老子狂言コンプリート
◎二重性をも忘れて再び人間を生きる道若い頃は、ダンテス・ダイジの老子狂言を読んでも意味がわからないから8割方はスルーしていたのだが、一通りのコメントをつけることができた。この中で、現代人に最も役に立ちそうなのは、≪意味だけが生きるのだろうか?≫。これは、【なぜ生命は何の意味もないというのに生きているのか。】という生そのものへの根本的な疑問からスタートする。この疑問への回答は、もはや天国も地獄も通用しないところにある。そして、有想定、無想定、有相三昧、無相三昧と進み、水平の悟りなので最後は人間への帰還となる。『ダンテス・ダイジの老子狂言の歩き方』でも述べたが、老子狂言は、悟りを持ちながら生きる人間の生きる実感の数々であって、未悟の人向けにそれを率直に親切に説き示してくれているもの。そういう類のものは、なかな...老子狂言コンプリート
2025/02/28 03:57