もし、お子さんからカミングアウトされたら、あなたはどうしますか?私が息子(当時は娘だと思っていた)からカミングアウトを受けた日からの戸惑い、迷い、苦しみ、そして明るい未来に向かって踏み出すまでの日々を赤裸々に綴った親目線のブログです。
もしも、いま同じ立場のお父さんやお母さんがいたら、どうかお子さんの声に耳を傾けてあげてください。まずは真剣に話を聴いてあげてください。また、告白を受け入れてもらえずに暗闇の中にいる当事者の子供たちがいたら、どうか、ご両親へのカミングアウトを1回だけであきらめないで。親も受け入れるのには時間がかかります。根気よく伝え続ければ、きっとその思いは届くはず。どうか命を大切にして。
やがて、元女子の息子は二十歳になり、男子として成人式の日を迎えた。 この日に向けて、息子は新しいスーツとコートと靴を準備した。 約ニ年に渡る男性ホルモン投与のおかげで、息子の声は低くなり、見た目はすっかり男子だが、身長だけはホルモン治療でも伸ばすことはできなかったため、女子のときの身長のままだった。 それを気にして、息子はかなりの厚底のインソールが仕込まれているシークレットシューズを購入していた。 それを履くと、私も少し見上げるくらいの身長に変身した。 当日、息子は、鏡の前で悪戦苦闘しながら、慣れない手つきでネクタイをしめた。 男性の象徴ともいえるネクタイをしめる行為は憧れであったに違いない。…
息子は高校2年生の途中から学校に行けなくなり、3年生の秋に通信制の学校に転校した。 〈詳しくは『不登校【第五章】』〉 息子は転校先で理解ある校長先生に出会うことができ、サポートを受けながら、精神状態が浮き沈みするなか、なんとか大学へ進学することができた。 息子は大学へは男性として入学することを望んだ。 戸籍上はまだ女性であっても、本人が希望すれば男性として扱ってもらうことができるという。 そのためには男性としての通称名が必要となり、私は息子に人生二度目の名付けをした。今度は本人の意向も聞きながら。 大学へは、入学前に「性同一性障害であることの診断書」を持参して事情を説明することで、戸籍上は女性…
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