食品業界のプロモーション課題 どうアプローチしていくか? ~「分かりやすく」「イメージさせる」~
日々私達の食卓を彩る様々な食品は毎日のように新しい商品が発売されています。スーパーやコンビニには多くの食品がならび、ランチで食べるおにぎり、パン、お茶などの清涼飲料水も新しい商品が出てこない日が無いといっても過言ではありません。わたしたち消費者にとっては「どれを食べたら良いのか?」と悩む一方、メーカー側としても競合といかに差別化して手に取ってもらうかという点が非常に重要な課題です。そのため食品業界の各メーカーは商品自体の開発に加えて、そのプロモーションに力を入れています。 今回のブログではこの食品業界にとって常に重要な課題の1つであるプロモーションについて、特にビジュアルやクリエイティブの観点から押さえておきたいポイントを解説していきたいと思います。 食品業界を取り巻く環境 ライフスタイルの多様化 現代は少子高齢化、単身世帯・共働き世帯の増加といった人々の家庭環境が大きく変化しつつあります。さらに、食品そのものについても健康志向が叫ばれる一方、ハイカロリー・ハイボリュームの商品もSNSで話題になるなど「この食品はこうあるべき」といった固定概念が通用しなくなっています。ライフスタイルの変化にともない、人々が食事するシーンや重要視するポイント、趣味や嗜好が多様化していることを踏まえる必要があります。 消費者との接点の多様化 日々発売される様々な食料品を消費者はいつどこでどうやって知るでしょうか?少し前であれば「スーパーに行ったらTVCM見た商品があったから買った」「新聞のチラシで見て気になった」ということも多かったかもしれません。今はこの商品を知る接点が莫大に増えている点を踏まえる必要があります。TVの視聴時間よりもスマートフォンで動画やSNSを眺めている時間の多い現在、マス広告で知名度が上がれば必ず売れる…とは必ずしも言えない状況です。 「SNSで口コミが話題になった」「TikTokやYouTubeのショート動画でバズっていた」という理由で、次の日には通販サイトで売り切れ、店頭からもなくなってしまう…ということも少なくありません 物価高による消費者の厳しい目
2024/06/28 09:00