新米主夫の養子縁組子育てブログです。養子縁組の過程と、子育ての悩みを記して行こうと思います。よろしくお願いします。
「マスクはつけたままでお願いします」 乳児院からのお願いはこうでした。 まだまだ世間はコロナ禍でマスコミも煽ってるので仕方ありません。 でも、漸く会えた子供と触れ合うのに、顔半分隠したまま触れ合う事に。 家族になるダイナソーちゃんは僕を親と認識してくれるのだろうか? 顔も分からないから実際誰やねんってならないだろうか? 僕達がダイナソーちゃんと会えるのは半日のみ。 マスクも建前でちゃんとしなきゃと理屈は分かるけど、家族になりたいのに何このハードル… 「ブランコしに行こうか?」 訪問保育は僕達里親の希望で自由な事が出来ます。 と言っても半日だから出来る事は限られてますが、フリーな時間を与えられま…
正直告白します。 以前は産後鬱や育児に悩む母親がいるっていう話が理解出来ませんでした。 そんな親が事件を起こすニュースを他人事のように眺めてました。 だって大事な子供です。 ちょっとヤンチャしたって可愛いで軽く流せると思っていました。 でも今は育児に悩むお母さんの気持ちが凄く理解出来ます。 育児は孤独。子供に振り回され、親としての責任に板挟みになってもうヘロヘロ。 専業主夫の僕の現在は今そんな感じですが、これも変に慣れて初めて遊んだ時を忘れてしまったからでしょうか? 「あ、お父さんが主に通われるんでしたよね」 乳児院への訪問保育1日目。 受付に来た僕に保母さんはサラッと返しながらも、席を立って…
さて、漸く会えたダイナソーちゃん。 簡単に彼の経緯を書き記しておきます。 彼は生まれて1年も経たずに保護されました。 原因は実親の育児放棄。 保護された施設は色々な事情で実親と暮らせない赤ちゃんや、幼児が多数暮らす乳児院です。 彼は生まれて暫く経ってから起こったコロナ騒動で今いる乳児院でずっと暮らす事になりました。 ダイナソーちゃんはそこで成長し、もう幼稚園に通えるお年頃になりました。 コロナ騒動によりずっと隔離された施設で生活を送っていたという事です。 「ダイナソーちゃんは、赤ちゃんの時からずっと保育園にいたような感じで家族を知らない子供です」 児童相談所から説明されました。 この時期に生ま…
子供は連れられて来た保育士さんの手をぎゅっと握って僕たちをじっと見つめていました。 僕たち夫婦もじっと見つめるだけで声も出せません。 漸く子供に会えた… おかっぱ頭に気合いの入った刈り上げが青々として、まるで昭和にタイムスリップしたようようでした。 「新しいお父さんとお母さんがむかえに来てくれたよ。」 大きなどんぐりまなこで静かに僕たちをじっと見つめるダイナソーちゃんに保育士さんが声をかけました。 「行っといで」 保育士さんがダイナソーちゃんの背中を押すと僕たちの元に歩み寄って来ました。 近づいてくる…。どうしよう。 焦る僕たちを気に留めずダイナソーちゃんは持って来たプレゼントの包みを手に。 …
まだ寒さの残る朝でした。 新しい家族と初めて出会う面会日がとうとうやって来ました。 思い起こせば養子縁組で新しく家族を作ろうと決断したのは、寒さが始まろうとした冬の始まり。 僕らはそこから3度の冬に身を縮ませながらも、漸くこの日にたどり着けました。身の引き締まる思いです。 持ち物は新しい家族へのプレゼント、ダイナソー恐竜のぬいぐるみです。 「◯◯ちゃんの生い立ちを説明します」 子供の待つ乳児院に行く前に僕達は児童相談所に行き、初めて子供の生い立ちを聞かされました。 それまで聞かされてた事は子供の性格や病気など健康面が主で、具体的な踏み込んだ話は聞かされてませんでした。いくらマッチングするとして…
さて、今年の初めから始めたこのブログ。 ちょっと更新が途切れ途切れになってしまいました。 もともとは子供の主な養育者になる事になった新米専業主夫の僕が、育児の悩みなどをブログにしてアドバイスを聞けたらと思い始めたものです。 小さい子を育ててるママさん達は僕よりずっと若く、僕はおっさんですし気軽にママ友なんて出来ません。勿論僕のようなパパ主夫もいるのでしょうが、そもそもどう探していいのかも分かりません。 そこでブログを立ち上げてコミュニティを増やせればと思いました。 で、いざ立ち上げたものの、子供との生活が、まあ激しく、大変の3乗くらいの状況で、ブログを書く為にスマホを持つことすら出来ない状況で…
愛の手に再度彼が載ってから一週間程経ちました。 支援団体から電話がありました。 僕は彼に何組が手を挙げてるか、支援団体さんが気を遣わすのも悪いので、何となく聞き出そうとしました。 「因みに今回は…」 「5組手が上がりました」 え。 支援団体さんから容赦ない数字を出されて、一気に背筋が凍りました。 「5組も。ですか」 「はい。いい写真を載せたおかげで沢山の問い合わせが来ました」 「よかったですね」 受け答えして取り繕うとしましたが、容赦ない現実にどんどん顔が強張って来ました。 「問い合わせ頂いた家族の中でパパ主夫さんのご家族が一番歳上です」 一番聞きたくない情報でした。 特別養子縁組は子供の為の…
僕達はスクラップブックの記事の写真に目を止めました。 それは養子縁組を探す男の子の記事で、写真の中のちびっ子はスクラップブックで眺めてる僕達を見つめてくれてるようでした。 「この子は?」 「未就学の男の子です」 写真を確かめました。 それは暗い白黒写真でした。 暗くてハッキリしないのですが、小猿のようなクリクリっとした黒目の男の子だと思われます。 「ちょっとわかりづらい写真でしょ。記事は画像の悪い白黒ですが、アルバムにカラーの写真があります」 僕達は急いでアルバムをめくり、直ぐ男の子の写真を見つけました。 小猿のようなクリクリした目はカラー写真でも更に可愛らしく写真の向こうの僕達を見つめてくれ…
「ブログリーダー」を活用して、パパ主夫さんをフォローしませんか?
指定した記事をブログ村の中で非表示にしたり、削除したりできます。非表示の場合は、再度表示に戻せます。
画像が取得されていないときは、ブログ側にOGP(メタタグ)の設置が必要になる場合があります。