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般若-148
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 米国大統領のハロッズから提案を受けた内藤は、新しい「世界の枠組み」を日本亡命政権が中心となって作ると言う意味を理解しようと苦しんでいた。 一連
2024/05/09 09:31
般若-147
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 内藤は迷っていた。内藤個人としてはアメリカ合衆国連邦政府大統領、ウイリアム・ハロッズの提案を是非にも受け入れたかった。 内藤とて、日本国と言う
2024/04/30 15:39
般若₋146
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 江戸期の空間にいた「モロ」が、すでに海野のいない航空母艦『信濃』へと、時空を飛ばされて来た。「モロ」には今自分のいるこの船が、どのような役割りを
2024/04/30 11:27
般若₋145
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 魚類からの進化系である異次元人の「モロ」は江戸中期の松野原村へと時空を超えてやって来た。そこで海野や伊藤平左衛門、漢方医の鴻池雪斎らと知り合い
2024/04/28 15:03
般若-144
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 古代インドの世界には、様々な思想家や行者がひしめいていた。街には苦行を見世物にする者達も多く存在した。様々な修行者と言う人たちの考え方は然し、そ
2024/04/27 00:03
般若₋143
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 戦艦『大和』のいる第一艦隊の周囲の霧が晴れた。『大和』のブリッジからは、ハルゼイ艦隊の航空母艦二隻が炎上しているのが見えている
2024/04/26 02:42
般若‐142
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 神山が倒れた。 さすがのシヴァ神もこれには驚いた。 「さあて、困ったのお!神山には、儂よりも確かな知識がある。これから会う人物が、釈迦かど
2024/04/24 16:36
般若₋141
にほんブログ村 にほんブログ村 手力男に付いて古代インドに向かうのは海野である。神山との久しぶりの体面に、海野は心を躍らせた。古代インドで釈迦との邂逅を果たし「般若」を何とか大人しくさせる事が出
2024/04/24 00:37
般若-139
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 「業の深い人ってどんな人を言うのですか?」と、出し抜けに尋ねたのは麻衣だった。 「うむ。そうじゃのう、先刻言うた優しさとは反対に、弱さや欲深さと言
2024/04/23 20:55
般若₋140
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 海野は前に神山から授かった資料を捲っていた。結局「般若」という概念が行き着く先は、どうなったのかを、神山が教えてくれた通りに思い出そうとしてい
2024/04/23 15:20
般若-138
にほんブログ村 にほんブログ村 空母『信濃』艦上では海野が、九州は佐伯の漁師、西さんとその次男でこの『信濃』の、通信隊中隊長を務める明太らが、突然「何者かに呼ばれた感覚」と共に起きる、時空間の不
2024/04/20 22:17
般若-135
にほんブログ村 にほんブログ村 ハロッズがしきりと見解を聞きたがっている神山は異次元空間をシヴァ神や一行の皆とともに漂っていた。シヴァ神さえ気を失ったままの状態だ。「般若」が彼らを弾き
2024/04/20 02:09
般若-136
にほんブログ村 にほんブログ村 因果律の無い空間。 それは、空間自体が化け物だ。突拍子も無い何かが、起こっては消え、消えたかと思えばまた別の、予測も付かない何かが唐突に起きる。入り乱れながら消
2024/04/19 23:42
般若-137
にほんブログ村 にほんブログ村 重なり合う布の様になった、時空間のその端から、「般若」はこれを、両の手に握り締めて捻じり上げている。 清らかな心で行われるべき苦行者たちの、聖なる行いを「食
2024/04/19 23:33
般若-134
にほんブログ村 この時空に住む者達は、「般若」の作用が再び身近に及ぼされている事など、露知らない。この異変が、やがて収まる事をのみ祈って待つしか無かった。無論、自分たちの人格も、自我そのものも根こ
2024/04/04 10:54
般若‐133
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 ホッジ中佐は絶望した。 「貴殿ノイタズラ二、ワレ関セズ」と言う、アメリカ太平洋艦隊司令部からの返電を受けたのである。 人間の「性」としての祈
2024/04/02 00:09
般若-131
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 異なる時空が隣接している。 境界の別なく誰もがそれを行き来できるのに、何故かそれそれの時空では隣り合った時空へ足を踏み入れようとする者は無か
2024/03/29 21:40
般若-130
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 海野は翌日から医師の雪斎やこの松野原村を管轄している公儀の目付、伊藤平左衛門らと、異次元の街の人たちがこちらの世界を好奇の目で見ては通り過ぎる様
2024/03/29 19:31
般若-132
にほんブログ村 ホッジ中佐は、今自分たちがいる所がロンドンである事にも驚いていたが、何よりもロンドンだと言うのに電話も無く、街にはタコの様な人たちがいる事にも衝撃を受けた。ホッジの部下たちも、ホ
2024/03/28 21:13
般若‐129
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 艦隊を挙げての捜索活動は深夜にも及んだが、消息不明の米航空機大隊は発見出来ない。 二つの大隊が海上へ落ちたか、不時着水をすれ
2024/03/27 01:48
般若-128
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 神山どころかシヴァ神さえも、気が付かぬ一瞬の出来事であった。 シヴァ神が与えた、少年の姿をしていた「彼」の怒髪は天を突き、憤
2024/03/24 23:26
般若‐127
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 山本は南雲の航空艦隊が一旦空母へ帰投して行くのを双眼鏡で見ていた。 大編隊の轟音が響いている。 空を覆うその大編隊の陰
2024/03/22 19:25
般若‐126
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 これから、般若に使うであろう絵画集。 ブログ小説『般若』!! まだまだ続きます!よろしくお願いします
2024/03/22 18:45
般若‐125
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 数日の間、古代インドの荒野を旅した一行だが、一人の人間にも邂逅せず、釈迦の足跡は頓と知れなかった。どんな人でも集団でも良い、
2024/03/21 17:38
般若‐124
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 宮崎女子医大病院の建物は既に廃墟となっていた。病院にも襲い来た巨大生物たちの死骸が転がっている。正面玄関には、一面にガラス片が
2024/03/20 17:50
般若-111
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 ブダペスト。 この郊外を超えて、遠く離れた山岳地帯には、ハンガリー空軍の地下施設が作られており、地上から続く長い滑走路が、山岳の硬い岩盤に掘り
2024/03/20 12:15
般若‐123
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 山本や南雲に対し、これ見よがしに航空作戦を先行させるハルゼイ提督の動きは、山本の、日本第一艦隊や、南雲の第三艦隊からも良く見えていた。然し、慎重
2024/03/19 19:45
般若-122
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 人類から地上を奪うかに見えた怪獣の様なエビもカニも、あらゆる水棲生物の巨大化した生き物たちも、次第にその数を減らしていた。 これは実体化した「
2024/03/18 02:55
般若‐121
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 「分かっておりました、貴殿の事は。ご立派なお方なのでしょう、これを見て分かり申した」 伊藤平左衛門は袂から海野の身分証を取り出すと、海野にそれを
2024/03/17 16:45
般若-120
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 「夜桜も良いですなあ、たける殿。なんだかこう!夜の景色が明るくなりますのう!」 平左衛門が盃片手に庭から見えている桜の大木に見入っている。散る
2024/03/17 08:06
般若-115
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 新型の偵察機『彩雲』の一個小隊は夜間偵察に掛かった。ボストン市街は炎に包まれていた。 『彩雲』は、高度をぐっと落として、蟹やエビの巨大な死骸が
2024/03/16 19:39
般若-105
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 「はてさて、これは・・。手力男殿も人間の世界をご覧じろ。あれは一体、如何なる事か?」 「さても、これは。人の世界と言うても、人は何処におりますかな
2024/03/16 19:15
般若‐119
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 「彼」は、孤独な少年であった、無理もない。 これまで、「般若」は、たったの一人で,人類のひたすら祈った「一如一元の世界」を実現させる事だけ
2024/03/16 17:09
般若-107
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 世界は今、二つに分かれていた。助かる見込みのある国と無い国である。 しっかりした地下シェルターがあり、身を守れる国々の人達は新兵器の供与などで
2024/03/16 05:35
般若-116
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 南雲機動部隊に偵察機が帰還したのは早朝の事であった。 その報告によればボストンは焼夷弾や三式弾で焼かれ、巨大生物の死骸は確認されただ
2024/03/16 00:33
般若-103
にほんブログ村 にほんブログ村 シヴァ神は、初めて「純粋な悪意」の攻撃を受け、下位の低級な存在が集まっている、言わば、悪魔の住む世界に閉じ込めらたのだ。 「悪意」はシヴァがこれで手も足も出せない
2024/03/15 22:39
般若-106
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 美浜松家初の、家老職となる農家出身の若い夫婦の、姓名が決まった。本人たちも、この話し合いに加わり、その名は、賑やかに決められた。 貧しい農家の
2024/03/15 22:36
般若-113
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 眼下には、砂漠の大地がどこまでも続いている。おそらくはイラクであった地域だ。 然し、今、そのどこにも人間が安住できる場所が無い。 内藤は、
2024/03/15 22:33
般若‐118
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 釈迦のグループを探す方策の一つとして神山は、この時代に多く存在する苦行者らに、敢えて差別的事柄を含んだ質問をしてみれば、その答え方ひとつで、その
2024/03/15 21:43
般若-114
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 航空作戦は無事成功した。日米同盟艦隊のアメリカ東海岸攻撃作戦は、一機の損害も出すことなく、作戦を成功させようとしていた。 南雲機動部隊の艦
2024/03/15 21:03
般若-108
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 アオウミガメの群れはこの頃まだ、大分や宮崎の浜辺にいた。 以前、海洋対策委員会で西さんが海野たちと共に行動していた時に西さんや娘の麻衣、明太や
2024/03/15 17:21
般若-112
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 日本艦隊の上空を、米攻撃機の大編隊が行く。ハルゼイ機動部隊の、ドーントレスとアベンジャーの攻撃機隊だ。各部隊の指揮官機はその機体を大きく左右に振
2024/03/15 17:10
般若‐117
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 内藤と荻野、プラットらが搭乗した二機のアメリカ合衆国空軍政府機のBOEING747は、大西洋上を飛び、日米の旧式海艦隊をカメラに収めた後、東海岸部の、破
2024/03/15 16:35
般若-110
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 神山が初めに目を開いた。 「江戸時代に行っていた。私は海野先生を浜辺で・・・・」 麻衣も青年も同時に目覚めて顔を見合わせた・ 「江戸時代から、
2024/03/06 06:03
般若-109
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 二機のオスプレイは『ガダルカナル』に着艦後、ローターを弱く回したままの状態で、待機モードに入った。この二機のうちの一機は予備機である。急な作戦だ
2024/03/05 14:41
般若-104
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 海野はこの場合、どうしたものかと考えた。幕府の直参旗本千五百石で大学守並という職位を受け、従五位下の官位まで賜ったのだ。喜びもさる事、事態は海野
2024/02/24 12:45
般若-102
にほんブログ村 にほんブログ村 時空はそこに記録されたものの全てを含む。流れ去るのではなく、そこにあり続けるのだ。 時空が流れ去ると感じているのは我々だけなのだ、実は流れているのではなく、我々
2024/02/22 21:12
般若-101
にほんブログ村 にほんブログ村 「さあ、薬の後には蜜糖を召し上がれ。なんだか元気な顔になって良かった」 男が親切そうに蜜糖を勧めてくれるのを、有難く舐めながら、海野はとうとう可笑しさをこらえきれ
2024/02/18 16:41
般若ー100
にほんブログ村 にほんブログ村 川島海将率いる小規模な艦隊は、今補給ポイントに定められた海域へと急行していた。横須賀から海上へ退避している、空母『信濃』を旗艦とする、海自としては最も大きな艦隊に
2024/02/17 18:00
般若-99
にほんブログ村 にほんブログ村 「あの蟹に、この車から、ミサイルを撃ってみましょうか?」とプラットが言った。 内藤はまだ、車の窓から顔だけ出して、蟹を怒鳴り付けていた。 「レーザー兵器も備えられて
2024/02/16 16:17
般若ー98
にほんブログ村 にほんブログ村 人類の愚かさが招いたこの「般若」や「悪意」の実体化は、今やその全体の業(カルマ)となって北半球の大方を襲っている。 反省をしない人類の、この過ぎた自己正当化の故
2024/02/15 19:25
般若ー97
にほんブログ村 にほんブログ村 虚空と言う概念がある。 日本の場合、この概念は、仏典を通じて知られるようになったものだ。然しこれは、古代インドの akasa が漢訳されたものである。 ところで
2024/02/14 22:49
般若-96
にほんブログ村 にほんブログ村 「くそっ!今度はなんだ!蟹かあれは?」と内藤は、日本亡命政府仮庁舎の前に立って叫んだ。 マニラまでこうなったか!なんとしつこいんだ!と内藤が臍を噛んでいるうちにも
2024/02/12 19:09
般若―95
にほんブログ村 にほんブログ村 「仏教徒と称する者どもが言うたわい。panyaだpra-jna、だのと、のう」シヴァが言った。 「ああ!わかった!いつか海野先生が!ほら、あの時ですよ!ね!先生!」と、これを聞
2024/02/09 16:06
般若ー94
にほんブログ村 にほんブログ村 西さんは宮崎女子医大病院にいた。 病室とは名ばかりの、海洋調査委員会の皆が集まったあの日々の、賑やかであった頃の想い出は忘れがたく、しかも楽しい会話が西さんの胸
2024/02/02 17:23
般若の今後に関する補記
にほんブログ村 にほんブログ村 こんにちは! 般若著者です! 今日は、私の般若に関する事を書こうと思います。 実は私は、般若ということについて、初めて書いたもので、般若の概念や。その他につ
2024/01/19 05:55
般若ー93
にほんブログ村 にほんブログ村 逃げる中国ミサイル原潜を追って川島艦隊と、日米対潜哨戒機部隊は、針路を西北に取っていた。 川島艦隊は一隻も失われずに、旗艦『もがみ』を含む、駆逐3、潜水10、そし
2024/01/19 03:00
般若ー92
にほんブログ村 にほんブログ村 現代にあって、古代文明社会に無かったものを考えて見れば、電化製品一般と、自動車や航空機ぐらいなものであろう。古代の文明社会には、これ以外のものは、既に存在していた
2024/01/15 18:19
般若ー91 般若
にほんブログ村 にほんブログ村 「よっ!」と言う声をかけると同時に事務官室のドアを開けた者がいた。その時、事務官の多くは、責任者不在のままの日本亡命政府に、それでも尚、次々と送られる、様々の課題
2024/01/12 05:58
小説 『般若』(90)について。お詫びします
著者自身の手違いで、拙著『小説』第90回目を、削除してしまいました。 著者の手違いで保存原稿もまた、失われました。 然しながら、筋としては、91回目をお読み下さいます事で、 なんとか、
2024/01/12 04:44
般若ー90
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 荻野は電話機を手にしたまま、ばったりと倒れ臥してしまった。今にして振り返れば、内藤がその消息を絶ってから、荻野は。連日連夜の激務と、徹夜に次ぐ徹
2024/01/11 15:08
般若ー87
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 川島は、急な昇格によって海自の海将となり、艦隊の司令官として、対中国潜水艦隊戦闘の指揮を執る事になった。更に、その戦闘終結後には内藤を救出に向か
2024/01/10 20:48
般若ー89
にほんブログ村 にほんブログ村 川島海将はその旗艦『もがみ』の、CIC ・戦闘指揮所で対潜哨戒行動の様子を見ていた。 この新しい海上自衛隊の駆逐艦『もがみ』の乗員たちは定員90のはずが、やはり日本が
2024/01/10 06:13
般若ー88
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 シヴァ神の力に導かれ、マニラ港内に突如現れた、海上自衛隊の最新型潜水艦『おおよど』は、衆目を集め、また、これを驚かせるに十分だった。人々の中に
2024/01/10 03:00
般若小説『般若』著者より、改めて、新年のご挨拶を申し上げます。
この度の震災で大切な生命を落とされた皆さま、怪我をされ、またこの寒さの中を、ご不便な暮らしを耐えておられます皆々様方、ご心中如何ばかりかと、お察し申し上げます。 般若著者より、心から、お悔やみと、
2024/01/09 16:48
般若ー86
にほんブログ村 にほんブログ村 シヴァ神と海野らの一行は、フィリピンの上空にあって今、俄かに出現し、この国を蔽い尽くそうとしている悪の雲、黒い闇の壁が、シヴァ神の放つ強烈な光によって、次第に薄れ
2024/01/09 02:04
般若ー85
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 シヴァ神に縁あって呼び出されたこの一行には、互いに、前世からの繋がりがあった。絆と言って良いものだ。 シヴァ神の「姿見」で、前世を見ているのが
2024/01/08 18:25
般若ー84
にほんブログ村 にほんブログ村 絢の「お菓子を召しませ」という声も耳に入らず、菓子を頂くのも忘れて清建は、絢の姿に見入っていた。心には、絢の他には、何も無かった。 手際も良く、さっと茶筅を膝
2024/01/08 18:09
般若ー83
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 荻野は心を決めた。自分で政府を存続させるのだ、と。 亡命政府首班の、内藤の誘いで政府の仕事に関わるようになってから、荻野は内藤と言う人物に対
2024/01/08 18:06
般若ー82
#般若 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 「こんどは難しい相手じゃ。心して掛からんと死ぬからな!」シヴァ神は皆を叱咤した。皆に気を引き締めないと、危険な相手なのだ。 「悪霊は、人
2024/01/04 00:43
般若ー81
#般若 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 マニラの捜索は行き詰まっていた。 どこにいるのか、内藤を乗せた、潜水艦『おおよど』の行方は、掴めなかった。 内藤は、般若と呼ば
2024/01/03 21:06
般若ー80
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 本編の前に、この度の大地震で被災なさった、全ての皆さまに、心からお見舞いを申し上げます。 皆様のご不自由、お察し致しながら、どう
2024/01/02 06:03
般若ー79
#般若 にほんブログ村 にほんブログ村 明けまして、おめでとうございます! 今年もよろしくお願いいたします!! 皆は、出陣に当たって、挨拶をしていた。めでたくも、神山を救助に向かう、この
2024/01/02 03:56
般若ー78
#般若 にほんブログ村 にほんブログ村 希望の光は差して来つつある。 横須賀が、中国の、南方方面ミサイル軍団の、予期せぬ攻撃によって壊滅させられて尚、日本にはまだ、幾つかの艦隊が残され
2023/12/31 09:29
般若ー77
#般若 にほんブログ村 にほんブログ村 その時、神山は絶望の淵にいた。そこは誰もいない。文字通り、空間の「空」だ。そこは、透明感のある然し、うす黒い空間だ。ひたすらに静かである。絶望と言う哀し
2023/12/30 15:00
般若ー75
#般若 にほんブログ村 にほんブログ村 武芸者風から漢方医に化けたシヴァ神は、「ちと、用事がある」と言って、夕餉の膳もまだ、運ばれないのに、大丈夫なのかな、と訝しむ3人を残し、ふっと、消えた。
2023/12/29 22:05
般若ー76
にほんブログ村 にほんブログ村 #般若 胸の中に、しこりとなって残ってしまった、深く強い、塊の様なその怒りと悲しみ。海野には、それを抱え込んだまま、如何とも仕様が無かった。 まるで、只管相手
2023/12/29 21:56
般若ー74
#般若 にほんブログ村 にほんブログ村 ダンテの神曲の枕。 この門を潜りし者は、あらゆる希望を捨てよ。 人間の業とは、こういうものだな、と海野は思った。業という言葉それ自体は、大した意
2023/12/29 15:32
都会を良くしたい (都会っ子の私の、正直な気持ち)
にほんブログ村 にほんブログ村 私は都会っ子である。 だから私は、都会が大好きだ。 都会が住みにくい所だと言う人が居る。それは何故だろう? 思うに私の子供の頃、大人は、ほんとうの大人なので
2023/12/27 18:44
般若ー73
#般若 #般若 にほんブログ村 神山はどこだろう?ほんとに四次元に飛ばされたのかな?別の次元に飛んで行ってしまったとしたらどうしよう?海野には神山の受難が気になった。 九州宮崎の、臼杵にあ
2023/12/26 08:00
般若ー72
#小説 にほんブログ村 にほんブログ村 どこからか、救いを求めても無駄だと、言う声がしていた。 それは繰り返し言うのであった。 救いなどありはせぬ!求めてみよ。無駄だぞ、下らぬものぞ!
2023/12/26 03:40
般若ー71
#般若 にほんブログ村 にほんブログ村 内藤の乗った潜水艦『おおよど』は今なお行方が分からない。こうしている間にも関東では、時空の変化がいよいよ激しくなった。 しかし一方で、神山の詳細な解
2023/12/25 13:31
般若ー70
#連載もの にほんブログ村 にほんブログ村 今や日本は化け物屋敷であった。神山も、海野も青年助手や麻衣、そしてコロも、皆は『あかぎ』の艦内からモニターで、陸上のありさまを見ていた。 そこは、
2023/12/25 05:52
般若ー69
にほんブログ村 にほんブログ村 神山は横須賀基地にいた。誰一人としていない基地の内部にあるのは混沌であった。 誰一人としていない基地には、然し、人間とは言えない者が蠢いているのだった。気配だけ
2023/12/24 16:01
般若ー68
#連載もの にほんブログ村 にほんブログ村 海野達の三日目の捜索も日没を迎えた。 今度はドローン暗視装置が搭載されており、昼夜を問わず、行方の分からなくなった内藤の『おおよど』を探す事が
2023/12/24 05:51
般若ー67
#般若 にほんブログ村 にほんブログ村 「か!神山先生がっ!潜水艦で日本にっ!!」と、川島が駆け込んできた時に、海野はそれを、落ち着いて、内藤の滞在先のホテルにメッセージで伝えてくれるよう、頼
2023/12/22 13:45
般若ー65
#般若 にほんブログ村 にほんブログ村 フィリピン政府とタイ政府との間で、内藤首班の日本亡命政府受け入れの交渉は終盤に入り、内藤も出席を求められ、数日内にはマニラへ経つ。内藤は今度は潜水艦でフ
2023/12/21 22:53
般若ー66
にほんブログ村 にほんブログ村 #般若 内藤がマニラへ行く日がやって来た。 日本亡命政府移転の最終交渉で、内藤がその首班として、タイ政府からフィリピン政府へと、その庇護国の変更を行うのに
2023/12/21 22:52
般若ー64
にほんブログ村 にほんブログ村 時空を超えて、瞬時に、どこへでも行ける強みを活かして、海野達は、中国軍のICBM発射機を、無力化する任務を帯びて、ミサイル基地へ潜入した。これには、拳銃と毒薬を携帯し
2023/12/20 03:30
般若ー63
#連載もの にほんブログ村 にほんブログ村 日本亡命政府の特別諜報部は、暫くバンコクにあって、赤道に近いバンコクの、南方ならではの暑さを楽しみながら、時空を超えて、一挙に異次元空間から、米国に
2023/12/19 04:37
般若ー62
#般若 にほんブログ村 時空の移動と言う特技を備えた海野や神山、青年助手に西さんや、麻衣、コロ、等の皆は、一斉に時空間を超えて、タイに飛んだ。雲井、楠の2人の医師も一緒だ。念じるだけで、そこに行
2023/12/19 04:14
補記・小説『般若』(主な登場人物の紹介)
#般若 にほんブログ村 にほんブログ村 小説『般若』主な登場人物の紹介 海野猛(うみのたける) 都内の大学で、海洋生物学を研究している。 海洋生物学博士・教授 豪放磊落な禅僧でも
2023/12/18 02:43
般若ー61
にほんブログ村 にほんブログ村 #連載もの 「べらんめ~!すしがどーしたってえんだよう!」 「!?」 「あれっ!か・神山先生?ど・どーかなさいましたかっ!?」 「あれっ!どうかしましたか?」 「
2023/12/18 02:27
般若ー60
#連載もの 海野は電話室へと急いだ。そこは、海野ら海洋対策委員会のメンバーの、談話室にもなっている十畳ほどの部屋で、内密の話も多い委員会のメンバーのために特別に用意されていた。 元は海野の教え
2023/12/16 00:00
般若ー59
#般若 中国軍の総司令官である淋は思考を巡らせていた。 日本はまだ、助かった訳ではない。これからまだ、第二波、第三第、第四波と、軍団を差し向けて、日本を占領するのだ。今、日本を黙らせておかないと
2023/12/14 14:38
般若ー58
にほんブログ村 にほんブログ村 「あ!思いだしたーあっ!」海野がまた叫んだ。この男はよく叫ぶ。 海野の叫び声に、皆は、お茶をこぼしそうになった。 「先生、またですか?今度は一体、何を思い出した
2023/12/13 13:32
般若ー57
にほんブログ村 にほんブログ村 アメリカ合衆国海軍の最新鋭航空母艦『ジェラルド・フォード』は10万トン級の浮かべる島である。この空母『ジェラルド・フォード』を基軸とした、空母4を含む空母打撃群が
2023/12/12 21:29
般若ー56
にほんブログ村 にほんブログ村 「まるで、ゴジラだよ、あれはあ!ほんとに!」 「身の丈は、どれぐらいなのでしょうか?この画像ではわかりませんねえ」神山が言った。 「ヘリが、あれぐらいの大きさで
2023/12/11 22:52
般若ー55
「ミスタ・荻野。戦況から、止むを得ない事はよく分かっておりますが、敵、中国軍の、日本上陸を許してしまいました。島根に上陸した者達の写真が、米国国防省から送られて来ました。原子力発電所が、大変危険な状況
2023/12/10 22:50
般若ー54
にほんブログ村 にほんブログ村 般若の「意志」は、人間の認識作用に無関係だった。それは、この人間の行う如何なる行為にも、反応する事は無い。般若はその「意志」にさせ従えば良いのだ。この時空を一元化
2023/12/10 05:50
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