廃神社の本殿から覗くモノ
Tさんが幼馴染のYさんと二人で、地元の山奥にある廃神社を訪れた時の話。 その神社は何十年も使われておらず、地元でも「あまり近づくべきではない」と言われている場所だった。 二人はその場所が心霊スポットとして有名だと聞き、興味本位で昼間に訪れたが、薄暗い木々に囲まれた神社は昼でも異様に静まり返っており、不気味な雰囲気だった。 鳥居をくぐり本殿の前に立つと、Yさんが「おかしい」と言い始めた。 最初は「空気が重い」と言っていたが、次第に「耳元で何か囁いている声が聞こえる」と震えだした。
2025/01/27 19:29