修羅と生きること
死んで欲しいと思ってしまった うちの親父は物静かな大工だった 物心ついた私の記憶では大変優しく強い父のイメージだ 思い返せば力仕事なのに文句も言わずに週末になると 色々な場所へと連れて行ってくれた 爺ちゃんも元大工で記憶の中ではもう既に引退をしていつも婆ちゃんと爺ちゃんは家にいた気がする 母親はパートというごく自然な共働き夫婦だ 凄く小さな時に長屋のような家の記憶もある 井戸もあったような…裏庭には柿やらの木が色々あった 小学生になった辺りだろうか親父が家を建てる事にした。 それを聞いた私はなんだか凄く嬉しかった その後の記憶は曖昧だが幸せだったと思う ただ爺ちゃんが変わり者、いやそこまででは…
2023/07/23 06:05