最後の日ということにもなる。今日からちょうど29年前。つまり、来年で30年。
Greg Kurstin X Dave Grohl「Sabotage」「Rainy Day Women #12 & 35」
プロデューサーのグレッグ・カースティンについては、本ブログで何度か書いたことがある。ポールの「Egypt Station」も彼のプロデュースだし、イナラ・ジョージと組んだ素晴らしいユニット、ザ・バード・アンド・ザ・ビーは今でも大好きでよく聴いている。そのグレッグ・カースティンがデイヴ・グロールと組んで「Hanukkah Sessions」というカバー動画シリーズを先日から始めていて、一日一曲ずつアップされている。一発目は何と…
Tom Petty「Hung Up and Overdue」
トム・ペティ「Wildflowers」のデラックス版「Wildflowers & All The Rest」が10月に発売され、自分は4枚組CDを買ってずっと楽しんでいる。ディスク3に入っている、トム・ペティが一人で自宅録音したアコースティックなホームデモは、本当にどれも素晴らしい出来で、前にもここに書いた「You Don't Know How It Feels」のデモバージョンは、こっちの方が好きなぐらい。夜中に自分を空っぽにしてじっくり聴きたい、大切な「心の友…
The Beatles「Strawberry Fields Forever」
ジョン・レノンの40年目の命日を受けて、リンゴが世界中のラジオ局に「Strawberry Fields Forever」をかけるように呼びかけている。 Tuesday, 8 December 1980 we all had to say goodbye to John peace and love John. I’m asking Every music radio station in the world sometime today play Strawberry Fields Forever. Peace and love. 😎〓️〓〓️〓〓〓☮…
40年前の12月8日、日本時間では9日になるだろうが、自分は小学校2年生だった。もう物心はバッチリ付いていたはずだし、東京都北区の団地で暮らしていた当時の記憶は色々と残っているが、「その日」に関しては何も記憶がない。実家では普通に新聞も取っていたし、テレビが一日中ついているような家だった。ジョン・レノンが射殺されるという衝撃的なニュースは当日すぐに入っただろうし、家の中で何か波風が立っていれば自分の記…
訳詞:The New Mendicants「A Very Sorry Christmas」
ティーンエイジ・ファンクラブのノーマンと、スカッド・マウンテン・ボーイズ/パーニス・ブラザーズのジョー・パーニスが、カナダ在住つながりで結成したユニットがニュー・メンディカンツ。ジョー・パーニスの音楽は、このユニットで名前を知るまで自分は聴いたことがなかったけど、フォーク/カントリー色の強いアコースティックな曲が中心で、メロディがとても良くて歌い方は繊細。ノーマンと近い音楽性で、相性はばっちりで…
George Harrison「Electronic Sound」
1969年5月に出たジョージのソロ2作目、「電子音楽の世界」。AB面に1曲ずつ、当時の最新鋭電子楽器だったムーグ・シンセサイザー(最近は「モーグ」表記が正しいとされているようだけど、ここでは自分が昔から馴染んでいる表記で行かせてもらう)の演奏が延々と収録されているという実験的作品。もちろん、ジョージファンを名乗る者なら、これについても一家言持っていなければモグリと言われても仕方ない。全ジ連である自分はど…
12月に入って、昨日の朝は氷点下2度まで下がり、ついに本格的な冬が来たのをひしひしと感じた。夏に種を蒔いて遅咲きさせていたヘブンリーブルーもとうとう枯れてしまって、今朝片付けをした。先週はたくさん咲いて、最後の輝きを楽しませてくれた。11月24日に咲いた花は、青と紫。
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