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“てらぽん”の西洋哲学と日常を重ねてみる探究日記 https://terapong-tankyu.hatenablog.com/

東京リベラルアーツクラブ/リベラルアーツプロモーター 西洋哲学塾/フィロソフィア・コーチング・アドバイザー この国の未来のため、誰かの気づきになればと思いを込めて。

てらぽん
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2022/05/19

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  • とりあえず、二つ折りにしてみて考える

    細谷さんの本は分かりやすく、そして、深く気づかせてくれるので好んで読んでいます この本も絵などもあり、コミカルなスタンスなのに話されていることは深い この話の中に成功と失敗の話があります。 紐が一本あるとします その両端が”成功”と”失敗”だとします これが一般的な認識ですね。 成功は対極だ、ということです。 紐なので、両端を引っ付けてみます。 これで成功と失敗は概念的に同じになりました。 そして、ここからが興味深いのですが、では成功と失敗が融合された、その対極には何があるのか? という話になります。 成功と失敗を抽象化するとなんでしょうか? 結果、ですよね。 だとすると対極はプロセスになるで…

  • 競争がなくなってはいけないメカニズム

    競争は進歩のエンジン そうだったのかと、ある経済学者の対談を見ながら、今更ながら思いました。 ただ、競争というものが、様々に解釈され、競争自体が目的化され、形骸化しているのも現実としてあります。 その結果、 競争=悪 のようにもなっている風潮もあります。 競争がなければ、様々なテクノロジーもおそらくは生まれず、サービスの高度化もなかったでしょう。 その辺りは社会主義、というよりも社会共産主義の壮大な実験を見ていれば、素人目にも明らかです。 この競争、というメカニズムがあるから資本主義は連綿と生き残ってきたのだろうと思います。 進化しなければ生き残れない という話と競争が結びつけられてしまう気も…

  • 健全な自己否定が、健全な自己肯定を創る

    西洋哲学はなんの役に立つのか? それは人それぞれなのでしょうけども、その一つとして、 健全なる自己否定 をすることができることはあると思います。 そもそも、西洋哲学自体が系譜を見ても、自己否定の連続です。 過去を踏み台にしながら、未来を作る。 そして、また踏み台にされる。 ある意味、積み上げ的なのですね。 だから、理路を追うことができます。 一方で、天才が悟ったことを伝えることが多い東洋哲学は、正しいのかもしれないけど、その人が言っていること以上のことが言えない、ということがあります。 だから、信念やあり方などの参考にはなるけども、現実に適用しづらい。 少なくとも、説得し、納得するのは難しい、…

  • 普遍的な悪など存在するのか?

    ある尊敬する方にお勧めされて、こちらの本を読んでいます。 実は以前にも購入していたのですが、その時はあまり響いていませんでした。 ゆえに、Amazonの購入記録を見るまで、買っていたことすら忘れていました。 哲学を学んだ上で、読み返すと、目からウロコが落ちまくりなことに気づきました。 例えば、こちらの一文 自分の身を保とうと思う君主(指導者)は、悪しき者であることを学ぶべきであり、しかもそれを必要に応じて使ったり使わなかったりする技術も、会得すべきなのである。 ぱっと読むと、処世術的に、自分をその状況に応じて使い分ける、ある意味で、ずる賢い君主を目指せ、というように読めてしまいます。 でも、哲…

  • 人と比較してはダメ…は駄目じゃないかも

    新学年が始まって、少し落ち着いてきたのか、体育の授業は運動能力測定が合っているようです。 子どもたちから、 「身体測定、〇〇君に50m走で負けるから嫌だなぁー」 などと聞きます。 これまでは、 「人と比較してはダメだよ。過去の自分からどうなったかを見たらいい」 と伝えていましたが、ふと、それは一面違うのではないか? と湧いてきました。 ソシュールによると、言葉の意味は、それ以外で決まるもの。 差異があって意味が生じます。 だから、いくら自分を探しても自分は見つからず、取り巻く環境、関わる人の存在により自分を知ることができるのです。 だとするならば、 他者と比較することで、自分が見えてきます シ…

  • 問いで構造は暴かれる

    MBA(旧西洋哲学塾)の講義がありました。 オンラインプレビュー – 西洋哲学塾 ※もう受付は締め切っていますが、このLPだけでもかなり気づきや学びが多いので、ご参考まで かなり学びと痛みある機会だったのですが、その中で、メタ認知の力を高めるため、問いの視点で活かしていきたい内容がありました。 (ここで書くのはほんの一部ですが) 自分なりの解釈で書いてみます。 倒錯的なところはあくまで、私の理解不足であり、MBA(旧西洋哲学塾)とコンテンツの品質のせいではありませんので、悪しからず。 基本的に言葉の特性と、二つ以上に分裂します。 有るが生まれれば、無いも生まれる 光があれば、闇がある これは水…

  • こうして世論は捏造されていく。そして、さらにノッペリとした国に

    気になるニュースがありました。 テレビ放送からみで www.sankei.com 要は合意しているといえど痛みや嫌なことをさせて笑いを取ったり、予告なしにドッキリさせることで笑いをとるのはいかがなものか? と、BPOは言っているのですね。 そして、興味深かったのがこちらのコメントです。 news.nifty.com 要はそのような場面を経験しにくくなっているから、若手芸人は大変だろう、という意見ですね。 人が驚いたり、嫌だと思う場面を通じて、芸人は磨かれる、ということでしょう。 これはどの立場からみるかで意見は分裂しそうです。 一つは「他者の感情」を商売にするのが適切なのか? という観点はある…

  • あなたは誰の許可を待っているのか?

    屋外ではマスクを外していいのでは? www.fnn.jp という情報が出てきだしました。良い傾向です。 このまま弱毒化したままを維持して、のらりくらりと収束をむかえてくれるといいのですが・・・ そのような情報と共に、ふと気になっていることがあります。 マスク着用については、強制する法律などもない中、「自主規制」にて対応をしていました。それが日本の連帯意識だとも。 しかし、その結果、目に見える形でバイオパワー(生権力)、つまりパノプティコンの中に押し込められていたことも痛感します。 それと関連するのもかしれない気になる事象もあります。 コロナ以降、特に子どもから 「●●していい?」 と許可取りの…

  • 事実と根拠だけを見よ!混迷の時間の道標

    ロシア・ウクライナの状況や価格の高騰に目を奪われているうちに、スリランカが大変なことになっています。 無論、スリランカの規模であれば、世界中へのインパクトはそれほどではないにして、今後はこのような事態が世界各国、そして、日本国内の自治体でも起きてくるのだろうと推察します。 そんな中、どうあるべきか? 一つは哲学が指針になると思いますが、その中でも、ラッセルの言葉が響きましたので共有いたします。 バートランド・ラッセルの言葉 www.openculture.com あなたが何かを研究しているとき、または哲学を考えているときは、事実とは何か、そして事実が裏付けている真実は何かだけを自問してください…

  • メタ認知“だけ“が大事なわけじゃない

    混迷深まる現代社会、前例の通用しない時代だからこそ、哲学、もっと具体化すれば「メタ認知」が必要になります。 その結果、あちこちでメタ認知という言葉が飛び交っています。 猫も杓子もメタ認知。 メタ認知とは何か? 端的には 認知していることを認知すること ですが、もう少し言えば、 その認知をさせている構造(前提、背景、意味など)を認識すること と言ってもいいでしょうか。 答えのない現代社会だから、確かに大事なことですね。 しかし・・・ それは絶対的に良いこと、などということはありません。 デメリットもしっかり認識した上で扱わなければ、道具に使われることになります。 メタ認知することのデメリットはな…

  • 混迷する時代に哲学が求められる

    哲学は悲しき企画屋と揶揄されます。 諸学問を創る最高抽象レベルにあるのに、抽象的すぎて、具体に落としたもの、例えば、科学、心理学などに人気を奪われます。 だけど、それゆえに、この混迷深く、正解のない現代には、哲学に回帰して、哲学それそのものに関心が集まるのでしょう。 そのおかげ、別に大学の哲学科を受けなくても、日常に大いに活かせるレベルの書籍が増えてきました。 参考にしているものをこれからもいくつか紹介したいと思います。 そのうちの一つがこちらの本です。 これまでの本は、 ●●の提唱する概念はこういうもの という内容が多くありました。 それはそれで、有意義なのですが、幾つか学んでいくと、 あれ…

  • 目的とは、言葉で世界を動かすために捏造されたもの

    最近、目的という言葉をよく聞きます。ストレートに目的だけでもなく、パーパスだったり、オブジェクトだったり、ゴールだったり。英訳すると意味合いは多岐に渡りますね。目的はとても大事ですね。なぜか?構造主義の観点に立てば、言葉の意味は構造が決めます。構造というと仰々しいですが、前提と考えるとわかりやすいでしょうか。見える前提、見えない前提で使われた言葉や行動の意味は変わってしまいます。だから、目的を明らかにせずに言動したところで、それが適切なのかどうかも判断できません。日本の生産性が低いのも目的を明らかにする力、そして、それに適うように取り組む力が弱いからではと思っています。それについてはまた別の機…

  • 何が子どもたちを傷つけるのか?

    「他の人と比べて、劣っているってわかったら傷つくから、集団でなくて個人がいい」 小学生の娘が言った。 中学受験の塾選びについての会話だった。 冒頭の理由により集団指導ではなくて、個別指導スタイルの塾がいい、と。 しかし、どうにもその理由が、自分の中では納得感が低いものだった。 世の中、自分よりも優秀な人はごまんといて、大人になっても「あー自分はダメだなぁ〜」と劣等感に駆られ、しかし、それが原動力となって新たな学びや実践に向かうこともある。 人は他人との差異でしか自分を知ることはできない。 それはソシュールも言っているわけで、差異に気づくのは悪いことではない。 ただ・・・ 理解できなかったのは、…

  • 過去が断罪されていく時代に

    佐藤優さんのベストセラー「国家の罠」の中で、担当していた検事の話として、政治犯が摘発されるのは世間の合法・違法のハードルが下がった結果、という話があります。 まさにドゥルーズの「社会公理系」、の話になってくるのですが、ふと見ていた記事でも、ここまで来たのかと驚いた記事がありました。 それがこちらです。 端的には、社会的地位のある方達の集まりで、コンパニオンの女性を呼び、本人たちの予期せぬ行為を強制されて、被害届を出されて、逮捕された。 と言うことですね。 これはこれで、そうですか・・・ と言う記事なのですが、哲学的観点から見たときに、この記事を見て戦々恐々としている方も多いのではないか、と思わ…

  • コーチングはプロレスか?

    言語分析の観点に立てば、言葉の意味は双方が合意しなければ成り立ちません。 言葉に真の意味などないので。 そのように考えると、様々なコミュニケーションは前提の擦り合わせが大事です。 外国で言葉が通じないのは、発音や単語がわからないのではなく、その前提が合っていないからと言う面が強いと考えます。 そんなことを先日、コーチングのセッションをしながら考えていました。 コーチングで大切なことは何か? 傾聴する力、質問する力などはもちろんあるのですが、言語分析の観点に立つならば、場の設定ではないか、と考えます。 コーチングとは、お互いの場の設定 と言っても言い過ぎではないのかもしれません。 その様は、明文…

  • 言葉、この自由なもの

    言葉は、自由の象徴である そのようなことを、この本を読み進めていて思いました amzn.to 言葉自体に何ら意味はない。 その記号の羅列にある意味“勝手に”人間がイメージをくっつけて理解するわけです。 言葉は自由、ただし、意味は捏造されている、ということですね。 その中で面白い概念がありました。 ダブリング、という言葉の意味を可視化する取り組みのようです。 www.doubring-j.com 二項対立するような言葉、例えば、理想と現実など、お互いの関係性がどうなっているか?を円で表して、認識の違いを明らかにする取り組みだそうです。 人によっては理想と現実が重なり、ある人は離れている。 そんな…

  • わかりやすい世界に支配させてはいけない

    子どもとセグウェイ体験に行ってきました。 当初、子どもたちに 「セグウェイに乗りに行こう!」 と誘ったのですが、 「えー、外は暑いし、家でゲームしてる方がいい!」 と曰う。 そこで一喝。 「誰かの作ったわかりやすいものに乗っ取られているんじゃない!」 と。 人間はわかりやすいもの、明確になっているものだけでは生きることができません。 栄養表に書いてあるような「1日に必要な栄養素」を明確にサプリメントだけでとっても、おそらく不健康になるでしょう。 言語化されたもの、明確になったものはわかりやすい。 それを達すれば、達成感や満足感は得られるかもしれません。 最近のゲームはランダム性も増し、あたかも…

  • クレヨンしんちゃんにみる“自由すぎる”の恐ろしさ

    子どもがアニメ「クレヨンしんちゃん」を観ているのを見ていました。 個人的に「クレヨンしんちゃん」は哲学の実践者だと思っています。 何かを言われてもズラして、違う価値を付加する、あるいは創作する 意味づけを強制されそうな事柄も反転したりと自由自在にいじる 「子どもに見せたくない番組」に18年連続で選ばれているとのことですが、それはおそらく大人の価値観の枠組みから飛び出すことを促そうとするからだと考えています。 ※お下品な言葉もありますがw 先日のクレヨンしんちゃんの放送の中で、ある書道家のお堅そうな先生としんちゃんが対峙?し、自由気ままにはしゃぎ放題のしんちゃんをみて、先生が 「(この子は)自由…

  • 誰かが仕掛ける二項対立に気をつけろ

    二項対立はその他を排除する暴力を持っている? 世の中、AかBかのように二項対立を示すケースは多いですよね 白黒つけるなんて言葉もありますし。 ある記事を読んでいて、なるほどと感じたのがアメリカの共和党と民主党のカラーの話です。 最近の大統領選では共和党はレッド、民主党がブルーというのが定番ですね。 似たようなところで言えば、早稲田の赤、慶応の青でしょうか。 赤と青、暖色と寒色の違いもあってか、認識がしやすくなるように思います。 その程度で考えていましたが、そこには少し怖い意味もあるように感じました。 アメリカの政党は共和党、民主党だけでなく、もっとあります。 Wikiでみてみても有象無象と・・…

  • スッピンがなぜニュース(ただしゴシップ)になるのか?

    あるゴシップ的なメールマガジンの配信を見て、不思議に思いました。 “現役アイドルがスッピンを披露” とある。え、これだけで記事になるの? と疑問が生じました。 他者の、特にビジュアル的なものを売りにしているアイドルがスッピンを披露することにどんな需要があるのでしょうか? 哲学的観点から考えてみると・・・やはり、この手のものはあの人の観点になりますね。 バタイユ、です。 スッピンを披露することは、死の快楽を得ること。 しかも、見せる方も、見る方も。 スッピンを披露することが、記事になるということは、ある意味、ヌードを披露したりすることの相似なのだろうと思います。 本来、秘するもの、プライベートな…

  • 時間を充実させるには?

    時間は人間の挑む謎の一つである。 手に取ることも感じることもできない。 ただただ、世界での取り決めに沿って、それに適応した時計にて表されているのを時刻と認識して、様々な日常に活かしているが、時、そして時間については触れることもできていない。 ベルクソンの提唱する「純粋持続」にそのヒントがあるだろうか?と考えた。 アイウエオのウだけ取り出しても、それが何かわからないが、前後の関係などからア行の中のウだと認識できる。 また、時そのものは何かわからず、その中で感じたり、考えたり、それを続けることで時間の流れを認識できる。 これらをふまえると、前後の流れから、そして、その時に何をしたかにより時間を感じ…

  • 野外キャンプは自らを縛るものから脱する機会

    GWということで、野外キャンプに行ってきました。 野外キャンプはシステム外を味わう時空間である。 改めて、そのように思いました。 整備されたロッジではあったものの、周囲の自然環境は人間のコントロールの外にあります。 気温や湿度、鳥や虫の音、風、そして調理に使う炎など、人間にはどうにもならないものと接する時間。意識して味わうことで、とても豊かな感覚を味わえます。 そして、エネルギーをいただける感じがありますね。 日々、人間は何らかの社会システムの中にがんじがらめにされています。 例えば、通勤を電車するならば、交通運行システムをはじめ、暗黙のルール、時間など。 会社につけば、また会社の文化、空気感…

  • なぜ、この業界から人が逃げていくのか?

    テレビ業界は、沈みゆく巨船なのか・・・ 東スポWebにこのような情報がありました www.msn.com 早期退職を募集しているので、実力や自信のある方から抜けていくのは仕方ないと思います。 ところが、転職先は配信業界、つまり配信する手法がテレビの地上波ではなく、オンライン業界に転職する人が多いのではないか?という見立てなのですね。 テレビやネットなどお笑い界を取り巻く環境の変化の話題となり、東野は「純粋にお笑い番組を今地上波でやってるかって言ったら、なかなか厳しいやん。なら、ユーチューブとか、ネットフリックスやアマゾンプライムになっちゃうってところがある」と指摘。 なぜ、ネット業界ではできて…

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