中世に出現した、新しい仏教のカタチ~その⑯ 曹洞宗・道元 ただひたすらに座禅する「只管打座」
禅系統の鎌倉仏教としては、前記事で紹介した栄西の臨済宗の他に、道元の興した曹洞宗がある。臨済宗との違いは何なのであろうか? 今回の記事は内容はなかなかに難しいので、書いているブログ主も自分の解釈が正しいかどうか、若干自信がない。致命的な間違いがあったら、コメント欄でご教示いただきたい。まずは道元の生い立ちから見てみよう。 親ガチャ的には、道元はかなり恵まれている。内大臣であった久我通親の子(ないしは孫)として1200年に生まれており、幼少から英邁であったようだ。わずか13歳にして仏道を志す。両親が早逝してしまったことが関係しているようだが、詳しいことは分かっていない。その翌年に叡山にて出家する…
2024/08/27 10:44