Calling Section3-2
「・・・は?お前・・・、何を言ってるんだ」 と、相馬は言った。 電話の向こうからは、嗚咽のような、微かな声がしている。「人を・・・殺した?お前が?・・・誰を?」 思わず訊いてから、相馬ははっとして寝室のドアを振り返る。 そこにはもう、薫の姿はなかった。 何れにせよ、落ち着かなくてはならない ―――― 相馬は自分に言い聞かせ、短く強く頭を左右に振った。 身体や思考のそこここに漂う、つい先ほどまで薫と交わ...
2022/09/28 20:39
2022年9月 (1件〜100件)
「ブログリーダー」を活用して、紅さんをフォローしませんか?