日本の中小企業は、 事業承継問題という構造的課題に直面している。 帝国データバンクの調査(2024年)によれば、 全国の中小企業のうち後継者不在率は60%を超えており、 特に地域経済を支える小規模企業においては深刻である。 政府や金融機関も M&Aや事業引継ぎ支援センターの...
49才の時父親が創業した会社を、父親在命中にM&Aで売却。その後、第2創業し。いばらの道を歩みながらも。現在は古希を射程距離にしながらもM&Aで明るい老後を迎えている経営者人生を綴ります。
後継者不在中小企業経営者のための安心・公正な相談コミュニティの構築
日本の中小企業は、 事業承継問題という構造的課題に直面している。 帝国データバンクの調査(2024年)によれば、 全国の中小企業のうち後継者不在率は60%を超えており、 特に地域経済を支える小規模企業においては深刻である。 政府や金融機関も M&Aや事業引継ぎ支援センターの...
信頼構築型M&Aモデルの提言(後編) 前編からの続きです。 また、「日常業務で多忙な経営者にインターンの1週間は負担が大きい」との指摘に対しても、以下のように反論できる 第一に、M&Aは企業の命運を決する重大な意思決定であり、1週間の現場体験すら行わずに意思決定することは、...
近年、日本の中小企業を取り巻くM&Aにおいて、買収者による経営破綻、従業員の大量離職、譲渡企業の財産毀損など、深刻なトラブルが頻発している。背景には、仲介業者主導のスピード重視型M&Aや、買収側による不十分な経営理解、譲渡側の不安や情報の非対称性が存在するのではなかろうか。...
中小企業では、後継者不足が原因で廃業する企業が急増しており、日本経済への影響が懸念されています。 経済産業省・中小企業庁の試算では、2025年までに約245万社の中小企業経営者が70歳に達すると予想されており、その半数が後継者がいない問題により廃業する可能性が高いとされてい...
昨今の起業環境は大きく変化しており新たな潮流が生まれている。その代表例が、無担保・無保証人での融資が可能になったことにより、従来のように自己資金を蓄えることなく、起業家が迅速に事業をスタートできる環境が整いつつある。 まず、従来の起業では自己資金や担保、保証人が求められるこ...
要旨及び目次 1はじめに 2スタートアップ5ケ年計画と地方創生 (1)地方創生を加速させるスタートアップ支援 2スタートアップ5ケ年計画と地方創生 (2)地方創成に求められる金融機関の役割 3サーチファンドとスタートアップの融合 (1)サーチファンドの仕組みと連合体で...
要 要旨及び目次 1はじめに 2スタートアップ5ケ年計画と地方創生 (1)地方創生を加速させるスタートアップ支援 2スタートアップ5ケ年計画と地方創生 (2)地方創成に求められる金融機関の役割 3サーチファンドとスタートアップの融合 (1)サーチファンドの仕組みと連合...
要旨及び目次 1はじめに 2スタートアップ5ケ年計画と地方創生 (1)地方創生を加速させるスタートアップ支援 2スタートアップ5ケ年計画と地方創生 (2)地方創成に求められる金融機関の役割 3サーチファンドとスタートアップの融合 (1)サーチファンドの仕組みと連合体で...
M&Aトラブルを多くのメディアが報道しています。 「地方金融機関が核となるサーチファンドと連動したスタートアップ支援」の論文も残すところ僅かとなりました。 今回は残り3回のインターバルとして、M&Aトラブルを解消するサーチファンドの活用を述べてみます。料理の箸休め的感覚でご...
要旨及び目次 1はじめに 2スタートアップ5ケ年計画と地方創生 (1)地方創生を加速させるスタートアップ支援 2スタートアップ5ケ年計画と地方創生 (2)地方創成に求められる金融機関の役割 3サーチファンドとスタートアップの融合 (1)サーチファンドの仕組みと連合体で...
要旨及び目次 1はじめに 2スタートアップ5ケ年計画と地方創生 (1)地方創生を加速させるスタートアップ支援 2スタートアップ5ケ年計画と地方創生 (2)地方創成に求められる金融機関の役割 3サーチファンドとスタートアップの融合 (1)サーチファンドの仕組みと連合体での...
要旨及び目次 1はじめに 2スタートアップ5ケ年計画と地方創生 (1)地方創生を加速させるスタートアップ支援 2スタートアップ5ケ年計画と地方創生 (2)地方創成に求められる金融機関の役割 3サーチファンドとスタートアップの融合 (1)サーチファンドの仕組みと連合体での...
要旨及び目次 1はじめに 2スタートアップ5ケ年計画と地方創生 (1)地方創生を加速させるスタートアップ支援 2スタートアップ5ケ年計画と地方創生 (2)地方創成に求められる金融機関の役割 3サーチファンドとスタートアップの融合 (1)サーチファンドの仕組みと連合体での...
要旨及び目次 1はじめに 2スタートアップ5ケ年計画と地方創生 (1)地方創生を加速させるスタートアップ支援 2スタートアップ5ケ年計画と地方創生 (2)地方創生に求められる地方金融機関の役割 地方創生において、地方金融機関は地域経済の中心的な存在であり、その役割は非常に...
地方金融機関が核となるサーチファンドと連動したスタートアップ支援 要旨及び目次↓ 2スタートアップ5ケ年計画と地方創生 (1)地方創生を加速させるスタートアップ支援 2022年11月、日本政府は「スタートアップ育成5か年計画」を公表した。スタートアップの創出と成長を支援する...
1 はじめに 地方の経済衰退や中小企業の後継者不足が進む中で地域の産業再生や地方創成が急務である。地方金融機関を核としたサーチファウンドと連動したスタートアップ支援は、地域経済の活性化に大きな可能性を秘めている。 地方金融機関は、地域内で様々な取り巻きを持っているため、地域...
新しい事業承継の自論を論文として書いてみました。新年から掲載します。 地方金融機関が核となるサーチファンドと連動したスタートアップ支援(要旨・目次) 要旨 地方金融機関は地域経済における中心的な役割を果たしており、その信頼性や地元との深い繋がりを活かしてスタートアップ支援に...
中小企業では、後継者不足が原因で廃業する企業が急増しており、 日本経済への影響が懸念されています。 経済産業省・中小企業庁の試算では、 2025年までに 約245万社の中小企業経営者が70歳に達すると予想されており、 その半数が 後継者がいない問題により廃業する可能性が高い...
日本国内におけるサーチファンドの普及はまだ初期段階ですが、地方金融機関が注目しはじめ設立機運が高まっています。 サーチファンドは、1984年に米国のスタンフォード大学ビジネススクールで誕生しました。ビジネススクールでMBA取得後、起業する選択肢以外に、企業を買って経営すると...
資産超過とは、貸借対照表の「資産の部」の合計額が「負債の部」の合計額を上回っている状態を指します。健全な会社は資産超過の状態にあり、資産と負債の差額である純資産の額もプラスの金額となり黒字会社と呼ばれています。 一方、負債の総額が資産の総額を上回っている状態は「債務超過...
私も長年M&A業界に従事していることもあり 業界に関連する様々なメールを受信します。 最近懐かしいテーマのセミナー案内が届きました。 M&Aに大事な50万円知っていますか ? 私はすぐに講演者とその内容がわかりました。 22年前私のM&A売却を成功に導いてくれた 日本M&A...
その2からの続きです。 後継者が経営支配権を持つ別会社の設立は、後継者教育の為だけではありません。後継者が先代経営者から暫定的に事業を承継したとしても、経営支配権や事業用資産の承継が円滑に進むとは限らないのです。 引き継いだ企業が窮地に追い込まれてからの、会社分割や再編とい...
その1からの続きです。 広い意味で事業承継をとらえれば、第2創業も再生の一手段と私は考えています。その第2創業を、先代経営者が経営支配権を持つ同族中小企業の延長下で行うか、別会社で行うかという選択を考えてもらいたいのです。私は別会社での第2創業を後継者に提案しています。先代...
中小企業においてもM&Aが活発になってきましたが、M&A売却が可能なケースは、ほんのひと握りです。それは、自社が限りなく債務超過になってから、M&A売却を決断するからです。M&A売却を決断したものの、M&A売却は可能性がなく、民事再生や、自己破産の決断を要する事業再生であっ...
標題の文章をCHat GPTで検索してみました。 読者のみなさんも次のワードをCHat GPTに入力してみてください。 「中小企業のM&A講演のパイオニア鈴木均はどんな人」 私の自己紹介をCHat GPTが代行してくれます。 結果は次の通りでした。 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ...
前編からの続きです。 21年前私がM&Aを実践した時、私は現在の姿を鮮明に脳に焼き付けました。売却後、3人の子供たちがいるので、別会社を設立し新たな事業を成功させ、子供たちが社会人となったならば、夫婦二人でマンションを購入し、お互い好きな道を確立しながら、会社組織に振り回さ...
現在の私は、M&A売却益で設立した資本金1000万円のスモール企業のオーナーです。 以前は数名のスタッフがいたのですが、組織自体を断捨離し、社長が私、専務が妻という、たった二人だけのわがままな経営体といってもいいかもしれません。わがままというのは、現在は利益を追及する経営で...
当ブログ「人生100年時代のM&A物語」は、私の会社売却経験を基に投稿しているものです。2022年12月12日の初回投稿から、昨年10月の投稿で114回を迎えました。8ケ月程休止していましたが、休止中も多くの読者の皆様にアクセスいただき本日現在6694人の皆様にご笑読頂いて...
当ブログ「人生100年時代のM&A物語」は、私の会社売却経験を基に投稿しているものです。 2022年12月12日の初回投稿から、前回の投稿「経営権で支配する創業者の権力その3」で114回を迎えました。 当ブログは「後継者の私が父の創業した会社を売った理由」「私の事業承継いば...
その2からの続きです。 古い話で恐縮ですが・・・ 私の手元に「進退伺い書」があります。日付は平成2年5月14日となっています。私が先代社長に対し差し出した書面で、小さな文字でA4サイズ8頁に渡り自筆でしたためた私の進退伺いです。自分の経営の考え方や実績、そして父や会社の問題...
その1からの続きです。 創業者の権力に関しては、自動車保険の保険金不正請求問題で巷を賑わしている中古車販売のビックモーターがあります。現在(本ブログ投稿日)、会社売却の報道が見受けられます。身売りを成立させるには、創業家保有株の取り扱いが最重要課題のようです。 ビックモータ...
一部の同族中小企業の創業者と後継者の間には、外部から理解されにくい大きな力関係があります。そこでは組織というものが機能せず、絶対的な力を保持している創業者の鶴の一声で物事が進んでいきます。 そんな馬鹿な…と言われるかもしれませんが、同族中小企業を顧客とする一部の税理士の皆さ...
残念ながら、自分がいつ死んでしまうのかは予測できません。人生100年時代といいながらも、万が一の不慮の事故に巻き込まれ、旅立ちが明日やってくるかも知れませんし、20年後かも知れません。 旅立ちという言葉から真っ先に思い浮かべるのは、高齢にンられた経営者ご夫婦のお墓かもしれま...
同族中小企業の売却は社長の専管事項です。誤解しないでいただきたいのですが、M&Aを議決するための議決権について述べようとするものではありません。 M&A売却は株主総会で、株主の三分の二の同意(特別決議)が必要です。ここでは法務を問題にするのではなく、株主総会で売却を決議する...
プロフィールにも明記してありますが、 私は父親から承継した中小企業をM&Aで売却後、売却益で第2創業し現在に至っています。 現在宮城県仙台市に移住していますが、2002年2月まで、人口約9万人の城下町山形県米沢市で、親子2代に渡り同族の中小企業を経営していました。父親が創業...
同族中小企業の売却は社長の専管事項です。誤解しないでいただきたいのですが、M&Aを議決するための議決権について述べようとするものではありません。 M&A売却は株主総会で、株主の三分の二の同意(特別決議)が必要です。ここでは法務を問題にするのではなく、株主総会で売却を決議する...
保険金不正請求で巷を賑わしているビックモーター。会社を駄目にした元凶は創業者の息子である副社長の経営力不足というマスコミの報道もあります。創業者であり父である創業社長が息子を過大評価し経営者としての素質を見誤り、会社経営を放任してしまったことも原因のひとつのようです。 「若...
前編からの続きです。 私はスムーズに第2創業の事業を選定しましたが、一般的に家業に従事している間は、自分の天職について無関心の為、家業以外に業態転換を必要とした時、自己の天職探しに戸惑う後継者が多いのも事実です。 現経営者、後継者、それぞれの妻からの反対や、親族からの反対も...
同族中小企業におけるM&A売却の決断者は誰でしょうか。 現経営者が決断者であるのか、はたまた後継者が決断者であるのか、という問いかけですが、決断者が誰であろうと、株主総会で3分の2の議決権を確保できなければ、M&Aの議決はできません。 同族中小企業でのM&A売却決断は、現オ...
前編からの続きです。 この半年後に、父が認知症になってしまったのです。親がボケてしまったならば、誰が、親の財産を管理し、生活療養等の世話や物事の決定を行うのか、みなさんは考えたことがあるでしょうか。先代経営者名義の多大な事業用財産がある場合は、面倒なことになります。 M&A...
事業承継しようとしている同族中小企業では、自社株式が分散しているケースが多いのではないでしょうか。分散した株式でも先代経営者のツルの一声で自社株式のとりまとめができると考えているようですが、困難を極めることが多いのも事実です。それでも名義株の株主がわかっていれば良いのですが...
前編からの続きです。 エンプロイアビリティという言葉があります。エンプロイアビリティとは雇用され続ける個人の能力のことです。エンプロイアビリティには二つの能力の意味があります。勤務している会社内で絶えず仕事を任せられる「雇用継続能力」と、他社に採用される「雇用され得る能力」...
中小企業のM&A売却は「秘密保持」が大条件となり、社員にも秘密裏で進んでいますので、売却の事実はある日突然、売却が成立してから社員に公表されることになります。社員にとっては晴天の霹靂でしょう。しかし、中小企業のM&A売却では社員の雇用が守られます。 心の余裕や踏ん切りがつか...
私がM&Aで売却した会社は、売却の二年前に法人税の優良申告法人として地元の税務署から「表敬状」を頂戴しました。三度目の表彰です。売却前の法人税の申告では、三千五百万円の経常利益に対して、一千五百万円の法人税の申告でした。 中小企業においては、節税の一手法として経営者の役員報...
結婚はご縁です。学歴も家系も良く、美男美女であっても、縁がなければ結婚には至りません。 なんであんな美女が、どこから見ても、ピンとこない冴えない輩と結婚したのだろうか?というケースに遭遇したことはありませんか。 私の結婚は40数年前、家内は日本航空国際線の客質乗務員でした。...
私が経営していた会社は売却を決断した時点で、資産から負債を差し引いても一億円の現金が残る状況でした。通常であれば、この資金を基にさらなる投資か、新事業を始めるのではないでしょうか。 負債無し、無借金の経営状況! 外観から眺めれば優良企業です。優良企業で一億円の銀行預金という...
M&A売却では抵抗勢力の存在に注意が必要です。同族による反対や批判、中傷です。批判や中傷をする側には、受けている者の心の痛みはわかりません。批判や中傷をしているという意識さえないのかもしれません。私自身も同族からのバッシングがありました。 売却決断前、優良企業ながらも一歩ま...
同族中小企業には同族経営であるが故の構造的問題が潜んでいます。 構造的問題に背を向けて事業承継に取り組んでも、望ましい成果を期待することはできません。望ましい成果とは、円滑に事業承継が進み、後継者が仮免社長から、実質社長として脱皮することです。 仮免社長とは、ここでは経営権...
「M&Aを決断したものの、自分の会社はいったいいくらで売れるのだろう???」 中小企業のM&Aは売り手と買い手の合意で売買価格が決定しますが、そのタタキ台が必要となります。このタタキ台になるのが「企業評価書」であり、第三者が客観的に算定したものが基本となります。 中小企業の...
同族中小企業の売却は社長が一人で担当しなければなりません。 仲介会社との基本合意契約書の中には「秘密保持」という内容が明記されます。秘密保持とは誰にも売却を口外してはいけませんよ・・・ということです。売却が成約となるまで続きます。 売却を決め行動がはじまったならば、社内外の...
後継者が存在せず、自社の出口がわからずに毎日を送っている中小企業経営者が多数存在します。 同族企業の事業承継をとらえた場合、先代社長から後継者にバトンタッチする時期の商品や、ビジネスモデルが十年経過しているならば、事業承継した商品やビジネスモデルだけでの事業継続は不可能・・...
終身雇用制度が既に崩壊し企業は社員の終身雇用を保証しない時代になりました。企業が終身雇用を保証せず、リストラも横行するということであれば、社員も企業に対し忠誠心をもたなくなっているということです。 終身雇用制度時代の中小企業では、会社の体質や経営陣に問題があったとしても、反...
私の手元に「企業評価書」があります。売却時に仲介会社が作成した私の会社の値段です。この企業評価通りの価格で売却ができました。 「企業評価」は会社の値段、つまり譲渡価格の目安を決めるもので、中小企業の場合は、相場のないものに値段をつける行為です。M&Aの仲介会社は、譲渡希望を...
株式会社メルサは、日本において中小企業M&A(企業の合併・買収)の分野でパイオニア的存在とされる企業です。メルサの創業者である鈴木均氏は、中小企業の経営改善や再生に携わってきた経験を生かし、1998年にメルサを設立しました。 メルサは、中小企業のM&Aにおいて、企業価値の評...
自社の行方を決めるのは「社長」の選管事項です。私が第3者に会社を譲る決断をしたのは、後継者となった私一人の決断です。周りには様々なアドバイザーが存在しましたが、終極M&A売却は、社長である私の選管事項とふまえていました。 将来の会社の行方を考える時、多くの経営者は手っ取り早...
変革のスピードがますます速まるこれからのビジネス社会においては、現実社会とのギャップに気付かずに、やるべきことをやらないで事業継承を続ける経営者は、突然最悪の事態を迎えたときになってはじめて現実を目の当たりにし、自社の〝老化〟に気付くことになるのかもしれません。 同族中小企...
会社は経営者の「器」以上に大きくはなりません。私の経営していた会社における私の器は三億円でした。私が経営していた会社を売却しようとした直前期の年商が三億円だったからです。 会社を成長させる過程には、一億円、三億円、五億円、十億円という年商ごとに壁があり、それぞれの年商の壁を...
3月末で修了したNHK 朝ドラ「舞い上がれ」。主人公の父が社長を務める会社で父が急逝し、その妻が社長になるシーンがありました。自分たちが生き延びる手段としてM&Aで会社売却をしようとした内容が記憶に残っています。 私は妻と共にM&A売却に挑み、夫婦協働で現在の株式会社メルサ...
下記は令和2年6月河北新報朝刊「持論・時論」で掲載されたものです。タイトルは「M&Aで第2創業」というタイトルで、M&Aで第2創業しコロナのピンチをチャンスに変えるという考えかたでした。当時の私の考え方が正しかったのか否か、原稿内容をそのまま投稿してみます。 新型コロナウイ...
中小企業の事業承継は「親族」「社員」「M&A」の3つです。5年先、10年先あなたは誰に会社を託すのでしょうか。 1親族への承継 身内の子供に承継させるのが一般的ですが、後継者不在の中小企業が増えています。後継不在とは身内に子供がいないというだけではなく、子息はいるが、既に社...
その1でも述べましたが後継者不在から事業継続できない中小企業が増えています。少子高齢化という構造問題が日本経済に重くのしかかっているのです。さらに、少子高齢化以外にも後継者の価値観の変化で実子が親の会社を継ぎたがらなくなってきていることも事実です。 価値観の変化とは、同族中...
後継者が存在せず、自社の出口がわからずに毎日を送っている中小企業経営者が多数存在します。 同族企業の事業承継をとらえた場合、先代社長から後継者にバトンタッチする時期の商品や、ビジネスモデルが十年経過しているならば、事業承継した商品やビジネスモデルだけでの事業継続は不可能・・...
ワールドベースボールクラシック(WBC)は日本チームが世界一になり、大谷選手、ダルビッシュ選手が脚光を浴びた一方で、松坂大輔さんが準決勝で始球式を行っていましたので、彼の仲介人とM&Aの仲介人に焦点を充ててみたいと思います。 2007年、米大リーグレッドソックスへの入団が決...
前編からの続きです。 売却の本契約が終了すれば、譲渡側企業社員へのM&A発表が控えています。M&Aは秘密保持で始まり、秘密保持で終了するため、会社売却による経営者交替は突然社員に発表されることになるのです。 社員への発表は、契約締結から十日後の朝礼時と決まりました。社員発表...
二〇〇二年年二月二十六日、私のM&Aは正式な本契約である「株式譲渡契約」を締結するに至りました。本契約の締結は京都に本社がある譲り受け側企業において予定されていましたので、私は前日から京都に宿泊することにしました。宿泊先は譲り受け側企業の配慮で、一流ホテルに私たち二人分の予...
自社を売却しようとする際、自社の顧問税理士を蚊帳の外においてはいけません。 そうかといって、 売却を税理士任せにしてもいけません。 私は自社の顧問弁護士に一切相談せず売却を決断しました。さらに、仲介会社を自力で見つけ、M&Aを進めましたが、私のケースは例外的な流れの売却だっ...
前編からの続きです。 私の経営していた会社は、買収監査の一年前、所轄の税務署から税務調査を受け、「優良申告法人」として表彰されたという経緯があります。そのときに、資料準備の統括をしたのが妻であり、二人で税務調査のインタビューに応じた経験がありました。 税務調査時に要求があっ...
M&Aの中で、買収側が売却側企業に対し財務や事業状況を等の調査を行うデュデリジェンスという過程があります。「買収監査」です。 デュデリジェンス前の基本合意契約までは、私の提供している経営資料が正しいものとして交渉が進められ、譲渡額の合意まで行います。買収側の企業にとっては、...
私が売却した会社の経営権と代表権を説明しましょう。 売却時の役員は、創業者である父が代表取締役会長、後継者の私が代表取締役社長、取締役に母と妻という、典型的な同族中小企業の役員構成でした。 私が売却した同族企業の役員構成を知り、みなさんはどのように思うでしょうか。 社長は私...
前編からの続きです。 私の会社は、偶然にも同業者へ譲渡することができました。同業者であれば、私の会社は経営者と組織が変わるだけです。これならば、従来どおり同業界間の営業競争を続けるだけで、他の業界からの影響は回避されます。 私の行動は、M&Aには似つかわしくなかったかもしれ...
M&Aの大きな山場のひとつが「基本合意契約」の締結です。トップミーティングの後、譲渡側企業が私のプレゼンテーションに共鳴し、互いに理解を示せば、あとはさらに具体的な話を詰めていくことになります。 しかし、どちらか一方が懸念を示せば、以後の進展は閉ざされます。譲渡側にお見合い...
前編からの続きです。 M&A仲介アドバイザーは、私の代理人として買収側企業に事前説明を行いますが、M&A実務のプロである仲介アドバイザーは決算書の数字と概要の把握はできても、売却側の経営の詳細については経営者以上には知りえません。 さまざまな経営上の事例や実績を加えながら、...
売却しようとする企業のことを冷静に分析すれば、売却するからにはなんらかの問題を抱えているはずです。中小企業がM&Aを行う理由の大半は、後継者不在ということに起因するといわれています。 後継者不在という理由での企業売却は、その言葉の響きからは、会社の業績や体質にはまったく問題...
M&A譲渡先の候補者探しについて述べてみたいと思います。 当然のことながら、結婚は相手がなければ成立しません。売り手と買い手によるトップミーティングは、企業間の〝お見合い〟を連想すると理解しやすいでしょう。恋愛結婚は独自に恋愛の相手を見つけ、相思相愛の関係が続けば結婚に至る...
前編からの続きです。 前編で3つの戦略を説明しましたので、残るは多角化戦略です。 多角化の選択には2つの道があります。既存事業の一部門として多角化を進めるか、別会社で多角化(第2創業)を行うかという選択です。さらに、別会社の設立は、既存会社が出資する別会社か、後継者が個人で...
自社の進むべき道を決める一つの手法として、ここでは、アンゾフの企業戦略に知的資産報告書と事業承継の問題を重ね合わせ、自社の出口を判断する一つの方法を述べてみます。 アンゾフの企業戦略は、イゴール・H・アンゾフという経営学者により、1965年に出版された企業戦略論の中で示され...
前編からの続きです。 資金力と経営体力の弱い中小企業において、不祥事が勃発してからの対応ではすでに手遅れです。業種や企業規模に関わらず、社員からの内部告発など受けぬよう、法令尊守の徹底が企業内にどれだけ浸透しているかが企業の存続と発展の鍵かもしれません。 しかし、法令順守を...
消費生活用製品安全法という法律があります。 事業者は「製品欠陥の有無に関わらず、重大事故の発生を知った日から起算して十日以内に監督官庁に報告しなければならないというものです。 意図的に隠した場合は制裁が待ち受けています。意図的に経営者が隠そうとしても、いつかは内部告発で大問...
昨今のM&Aは、中小企業の事業承継の手法のひとつとして認識され、自社を売却するのにも抵抗感が薄れてきたようです。 しかし、売却を決断しようとする経営者の深層心理は、風評被害を懸念するのではないでしょうか。 売却当時の私の心の中は「社員はどのように私を見るだろうか」「「地域内...
3年前、タレントの志村けんさんが新型コロナウイルスに感染し、あっという間にお亡くなりになりました。私の知る限りでは、志村さんは独身で,ご両親は他界され、奥さまやお子さんはいらっしゃらないようですので、家族を路頭に迷わすことはないようです。 予測のできない突然の不運や「まさか...
私が会社を売却して20年が経過しています。20年も前に売却した過去の経験をなぜ今頃になって投稿しているのか多くの方々が不思議に思っているかもしれません。20年も前の私の売却経験に対し、若い経営者は興味を持たないかもしれませんね。 当時、中小企業M&Aに理解を示す人は一部でし...
株式譲渡で会社を売却すると、「一株当たりの金額 × 持ち株数」で譲渡金が支払われます。 私がM&Aで会社を売却する前のことですが、 社長であった後継者の私が、私の父である会長(創業者)に退職金を支払い、勇退してもらうには、とてつもない金額の退職金が必要であることが分かりまし...
その2からの続きです。 売却手続きが進むにつれ、株券ばかりでなく、土地・建物の不動産の問題等、M&Aの最終的な契約が近付いてくればくるほど、さまざまなトラブルが発生しましたので、軍師的存在のアドバイザーの能力のすばらしさとありがたさを実感しました。これは実践した者でなければ...
その1からの続きです。 私の会社は創業時から株主への株券の発行がおろそかになり、そのまま何十年も推移していました。私の会社の場合、創業当時は株式会社を設立するには七名の株主が揃わないと会社登記ができず、一株でも二株でも他の株主を確保する必要があったため、株式会社設立の最低条...
M&Aを成功させるには財務、税務、法務の専門家が必要です。中小企業の経営者や業務担当者では、M&A実務に携わる機会はほとんどありませんので、まず無理といっていいでしょう。また、M&Aアドバイザーと称する個人の専門家でも、対象企業の発掘から成約まで一貫してアドバイスのできる能...
私がM&A売却を実践し20年経過しましたが、その手順については過去も現在も違いがありませんのでここでは実践経過として述べて見たいと思います。 中小企業のM&Aは一生に一度経験するか、しないか、という類の経営戦略です。つまり、机上論で知識を習得しているが、実践でアドバイスでき...
放漫経営で赤字会社。 経営上では問題のある会社ですよね。しかし、赤字の中身を精査してみたら、社長の役員報酬が極端に高く、赤字になっていたらどうでしょう。 例えば、中小企業でここ数年、年間1、000万円の赤字会社。数字だけで判断すれば、魅力のない会社かもしれません。 でも極端...
一方、私の結婚のように、身体的条件が悪く、当時の薄給では食べるのがやっとのあり様でも、結婚まで辿りつけるケースがあります。私が結婚できた理由は何だったのでしょうか。今でも明らかにされていません。 中小企業のM&Aにおいても同様のことが言えます。 自社の強みを精査してみること...
二つの旅館があります。コロナウィルスの影響を受けながら、M&Aで生き延びた旅館と、倒産した旅館です。いずれの旅館も法人化されている企業です。 淘汰されてしまった旅館は、福岡博多の奥座敷として知られる原鶴温泉成生閣(かいせいかく)です。他地区との競合が激化し原鶴温泉自体の集客...
その2から続きます。 成年後見制度というものがあります。 認知症などの理由で判断能力の不十分な方々の財産や、日常生活を保護する制度です。判断能力を欠く状況にある人を守るために、裁判所が「後見人」を選任します。 誰が後見人に選任されるか・・・・ 先代経営者が認知症になった場合...
その1からの続きです。 M&A売却成立の半年後、元気だった父が突然、認知症になってしまいました。記憶が正常なうちに株主の調査を行いましたので、株主の調査も難航はしましたが判明することができました。 父の認知症に加え、経営支配権をもつ父と母が同時に他界するなどとは考えもしない...
同族中小企業では、自社株式が分散しているケースが多いのではないでしょうか。分散した株式でも先代経営者の鶴の一声で自社株式のとりまとめができると考えているようですが、困難を極めることが多いのも事実です。 それでも株主がわかっていれば良いのですが、経歴の長い会社では株式が拡散し...
売却が成立した後のお金はどこで受取るのでしょうか。数百万、数千万円、あるいは数億円で売却したお金はどこに行ってしまうのでしょうか。 株式会社を売却した場合、譲渡金は売却した株主の銀行口座へ振り込まれるのが一般的です。株式会社ですから当たり前・・と一蹴されてしまいそうですが、...
後継者として経営を行っていた時、自分への戒めとして戒名を付けたことがあります。 「世襲無挑戦成上居士」と「活過差夢旅新業居士」の二つです。 前者は「せしゅう・むちょうせん・なりあがり・こじ」と読み、後者は「かつかさ・むりょ・しんぎょう・こじ」と読みます。この二つの戒名は、確...
その1から続きます。 会社に体力をつけるには、多額の経常利益を計上できる経営姿勢に変換しなければなりません。内部留保資金がなければ、いつまでたっても、銀行融資に頼る経営から脱皮できません。 このような考えをもつ一方、後継者である私の役員報酬が低くおさえられている現実。私の役...
過去を振り返ると、事業承継における様々ないばらの道を通ってきましたが、嬉しいこともありました。地元税務署からの表彰です。 私がM&Aで売却した会社は、M&A売却の二年前に法人税の優良申告法人として地元の税務署から「表敬状」を頂戴しました。三度目の表彰です。売却前の法人税の申...
その1から続きます。 売却した会社の役員構成は私を含め四人でした。役員報酬を極力低額に抑えながらも、内部留保を心がけてきた経営でしたが、その姿勢は幹部社員に伝わらなかったようです。同族の経営陣だけがいい思いをしていると、とらえたのでしょう。 幹部社員の突然の離反がありました...
私のM&決断は多くの人々を幸せにした戦略でしたが、決断前には経営上の恥部がありました。 大手企業と違い中小企業は、様々な「ずさん」な面が多々あります。給与体系であったり、就業規則の不履行の問題であったり、職場環境であったりと、「成長期」の企業は様々な問題を抱えています。 オ...
その3からの続きです。 本来、M&Aに人情など必要ないのかもしれません。とくに、大手企業を対象にするM&Aの専門会社の場合はビジネスライクの傾向が強いようです。しかしながら、大手企業のM&Aと中小企業のそれには、経営者の感情の有り様に違いがあるということを知っていただきたい...
その2からの続きです。 ところで、私のM&Aには〝偶然〟がありました。と昨日投稿しましたが、次の様な偶然でした。 相談した地方銀行から紹介されたM&Aの専門会社が、私が独自に見つけたM&Aの専門会社と同じだったのです。偶然とは『中小企業M&Aの時代が来た!』の著者、日本M&...
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日本の中小企業は、 事業承継問題という構造的課題に直面している。 帝国データバンクの調査(2024年)によれば、 全国の中小企業のうち後継者不在率は60%を超えており、 特に地域経済を支える小規模企業においては深刻である。 政府や金融機関も M&Aや事業引継ぎ支援センターの...
信頼構築型M&Aモデルの提言(後編) 前編からの続きです。 また、「日常業務で多忙な経営者にインターンの1週間は負担が大きい」との指摘に対しても、以下のように反論できる 第一に、M&Aは企業の命運を決する重大な意思決定であり、1週間の現場体験すら行わずに意思決定することは、...
近年、日本の中小企業を取り巻くM&Aにおいて、買収者による経営破綻、従業員の大量離職、譲渡企業の財産毀損など、深刻なトラブルが頻発している。背景には、仲介業者主導のスピード重視型M&Aや、買収側による不十分な経営理解、譲渡側の不安や情報の非対称性が存在するのではなかろうか。...
中小企業では、後継者不足が原因で廃業する企業が急増しており、日本経済への影響が懸念されています。 経済産業省・中小企業庁の試算では、2025年までに約245万社の中小企業経営者が70歳に達すると予想されており、その半数が後継者がいない問題により廃業する可能性が高いとされてい...
昨今の起業環境は大きく変化しており新たな潮流が生まれている。その代表例が、無担保・無保証人での融資が可能になったことにより、従来のように自己資金を蓄えることなく、起業家が迅速に事業をスタートできる環境が整いつつある。 まず、従来の起業では自己資金や担保、保証人が求められるこ...
要旨及び目次 1はじめに 2スタートアップ5ケ年計画と地方創生 (1)地方創生を加速させるスタートアップ支援 2スタートアップ5ケ年計画と地方創生 (2)地方創成に求められる金融機関の役割 3サーチファンドとスタートアップの融合 (1)サーチファンドの仕組みと連合体で...
要 要旨及び目次 1はじめに 2スタートアップ5ケ年計画と地方創生 (1)地方創生を加速させるスタートアップ支援 2スタートアップ5ケ年計画と地方創生 (2)地方創成に求められる金融機関の役割 3サーチファンドとスタートアップの融合 (1)サーチファンドの仕組みと連合...
要旨及び目次 1はじめに 2スタートアップ5ケ年計画と地方創生 (1)地方創生を加速させるスタートアップ支援 2スタートアップ5ケ年計画と地方創生 (2)地方創成に求められる金融機関の役割 3サーチファンドとスタートアップの融合 (1)サーチファンドの仕組みと連合体で...
M&Aトラブルを多くのメディアが報道しています。 「地方金融機関が核となるサーチファンドと連動したスタートアップ支援」の論文も残すところ僅かとなりました。 今回は残り3回のインターバルとして、M&Aトラブルを解消するサーチファンドの活用を述べてみます。料理の箸休め的感覚でご...
要旨及び目次 1はじめに 2スタートアップ5ケ年計画と地方創生 (1)地方創生を加速させるスタートアップ支援 2スタートアップ5ケ年計画と地方創生 (2)地方創成に求められる金融機関の役割 3サーチファンドとスタートアップの融合 (1)サーチファンドの仕組みと連合体で...
要旨及び目次 1はじめに 2スタートアップ5ケ年計画と地方創生 (1)地方創生を加速させるスタートアップ支援 2スタートアップ5ケ年計画と地方創生 (2)地方創成に求められる金融機関の役割 3サーチファンドとスタートアップの融合 (1)サーチファンドの仕組みと連合体での...
要旨及び目次 1はじめに 2スタートアップ5ケ年計画と地方創生 (1)地方創生を加速させるスタートアップ支援 2スタートアップ5ケ年計画と地方創生 (2)地方創成に求められる金融機関の役割 3サーチファンドとスタートアップの融合 (1)サーチファンドの仕組みと連合体での...
要旨及び目次 1はじめに 2スタートアップ5ケ年計画と地方創生 (1)地方創生を加速させるスタートアップ支援 2スタートアップ5ケ年計画と地方創生 (2)地方創成に求められる金融機関の役割 3サーチファンドとスタートアップの融合 (1)サーチファンドの仕組みと連合体での...
要旨及び目次 1はじめに 2スタートアップ5ケ年計画と地方創生 (1)地方創生を加速させるスタートアップ支援 2スタートアップ5ケ年計画と地方創生 (2)地方創生に求められる地方金融機関の役割 地方創生において、地方金融機関は地域経済の中心的な存在であり、その役割は非常に...
地方金融機関が核となるサーチファンドと連動したスタートアップ支援 要旨及び目次↓ 2スタートアップ5ケ年計画と地方創生 (1)地方創生を加速させるスタートアップ支援 2022年11月、日本政府は「スタートアップ育成5か年計画」を公表した。スタートアップの創出と成長を支援する...
1 はじめに 地方の経済衰退や中小企業の後継者不足が進む中で地域の産業再生や地方創成が急務である。地方金融機関を核としたサーチファウンドと連動したスタートアップ支援は、地域経済の活性化に大きな可能性を秘めている。 地方金融機関は、地域内で様々な取り巻きを持っているため、地域...
新しい事業承継の自論を論文として書いてみました。新年から掲載します。 地方金融機関が核となるサーチファンドと連動したスタートアップ支援(要旨・目次) 要旨 地方金融機関は地域経済における中心的な役割を果たしており、その信頼性や地元との深い繋がりを活かしてスタートアップ支援に...
中小企業では、後継者不足が原因で廃業する企業が急増しており、 日本経済への影響が懸念されています。 経済産業省・中小企業庁の試算では、 2025年までに 約245万社の中小企業経営者が70歳に達すると予想されており、 その半数が 後継者がいない問題により廃業する可能性が高い...
日本国内におけるサーチファンドの普及はまだ初期段階ですが、地方金融機関が注目しはじめ設立機運が高まっています。 サーチファンドは、1984年に米国のスタンフォード大学ビジネススクールで誕生しました。ビジネススクールでMBA取得後、起業する選択肢以外に、企業を買って経営すると...
資産超過とは、貸借対照表の「資産の部」の合計額が「負債の部」の合計額を上回っている状態を指します。健全な会社は資産超過の状態にあり、資産と負債の差額である純資産の額もプラスの金額となり黒字会社と呼ばれています。 一方、負債の総額が資産の総額を上回っている状態は「債務超過...
標題の文章をCHat GPTで検索してみました。 読者のみなさんも次のワードをCHat GPTに入力してみてください。 「中小企業のM&A講演のパイオニア鈴木均はどんな人」 私の自己紹介をCHat GPTが代行してくれます。 結果は次の通りでした。 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ...
前編からの続きです。 21年前私がM&Aを実践した時、私は現在の姿を鮮明に脳に焼き付けました。売却後、3人の子供たちがいるので、別会社を設立し新たな事業を成功させ、子供たちが社会人となったならば、夫婦二人でマンションを購入し、お互い好きな道を確立しながら、会社組織に振り回さ...
現在の私は、M&A売却益で設立した資本金1000万円のスモール企業のオーナーです。 以前は数名のスタッフがいたのですが、組織自体を断捨離し、社長が私、専務が妻という、たった二人だけのわがままな経営体といってもいいかもしれません。わがままというのは、現在は利益を追及する経営で...
当ブログ「人生100年時代のM&A物語」は、私の会社売却経験を基に投稿しているものです。2022年12月12日の初回投稿から、昨年10月の投稿で114回を迎えました。8ケ月程休止していましたが、休止中も多くの読者の皆様にアクセスいただき本日現在6694人の皆様にご笑読頂いて...