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はなちゃんのみそ汁 番外篇 https://hanamisosoup.com

妻は乳がんで他界。 残り少ない余命を覚悟して、幼い娘にみそ汁の作り方を教えました。あれから14年。 妻は家族に何を遺そうとしたのか。 その思いを娘に知ってほしくてブログを開設しました。 亡き妻と僕の“心の往復書簡”。

はなちゃんのパパです。音楽とお酒が好きです。毎年、妻の追悼コンサート「いのちのうた」を主催しています。最近、ウクレレを始めました。

hanamiso
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福岡市
出身
宮若市
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2022/06/25

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  • 自分の力で勝ち取った賞

    ベスト従業員賞 夕方、吉報が届いた。 娘がアルバイト先の衣料品販売店で表彰されたらしい。 お客様アンケートで、丁寧でやわらかい接客対応を評価されての「月間ベスト従業員賞」。 これまでも、福祉団体から表彰されたり、かつお節大使に任命されたりしてきたけど、 それらは、ママが敷いてくれたレールの上を歩んでいただいたものだった。 今回は、娘が自分の力で勝ち取った賞。 親バカですが、「よくやった。頑張ったね」と褒めてあげたい。 副賞のギフト券(500円)はスタバで使うと決めているそうだ。 きょうは、バーベキューでお祝い。 締めの焼きそば(2023年3月31日) どちらさまも、下のボタンをうっかりクリック…

  • じいじ、ありがとう

    ピカピカの1年生 一昨年から、春になると妻の部屋を片付けるようになった。 はなが小学校に入学したとき、実家で撮影した写真が出てきた。 じいじ、ありがとう。 2009年4月 2009年4月 2009年4月 どちらさまも、下のボタンをうっかりクリック。 にほんブログ村 食生活・食育ランキング いつも、ポチッと、ありがとうございます。 皆様のひと手間に感謝。励みになります! (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a] function(){arguments.currentScript=c.currentScript…

  • 春が来ると、いつも思う

    ピンクのランドセル あと、ちょっとだった。 もう少し生きていれば、家族で入学を喜び合えたのに。 ピンクのランドセルを背負った娘の姿を見られたのに。 本人は、娘と一緒に入学式に参加するつもりだったはず。 当たり前に思いがちなことでも、ふっと消えて、見えなくなってしまうときがある。 春が来ると、いつも思う。 2009年4月10日 2009年6月16日 娘が6年間使ったランドセル(2023年3月29日) おおちの引っ越しは大変だ(2008年4月2日) ムスメが、年長に進級した。来年の今頃はランドセルかと思うと、感慨深い。大きくなって欲しいような、なって欲しくないような。でも、あと1年もあるというのに…

  • 食べながら笑い転げた

    ご縁にびっくり 昨夜は、娘のアルバイト先の「すし宗」で大切なご夫婦と夕食会。 夫は、長年、鮎川誠さんとシーナさんのライブ映像を撮り続けてきた鈴木さん。 妻の追悼コンサート「いのちのうた」でも、鮎川さんに出演してもらったときからずっと、鈴木さんにはお世話になっている。 ご縁に驚いたことが、2つある。 鈴木さんの奥様が、「すし宗」の大将の中学時代の担任だったこと。 僕の友人である津屋崎ブランチの山口覚さんと鈴木さんが、大学の同級生だったこと。 奥様が持ってきた中学の卒業アルバムには、若かりしころの大将の姿があった。 2023年3月27日 お礼がしたくて食事に誘ったのだが、僕の方が楽しませてもらった…

  • 苦いハンバーグを成長の糧に・・・

    ヒントをもらい「その後」を追う ドキュメンタリー映画「弁当の日」の撮影が大詰めを迎えた2020年3月26日、僕は大分県佐伯市の健康福祉総合センターでカメラを回していた。 当時、佐伯市役所に勤めていた柴田真佑さんらが主催する「巣立つ君たちへの自炊塾」の現場。同センターの調理実習室には、高校を卒業したばかりの若者たちが集まった。 4月から一人暮らしを始める若者たちは、地元でレストランを経営するシェフの指導で、みそ汁を作り、ご飯を炊いた。 2020年3月26日 撮影中、会場の壁に掲示されていた印刷物に目がとまった。 それは、過去の参加者たちの体験談をまとめたものだった。 失敗してもいい。それが成長に…

  • 16年越しのリベンジなるか

    はなが喜んでくれたら・・・ 夕食時、娘が僕に提案をした。 「パパ、2人で温泉でも行こうか」 驚きと喜びのあまり、椅子から転げ落ちそうになった。 平静を取り戻し、「どこがいい?」と娘に尋ねると、 「九州がいい。大分かな」 大分と言えば、おんせん県。温泉と言えば、別府。 ああ、そう言えば、家族で行った最後の温泉旅行が別府だった。 16年前の夏、わが家の家計が一番苦しい時期だった。 勤務先の健康保険組合が保養所に指定していた格安ホテルに泊まった。 食べ物に決して文句を言わない千恵が、出された夕食を口に運び、苦笑いをした。 「ごめんな。明日のランチに期待してね」 翌日、僕の直感で選んだ店もいまいちだっ…

  • 妻が遺した漬物石

    白菜漬けを作ってみた 台所を片付けていると、妻が使っていた漬物の重しが出てきた。 4キロの漬物石。 そういえば、これでいつも白菜を漬けていたなあ、と思い出し、 あの味を再現したくなって挑戦してみた。 2023年3月18日 材料は、白菜一株、塩(下漬け:白菜の2.5%、本漬け:白菜の0.5%)、昆布(10センチ角1枚)、赤唐辛子2〜3本(お好みで増やしても良い)。 ■下準備 まず、白菜の根元に十文字の切れ目を入れて手で4等分に裂く。 水で汚れを洗い落とす。 ■天日干し キッチンペーパーで水気をふき取り、半日ほど天日干しする。 2023年3月14日 ■下漬け 重量の2.5%の塩を均等に振る。 熱湯…

  • 人に助けを求めるのは恥ずかしいことじゃない

    早朝のSOS 午前6時、スマホにLINEが届いた。 「おはようございます」だけのメッセージ。 今春、大学を卒業した女性からだった。 彼女は、はなより2歳年上。 幼いころから、僕を父親のように慕ってくれていた。 早朝のLINEを不思議に思い、「何かあったの?」と返信すると、 すぐに彼女から電話がかかってきた。 ただ事ではなかった。 昨年11月、彼女は就職の内定を知らせにわが家を訪れた。 表情は、夢だった仕事に就くことができる喜びに満ちあふれていた。 バルコニーでバーベキューをして、一緒に内定を喜び合った。 3月20日から働き始めて、きょうで5日目だった。 充実した日々を送っていると思っていたが、…

  • マインドセットを変えてみる

    灯台下暗し 物事がうまく進まないとき、 もう何もかもやめてしまった方がいいのかも。 何もしないのが一番楽。 なんて、考えてしまうこともあるけど。 奥井さんのブログを読んで、大切なことに気づかせてもらった。 ameblo.jp 子どもたちの考え方がポジティブになったのは、マインドセットを変えたからだ。 親の行動を真似し、小さな成功体験を積み重ねた。 「台所仕事は親の仕事」という固定観念を捨てることで、子どもたちは成長を手に入れた。 身近すぎて気づかなかったのか。 「灯台下暗し」である。 2012年10月14日 何事も、あきらめたら、その時点でゲームセット。 やってみなければ、何も始まらない。 う…

  • 妻との暮らしを語ることができる喜び

    お礼は和風チャンポン 昨夜、ある青年が彼岸のお参りに来てくれた。 お供えの菓子を持参で。 彼は19歳。 時々、わが家を訪れる。 このブログを毎日欠かさず読んでくれているそうだ。 供え物のお菓子(2023年3月22日) 青年は千恵とは会ったことがない。 でも、彼はブログを通じて、千恵のことを知っている。 おかげで僕は、千恵と暮らした日常を語らせてもらうことができる。 死んどるばってん、生きとるような気がする。 いつも、そんな機会をつくってくれる青年に感謝。 お礼に、パパ特製の和風ちゃんぽんを食べてもらった。 和風チャンポン(2023年3月21日) 青年は、スープも残さず全部食べてくれた。 どちら…

  • 忘れることやらできるもんかい

    ぼたもち きょうは、彼岸の中日。 年に一度しか作らんけん、なかなか上手にならん。 見かけは悪いけど、うまいはず。 2023年3月21日 あんた、ぼたもちが好きやったもんね。 たくさん、食べておくれ。 2023年3月21日 忘れとらんばい。 忘れることやらできるもんかい。 後で墓にも行くけんね。 待っとって。 どちらさまも、下のボタンをうっかりクリック。 にほんブログ村 食生活・食育ランキング いつも、ポチッと、ありがとうございます。 皆様のひと手間に感謝。励みになります! (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a…

  • 心に染みる母のやさしさ

    一旦はあきらめたが・・・ ツクシの卵とじが、急に食べたくなった。 近所のスーパーに並んでいるツクシは、驚くほど値が高い。 3月も下旬だが、ツクシ採りの名人でもある母に相談すれば何とかなるだろう。 ラッキーなことに午後の予定は何もなかった。 午前中に仕事を終わらせ、宮若市の実家に車で向かった。 「もっと早よ来な。この時期に、ツクシやらあるわけなかろうもん」 母はそう言いながらも「秘密の場所があるけん」と連れて行ってくれた。 「秘密の場所」に案内する母(2023年3月19日) ツクシが枯れるころになると、同じ地下茎からスギナが顔を出す(2023年3月19日) 故郷の農村風景(2023年3月19日)…

  • 何もないけど、乾杯。

    親子でハイボールが飲める幸せ 「乾杯って、いいよね」 「毎日、乾杯できるといいね」 娘と2人の夕食。一緒に飲んだハイボール。 アラビアータもうまかった(自画自賛)。 2023年3月18日 昨日、新しい動画がYouTubeにアップされました。 日本テレビ「NNNドキュメント」の短縮版です。 youtu.be YouTubeで視聴するとコメントが記入できます。ご意見、ご感想をどうぞ。 どちらさまも、下のボタンをうっかりクリック。 にほんブログ村 食生活・食育ランキング いつも、ポチッと、ありがとうございます。 皆様のひと手間に感謝。励みになります! (function(b,c,f,g,a,d,e)…

  • 家族に変化をもたらす「心のゆとり」

    与えてもらった台所仕事 きょうは、娘の早朝出勤。 午前6時、娘の部屋をノックした。 すでに起きており、身支度をしていた。 ちょっと前までは、何度声をかけても娘は起きられなかった。 ところが、最近は違う。 娘の中で何が変わったのか。 前回、前々回の早朝出勤の日も自分で起きていた。 パパの役割がどんどん減っていくじゃないか(心の声)。 娘が自宅を出た後、そんなことを考えていたら、LINEが届いた。 2023年3月18日 娘がアルバイト先のGUから戻る時間は17時。 夜の仕事の寿司屋に出勤するまで、家に滞在する時間は45分。 その間に、アラビアータを作って娘に食べさせる、いう役割を与えてもらった。 …

  • 「風の吹くまま気の向くまま」に歩みながら・・・

    本日365回目の投稿 親として、大切なことを娘に伝え忘れてないか。 悔いなく子育てはできただろうか。 そんなことを考えながら、2022年3月18日、このブログをスタートした。 自分に課したテーマは「最後の子育て」。 娘に読んでもらうために、1年間、1日も休むことなくブログを継続することを目標にした。 きょうの投稿で、365回目となる。 二日酔いの朝や泊まりがけの出張のときは苦労したが、やってみたらできてしまった。 ブログを書き続けている間に、娘とのかかわり方はずいぶん変わった。 先月、娘は20歳になった。 誰に似たのか、よく働く。 アルバイトは、衣料品店(GU)と飲食店(すし宗)を掛け持ち。 …

  • 無神経な男

    そこに信頼関係があるかどうか がん患者の出産は転移再発のリスクがあり、千恵は産むことをためらっていた。 そのとき、父親は千恵にこう言った。 「お前は死んでもよかけん、死ぬ気で産め」 一見、無神経で乱暴。相手の気持ちを考えずに言い放っているようにも聞こえるが、実はそうじゃない。短い言葉の中には深い意味がある。義父は、生まれてくる子が、病気の千恵を助けてくれると信じていたのだ。 実際、千恵は娘を産んだ後、ブログに「サポーターの力は最強。私がこの世に生まれてきた目的は、これだったのかな」と綴っている。 僕もどうやら、「無神経な男」と思われている節があるようだ。 妻に「服のセンスがない」と笑ったり、脱…

  • 悩んでばかりの15年だったけど・・・

    YouTubeに多数のコメント 福岡放送に制作してもらったドキュメンタリー番組が、YouTubeの「日テレNEWS」にアップされました。 3月15日現在、161件のコメントが寄せられており、すべてに目を通しました。 僕たち家族の歩みを、ご自分の人生と重ね合わせたり、共感していただいたり。 「はなちゃんに勇気をもらった」というコメントもありました。 メディアを通して私生活を紹介されるのは、とても勇気のいることですが、好意的な声の多さに驚いています。これが誰かに必要とされたり、意味のあることならば、大変うれしく思います。 「心残りがないように、死ななければなりません」 妻はそう言い遺して、旅立ちま…

  • 懐かしい人と16年ぶりのごはん

    思い出のパスタでおもてなし 僕たち夫婦が、福岡市東区御島崎の公団住宅に住んでいたころ。 愛ちゃんは、千恵と同じ英会話教室に通っていた。 カナダ・バンクーバーにホームステイ経験のある彼女は、当時から英語の発音が美しくて。 そんな理由で千恵が目をつけ(笑)、わが家に連れて来た。 よく遊びに来てくれた愛ちゃん。 快活で、いつも笑顔。くりっとした目が特徴的だった。 ふと思い出して、彼女に電話をした。 16年ぶりに一緒にごはんを食べた。 あの頃の愛ちゃんのままだった。 今は2児の母で英会話の先生(2023年年3月12日) (2023年3月12日) 「信吾さん、よくパスタを作ってくれたよね〜」 そう言って…

  • 時を超え、娘も食の仕事を経験

    料理番組に出演 2年前、娘は福岡の某放送局で「はなちゃんのレシピ」という料理番組に出演していた。 トークは苦手と言いながらも、一生懸命頑張った。 番組では、母親から受け継いだ天然っぷりを遺憾なく発揮。 タレントさんとの掛け合いが、面白かった。 娘が困っていたのは、テレビ局から見栄え良く斬新でおしゃれな料理を求められること。 そうした料理は、これまであまり作ってなかったので、本人も苦労していた。 玄米を炊く。みそ汁を作る。 旬の食材と向き合い、生産者と語り合い、環境に思いを馳せながら調理する。 見栄えも大切だが、今の時代を生き抜くためには、そんな番組が必要なのでは、と思う。 2021年8月18日…

  • 心がつらくなったときに

    ホルモン療法の副作用 千恵が、ホルモン療法を継続しているころ、僕は、時々、会社で胸騒ぎがした。 ある日の昼休み、彼女の様子を見に自宅に戻ることがあった。 自宅はマンションの12階。 カーテンを閉め切った薄暗い部屋の中に千恵はいた。 窓際にひざを抱えて座っていた。 10センチずれたら、命を失う。 僕はあわてて千恵を抱き締めて、床上に降ろした。 がん治療で「副作用」というと、多くの人が抗がん剤を思い浮かべると思う。 しかし、ホルモン療法にもさまざまな副作用があり、日常生活に支障をきたすほど苦しんでいる人も少なくない。 ほてりや発汗などのホットフラッシュがあり、1日に何度も着替えるほど汗をかく。 手…

  • 「じゃれあい」ができる幸せ

    怒鳴り散らす年配客 以前、娘がアルバイトで働いていたうどん店では、大声で怒鳴る客がいたそうだ。 冷たいぶっかけうどんをテーブルに運ぶと、 「違うじゃないか!温かいぶっかけを頼んだはずだ!」 メニューが多ければ多いほど、間違いは増える。 娘の聞き間違いもあれば、客が間違っていることだってある。 その店で1年間働き、「ある傾向に気づいた」と娘。 「自分の思い込みで間違っていたような気もするので、これでいいですよ」と答えるのが若い人。注文を繰り返し確認したにもかかわらず、自分の思い違いを絶対に認めず、怒鳴り散らすのが、年配の人に多いそうだ。 夜は酒を飲みながら、喧嘩する客もいる。 これも年配の男性に…

  • なんでやねん

    桜を相手にノリツッコミ 2年前にもらった桜を鉢植えしたら、花が咲いたで〜 なにいうとんねん。あれは桜の枝やで。根が張るわけない・・・ きょうは、五部咲き(2023年3月10日) ほんまや。 2年前、娘の同級生のお母さん「ひなママ」からもらった桜。 娘の大学合格のお祝いだった。 無色透明の花瓶に差し、日当たりの良い場所に置いていたところ、根が出てきた。 それをそのまま、鉢植えして2年。 毎日、水を欠かさなかった。 もうすぐ、満開。 以下、妻のブログ。 ノリツッコミの練習をするならば、人を相手にやりたいものです。 お互いにね。 ノリツッコミ(2008年2月29日) 家には、鼻のなが~いわんこがいま…

  • 心が大人になった日

    娘の小さな国際交流(昨日の続き) 僕が中洲で路上ライブをやっていた7日の夜、娘は、アルバイト先の「すし宗」(福岡市中央区六本松)で、異文化コミュニケーションを体験していた。翌朝、娘からスマホに送られてきたLINEのメッセージで、そのことを知った。 以下、娘からのメッセージ(原文のまま掲載)。 昨日「すし宗」に、耳が聞こえなくて、 声もあまり出せないアメリカ出身の女性の方が1人で食べに来たの。 はなが出勤した時に、宗さんに「きょうは、はなちゃんに大役がある」って言われて、 「俺らよりも英語が分かるはなちゃんに通訳を頼んだ」って笑 女性は、自分が思ったことは、全てGoogle翻訳に打ち込んで見せて…

  • 14年ぶりに中洲で路上ライブ

    リベンジは果たせたか 今月、まだ1週間しか経ってないのに3度目の「焼酎Lab.紅乙女」。 トミーと2人で飲んだ後、中洲のネオン街をふらふらと歩き。 たどり着いた場所は「福博であい橋」。 2009年10月16日、栗原靖史とギターで路上ライブをやった場所である。 人生初の路上ライブ(2009年10月16日) 当時、娘は6歳。 沿道に誰も立ち止まってくれなかったことから「パパ、人気ないねー」と娘。それでも、ノリノリで演奏する僕たちに「あんまり大きな声で歌うと恥ずかしい」とまで言われてしまった。 沿道には娘ひとり(2009年10月16日) 偶然、写真家の広田敦子さんと合流(2009年10月16日) 娘…

  • 人生最後のステージ

    一期一会 〜いのちのハーモニー〜 抗がん剤の影響で顔はむくみ、声も出しにくそうだった。 でも、歌った。 声をかけてくれたのは、小学校のPTA役員の女性。 彼女も同じ病だった。 千恵は「ハナミズキ」を歌った。ピアノ演奏は大学の先輩、新貝真理さん(2008年3月3日) 内田美智子先生(右)と千恵(2008年3月3日) 内田産婦人科医院の内田美智子先生と掛け合いをしながら進められたコンサート。 最初で最後の共演。 とても幸せそうだった。 以下、千恵のブログ。 「僕の希望は現状維持」という綾小路きみまろ氏のネタを引用するところが深い。 欲を出さずに病と付き合っていくつもりだったのだろう。 おひな祭りパ…

  • がんと花粉症

    札幌からうれしい電話 コロナは沈静化してきたが、今度は花粉で、マスクが手放せなくなった3月。 そんな中、札幌の友人たちが映画「弁当の日」の上映会と講演をセットで企画してくれている。※日程は検討中。 「できれば、はなちゃんと2人で来てほしい」と電話があった。 思えば、コロナで4年ほどご無沙汰している。 何よりもうれしいのは、第一声が「会って一緒に飲みたいから」だったこと。 企画の第一目的が「会うこと」なのだ。 泣ける。 みんなとビールが飲みたい。 ジンギスカンが食べたい。 北海道は、スギ花粉が飛ばないので薬を飲まなくていい。 4年前、札幌の居酒屋で(2019年7月27日) いつもイベントを企画し…

  • 妻が実践した「台所育児」

    出版社を通じて世界に発信 妻は5歳の誕生日を迎えた娘に、みそ汁作りを任せた。 娘は「みそ汁作りは、はなの仕事」と自分に言い聞かせながら、台所に立った。 2008年2月22日、妻はその一部始終を写真に収めた。 2008年2月22日 2008年2月22日 2008年2月22日 2008年2月22日 2008年2月22日 2008年2月22日 2008年2月22日 2008年2月22日 2008年2月22日 2008年2月22日 2008年2月22日 後で知ったのだが、娘の写真は、助産師の内田美智子先生が講演で使用するスライドショーの素材として提供したものだった。 千恵が亡くなった後、出版社を通じて…

  • 生まれてくれてありがとう

    今後の人生は、おまけ 15年前、僕は自暴自棄になった。 心を病み、死んでもいいと思っていた。 生きていたけど、死んでいた。 だが、一杯のみそ汁が救ってくれた。 娘のおかげで、自分を取り戻すことができた。 これまでの15年と、これから先の人生はおまけ。 そう考えると、気が楽になる。 元気になる。 元気があるなら何でもできる。 本を書いた。 ロックンロールを演奏した。 ウエイクボードやボクシングを始めた。 楽しいじゃないか。 人生捨てたもんじゃない。 今なら、あの頃の千恵の気持ちがよく分かる。 ムスメよ、生まれてきてくれてありがとう。 撮影:Chiyori 昨年の「いのちのうた」(2022年12月…

  • 一瞬にして、あの頃に戻れる場所

    唯一無二の屋台 定年を迎えた先輩と中洲で飲んだ。 二次会は天神の屋台。 僕の希望で「味府」に行った。 ここは、亡き妻とよく通った屋台。 餃子とラーメンがうまい屋台。 思い出すと悲しみがあふれ出すので、長い間、訪れることができなかった。 昨年5月の出張帰りに思い切って、のれんをくぐった。 おばちゃんが懐かしい笑顔で迎え入れてくれた。 「はなちゃん、大きくなったやろう。連れておいで」と言われたので、 その2週間後、娘を「味府」に連れて行った。 hanamisosoup.com 福岡には多くの屋台があるけれど。 僕は「味府」にしか行かない。 一瞬にして、あの頃に戻れる。 僕たち家族が幸せだった20年…

  • 恋愛をする年齢になった娘へ。ママが伝えておきたかったこと

    幸せならば、それで良い 娘と自宅で食事をする機会が減った。 同じ家に住んでいるが、時間が合わない。 娘は20歳。もう大人だ。 すれ違いは当たり前。 娘には、娘の人生がある。 昨日は、大分県玖珠町の「くすまちメルサンホール」で講演。 講演後、書籍を販売していると、来場者の女性から尋ねられた。 「はなちゃんは、どうされていますか?」 「元気ですよ。もう大学生になりました」と答えると、その女性は涙ぐんでいた。 僕は2008年にも玖珠町で講演会をやった。 2008年といえば、妻を亡くした年だ。 あまり覚えてないが、そのときも同じホールだったそうである。 娘も同伴だった、と主催者の人が教えてくれた。 当…

  • 舌の根の乾かぬうちに

    悪いのは中洲だ 血液検査の結果が悪く、身近な人たちに断酒宣言をした2月28日。 福岡を代表する夜の歓楽街、中洲近くの事務所で打ち合わせがあった。 終わったのが17時。 中洲を通って帰らなければならないのが、よくなかった。 事務所を出て徒歩3分。 偶然、漫画家の江口寿史先生のイラストが描かれたスタンドバーを見つけた。 そこは、娘が働く寿司屋で親しくなった紅乙女酒造の社長が営むアンテナショップ。 社長から「飲みにおいで」と誘われてた「焼酎Lab.紅乙女」だった。 ふらっと入って、どっぷりと3時間。 途中で社長も合流し、ごま焼酎に酔いしれた。 漫画家の江口寿史先生のイラストが描かれた店の窓ガラス(2…

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