レックス・スタウト『編集者を殺せ』(ハヤカワ・ミステリ)
仕事の多忙と体調不良で本が全く読めなかった期間が長かったので、あまり重すぎない古典ミステリを読みました。ものはネロ・ウルフシリーズの長編作品。 ウルフとはライバル関係のクレイマー警部がある事件の被害者宅にあった名前を羅列したメモについて意見を訊きたいと、珍しくウルフの事務所にやってきます。その六週間後、出版社に勤める娘をひき逃げで殺された男性が依頼にやってきて、娘が書いた手紙を見たウルフはクレイマーの持っていたメモに載っていた名前の男に殺された娘が雇われていたことを指摘します。アーチーがその男を追って行動していると、先回りされたかのように第三の殺人を目の当たりにしてしまう。 幻の小説の原稿を巡…
2024/03/31 07:35