古いホームと灯籠
Kさんの祖父が若かった頃の話。 彼の故郷では、毎年秋の終わりに「送りの灯」という行事があった。 場所は町外れにある、今は使われていない小さな駅。 古いホームに灯籠を並べ、最後の列車を見送るように火を灯す。 そして夜が更ける前に、それらの灯籠をひとつずつ消していき、駅は再び暗闇に戻るのが習わしだった。 規模は小さいが、町の者にとっては大切な行事であり、準備や片付けも皆で協力して行っていたという。
2025/02/27 15:23
2025年2月 (1件〜100件)
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