特にディザスタリカバリ(DR=災害の際にデジタル情報をどう復旧させるか)について述べています。災害大国の日本にとって有益だと思います。
昨日はLinuxについてお話ししましたので、今回はApple社製品についてお話ししようと思います。 正直なことを申し上げて私はApple社製品についてそれほど詳しくありません。ですので、探り探りになりますがお話を申し上げていこうと思います。 クリエイター必須ツールのApple社製品 昔から、Macはクリエイターの皆様に愛され続けてきました。現在予約注文受付中の最新iMacのお値段は、32GBメモリと2TBストレージの最上位モデルで294,800円ということで、イメージよりは安いなというのが正直な感想です。しかし、同じ金額をWindowsマシンに突っ込んだら、まあ何を目的にするかによ
ここのところ中小企業様向けのバックアップ態勢についての話が続きましたので、今日はちょっと技術的な話をしたいと思います。 Windows11には否定的な反応がなんとなく多いように思える今日この頃ですが、これを機会にLinuxに乗り換えるという個人・団体ユーザー様も出てくるのではないかと私は考えています。 というわけで、Linuxのバックアップ機能について見ていきましょう。以前、久しぶりにLinux MintをダウンロードしてみたらGuiのバックアップツールができていた、というお話はしましたが、これを使い込むところまではまだできていないのが現状ですので、おそらくどのディストリビューションで
中小企業の皆様にとっても、データのバックアップは重要課題だと思います。しかし、大企業と違い、中小企業には大企業にはない困りごとがあるのも確かです。本稿では中小企業ならではの困難を列挙した上で解決策について考えていきたいと思います。 中小企業のバックアップが抱える問題点 コスト 以前お話ししましたが、バックアップを行うのに一番手軽なのはクラウドだと言えると思います。しかしいざ利用する段階になると、中小企業様にとってはなかなかポンと出せる金額ではないものを要求されることも、以前申し上げました。 以前お話ししたのは月額料金の話だけでしたが、イニシャルコストもなかなかかかってくる
今日もこのnoteをご覧いただきありがとうございます。 本日は、特に中小企業のみなさまにお勧めの重要データバックアップ方法を申し上げようと思います。 中小企業においてデータバックアップが疎かになりがちな理由 この文章をご覧になっていただいている方は、おそらく何らかの団体・企業の関係者かと思います。その中で、データのバックアップがおろそかになりがちなのが中小企業なのです。日本は、企業の数の中に占められる中小企業の割合が特に多いことが知られています。そんな中小企業にお勤めの方にとって、データバックアップとその管理というのは結構なご負担になると思うんですね。 その理由について、弊社では以
みなさまこんにちは。今日のこのnoteをご覧いただき誠にありがとうございます。 このところ小難しい話が続いてしまいましたので、今日は比較的肩の力を抜いてご覧いただける話をしようと思います。 中小企業様向け、コールドバックアップに相応しい、つまりクラウドは除外した「バックアップに向いたメディアの比較」です。 独断と偏見で「可用性」「データの信頼性」「容量」「値段」「アクセス速度」「耐久性」を☆1~5で評価し、最終評価・おすすめ度も☆1~5でつけてみたいと思います。 「可用性」は「便利かどうか」 「データの信頼性」は「データが消えたり変わってしまったりする可能性はないか」 「容量」は「記録
皆様、今日もこのnoteを開いていただきありがとうございます。 今回はランサムウェア対策についてお話ししていこうと思います。 最後までお付合いいただきますよう、よろしくお願いいたします。 1.そもそもランサムウェアとは ネットワークから侵入し、重要なデータを勝手に暗号化した上で「復号したければ金をよこせ」という要求をするためのマルウェアのことをランサムウェアと呼んでいます。 「身代金」を意味する「Ransom」と「Software」から作られた造語です。 以前お話を出しましたBitLockerと同じように、ランサムウェアによって暗号化された重要データなどを復号化することは暗号化キー
今回もこのnoteを開いて下さり、ありがとうございます。 ここでは毎回バックアップに関する情報をお伝えしているわけですが、最近(でもないか?)はコンピュータの世界が大きく変わっており、それにつれてバックアップの取り方に関してもこれまでの常識が通用しなくなりつつあります。今回はそんなことについてお話ししたいと思います。 時代はクラウドネイティブ これまで、アプリケーションはすべての機能を一枚岩のようにまとめて使えるようにしたものが当たり前でした。しかし、情報通信技術の発展によって、いわばサーバーと1台1台の端末が「近くなる」ことにより、機能をサーバーに用意してそこを使用するという方向
以前「パソコンのデータが飛ぶ5つのケース」と題しまして、データが飛ぶケースを主にその規模によって区分してご説明申し上げました。 今回はいわばその続編として、データが飛んだ結果どういうリスクが生じてくるのかという点に絞ってお話を致したいと思います。 なお今回はあくまでもデータが飛んだ、つまりトラブルによってデータが消えてしまった事例を想定しています。ランサムウェアのように何者かによって使えなくなった事例は省こうと思います。ランサムウェアはクラウドの利用が進み、企業のみならず個人にも被害が出始めていますが、それはいずれ稿を改めてお話ししようと考えております。 1・作業の遅延や中断 重要
事業継続計画の立て方についてのお話です。何度も出すようですがこの図を出しますね。 BCPとBCM 前回まででご説明申し上げたのはこの図の青枠の中ということになりますが、その後についてもさらっと説明してますね。 コンティンジェンシープランとは そしてこれはちょっと付け加えておいた方がいいと思うのでまず書いておくことにします。 コンティンジェンシープランという言葉があります。しばしばBCPと混同されることがあるのですが、緊急事態に対して対応を決めておき、それに従って緊急事態に行動することで被害を最小限にとどめる、ここまでを射程に入れた行動計画のことを言います。 上の図で言うならば、青枠
今回は、BitLockerでいろいろ試してみました。 使ったのはいわゆるメーカーリファビッシュ品で、BitLockerが使えるPCとしてはほぼ最低限だと思います。TPM2.0は、デバイスマネージャから見る限りは載っていません。ノートPCなので内蔵ストレージはひとつだけで、その他にUSB外付けSSDをひとつ使っています。 とりあえず、起動ドライブをBitLockerで暗号化 まずは起動ドライブを暗号化してみます。難しいことは何もなく、右クリックして「BitLockerを有効化する」という項目をクリックするだけです。 そうすると、パスワードを設定する画面になります。う~ん…。情報セキュ
今回は、パソコンのデータが飛んだときのリスクについてお届けします。 災害が起きなくても、パソコンのデータというのは飛ぶときには飛びます。そういうときのために(それだけではありませんが)情報セキュリティの強化というものがあり、それによって安全性を高めておかなければいけないわけですが、どんなにセキュリティを向上させても、データが飛ぶことは起こり得ます。 このサイトでは「HDDが飛んだ」というのもディザスタリカバリ(ディズアスター・リカバリー)の1種と考えているということはこれまで何度か述べてきました。なので小さいところから順次見ていくことに致しましょうか。 1・ローカルに保存していたデー
今回から何回かに分けて、BCP策定の具体的な手順についてお話ししたいと思います。以前にも述べましたが、BCPは「BCMの基本方針」とも言えるものだと思います。それについて、やや細かく説明していきたいと思います。 BCMを策定していく 案外考えられていないことではあるのですが、BCMとは「Business Continuity Management」の略であることからおわかりいただけるかと思いますが、災害つまりディザスタがあったときにも事業を継続するためのマネジメントのことを指します。 BCPというのは簡単に言ってしまいますとトラブル発生から正常状態を取り戻すまでの一連のプランすべて
今日は本当はBitLockerのことについて動作検証の結果を書こうと思っておりました。 しかし、BitLockerって、ドライブを初めて暗号化する際には結構時間がかかります。1回暗号化してしまえば、鍵を開けるも閉めるも一瞬で終わるんですけどね…。 というわけで、前回書きました「事業継続計画の立て方」を改めて見てみまして、文章が長い部分が多いのもどうかと思いましたし、RPOとかRTOとか、その他略語も頻出していますのでそこを解説していこうと思います。 まず、こちらの図をご覧いただきたく思います。 RPOとRTO 非常に雑な図ではありますが、これがRPOとRTOの図になります。 まず
以前「事業継続計画の立て方 その1」についてお話ししました。今日はその第2回ということでお話をしていこうと思います。 以前にも「BCPは単なる防災計画ではない」というお話をしました。ただ、防災計画はBCPに含まれるものではあります。 BCPが目指すところは災害(弊社の考えを申し上げますが、HDDがひとつ飛んだというレベルから、大地震まで含まれます)が起こった時にどのように復旧するかの計画を立てて、それによりできる限り早く復旧することです。具体的にBCPの目的を挙げるとするならば、以下の4点が必要となるでしょう。 命と会社の損害を最小限にする 自然災害、システム障害、情報漏えいなどの
Windowsからの乗り換え先になるか? Linux MintとChrome OS Flex
以前、Windows11が、情報セキュリティの強化のために大きく仕様変更をしたというお話をしました。 YouTubeにPCのことを語っているチャンネルというのはたくさんありますが、Windows11があまりに使い勝手が悪くなってしまっているということは、多かれ少なかれ皆様仰っているようです。 以前お話ししたときに、BitLockerで暗号化されているデバイスの暗号化キーというものを紙に書いて保存しておいた方がいいのでは? 的なことは申し上げたと思います。私が暗に言いたかったことをご理解いただけていれば幸いなのですが、要はそれじゃセキュリティの向上にはならないんではないかということです。
本日は本当は「企業が地震トラブルに備える際にパソコン関係で行わなければならないこと」というテーマで文章を書こうと思っておりました。 しかし災害(ディザスタ)を地震に限定するのはどうかとも思いましたし、パソコン関係に限定するのもなんだか範囲が狭いなという気がしましたので、いっそのことと思いまして事業継続計画の立て方について書いてしまいます。 相当長い文章になると思いますので、だいたい毎回3000文字から4000文字ぐらいを目処に何回かに分けて書いていくことにします。 回数を複数回使いながら書いていく中で、合間合間に他のテーマの文章も出てくるかと思いますが、そこはご了承下さい では行きまし
弊社でお預かりしておりますデータのOSは、やはり何と言ってもWindowsが大多数を占めます。皆様もうご存じかとは思いますが、そのWindowsが11で大きな方針転換をしました。本日はそのことについてお話を致したいと思います。 セキュリティに大きく舵を切ったWindows11 Windows11では、おそらくセキュリティをいまより高めたいという意思を持ってだと思うのですが、セキュリティ関連のことが強化されました。いろいろと変更を伴っているのですが、とりあえずセキュアブートとTPM2.0が必須になったということは確かなようです。まず、ここから見ていきましょう。 セキュアブートとは?
今回はクラウドストレージに絞って、そのメリット・デメリットをご紹介したいと思います。弊社は可能な限りバックアップ作業およびその管理をオフラインで行うこととしており、それによりネット経由での情報漏洩やランサムウェアなどの脅威が及ばないところで作業ができることをアピールしておりますが、決してクラウドストレージに対して否定的なわけではありません。その理由についてもお話しできればと思っております。 クラウドストレージのメリット 容量が無制限 以前はクラウドストレージといえば容量の壁がつきまとうものであったのですが、最近のクラウドストレージは容量無制限ということを謳っているサービス
では、どうすればいいのか? これまで、クラウドストレージ特有のリスクと脆弱性についてお話ししてまいりました。では、それに対してどのような対策が有効なのでしょうか。それこそが遠隔地バックアップなのです。正確に申し上げますと、クラウドへのバックアップと弊社がご提供致しております遠隔地バックアップサービスの両方を相互補完するものとしてご利用いただくことが鉄壁のバックアップと言えます。 「クラウドストレージが持つ特有のリスク」にてもお知らせ致しましたが、遠隔地バックアップには以下の2種類の方法が考えられます。 物理的に距離が離れたところにあるデータ管理施設 クラウドストレージ
これまでデータおよびOSのバックアップのお話をしてまいりました。ここで改めて、弊社でお預かりできる範囲につきまして申し上げたいと思います。 弊社でお預かりできる範囲 まず、HDDやSSDその他の記録媒体に保存しておけるご利用環境の種類についてお話し致します。 Windows Android macOS iOS Linux これらに関しては間違いなくお預かりできます。しかしOSによってバックアップの取り方も扱いも違います。その辺りについて今回は解説してまいります。説明の都合上、macOSについてまずご説明致します。 macOSのバックアップについて
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