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きみの靴の中の砂 (サヨナラ —— 旧goo blog版) https://blog.goo.ne.jp/disinfectant1953

このサイトは "Creative Writing" の個人的なワークショップです。テキストは過去に遡り、随時補筆・改訂を行うため、いずれも『未定稿』です。

みなさんに感謝: アラン・ロブ=グリエ アルベール・カミュ 伊藤整 岩科小一郎 エリック・ホッファー 尾崎喜八 金子光晴 クロード・シモン ジャック・ケルアック 田村隆一 辻邦生 辻村伊助 永井荷風 久生十蘭 フィリップ・ソレルス 船知慧 ブルース・チャトウィン ポール・ヴァレリー ミシェル・ビュトール 森鷗外 森茉莉 吉田健一 ル・クレジオ ロラン・バルト

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多摩市
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2022/04/07

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  • では、また来週、同じ時間、同じチューニングで...

    夏休みも、今となっては短い日々でしたね。さて、もうすぐ深夜零時。八月とも、あと数分でお別れです。次の曲が、この番組今夜最後の曲であるとともに、八月最後の曲になります。ピーター・フランプトン、1975年のアルバムから、世界的大ヒット曲"ShowMetheWay"を聴きながらお別れしましょう。では、また来週、同じ時間、同じチューニングで...。【PeterFrampton-ShowMeTheWay】では、また来週、同じ時間、同じチューニングで...

  • 日没間近

    夏休み最後の週末。陽が傾き始めると凪のあとに少し肌寒い陸の風が吹く。長袖のシャツを着て出かけ、まだ暑ければ袖をまくり、寒くなったら袖を下ろすのが基本。波打ち際で夏と秋が押したり引いたりしているよう。週明けにはまた学校で会えるというのに、今日もまた、すっかり人気の絶えた日没間近の海に来た。日没間近

  • 転校生

    転校生。(op.240830) 【Jan&Dean-TheNewGirlInSchool】転校生

  • 湘南の高校生

    湘南の学校の二学期には、二種類の学生がいる。ひとつは、夏休みの間、塾に通ってた比較的色白な人。もうひとつは、朝から海に通うだけだった日焼けした人——なお、後者には、一度皮がむけてマーブル色になっている人も含む。 <ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmura.com/parts_image/user/pv11138716.gif"alt="PVアクセスランキングにほんブログ村"/></a>湘南の高校生

  • 南へ移動していく

    八月も残りはあとわずか。夏を長引かせたいのなら、体を南へ移動していくという方法もある。【下町ノ夏-ペパーミント・ブルーの午後】南へ移動していく

  • 茅ヶ崎漁港

    台風が近いせいで雨は降ったり止んだり。薄日が差している間に港まで来た。明日からは波が高くなって、恐らく漁は休みになるので、今週は今日の昼の出漁が最後になるかも知れないと魚屋のオバさんが言ってた。シラスが茹であがるまでの時間、港で暇をつぶす。茅ヶ崎漁港の堤防はよく出来ていて、低気圧の下でも波は凪いだように静かだ。茅ヶ崎漁港

  • 熱帯雨林気候

    少なくとも今年の夏は熱帯雨林気候に相違ない。マレー半島などはその典型的な気候帯で、雨期は午後になると毎日短時間だが、ここ数年の日本の夏のような豪雨がやって来るという。戦中、マレー半島全域の制空権を握った加藤隼戦闘隊も雨期は飛行場が使えなくなって開店休業だったという。国内で正しい熱帯雨林気候を味わいたいというなら、唯一西表島がその北限だというから、日本は便利な国だ(何が便利なのかは良くわからないが...)。ところで、マレー半島と聞くと読書好きなら金子光晴の『マレー蘭印紀行』が頭に浮かぶだろう。日本人で世界を旅する人のリュックには必ず入っているという名著中の名著だ。紀行文だから散文といえば散文だが、散文詩に分類されてもいい文体だ。そういう文章を書ける人がなかなかいない理由は、教養がそのレベルに至らないから、と...熱帯雨林気候

  • あの夏の日

    一枚の写真もなく、記憶の中にだけいる人。<ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmura.com/parts_image/user/pv11138716.gif"alt="PVアクセスランキングにほんブログ村"/></a>あの夏の日

  • エフカイ・ビーチは西の風が7マイル

    ノースショアのエフカイ・ビーチパークの外れにある一軒のビーチハウス。客のほとんどが地元のサーファーなので、ラジオが伝える波情報に客数は左右される。*モータープールに停めたオンボロのコンバーチブルのカーラジオから聞こえるビーチFM。『さーてみんな、今のエフカイ・ビーチは、西の風が7マイルだ。8~9フィートの波が入ってきてるよ...』とD.J氏。「午前中よりいい波が来ているみたいね。午後も乗るの?」とイチ子さん。「午前中あれだけ乗ったし、午後はのんびりしようよ」とぼく。昼が過ぎてサーファー達がチラホラ集まり始めている。「暑いなぁ。95度は越えてるね」風の音にかき消され、聞こえているのかいないのか、イチ子さんは海からの光の乱反射に目を細めたまま、黙って沖を見つめている。***ハワイでは、ここ二十年程で『ガーリッ...エフカイ・ビーチは西の風が7マイル

  • あの頃の夏の写真

    日中の気温が、摂氏三十度を滅多に超えることがなかった時代の夏の写真。あの頃は、お盆が過ぎると途端に秋風が吹いた。【NellieMcKay-RedRubberBall】あの頃の夏の写真

  • この夏の終わり

    金魚もまた夏の終わり。<ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmura.com/parts_image/user/pv11138716.gif"alt="PVアクセスランキングにほんブログ村"/></a>この夏の終わり

  • 双胴艇

    夕暮れが迫ると、カリブ海の島々の港には、フロリダ辺りに船籍をもつ大型艇が入ってくる。カタマラン(双胴艇)が多いのが目をひく。回転がとりわけ苦手な艇種だから狭い入江は避けたいところだが、生まれたときから広大な大地を見て育つと、細かいところは気にしなくなるらしい。安定した乗り心地にも関わらず、日本の金満家が双胴艇を選ばないのは、他人に迷惑をかけるのを気にする日本人気質からか。<ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmura.com/parts_image/user/pv11138716.gif"alt="PVアクセスランキングにほんブログ村"/></a>双胴艇

  • 晩夏

    記憶に留める方法を知ろう——これらの日々もまた風のように過ぎていくのだから...。<ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmura.com/parts_image/user/pv11138716.gif"alt="PVアクセスランキングにほんブログ村"/></a>晩夏

  • 一年中咲いている花

    和名はアリアケカズラ。通称アラマンダ。気温が高ければ一年中咲いていてくれる、重宝な花。原産地はブラジル辺りという。沖縄では、道路の中央分離帯などに植えられていて、いつでも観られる。温室があって、摂氏10度以上を保てるなら、北国でも通年鑑賞できるかも知れない。赤道近くの国々では、概ねこの花を図案とした切手が発行されているほどポピュラー。<ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmura.com/parts_image/user/pv11138716.gif"alt="PVアクセスランキングにほんブログ村"/></a>一年中咲いている花

  • パリ祭

    モコ・オリと行く、パリ祭(op.240823-2)。毎年7月14日はパリ祭。1789年のその日、フランス王国で民衆革命勃発。この革命によりフランス共和国成立。世界でこの日を祝うところがみっつある。フランス本国、フランスの海外領土たる海外県、そしてもうひとつが日本——フランスと日本の間には、仲が良い理由がある。パリ祭

  • 気持ちの問題?

    八月三十一日と九月一日がどれ程違うかというと、南中時の太陽の高度が違うくらいで、他はほとんど変わらない——あとは気持ちの問題——ホントにそう思う?<ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmura.com/parts_image/user/pv11138716.gif"alt="PVアクセスランキングにほんブログ村"/></a>気持ちの問題?

  • 西インド諸島への旅 #3

    モコ・オリと行く、キューバ。(op.240823)スペイン風の街路が続くハバナの街は、時間が停まったようで、旅人の目を飽きさせることが無い。朝のバルで飲む今日最初の液体は炭酸水——前夜に飲み過ぎたラム酒の酔いを解消してくれる。さて、二杯目からまた酒となると、さすがのキューバでも人目が気になる。こんな時は、ヘミングウェイのようにオレンジジュースに透明な蒸留酒を加えてもらうのがいい。しかし、この、人目を誤魔化すかのような方法がバレていないと思うのは、自分だけのような気もするのだが...。<ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmura.com/parts_imag...西インド諸島への旅#3

  • バーミューダ諸島への旅 #1

    モコ・オリと行く、英国領バーミューダ諸島への旅。(op.240822)<ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmura.com/parts_image/user/pv11138716.gif"alt="PVアクセスランキングにほんブログ村"/></a>バーミューダ諸島への旅#1

  • 他には聞いたことがない

    夏季休暇中、遊んではいられないのが受験生——学期末に、みんな、塾の夏季講習に行くような話をしてたっけ。問題は、高校生最後の夏休みを如何に過ごすか。あたしのように午前中、家で自習して、あとは遊びまくっている輩は他には聞いたことがない。他には聞いたことがない

  • カリブ海から来た酒

    ラム酒の世界的醸造会社は、マイヤーズ(ジャマイカ)、ハバナ・クラブ(キューバ)、バカルディ(バーミューダ諸島)が有名だが、カリブ海の島々へ行くと個人経営に近い小規模な醸造所も沢山ある。15年程昔、在京フランス大使館主催の『フランス海外県のラム酒祭り』のような主旨のプロ用見本市が表参道のホールであって、出かけたことがあった。日本の販売代理店数社が計数十銘柄を出展していたが、中には観光がてら、カリブ海から社長自ら来日した会社もあって、聞くと、ほぼ個人経営なのだが、業界では名の通った銘酒を出荷しているという。概ね実費で試飲できるのだが、当時、ショット・グラス一杯7百円位から3千円を超えるものまであって、好奇心から一番高いのを飲んだ記憶がある。それは、何の知識も与えられずに飲まされると、そもそもお酒の種類すらわか...カリブ海から来た酒

  • サン・マルタン島

    カリブ海に浮かぶフランス領サン・マルタン島。マリゴ湾の西の外れまで来た。東には町を背景に、船旅で立ち寄ったクルーザーが沢山停泊しているのが見える。<fontcolor="#ff9900">*</font>今朝、ホテルのロビーで見た新聞の天気欄に今月の概要があった。平均最高気温摂氏31度、同最低気温27度。雨は110mm程だから今の東京の半分くらい。ハリケーンに襲われる数日を除けば、東京よりチョットだけ過ごし易い。<ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmura.com/parts_image/user/pv11138716.gif"alt="PVアクセスランキ...サン・マルタン島

  • 好きにしたらいいんだ

    日本酒の味を甘いか・辛いか・塩っぱいかで分類すれば甘いモノに入るが、何故か日本酒好きを甘党と呼称しない不思議。戦争中は戦地の兵隊さんにまでお酒を届けるので、生産量が決定的に足りなくなり、醸造用アルコールに砂糖を混ぜて代用品にしたこともあったほど。ところで、キューバが本家のカクテル『モヒート』は、お酒のお茶漬けのようなもので、細かいことは言わずに好きに作って飲めば良い。『メインとなるアルコール度の高い蒸留酒(ラム酒にこだわることはない)』とミントの葉、炭酸水がありさえすれば、取り敢えずモヒートの一派というか一味・一族・その仲間・らしきモノは成立する。材料それぞれを混ぜる量も飲む人の好きずきで、本場では普通に砂糖やガムシロップも入れる。日本人は定型を守るのが好きな民族だから、書道・柔道・剣道など『技術、勝敗以...好きにしたらいいんだ

  • 西インド諸島への旅 #2

    モコ・オリと行く、フランス領西インド諸島への旅。(op.240821)<ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmura.com/parts_image/user/pv11138716.gif"alt="PVアクセスランキングにほんブログ村"/></a>西インド諸島への旅#2

  • 宝石のような夏

    クローゼットの奥で見つけたものは、角の擦れた古いボール紙の箱(その昔、若かった母のお気に入りの靴が入っていた微かな記憶)。そっと蓋を持ち上げると、中に宝石のような夏の思い出。 <ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmura.com/parts_image/user/pv11138716.gif"alt="PVアクセスランキングにほんブログ村"/></a>宝石のような夏

  • 秋祭り

    江戸時代が明治になり、旧暦が新暦、つまり大陰暦が太陽暦に改まったとき、大方の行事がそのままの日付で移行したから暦的には一ヶ月前倒しされることになった。これにより不都合も生じて、お祭礼時、お神輿の屋根に乗っている鳳凰に咥えてもらう『金色の稲穂』が手に入らなくなった(田圃の稲はまだ青い)。前年収穫したものでごまかせるが、それだと今年の豊作を祝うことにならない。まして今、田圃にある青い稲穂なんか使おうものなら『お神輿業界』で笑われる。そういうことを避けるために、神輿の役員が、わざわざ早生の稲を一坪くらい作ることになる——これは面倒臭いだけのことであって、出来ない相談ではない。しかし、ここ数年の気温上昇ばかりはどうにもならない。あちらこちらのお祭りで救急車を頼む事例が増えたと聞く。と言うわけで、アタシ達の氏神様の...秋祭り

  • 稲妻パラダイス

    「昨日の夕方の雷、すごかったよね」とイチ子さん。続けて、「雷はよくあるけど、頭の真上で鳴るって滅多にないから久し振りにビックリしちゃった」確かにそうだ。<fontcolor="#ff9900">*</font>「雷を聞くと、ぼくは決まって『悲しき雨音』のイントロを思い出す」イチ子さんが空かさず、「カスケーズ!古いわねェ」と笑う。「じゃあ、きみはどんな曲を思い出すのさ?」「ウ〜ン、堀ちえみの『稲妻パラダイス』かな」「それだって、古くないか?」<ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmura.com/parts_image/user/pv11138716.gif"...稲妻パラダイス

  • 中華クラゲ

    八月に入ってこの方、次第にクラゲの数が増えてきた。お盆過ぎに来た台風が更にどこからか引っ張ってきたようで、堤防の下は、もうクラゲだらけ。中華クラゲにして食べたらどうだろうと思うが、どうやらアレとは種類が違うらしい。変なことを思いだしてしまったから、今夜、急に中華クラゲを食べたくなった。帰りに買って帰ろう。<ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmura.com/parts_image/user/pv11138716.gif"alt="PVアクセスランキングにほんブログ村"/></a>中華クラゲ

  • 桶の中の赤い三日月

    手巻き鮨をするとき以外には出番のない鮨桶——ふたり暮らしの家財道具としては贅沢品だ。台風が東京をかすめていった後の今日、日盛りの濡れ縁にイチ子さんが西瓜を用意した。桶の中の赤い三日月。「桶にたっぷり水を含ませてあるから気化熱で冷えるわよ」とイチ子さん。冷却効果の程は定かではないが鮨桶の新しい使い方だ。「小さなパーティーならドリンク・クーラーにも使えるね」とぼく。「あら、赤ちゃんの行水にも使えそうよ」想像力に差があり過ぎて、言葉を失いそう。今日、またしても摂氏三十五度越えか。桶の中の赤い三日月

  • 北の風3ノット

    午前6時。北の風3ノット(1.5m/秒)、波は南東から9秒ごとに1.3mくらいのが来ている。台風の過ぎた後だから、これから海に入ろうとする人からすれ違いざまに、「流木はどうでしたか」と聞かれる。「今のところダイジョーブよ」と教えた。<ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmura.com/parts_image/user/pv11138716.gif"alt="PVアクセスランキングにほんブログ村"/></a>北の風3ノット

  • 想い出すのはやめよう

    あれはいつの夏のことであったか...<ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmura.com/parts_image/user/pv11138716.gif"alt="PVアクセスランキングにほんブログ村"/></a>想い出すのはやめよう

  • 暦によらない季節感

    湘南の海も八月半ばを過ぎると、次第に人の賑やかさが失われていく。チョット寂しいけれど、一年で一番好きなのが、この晩夏の頃だとイチ子さんは言う。暦によらない季節感があるらしい。<ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmura.com/parts_image/user/pv11138716.gif"alt="PVアクセスランキングにほんブログ村"/></a>暦によらない季節感

  • 自転車で買い出し

    昼を挟んで午前と午後では、ドッチの外出がラクか!?迷った挙げ句のイチ子さん、遂に奮進の『自転車で買い出し』。玄関を出て振り向くなり、「午前11時から35度越え、って何よ!」自転車で買い出し

  • J.P.とぼくとヒマワリの種

    ぼくとチビで太っちょの友人・自称散文詩人のJ.P.カーターは、州道とコンラッド通りの交差点——トラクター・メーカーBuffaloSpringfield社の大きなサインボードのあるビルディング前の、舗道の縁石に並んで腰掛けていた。やおら、J.P.がWegmansFoodMarketの紙袋からなにやら取り出し、「おい、食べるか?」と食用ヒマワリの種をくれた。「コレ、どうやって食べるんだ?」とぼく。「よ~し、教えてやろう。こうするんだ」と彼は1ダースほどの種をまとめて口に放り込むと、手は使わず、一粒一粒器用に前歯で割って、上手に食べて見せてくれた。殻は直後にプーッという音と共に空中に放出投棄される。「きみのように口の中で殻を割って食べるなんてできないよ」とぼく。「な~に少し練習すりゃあ誰でもできるようになるさ。...J.P.とぼくとヒマワリの種

  • 週末の雨が上がって

    この夏、突然、激しい雨に曝されることもあったが、水口イチ子が庭で丹精する金柑は、幾たびもの驟雨から難を逃れ、入れ替わり立ち替わり白い花を咲かせている。*イチ子の好きな曲がキッチンから聞こえてきたのは、週末の雨が上がって、まだ間もない時間のことであった。【GimmeSomeLovin’-TheSpencerDavisGroup】週末の雨が上がって

  • 9ドル93セント

    昼近く、アラバマ州エドモントンの町に入った。ニューヨークから1400マイルほど。腹が減った。『ルート99ダイナー』の看板を掲げた店に入る。今日のランチ・メニューは『ステーキ、目玉焼きとポテト』。ランチは、どこの店に入っても大体こんな感じ。ここも、定食は作り置いて客を待つ方式だから、例外なく火は通り気味。これを嫌がったら、アメリカのロードサイドでは食べるものがない。味付けも多くは無頓着だから、客は好きにソースや塩をかけて自分なりに調整をする。25年前、これで9ドル93セント。今は15ドル近いかも。<ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmura.com/part...9ドル93セント

  • うまく説明出来ない不思議な興味を感じるのだった

    洋画家の伯母が一人、毎年避暑住まいする野尻湖畔の古い平屋の一間を借りて、ぼくが大学の卒業制作を書いていた年のことだ。駅に近い対岸には、有名な避暑地としての外国人村があったが、こちら岸は、伯母の家の他には、五十メートルほど離れて、同じような大きさの割と瀟洒な作りの家がもう一軒あるだけだった。その隣家には、東京の大学で教えているという女の先生が高校生の娘さんと二人で、ここ数年、この時期を過ごしていると聞いた。ある朝、ぼくが湖のほとりの草やぶにおおわれた小道を散歩するとき、その家から英文のテキストを朗読する女性の声が聞こえることがあった。その時分としては滅多に聞かれなくなったイギリス英語のはっきりとした聞き取り易い発音で、何人かがトラックに乗せられ、電話線を張る使役に駆り出された場面が語られていた。筋立てから推...うまく説明出来ない不思議な興味を感じるのだった

  • 知人の知人の知人

    『オイラの知ってるフォロワー』をフォローしている、『オイラとは面識の無いフォロワーの、更にそのフォロワー』の中に、もう亡くなってしまったがオイラのよく知るフォロワーがいたのにはビックリだ。オイラ以外はみんな本職の写真家だから繋がっていても不思議はないんだが、業界を絞らなくても『知人の知人の知人』まで範囲を広げて調べてみると、これは結構大変なことになるかもしれない。<ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmura.com/parts_image/user/pv11138716.gif"alt="PVアクセスランキングにほんブログ村"/></a>知人の知人の知人

  • 作家の責任範囲

    「雨続きだったから、今日は洗濯物が沢山あって忙しかった」と言う人多し。桃太郎のお婆さんの時代と違って、洗濯をしたのは洗濯機!あなたは洗濯機に洗濯物を入れただけでしょ?と突っ込みたくなる。<fontcolor="#ff9900">*</font>ところで、最初に変な習慣が出来て、それを規範にされると後続する者にとっては不幸だ。<fontcolor="#ff9900">*</font>商業写真業界に身を置き、クライアントにひたすら「クリアに撮れ!」と言われ続けると、必然的にカメラマンは注文に沿ってレンズの選定に神経を使うようになる。本来、カメラマンは、構図・露出など撮影に関わる設定に神経を使うのが責任範囲であって、写真がクリアに撮れるかどうかはレンズの性能の問題、つまり、購入に関わる『財力』の問題になる。商業...作家の責任範囲

  • 同じ発作

    来生えつこさんの初期の作詞を読むと『小沼丹(おぬまたん)』が好きだったのがわかる。理由は、『小沼毒』を飲んで、オイラと同じ発作を起こしている。読むだけに留まらず、自分でも書きたいと思う人にはいい刺激になる作家だ。決してシロウト受けする文体ではない。<ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmura.com/parts_image/user/pv11138716.gif"alt="PVアクセスランキングにほんブログ村"/></a>同じ発作

  • 軍艦旗はためく下に

    艦首に菊の紋章を頂く総ての軍艦に、航海安全、武運長久、戦勝祈願を祈る神棚が艦内神社として祀られた。各艦とも艦名にちなむ、地域で最も有名な神社が祀られる。東京多摩地域に住む人でも旧海軍に『多摩』という軽巡洋艦が就役していたことを知る人は少ない。艦内神社は、武蔵国総社大國魂神社。軽巡多摩は三本煙突の第一次大戦型の艦で、開戦時は既に人でいえば中年になっており、戦闘艦として太平洋の最前線に編成を受けることは稀であったが、それ故、戦争末期まで結構地味に貢献を続けた。昭和19年12月、レイテ沖海戦終末の損傷により後方に下がる途中、フィリピン・ルソン島沖で米潜水艦の雷撃を受け沈没。全員未帰還となる。この写真は大國魂神社境内にある、軍艦多摩戦没者慰霊碑——撮影時、偶然にも写真右上から陽光が差し込み、帝國海軍軍艦旗が再現さ軍艦旗はためく下に

  • 先延ばし

    午前中、荷風散人の『葛飾土産(葛飾から西を中心に地理考察した散策記)』を読む。随筆、日記は、荷風の自由な発想を尤も引き出した分野であるのが如実にわかる。他の文筆家においても、一応、小説家に分類されてはいても、実際は小説以外の著述に高い評価が与えられている作家は多い。こう暑く、出る汗を考えると、明日でも構わない家の掃除など、ついついサボって先延ばししたくなる。<ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmura.com/parts_image/user/pv11138716.gif"alt="PVアクセスランキングにほんブログ村"/></a>先延ばし

  • 揚げ茄子、アサツキとシラスポン酢載せ

    漁港にて。烏帽子岩が見える。島巡りの周遊船には、何故か、いまだに乗ったことがない。*そろそろシラスが茹であがる時間。買って帰って、揚げ茄子にアサツキとシラスポン酢を載せてみよう。麦酒が美味しそう。揚げ茄子、アサツキとシラスポン酢載せ

  • 説明するのも嫌だ

    この機械からは、エアコンみたいに冷たい風は出ないんですか?<ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmura.com/parts_image/user/pv11138716.gif"alt="PVアクセスランキングにほんブログ村"/></a>説明するのも嫌だ

  • 首を縦に振る

    神田のどこぞの店のカレーを『あの界隈では一番美味しい』と言う人あれば、『いやいや、そこじゃなくてアッチの店でしょう』などと昔から論争は絶えないが、肉体の最重要センサーのひとつである『味覚』は、人間という大雑把な規格にのっとっているだけで、それぞれに異なる両親・つまり製造メーカーが異なるわけだから搭載されたセンサーもまったく同じ性能とはいかない。よって、異なる感想がある場合、両者とも正解とするのが妥当である。同様に芸術を味わうセンサーも人それぞれで、他人がいいと言うものをそれほど良く感じられないというのも当然のことであり、そこで多数意見に無理矢理迎合しても自らが卑屈になるだけのこと。人として大した進歩に寄与することはない。*戦後日本、最大の詩人は田村隆一である——この意見には、個人的に賛同できる。ほかに好き...首を縦に振る

  • Yesterday's Gone

    【Yesterday'sGone-Chad&Jeremy】Yesterday'sGone

  • いつまでも一緒にいたいと思いはじめていた

    お盆休みが終わると、夏休みに入って以来、海水浴客を乗せて臨時寄港していた、東海汽船の大島航路便も最終を迎える。最後の貨客船を見送ったあとの桟橋には、晩夏の残光と潮騒にまみれた喧騒の名残が、行き場を失ったように漂う。そうして、漸くいつもの鄙びた静寂が戻ってくる。時折、小さな湾の向こう端、つまり旧海軍館山航空隊のあった辺りから、海自の白い大きなヘリコプターが頻繁に離発着するのが見える。学校は、いよいよ来週から...。高校最後のこの夏も、ふたりは毎日、桟橋で逢った。次第に、いつまでも一緒にいたいと思いはじめていた。<ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmura.c...いつまでも一緒にいたいと思いはじめていた

  • 西インド諸島への旅

    モコ・オリと行く、フランス領西インド諸島への旅。(op.2481)西インド諸島への旅

  • ひたすら描く

    知人の絵描きが、週に一、二枚の絵(18cm×13.5cm)をネットにアップしている。ファンからは、『自分も絵を描くが、あなたは、どうしてそんなに沢山の描く題材があるのか』とよく聞かれているらしい。『そういう質問をしているようでは、将来的に苦労するから絵は趣味に留めておいた方が良いのでは』と答えたいところを、そうハッキリとも言えず、『何でもいいから、ひたすら描くように』とアドバイスしているらしい。*写真も絵もストーリーも同じで、真剣に創作と向き合っている人なら『題材がない』などあり得ない発言だ。ただ、時折、制作が滞っているように見える場合はある。しかし、それは題材がないのではなく、納得できる表現方法が見つからず、新しいインスピレーションを待ちながら試行錯誤をしている期間にあることを意味する。過去に何回か使っ...ひたすら描く

  • 技術の進捗

    運動や芸術、手仕事など、鍛練をいち日休むと、その遅れを取り戻すのに少なくてもそれ以上かかる。例外はない。加えて日々、ひとり反省会をするか反省ノートを書くか否かは、その技術の進捗と多いに関わる。<ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmura.com/parts_image/user/pv11138716.gif"alt="PVアクセスランキングにほんブログ村"/></a>技術の進捗

  • 気にしないわけにはいかない

    歩き出すとき右足を先に出したら、次は左足を出さないわけにはいかない。つまり、このとき、右足を二度続けて出すことを人はなかなか出来ない。まあ、どちらを先に出しても同じだろうと考える人には然程意味のある論法ではないが...。さて、人生の岐路で次の一歩をどう始めるか——これは気にしないわけにはいかない、とは思わないか。<ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmura.com/parts_image/user/pv11138716.gif"alt="PVアクセスランキングにほんブログ村"/></a>気にしないわけにはいかない

  • 水口イチ子の日常

    2024・夏。水口イチ子の日常。<ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmura.com/parts_image/user/pv11138716.gif"alt="PVアクセスランキングにほんブログ村"/></a>水口イチ子の日常

  • 子供達が夏のつむじ風だった頃

    気象庁のHPで、自分が小学生になった頃の東京8月の気温を検索すると、精々摂氏28、9度で30度を超える日なんてなかった。夏休みの日中、昔の子供達が街中を走り回れた理由はこれか!?あの頃、奇麗だったお姉さん達は、今、いずこ。<ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmura.com/parts_image/user/pv11138716.gif"alt="PVアクセスランキングにほんブログ村"/></a>子供達が夏のつむじ風だった頃

  • 14時の夏

    誰もいなくなった14時の夏。みんな、どこへ行った?<ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmura.com/parts_image/user/pv11138716.gif"alt="PVアクセスランキングにほんブログ村"/></a>14時の夏

  • 午前3時の東京

    午前3時の東京郊外。小雨。外気温25.6度、湿度87%のところをエアコンで室内は気温28.7度(「暖房してるの?」「んにゃ、するわけないでしょ!」)で湿度を『36%』。この設定では、Tシャツと短パンで寝ていると、やや肌寒いくらい。春先、LosAngelesの日中はこんな感じ。<ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmura.com/parts_image/user/pv11138716.gif"alt="PVアクセスランキングにほんブログ村"/></a>午前3時の東京

  • 晴れのち雷雨?

    夕方から雷雨の予報なのに、晴れのカッコで出てきてしまった。<ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmura.com/parts_image/user/pv11138716.gif"alt="PVアクセスランキングにほんブログ村"/></a>晴れのち雷雨?

  • サーフィン日和

    熱低aは、今度の土曜日あたりに最接近の予報。茅ヶ崎も久々のサーフィン日和になりそう。五時には海に出ようね。北風が強いようならベストやタッパーじゃ寒いかも。<ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmura.com/parts_image/user/pv11138716.gif"alt="PVアクセスランキングにほんブログ村"/></a>サーフィン日和

  • それぞれの夏

    人には世代により、それぞれの夏がある。それぞれの夏

  • 真実を見出す

    マンネリな日々を送っていると、ある時、現実よりも空想や妄想に真実を見出すことがある。随分長いこと自己肯定、自己満足の人生を送ってきた大人達は、『もっと現実を見詰めて生きた方がいいよ』と言いがちだが、そういう人生を生きてきた人の今を見ると、とても同じ人生を歩みたいとは思わない。<ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmura.com/parts_image/user/pv11138716.gif"alt="PVアクセスランキングにほんブログ村"/></a>真実を見出す

  • 無花果のタルト

    早朝、漁港の堤防にて。休日の海の、まだ誰もいない時間。*夜明け前の暗いうちに起きて、さっきまで無花果のタルトを焼いていた。無花果のタルト

  • フランス『海外県』は虫歯に注意

    アメリカ東部に用事があったついでに寄りたい観光地が、カリブ海にあるフランス『海外県』と表記される島々。気温は今頃の日本とほとんど同じで、日本人は『危険』と評価しそうだが、住む人達は普通に生活している。現地流に『ストレートのラム酒に砂糖をタップリ入れてグイッと飲む』と、体温が上がり、体表を流れるカリブの夏の風も爽やか。でも、虫歯には注意。<ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmura.com/parts_image/user/pv11138716.gif"alt="PVアクセスランキングにほんブログ村"/></a>フランス『海外県』は虫歯に注意

  • 果たして真実か

    アシスタントなしで仕事をする人は、『何から何まで自ら世話するしかないので、遊んでる暇なんかない』というのは、果たして真実か。<ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmura.com/parts_image/user/pv11138716.gif"alt="PVアクセスランキングにほんブログ村"/></a>果たして真実か

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きみの靴の中の砂 (サヨナラ —— 旧goo blog版)
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