妙にうるさいカエルの声
蒸し暑い夏の夜。 Tさんは寝苦しさに耐えかね、天井を見つめていた。 窓の外からは、夜なのに鳴き止まないカエルの声が響いている。 普通なら心地よい田舎の音だが、その夜は何かが違った。 妙にうるさい。 枕を耳に押し当てても鳴き声はどこまでも響いてくる。 まるで家の中まで入り込んでくるようだった。 「ちょっと外の空気でも吸うか…」 そう思いTさんは玄関のドアを開けた。
2025/03/29 21:47
2025年3月 (1件〜100件)
「ブログリーダー」を活用して、kaibanaさんをフォローしませんか?