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  • ドリーム・シナリオ

    ◎ドリーム・シナリオ(DreamScenario)剃ったんか、髪の毛を、ニコラス・ケイジ?ま、もともと薄いんだから、剃ろうと剃らまいとどっちでもいいんだけど、まあそんななりふりかまわないダサい大学教授であることが大切な映画だった。おもしろかった。ただし、佳境になるとちょっとつまらなくなる。これって『ミッド・サマー』の監督だったアリ・アスターが製作になってるせいか、どうも最後がつまんなくなるようにできてるのかもしれない。なんの変哲もない、まるで害の無い、居ても居なくてもどっちでもいいほど存在感の薄い進化生物学の大学教授であるからこそ、ニコラス・ケイジはそこらじゅうの夢の中にさまよいこんでも、なんの問題もない。ただ、特徴的なハゲ頭と眼鏡と髭と図体のでかさと弛緩したような歩き方が、そこらの無害なおっさんたちとは...ドリーム・シナリオ

  • ミッドナイト・マーダー・ライブ

    ◇ミッドナイト・マーダー・ライブ(OntheLine)メル・ギブソンのひとり舞台なんだけど、トーク・レディオとどうちがうのかな?まあ、鼻持ちならないDJっていう設定なんだから、ギブソンの熱っ苦しい演技もけっこう嵌まってる気はする。ウィリアム・モーズリーの情けなさも嵌まってるけど、見ているうちに「あ、これって」とおもいだした映画が2本ある。マイケル・ダグラスとデビッド・フィンチャーの『ゲーム』とグスタフ・モーラーの『THEGUILTYギルティ』で、まあそのふたつの作品をおもいだして組み合わせてるんだねって。ただまあ、ラジオ局だけが舞台っていう密室劇は、どうしても開放感がないし、低予算な感じがありありとしてきて、これまでのメル・ギブソンの映画っぽくないなあって気もしちゃう。ミッドナイト・マーダー・ライブ

  • A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー

    ◇AGHOSTSTORYア・ゴースト・ストーリー(AGhostStory)なんか淡々とした物語で、自分ケーシー・アフレックが死んだあと、妻ルーニー・マーラがどんな人生を送るのか見つめるだけっていう、それでまた忘れ去られてゆくだけっていう、でもじつはそんな存在は自分ひとりだけじゃなかったっていう、なんだか淋しすぎるけれども穏やかな話だったような気がする。それくらい、ぼくにとっては、印象が薄かったなあ。AGHOSTSTORYア・ゴースト・ストーリー

  • 悲劇の将軍 山下奉文

    悲劇の将軍山下奉文(1953)なるほど、たしかにシンガポール攻略ののち、すぐに山下奉文は牡丹江に追いやられてるなあ。3年ぶりの転任もフリッピンだからなあ。それにしても、この映画に出てくる山下は優しいなあ。記録写真だと、もうすこし暴れん坊な感じで、パーシバルとかと交渉してるけどなあ。まあ、早川雪州だから、仕方ないのかな。それにしても、みんな若い。岩崎加根子は、焼け出された女学生の役だけど、面影があるだけでまるで別人みたいに若いなあ。信欣三もそうで、幼い息子と植えながら逃げる若いお父さんの役なんだけど、若すぎる。でも、このあたり、フィリピンの密林のところなんだろうけど、大泉撮影所からすぐの平林寺の林にしか見えないなあ。佐伯清の指示なのか、それとも音楽プロデューサーでもいたのか、ベルリオーズの「断頭台への行進」...悲劇の将軍山下奉文

  • トールキン 旅のはじまり

    ◎トールキン旅のはじまり(Tolkien)母親(ローラ・ドネリー)の突然死によってバーミンガムのキング・エドワード高校に転入したとき、ラテン語の教師に「トールカイン」と呼ばれ、それを訂正することで鬱陶しがられるが、苗字をまともに呼ばれたことのない僕にはその気持ちはよくわかる。もっとも僕の場合、チョーサーの詩は暗記してなかったけどさ。友達になったやつがいう。「もし僕が棒を手にこう言ったら?僕はケーキを食べすぎた、君たちはよせ。これが親の本質だ。われわれは食べたが子供はやめろ。ケーキは愉しいことの比喩だ」そしてかれらは、会員制の高級カフェで自分にとっての棒とはなにかという談義に入る。なるほど、アタマの良い領家のがきんちょらしい日常だな。僕の高校時代とはまるでちがう。ぼくらは喫茶「杉」に入り浸ってただけだもんな...トールキン旅のはじまり

  • ホビット 決戦のゆくえ

    ◎ホビット決戦のゆくえ(TheHobbit:TheBattleoftheFiveArmies)もうすこし他に物語の結び方はなかったろうかっていう感じがする。前作『ロード・オブ・ザ・リング』と似たような展開っていうか、ほぼおなじ、崖にへばりついた城の攻防という展開で、そう、第3部にその戦いが集中するという展開で、こりゃあちょっときついなって気がした。もちろん、特撮はたいしたものだし、戦いそのものの迫力はいうことないんだけど、でも、リチャード・アーミティッジ演じるドワーフ王の黄金に目が眩んだことへの悔悟と人間性の回復に重点が置かれてしまった分、マーティン・フリーマン演じるホビットのビルボ・バギンズの影が薄くなってしまったのは、なんだか物足りなさを感じちゃうけどね。ただまあ、なるほど、指輪がどうしてビルボ・バギ...ホビット決戦のゆくえ

  • ホビット 竜に奪われた王国

    ◎ホビット竜に奪われた王国(TheHobbit:TheDesolationofSmaug)ピーター・ジャクソンの三部作の作り方は、いつもおんなじなんだろうか?『指輪物語』でもそうだったけど、この『ホビット』でも、第一部だけを独立させておいて、第二部と第三部は上下巻になってる。まあ、最初から三部作にするんだってことがわかってたら、そうするのが妥当なのかもしれないけどね。ただ、おなじといえば、城の作り方なんだけど、前の『指輪物語』でも山の斜面と谷を利用して正面に巨大な城壁を築いて、あとは地下や山の上に城を築いてる。これがどうもなあ。おもいだすのは『スターウォーズ』の未完成デザインのデス・スターで、これを叩き潰すときはいつも中に突入して爆破する。この『ホビット』でも『指輪物語』とおなじような城にしちゃうのは、ち...ホビット竜に奪われた王国

  • ホビット 思いがけない冒険

    ◇ホビット思いがけない冒険(TheHobbit:AnUnexpectedJourney)前作の『ロード・オブ・ザ・リング』がおもっていたよりも面白かったために、期待値が高くなっていた分、落胆も大きくなった。たしかに、0マーティン・フリーマンは好演しているし、イアン・マッケランはその魔法使いの役柄を自分のものにしてるけど、どうにも散漫な印象を受ける。冒険させるために仕組まれた冒険ってな感じで、またいえば、前作よりも旅の目的が小さすぎる。もちろん、ドワーフの王国を再建するといのは決して小さな目的じゃないんだけど、でもまあ、前作は世界そのものを救うという究極の目的があった。その分、小さいかなと。また、ドワーフの王そのものに傲岸不遜な性格をもたせてしまったためか、ちょっと魅力が乏しいというのも影響してるような気が...ホビット思いがけない冒険

  • 陪審員2番

    ☆陪審員2番(Juror#2)この作品がなんで劇場で公開されなかったのか、わからない。すこぶる、おもしろかった。ニコラス・ホルトの、自分が実は過失致死させてしまったんじゃないか、真犯人は自分で、この事実を話せば裁判は逆転無罪になる、でも自分と妻子を守るためには事実を話すわけにはいかない、ならばどうすればいいのだろう、そうかこの轢き逃げ事件を無罪にしてしまえばすべてあいまいなままになるのかもしれない、という心理サスペンスがぎりぎり迫ってきて、いやまじ、ほんとに熟練の演出で、上手な映画だった。ニコラス・ホルトを追い詰めていく検察官トニ・コレットも冷静ながらも同時に耐えがたいほどの焦慮を見せる演技で、じつに好い。これが『十二人の怒れる男』とちがうのは、無実の罪を着せられているという設定はおなじながらも、良心的な...陪審員2番

  • 林檎とポラロイド

    ◇林檎とポラロイド(Mlla)ほ~『スカボロー・フェア』から始まるのがちょっと意外だった。アリス・セリベタリスがバスの中でいきなり覚醒するのと同時に、記憶喪失になってるのにも気がつくっていう出だしは好い。で、記憶回復プログラムを遂行してゆくうちに、ダンスホールに行って、酔いどれて、誰か誘ってトイレでその場限りのセックスをしろと、まあ、つぎつぎに指令が下ってくるんだけど、こんなことで記憶が回復するとはおもえない。それにしても、洋画はほんとにトイレでセックスする場面が多いなあ。淡泊な映画なんだけど、その単調さは飽きてくる。つまんないなあとおもうこともしばしば出てくる。ちなみに、林檎は記憶に効くらしい。なるほど、それで食卓に林檎が出されているのか。これ、ほんとに記憶喪失だったのかどうか、ほんとはなにもかもおぼえ...林檎とポラロイド

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