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2022/03/20

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  • 隣人を愛せよ

    自宅近くのスターバックスで英語の勉強をするのが習慣になっています。年末の今日、いつものようにコーヒーを飲みながら英語の本を開いていると、隣の席にいた女性が「痛い」と言って倒れてしまいました。一緒にいた友人と思われる女性がスマートフォンで救急車を呼んでいたところ、1人の女性客が「私、看護師です」と言って倒れた女性の脈を取り始めました。私はただ見守るしかありませんでした。店員も様子を見に駆けつけましたが、「すみませんが、仕事に戻ってもいいでしょうか?」と言い、持ち場に帰りました。ふと周りを見渡すと、ほぼ満席の客は、黙って自分の本や雑誌を読んだり、仲間としゃべったりしています。まるで何事もないように振る舞う客の様子を見ていると、私の目の前だけ違う時間が流れているような気がしました。救急隊員が店に入って来たので、...隣人を愛せよ

  • 清貧思想

    生活保護受給者は働かないでお金をもらっているのだから、夜な夜な飲み歩いたり、新しい服を買ったりしてはいけない。車を手放しなさい、ガソリン代は保護費からは出ませんよ。このような言説は、生活保護に関わる仕事の経験があれば一度や二度、耳にする話です。ある自治体が、パチンコ店で生活保護受給者を見かけたら通報しようという条例を作った時は、関係者の間で大変話題になりました。最近、節約をするようになり、この「清貧思想」を思い出しました。勤務先の変更により収入が減ったため、食費を見直したり、スマートホンを格安SIMに換えたりしました。英語教室の折込チラシを入れる資金も捻出しなければならず、安い印刷会社を探しました。そうこうしている間にもお金はどんどん出ていくので、ため息が出ます。ところが、自分のやりたい仕事をしていたり、...清貧思想

  • 命の値段

    日本キリスト教団の障害者週間というのがあるそうです。恥ずかしながら知らなかったのですが、今日の礼拝で話題になったので、国が決めている障害者週間とは別にそういう期間があるのだということを学びました。〇〇週間というのは、たびたび、その時だけ〇〇のことを考えるだけだと批判されますが、私はそれでも何も考えないよりはいいのではないかと思います。〇〇週間がきっかけで、〇〇に興味関心を持つ人もいるかもしれません。へえそうなんだ、というだけでも大きな一歩だと思いませんか?ソーシャルワーカーをしていた頃は、この病院や施設にいる人たちの方が、世の中に適応している人よりもまともなのではないかと感じていました。社会に適応すること、つまり、社会復帰を目的にした治療やリハビリが行われる施設で暮らすことも、なかなか大変なことでしょう。...命の値段

  • 信じられない②

    聖書に出てくる話が本当であるかどうかよりも、そのエピソードが後世に伝えたいことは何かをつかむことが大切であるという説教を聞きました。聖書の話はすべて本当の話だと言う牧師もいますので、この点は意見が分かれるのでしょうか。私は、聖書に出てくる話が本当かどうかというのは、正直に言うと、あまり考えたことがなかったことに気づきました。ああそうなんだ、と思っていたのです。ずいぶん気の抜けたクリスチャンだと思われるかもしれませんが、聖書のエピソードが真実であるかどうかを確認することに、あまり意味がないような気がしていたのだと思います。ところが、聖書に書いてあることはすべて真実であると主張する牧師やクリスチャンがいます。それに対しては何とも言えません。いずれにしろ、同じ聖書を読んでいるのですから、触れている話は同じでしょ...信じられない②

  • みんなちがって みんないい③

    「神は、教会の中にいろいろな人をお立てになりました。第一に使徒、第二に預言者、第三に教師、次に奇跡を行う者、その次に病気をいやす賜物を持つ者、援助する者、管理する者、異言を語る者などです。」(コリントの信徒への手紙一12章28節)「みんなちがってみんないい」とは神さまがそうされたんですよ、という説教を聞きました。そして、自分がそのタイトルでここに書いたことがあることを思い出し、自分のブログを見てみました。一つは、みんなちがっていいことを目指して留学する人たちについて、もう一つは、ちがいを強調するのではなく、信仰により既存の枠組みから解放されるという説教についてです。クリスチャンを中心に世の中を見てしまうと、この世は無法地帯で悪だらけ、クリスチャンでない人々は救いを知らない人々になります。個人的には、クリス...みんなちがってみんないい③

  • 教会学校

    教会学校で子どもたちに話をしてみませんかと声をかけられ、ギターを弾くことを交換条件に引き受けました。ギターは以前から時々さわっていましたが、やはり発表の機会がないと腕が上がらないものです。そこで、こどもさんびかの中から1曲を練習して、当日、お話しの後に子どもたちと一緒に歌いました。子どもたちが集まるところには、必ず大人の力が働いています。子どもは子どもなりに大人の世界を見ていて、批判を口にしたり、子どもだけの世界を作って大人を締め出そうとします。それでも、子どものすることだからと、多くの場合は許されます。imagesbyVoiceOfYouth教会学校は大切だという話が今日の説教でありました。教会学校の存在は、子どものためだけではなく大人のためでもあるのではないか。教会学校でお話を担当して、そんなことを感...教会学校

  • みんなちがって みんないい②

    「また、人間にはただ一度死ぬことと、その後に裁きを受けることが定まっているように、キリストも、多くの人の罪を追うためにただ一度身を献げられた後、二度目には、罪を負うためではなく、ご自分を待望している人たちに、救いをもたらすために現れてくださるのです。」(ヘブライ人への手紙9章27-28節)自分らしく生きるためにキリスト教を信仰するんですよ。これは悩んで苦しんでいた時に牧師から贈られた言葉です。私の半生はキリスト教の存在により苦しめられていました。そんな時に、まるで反対のことを言われたので、拍子抜けしました。そして、その牧師にこう返事をしました。「私は、キリスト教を信仰したら、自分らしく生きられないと思っていました。だけど、自分の人生を生きるために必要なら、キリスト教と共に歩きたいです」。違いばかりが強調さ...みんなちがってみんないい②

  • 責任感

    職場に、自分よりも若い人が増えたと感じることが多くなりました。単に年齢が若いだけでなく、仕事の経験年数も含めて、そう思う機会が増えました。自分が年を取ったからでしょうか。できて当たり前だと、周囲に見なされる機会が多くなったのかもしれません。そういえば、仕事上で、あれができない、これは無理ということが少なくなった気がします。そうなってくると、言いたくないことを言わなければならない機会も増えてきます。自然に、指導的立場を担っていると思わされることがあり、そんなにもらってないんだけどなあと愚痴りたくなります。言いたくないことというのは、決して、後ろ向きなことばかりではありません。むしろ、他人にとっては有益なことである場合もあります。前向きな内容であるというより、結果として、多くの人にとって前向きなことであるとい...責任感

  • 福音を伝える

    「あなたがたは、キリストを見たことがないのに愛し、今見なくても信じており、言葉では言い尽くせないすばらしい喜びに満ちふれています。」(ペトロの手紙一1章8節)福音を伝える人の「人格」は大切です、この日の説教者は言い切りました。これには全く同意です。人格的に、伝道に適している人とそうでない人はいると思います。また、ただの信徒が何を言っているのかとお思いかもしれませんが、これは、受けとめる側の立場からの本音だと思います。人格が良いか悪いかというより、適性の問題はあると思います。もちろん、伝道者と求道者の相性の問題は避けて通れませんが、それ以前に、キリスト教に基づいた人格形成ができているかどうかが問題だと考えます。見たことのないものを信じるのは、勇気がいるのではないでしょうか。その勇気を受けとめることができる伝...福音を伝える

  • 集中力

    仕事や勉強に集中できない時、私は散歩に行きます。散歩は健康によく、運動不足を解消してくれます。雨の日は、傘をさして散歩に行きます。嵐の日は、部屋の中でストレッチをします。集中できない原因はいろいろありますが、それが人間関係の場合、しばらくその場所へ行かないこともあります。例えば、職場に嫌な上司がいるなら、その上司の顔を見なくてすむ時間帯を見つける、家族なら、同じ部屋にいる時間をずらすなどです。それでも避けられない場合は、その場から逃げるしかありませんが、これが上手くいく時といかない時があって、なかなか思い通りにいかないものです。最近は、試験勉強をしているので、プライベートを勉強時間に充てる毎日が2ヶ月ほど続いています。集中力を切らしたくないのですが、仕事をしていると、しわ寄せがプライベートに来てしまう日も...集中力

  • 目が見えるように

    「イエスは、『何をしてほしいのか』と言われた。盲人は、『先生、目が見えるようになりたいのです』と言った。そこで、イエスは言われた。『行きなさい、あなたの信仰があなたを救った。』盲人は、すぐ見えるようになり、なお道を進まれるイエスに従った。」(マルコによる福音書10章51-52節)。治療の目的は、目が見えるようになることではなく、それにより信仰を続けること。そんな内容の説教でした。俗に言う、手段と目的の話に通じると思いました。目が見えるようになれば、いろいろなものを見ることができるし、さまざまなことを目で見て判断することができるようになります。話し相手の顔色も分かりますし、身振りや体の大きさなど、視覚情報は社会生活を充実させるものだと思います。視覚障害者のガイドヘルパーという資格があります。私が福祉の仕事を...目が見えるように

  • 選民思想

    パウロは、自分がユダヤ人であることを有利に思っていたけど、今は損失だと言ったという聖書の言葉が、今日の説教で紹介されていました。「選民思想」のようなものだと説教者は言っていました。「選民思想」とはどういう意味か、少し調べてみました。「神から選ばれた民族や人種であるという宗教的思想」の意味だそうです。要するに、「お前らとは違うんだよ」という思い込みでしょうか。時々、一般国民を見下した発言をした政治家が、選民思想の持ち主だと言われることがありますね。最近の説教を聞いていて、なるほどと思ったのは、聖書に書かれている話について、その時代背景を知り、現代と比較する視点が大切だという牧師の指摘です。これは例えば、「妻は夫に従いなさい」という聖句は、現代では到底ありえない発言だけれども、これが書かれた時代に照らせば、こ...選民思想

  • 休み時間

    高級下着を休み時間に休憩室で売っていた女性の同僚が解雇されたことを聞きました。ずいぶん前の話です。この女性は、就業中に営利目的で下着を宣伝していたため、就業規則に違反したのが理由でした。よほどのことがない限り、雇用主都合による解雇はありませんので、管理職の立場から見て、目に余る行為だったということでしょう。教会でも、私の職業柄、施設や学校の存続を国や自治体に求める署名を書いてほしいと頼まれることがありますが、基本的にはお断りしています。それでも、趣意書には目を通すようにしています。そうして誠意を見せても、断った時に、どうして私の言うことが聞けないの?という反応をする人がいます。たかだか署名くらいでと言いたいところですが、素直にハイハイと書く理由もこちらにはありません。休み時間は一人で過ごしたいものですが、...休み時間

  • 子どものように

    「イエスに触れていただくために、人々が子供たちを連れて来た。弟子たちはこの人々を叱った。」(マルコによる福音書10章13節)毎週、数名から数十名の新来会者のある教会へ行ったことがあります。ところが、私が初めて行った日は、私だけが新来会者でした。紹介を辞退しましたが、代わりに、その礼拝に集っている皆さんが拍手で迎えてくださいました。子ども礼拝に来る子どもたちは、自分一人で教会に来るのではなく、必ず大人が連れて来ると思います。このような子どもたち、説教者の言葉で言えば、「自分だけでは生きていけない、信仰面においても一人では生きていけない、そんな子どもたちは、自分からイエスさまのところへやって来たのではなく、誰かに連れられて来たのです」。この聖書箇所で描かれている子どもたちは、無力な存在です。子どもたちを連れて...子どものように

  • 全力プレー

    今日の大阪桐蔭対下関国際を見ていたら、こんなことを思い出しました。私が好きなある歌手のライブを、いつも地元のライブハウスで観ていました。その歌手がデビュー〇周年記念コンサートを東京の大きな会場で行うというので、チケットを購入しました。東京へ行けば、いつもと違うライブが観られる、地元は地方だから本当のその歌手のパフォーマンスを観ることができないなと思っていました。当日、東京公演を観ていて感じたのは、「いつもと同じライブだ」ということでした。地元の小さな会場で歌う姿と同じその人を観ることができたのです。そして、ああ、この人は本当のプロなんだなと思いました。芸能人と言われる人の中には、地方公演では適当に演奏や歌唱をして、東京や大阪では本気を出してステージを行う人がいると聞いたことがあります。それはまた、地方と東...全力プレー

  • 置かれた場所で咲きなさい

    宗教2世の社会経験の乏しさが話題になっているのも「カルト関連記事」の特徴です。実は子どもの頃、私にも似たような危機感がありました。通っていたミッションスクールが女子校だったというのもありますが、それ以上に学校の方針や考え方についていけなかったからでもあります。あまりこういうことを書くとミッションスクール全体の評判を落とすのは分かっているので、あくまでも、1980年代~90年代初め頃までの話としてお読みください。一般的な進路指導が行われていない学校でしたので、世の中の常識的な判断基準、例えば、偏差値で大学を選んだり、私立と国公立の違いを考えたり、下宿か自宅通学かを決めたりということを相談できる先生がいませんでした。先生方自身にそのような経験があったとしても、それを進路指導に活かせる学校ではなかったのだと思い...置かれた場所で咲きなさい

  • しつけと試練

    「あなたがたは、これを鍛錬として忍耐しなさい。神は、あなたがたを子として取り扱っておられます。いったい、父から鍛えられない子があるでしょうか。」(ヘブライ人への手紙12章7節)キリスト教主義の学校に通っていた頃、学校の礼拝の説教で、「試練」や「困難」についてもよく語られていました。「試練は神が与えたものです」「あなたが耐えられない困難や試練はありません」などと教えられていました。だから、「試験勉強は苦しいけれど、誰もが通る試練ですから頑張りましょう」と担任(クリスチャンの先生)が言うのはもっともだったのでしょう。人が直面する痛ましい経験や悲しい経験を、神の試練と思いましょう―この考え方は、私のようなごく普通の人間には、とても理解しやすいです。神さまの決めたことだから仕方がない、自分のせいじゃないんだ、苦し...しつけと試練

  • 宗教戦争

    夫が高校野球を見ながらつぶやきました。「どっちの宗教が正しいのかな」。あれ、野球を見ているはずじゃなかったかなと思いTVの画面を見ると、甲子園の2回戦。「何のこと?」とたずねる私に彼は一言、「キリスト教対仏教だよ。勝った方を信じよう」。なんて趣味の悪い冗談だと思いながら、これが普通の感覚なんだなと思いました。宗教系の高校同士の戦いを「宗教戦争」に例えることの是非は別にして、こうした試合が実現する日本の平和を思いました。宗教戦争

  • 積極的になる

    カルト問題への関心は、福祉関係の仕事をしていた頃からだと思います。病院でソーシャルワーカーをしていると、入院患者さんのご家族に会う機会が多くなります。ご家族は患者さんを支える存在として重視するのがソーシャルワーカーです。これは日常生活を支えてもらうだけではなく、入院費を確実に支払ってもらうためでもあります。家族の代わりに宗教関係者を名乗る人物が患者さんを訪ねて来ることがあります。「友人です」「家族の代理です」と私たちに申し出るその人たちが宗教団体から来ていると分かるまでに、そんなに時間はかかりません。それがどんな宗教であれ患者さんの信仰の自由がありますので、ご本人に目に見える危害が無い限り、病院職員が口出しすることはありません。「目に見える危害」というのがポイントで、見えない危害についての情報はすぐにはつ...積極的になる

  • 授業料を決める

    英語教室の授業料をどうやって決めているかについては、あまり言えません。言えることは、おそらく個人レッスンをしている人の多くがそうだと思いますが、開業している地域の同業他社の情報を集めて参考にしています。他には、フランチャイズ加盟や教材会社と提携している場合、ある程度、価格設定に縛りがあると思います。グループレッスンを希望する生徒が来たけれど、該当クラスを開講していない場合、個人レッスンを提案します。その場合、授業料も個人レッスンのものを頂いています。これに文句を言う人は、私の教室ではお断りしています。やはり1人なら個人レッスンですので、2人以上の場合と同じ月謝では採算が合わないのです。授業料を下げることは、自分の価値を下げることにもなるので、授業料を設定する時に一番気をつかうべきことです。かくいう私も、い...授業料を決める

  • 広い心

    「わたしたちはあなたがたを広い心で受け入れていますが、あなたがたは自分で心を狭くしています。子供たちに語るようにわたしは言いますが、あなたがたも同じように心を広くしてください。」(コリントの信徒への手紙二6章12-13節) imagesbyecoclimax自分の方が先にキリスト教を知ったから、という理由で神の側であると言ったパウロについての説教を聞きました。神の側にいるかどうかを判断するのは神さまではないという話でした。「上から目線」という言葉を牧師は使っていました。上下関係に基づく伝道は、ある意味仕方ないのかもしれませんが、先に知っている人の方が神さまにより近いということはないと思います。そう思いたくなることがあるならば、それは人間の判断からだと思います。個人的しこう、「しこう」の漢字が口頭では分かり...広い心

  • 宗教2世②

    昼下がりにチラシを折りながらワイドショーを見ていたら、元首相とかかわりがあると思われる宗教2世の方がインタビューに応じていました。なぜインタビューに応じたのですか?というTV局の質問に対して彼らは、「自分と同じような被害にあう人をなくしたいから」「2世として、この問題を知ってもらう良い機会だと思ったから」と答えていました。2世ではなく社会人1年目の時に勧誘にあい、何度も渡韓したという方もいました。自分の考えよりも宗教の考え方のほうが尊いですよ、教祖の言うことを聞いていれば家庭円満になりますよ、献金は信仰心の表れですから多いほど良いですよ、、、こういった言葉を、どこかで聞いたことはありませんか?こんなことを言う人が、あなたの周りにいませんか?宗教への信頼が揺らいでしまいました。また、同じ宗教によって。しかし...宗教2世②

  • Don't Let Me Down

    くよくよしがちなので、仕事のミスを引きずることがあります。切り替えが上手になりたいと思うのですが、なかなか上手くいきません。考える暇がないほど忙しければよいのですが、忙しさを理由に自分と向き合わずに潰れてしまうことがありました。だから、ほどほどにくよくよしたいと思います。パワハラにあいながら働いているので、正直に言って、こんな職場のために自分の誠意を見せるなんてという思いが先に立ってしまいました。それでも、実際に困るのは生徒ですので、できる限りのフォローをしました。その結果を見てくれるのは、最終的には生徒だからです。これは、いくつかの学校現場を経て学んだ大切な仕事の心得です。生徒のためになるかどうかという視点で動くと、組織が見えなくなるかというと、そういうわけではありません。組織で上手くやっていくことも、...Don'tLetMeDown

  • 手紙

    手紙が残されていることが話題になっています。元首相の事件に関して、容疑者がフリージャーナリストに送ったものだそうです。私は手紙を書かなくなりました。その代わりに、こうしてブログを書いたり、Eメールを書いたりします。ラインやSMSも使います。最後に手紙を書いたのは、今年の3月頃だったでしょうか。自分の意思を伝えるために手紙を書きました。手紙は今では、何か特別なことを伝えるために用いる手段になっている気がします。手で文字を書くという行動に、何か神がかったものを感じます。そして、字が下手になりました。やはり手で書かなくなると、書き方を忘れてしまうのです。漢字が思い出せなくなり、やっと思い出しても間違えてしまう、ようやく書けたと思ったら、あれ、私こんな字を書くんだったけ?という始末です。先の容疑者の男性は、まだ手...手紙

  • キリスト者の自由

    「律法によって義とされようとするなら、あなたがたはだれであろうと、キリストとは縁もゆかりもない者とされ、いただいた恵みも失います。」(ガラテヤの信徒への手紙5章4節)高校野球地方予選大会を見に行きました。甲子園というイベントは人やお金がとても大きく動くスポーツであることを、高校の部活動顧問をしていた時に学びました。スポーツに力を入れている高校は野球に力を入れていることも多く、この時期は、野球以外の部活動のメンバーも自分たちの練習を休んで地方大会の応援に駆け付けています。注目度が、他のスポーツと比べて格段に高いのです。そのことは、プロ野球のスカウトが地方大会にも足を運んでいることからも分かります。ところで、こうした傾向に良い意味での刺激となったのが、新型コロナウィルス感染症による甲子園大会の中止でした。高校...キリスト者の自由

  • Gloating Over②

    「イエスは賽銭箱の向かいに座って、群衆がそれに金を入れる様子を見ておられた。大勢の金持ちがたくさん入れていた。ところが、一人の貧しいやもめが来て、レプトン銅貨二枚、すなわちクァドランスを入れた。イエスは、弟子たちを呼び寄せて言われた。『はっきり言っておく。この貧しいやもめは、賽銭箱に入れている人の中で、だれよりもたくさん入れた。皆は有り余る中から入れたが、この人は、乏しい中から自分の持っている物をすべて、生活費を全部入れたからである。」(マルコによる福音書12章41-44節)生活費を全部入れて、生活が破綻してもなお、その宗教を信仰し続けるのはどうしてでしょうか。私の理解では、破綻の結果、社会に居場所がなくなり、その宗教に居場所を求めるしかなくなるからではないかと思います。現行犯逮捕された、元首相銃撃犯の供...GloatingOver②

  • 人権について

    「わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」(マルコによる福音書2章17節)神のほうを見ないで神に逆らって生きることを、聖書では「罪」と呼ぶ。この話は、これまでに何度も耳にしていますが、毎回、ああそうだったなと思う話の1つです。人権問題がキリスト教の教えを基に語られる時、それは大抵、「隣人を大切にしましょう」「孤立している人と共に歩みましょう」というメッセージになるように思います。もしそれだけのことであれば(と言っても大変なことですが)、キリスト教の教えである必要はないのではないかと思います。キリスト教によって人権問題を考える時、それが神さまの心にかなうからだという考え方を軸に話を展開していかないと、ただの「啓発」になってしまいます。人権を大切にすることは、命を大切にすることで...人権について

  • Gloating Over

    帰宅途中のカーラジオで、元首相が撃たれたことを聞きました。帰宅後にテレビをつけると、そのニュースしか流れていません。そして、仕事柄、国際ニュースの動向が気になりインターネットを見てみると、アジア系の英語ニュースではトップニュースでした。ちょうど、イギリスの首相が辞意を明らかにしているところですので、イギリスはどうかと気になりBBCを見てみると、特設サイトが設けられていました。そして、日本のメディアだけでなく、中国などの近隣の国の声も載せていました。このような形でないと、特定の政治家による思想的圧力を終わらせることはできないのでしょうか。また1つ、言論による思想信条の自由が奪われたなあという残念な気持ちはあります。こういう時に、教会やキリスト教のことが頭に浮かびます。信仰が何かについてはまだまだ理解が中途半...GloatingOver

  • 心に響く話

    心に響く話をしたいと思う時、その話し相手にとって関心がある話題を選んではいないでしょうか。実はそれが一番心に響かない話になる原因です。仕事柄、相手に伝える工夫をすることが日常になっています。そんな日常を過ごしていると、工夫できることとできないことがあることに気付かされます。工夫できることは話題を選ぶことや選んだ話題について調べて知識をつけること。一方、工夫できないことは、相手の心を動かす方法を見つけることです。相手の心に響く話ができるかどうかは、経験上、工夫によってではなく話し手の熱意によって決まるのではないかと思っています。いくら相手が関心を持ちそうな話をしても、いまいち反応が鈍い。そんな時は、自分がその話に関心があるかどうか、さらに、その話は「今」自分が相手に伝えたいことかどうか、また、自分にとって重...心に響く話

  • 草取りをしながら

    「彼らが主を礼拝し、断食していると、聖霊が告げた。『さあ、バルナバとサウロをわたしのために選び出しなさい。わたしが前もって二人に決めておいた仕事に当たらせるために。』」(使徒言行録13章2節)熱中症アラートが出されている中、涼しい時間帯の朝5時に起きて、毎日、自宅の庭の草取りをしました。家族が毎年、「今年は草取りをする」と言いながら何もしないため、意を決して、私が草取りをして除草剤をまきました。これに約1週間かけた次の日、雨が降り出して来ました。ああ良かった、と思いました。草取りは、地元のシルバーセンターでは大変人気の仕事だそうで、なかなか職に就けないそうです。時給1,150円頂けるそうですから、年金生活で健康な高齢者にとっては、働きながら健康に良いことができる最高の仕事なのでしょう。今日出席した礼拝で、...草取りをしながら

  • クリスチャンと日本社会

    大きな会社の創業者の葬儀がキリスト教会で行われるという新聞の訃報記事を見たことがあります。へえと思いつつ、どうしてこの人はキリスト教信徒であることを社会に公表していなかったのだろうと思いました。クリスチャンであることを公にしない理由は何でしょうか。社会的地位のある人がそうする理由は、プライベートなことだからでしょうか。ある個人が、どの宗教を信じているかを公表しない自由はもちろんあります。一方で、そのような社会的影響力のある人がクリスチャンであることを表に出して活動していたら、キリスト教やクリスチャンのイメージが変わるのになと思うのです。私は自分の職場でクリスチャンであることを明かしたことはありません。その理由は、キリスト教やそれを信じる人のイメージが「良い」からです。クリスチャンは優しくて人に尽くす人だと...クリスチャンと日本社会

  • 宗教2世

    走るべき道を走り終えて栄光のみ国へ帰るその日、勝利の冠与えられて喜びの歌共に歌おう。(讃美歌21528「あなたの道を」)宗教2世についての特集が数か月前の『信徒の友』に載っていました。それを読んで、私の事例もこれに近いなと思わざるを得ませんでした。そして、少し調べてみると、たくさんの宗教2世に関する情報があることがわかりました。 ある宗教2世の悩み|ザ!世界仰天ニュース信教の自由...しかし、その教えが今の生活に時に合わないこともある。とある住宅地で家のインターホンを押す母娘。住人が玄関を開けると、母は役に立つという聖書の言葉を...日本テレビ 私の場合は、キリスト教主義の学校に進学することを母親に強制されていました。これは一見、単なる進路の問題ですが、一歩間違うとキリスト教の強制にもなりかねない問題では...宗教2世

  • 買物依存

    あなたの道を主にまかせて思いわずらい主にゆだねよ。雲と風にも道を示す神は歩みを導かれる。(讃美歌21528「あなたの道を」)24歳で開業カウンセラーのところに駆け込んだ時、私には500万円ほどの借金がありました。当時、洋服やアクセサリーに浪費する生活を送っていました。毎月30万円返済する生活のために心身が疲れ切っていました。そこから立ち直って結婚するまでには借金はなくなっていました。ところが、結婚してからも一度だけ、浪費のためにクレジットカードの返済ができなくなり、夫に頼ったことがありました。その時の夫の言葉が忘れられません。「俺がお前をちゃんと見ていないからこういうことになるんだ」。そして黙って返済を引き受けてくれました。返済総額は70万円ほどで、買物の内容は、家財道具や家具・家電がほとんどだったことか...買物依存

  • 仕事の値段

    「だから、キリストと結ばれる人はだれでも、新しく創造された者なのです。古いものは過ぎ去り、新しいものが生じた。」(コリントへの手紙二5章17節)担任の先生がアルバイトの先生だったらどう思いますか?私は私立高校で「常勤講師」という立場で担任を任されていました。この立場は、正式に教員を採用する前に、任期付で常勤の教員を雇用するもので、契約期間は1年です。副担任といって、担任の補佐をする仕事についている場合も多いですが、私の場合は1人で学級運営をしていました。この私の給料は、正式な教員(専任教員)の3分の1~4分の1でした。それでも、生徒や保護者に私の学校での身分を明かすことはしませんでした。同じ職場には、専任教員なのに担任をしていない人もいました。私より年配で経験もあるのに、本人が拒否していたり、学校側が適任...仕事の値段

  • 女性の市場価値

    子どもがいるから、あなたみたいには働けない。この台詞を何度耳にしたでしょうか。子どもを言い訳にする女性こそ、女性の市場価値を下げていることに、いつになったら気づくのでしょうか。自分の仕事が周囲の水準に届いていないのは子どもの世話をしているからだと主張する女性がいるのが現実です。そうした状況を何とかしてでも与えられた仕事を全うしようという意識を持てるかどうかの話です。やる気がないのを子どもを盾に正当化しようとする態度の女性には辟易しています。あるいは、女性の価値が低い方が都合がいいと考える女性もいます。それは個人の自由なので構わないのですが、公の場で口にされると、こちらのモチベーションが下がります。これには何年経っても馴染めないのですが、最近は、諦めることにしています。気にしている時間が無駄だからです。また...女性の市場価値

  • みんなちがって みんないい

    「あなたは私の愛する子、わたしの心に適う者」(マルコによる福音書1章11節)花の日礼拝に出席しました。子ども祝福式が行われ、祝福のメッセージが、牧師から子どもたちに届けられました。みんなちがってみんないい...これを夢に描いて留学する若者は少なくないと思います。留学が学生時代のものである場合、資金を親に頼る場合が多いため、現地で働く必要がない状況になります。もちろん、その生活の中での苦労はあると思いますが、親にお金を払わせて苦労している状況は、何だか矛盾していると言えばそうなってしまいます。ある人がツイッターで言っていました。「留学資金を全部自分で用意して留学した結果として英語が身についたなら、それは個人の努力として評価されるべきだろう。でも、もし誰かの資力に頼って留学したなら、その結果は自分1人の努力の...みんなちがってみんないい

  • 私たちの世界

    「五旬祭の日が来て、一同が一つになって集まっていると、突然、激しい風が吹いて来るような音が天から聞こえ、彼らが座っていた家中に響いた。そして、炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまった。すると、一同は聖霊に満たされ、”霊”が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話し出した。」(使徒言行録2章1-4節)私たちの世界を作っているのは言葉やそれを口にする人の精神です。住んでいる建物や家具、洋服、一緒にいる人たちなど、目に見えるものが形作っているように思えますが、実際には、それを表現している人たちの心の動きが支配しているのが私たちの世界です。imagesfromAlivePublishing自分が何気なく口にした言葉が、想像以上に相手を傷つけていたことがありました。それを指摘された時、相手の問題だと思...私たちの世界

  • 永遠の命とは

    「永遠の命とは、唯一のまことの神であられるあなたと、あなたのお遣わしになったイエス・キリストを知ることです。」(ヨハネによる福音書17章3節)以下は、ある牧師の説教の抜粋と私なりのまとめです。「イエスは人として世に来て、人として十字架につけられ、人として死に、生き返ってこの世に戻って来た。イエスは天に帰り、今、神と共にいる。人の思いを超えた、神を知ること。人の思考の中だけですべてのことを理解できず、神とキリストという人を超えた存在に思いを馳せる時、永遠という概念を理解することができる。これは、人生の指標として大切である。どうやって、この試練を乗り越えようかと途方に暮れる時、思考を停止するのではなく、思考を切り替えるようにする。神とキリストが、私たちを試練から乗り越えさせてくれる。永遠の命とは、ゆだねることである...永遠の命とは

  • イエスの昇天日

    「しかし、その方、すなわち、真理の霊が来ると、あなたがたを導いて真理をことごとく悟らせる。その方は、自分から語るのではなく、聞いたことを語り、また、これから起こることをあなたがたに告げるからである。」(ヨハネによる福音書16章13節)聖霊とは、どんなものでしょうか?みんなが納得のいく説明は難しいと、この日の説教で語られていました。神さまやイエスさまについてはイメージできても、聖霊をイメージするのは難しい。聖霊とは「真理の霊」である。そう言われても、難しいです。「わたしは道であり真理であり命である」(同14章6節)「アレテイア」というギリシャ語も説教の中で紹介され、これは「真理」に該当する言葉だそうです。霊と真理が一体であるとは、どういうことでしょうか?牧師が引いた辞書によると、「真理=いつ、どんなときにも変わる...イエスの昇天日

  • 打ち明け話

    「その日には、あなたがたはもはや、わたしに何も尋ねない。はっきり言っておく。あなたがたがわたしの名によって何かを父に願うならば、父はお与えになる。」(ヨハネによる福音書16章23節)あらかじめ許されているから、打ち明けることができる。この前の日曜日の説教では、イエスさまは私たちを、もうすでにおゆるしになっているから、私たちは自らをさらけ出すことができるという趣旨の話がありました。「こんなこと言っても大丈夫かな」という不安を、一度くらいは抱いたことがある人がほとんどだと思います。友だちや同僚、家族など、自分の本音を言いたいけれど、言ってしまっても大丈夫かな。言ったら嫌われるんじゃないか。変なヤツだと思われたらどうしよう。それでも、言ってしまったというのは、どんな時でしょうか?ここまでならOKかも、イチかバチか言っ...打ち明け話

  • どんな実を結ぶか

    「わたしにつながっていない人がいれば、枝のように外に投げ捨てられて枯れる。そして、集められ、火に投げ入れられて焼かれてしまう。」(ヨハネによる福音書15章6節)イエスさまを信じる人と信じない人とを、こうもはっきりと区別してよいのだろうかというのが、今日の説教の問いかけでした。そして、イエスさまにつながっていても、実を結ばない人は切り捨てられる(同2節)という言葉にも注目するべきだというお話しでした。なるほど、確かに、この「ぶどうの木」の聖句は、つながることの大切さ、集まることの大切さを表す言葉として語られがちです。コロナウィルス感染症対策として、さまざまな集会が中止や延期になっている状況が日本でも続いています。そして、オンラインでの礼拝出席やライブ配信による説教の視聴は、私たちクリスチャンの生活を豊かにする助け...どんな実を結ぶか

  • 若い人を歓迎します。

    「若い人を歓迎します」と言っている教会に、若い人がいないことはよくあります。どうしてこのようなことが起こるのでしょうか。それは、年配の人たちが若い人を大切にしていないからです。歓迎しますと言っておきながら。私は、今の教会で結婚式を挙げました。といっても、ウェディングドレスは着ないで、夫と2人で誓いを立てる小さな式でした。私たち夫婦は結婚式を挙げていなかったので、後々、後悔するだろうと思ったのです。幸い、夫の理解を得ることができました。私は教会員でしたので、教会の皆さんと一緒に準備をしました。短い式の後、礼拝堂の隣の部屋で茶話会を行いました。その時、式に出席していた70代の男性の教会員が、突然、「もっと結婚式らしい歌を歌わなきゃダメだ。さあ、用意したから、みんなで歌いましょう」と言って、讃美歌を印刷した紙を参加者...若い人を歓迎します。

  • ないものねだり

    「だれも、二人の主人に仕えることはできない。一方を憎んで他方を愛するか、一方に親しんで他方を軽んじるか、どちらかである。あなたがたは、神と富とに仕えることはできない。」(マタイによる福音書6章24節)バランス良く物事を進めて行けたらいいなと思います。家庭のこと、仕事のこと、友だちのこと、そして教会のこと。上手くやっていくのは、案外難しいものです。専任で働いていた高校を雇止めになった後の1~2年は、想像以上に苦しかったです。その原因は雇止めになったことではなく、仲間を失ったことでした。苦楽を共にした仕事仲間も、離職すれば他人です。近くにいるのに二度と近づけない場所や人間関係。嫌なこともたくさんあったけれど、教員として社会に出ていることには、何にも代えがたい充実感がありました。代わりを見つけることができないのです。...ないものねだり

  • 心の楽屋

    「わたしの家は、祈りの家でなければならない。」(ルカによる福音書19章46節)きたやまおさむさんのインタビューを読みました。「あの素晴らしい愛をもう一度」「戦争を知らない子どもたち」などの作詞で知られ、フォーククルセダーズのメンバーとして活動した人です。現在は精神科医として活動しています。人間に表と裏があるように、人生にも表と裏がある。その橋渡しをしているのが「私」。「私」には、誰にも邪魔されない「心の楽屋」が必要だという内容でした。人生を「劇場」に例えて話をする、きたやま氏らしい表現です。imagesfromNPSMedicineWiseさて、私は私立高校の英語科教員として長く勤めています。専任として担任や部活動の顧問をしていた頃もありましたが、いろいろあり、最近は専ら講師として活動しています。そこに加わった...心の楽屋

  • 対話について

    「心を尽くして主に信頼し、自分の分別には頼らず常に主を覚えてあなたの道を歩け。そうすれば主はあなたの道筋をまっすぐにしてくださる。自分自身を知恵ある者と見るな。主を畏れ、悪を避けよ。」(箴言3章5-7節)ある障害を持つ人が、こんなことを言っていました。相手をコントロールすることが目的の対話には応じる必要がないのではないか。対話という名の人権侵害は、職場や家庭だけでなく、社会全体においても、しばしば見られます。相手を自分に同意させるための話し合い、相手を自分の意図する方向に導くためのコミュニケーション・・・このような類の対話の構造に気付くためには、日頃から自分自身と対話していることが大切な気がします。自分はどう思っているのか、相手はこう思っているけど自分とはここが違うというように、自分の心に問いかける時間が必要で...対話について

  • 牧師も「ひつじ」

    「わたしは羊の門である。わたしより前に来た者は皆、盗人であり、強盗である。しかし、羊は彼らの言うことを聞かなかった。わたしは門である。わたしを通って入る者は救われる。その人は、門を出入りして牧草を見つける。」(ヨハネによる福音書10章7-9節)牧師も羊なんです、という説教を聞いて、牧師自身がそうおっしゃる教会は、いい教会なのではないかと思いました。牧師はイエスの代わりになれない。このことを忘れると、カルトになるんです・・・この視点は大切だと再確認しました。imagesfromModernfarmer日曜日に羊の門を通って、それぞれの場所に派遣される私たち信徒ですが、同じように牧師もまた、1匹の羊として門を通っている。牧師は信徒とは別格だと思っている人もいると思います。確かに、信徒と同じではだめだと思いますが、イ...牧師も「ひつじ」

  • 塩狩峠の思い出

     『信徒の友』5月号で、作家の三浦綾子さんが特集されていました。クリスチャンの作家として知られている三浦綾子さんの作品の中でも、クリスチャンとしての「自己犠牲」をテーマにした『塩狩峠』には、特別な思い出があります。私が『塩狩峠』に出会ったのは、通っていたキリスト教主義学校の映画上映会でした。全校生徒が講堂に集められ、映画化された『塩狩峠』を観る機会がありました。「えー、やばい」「うそー」「げらげらげら…(笑い声)」講堂に響き渡った無数の笑い声は、映画のクライマックス、暴走していた電車の下に鉄道職員の青年が飛び込み、電車が停車した場面でした。私は、騒がしい講堂の中で1人、ショックで言葉が出ませんでした。それは、映画の場面に対してではありません。同級生たちの反応が驚くべきものだったからです。そして、ああ、これがキリ...塩狩峠の思い出

  • 信じられない

    「わたしを見たから信じたのか。見ないのに信じる人は、幸いである。」(ヨハネによる福音書20章29節)CSというのは、Children'sServiceの略で、私の通うプロテスタント教会では「子ども礼拝」を指す言葉として普通に使われています。この日に聴いた説教は、子どもと大人の「合同礼拝」ということで、牧師の説教が、いつもとは違う雰囲気でした。何が違っていたかというと、説教の中で、写真やイラストが使われていたことです。GoogleMapでトマスの旅路を辿ったり、トマスの肖像画が登場したりしました。大人が聞く説教は難しい話ばかりで大人向けのもの、子どもが聞く説教は分かりやすく簡単に、というのは一見、理にかなっています。しかし、私にとっては、今日のように子どもの存在を意識した説教も分かりやすく感じました。何よりも、牧...信じられない

  • 牧師の条件②

    牧師に学歴は必要でしょうか?私が今までに出会った牧師さんたちは、日本の大学の神学部や、神学校という大学ではない牧師養成機関に行っている方ばかりでした。会社員などから牧師に転身する場合、通信教育などで資格を得ることもできるようです。 imagesfromEncyclopediaBritannica私は日本の大学院博士課程を中退しています。専攻は英語と英語教授法、国際交流などです。その他、福祉について学ぶために研究生をしていたこともあります。これらの経験から思うのは、牧師という神さまのみ言葉を取り次ぐ職業の人には、私たちを導くために言葉を用いる能力(言語運用能力)が必要ではないかということです。話の上手い下手というのは、後天的な要素があると思います。話が上手い牧師の話は聞いていておもしろいですし、キリスト教に対する...牧師の条件②

  • 愛なき世界

    ああ主のひとみ、まなざしよ、きよきみまえを去りゆきし富める若人見つめつつなげくはたれぞ、主ならずや「ああ主のひとみ」(讃美歌21197) 長年一緒にいるからといって、相手のことをよく知っているとは限りません。それが他人なら、なおさらそうでしょう。しつこく私に聖句の入ったSMSメッセージを送ってくる人がいます。無視すればいいだけのことですが、実際に知っている人の場合、ストレスになります。プレッシャーになるのです。何が言いたいのかわからないメッセージほど迷惑なものはありません。私のことを分かってほしい、私に話しかけてほしい、教会に来てほしい、一言返事がほしい…返信が目的のメッセージほど不快なものはありません。それは、メッセージではないのです。教会は「身内」の集まりではありません。身内に恵まれなかった私にとって、他人...愛なき世界

  • 人を裁くな②

    スマートホンを礼拝の間ずっと見ている信徒がいます。先日、たまたま私の隣の席にその人が座っていたので、こっそり画面をのぞいたら、ゲームをしていました。そして今日は、親子で出席していた子どもが、親が礼拝中に席を外している間に、親のスマホを触ってマンガを見ていました。私の洗礼式で、司会の信徒の方のズボンのポケットに入っていた携帯電話が鳴り、その方が慌てて電源を切ったという出来事を思い出しました。洗礼を受ける気持ちがさめてしまい、もうやめようかと思ってしまいました。結局、洗礼式は続けられましたが、とても後味が悪かったです。スマホや携帯は、電源を切る、もしくは、受付に預けてから礼拝堂に入るべきだと思うのは厳しすぎるでしょうか?もしくは、礼拝のために有効活用する方法を考える時代だと思います。実際に、わからない言葉を調べたり...人を裁くな②

  • マグダラのマリア

    マグダラのマリアと言えば、娼婦でありながらイエス・キリストにとって重要な女性として登場するというのが一般のイメージだと思います。イースター礼拝の今日は、説教の内容はイエス・キリストの復活についてでした。イエスさまのお墓が空っぽになっているのを見つけたマリアに、2人の天使が語り掛けるという不思議な話です。imagesfromPrimroseVale牧師は説教で、誰でも自分の名前を呼ばれると、うれしいものだと話されていました。確かにそれはそうだと思います。ただし、これが学校の教室や授業中に、先生が生徒の名前を呼ぶとなると、そうとも限らないのが現実です。指名されて嫌だなあと思ったり、時には聞こえないふりをしたり、というように、何とか先生から逃げようとする生徒もいます。イエスさまと私たちとの関係は、先生と生徒との関係と...マグダラのマリア

  • 牧師の条件

    「あなたがたがわたしを選んだのではない。わたしがあなたがたを選んだ。」(ヨハネによる福音書15章16節)自分が通う教会の牧師を選ぶことは、普通はできません。日本キリスト教団の牧師は全国転勤です。異動のシステムがどのようになっているのか私にはよくわかりませんが、数年ごとに異動しているようです。私の暮らす地域には何十年も同じ教会にとどまっている牧師もいますので、ケースバイケースなのだと思います。新しい牧師が来ると、どんなことが起こるのでしょうか。これも私の見た範囲の話ですが、まず、説教の内容が変わります。例えば、同じイースターの話でも、牧師が変われば説教の内容も変わります。それから、牧師が教会員に受け容れられるかどうかが大きな課題になります。牧師の性格によって、教会の雰囲気が変わることもあります。学校で、担任の先生...牧師の条件

  • 満ち足りている④

    「主において常に喜びなさい。」(フィリピの信徒への手紙4章4節)私が母親との関係について話をすると、よく、こう言われます。あなたの人生なんだから、あなたがきちんと母親と話をすればよかったんじゃないの?と。こう口にする人たちは、もっともなことを言っています。そうなのです。それができれば、そうしています。母親と普通に話ができない時点で、そのような関係が作られてしまった事実が、それそのものが問題だとは思いませんか?親に養ってもらっている以上、子どもの立場は弱いのです。親の立場から、子どもが自分の望むような人間に成長することを願う、願うこと自体は間違ってはいないのです。いけないのは、親という立場を利用して子どもを動かそうとすることです。子どもの弱さに「つけこむ」親はいます。そして、子どもが自分の思い通りにならないと、「...満ち足りている④

  • 失敗した留学

    イギリスのウィンブルドンにある語学学校が、「英語教師コース」を開設しています。私は高校教員時代に、このコースに入学し無事に修了しました。もう数年前の話です。日本人は私1人でした。他の国から来た英語教師の人たちは、イギリスやオーストラリアで学位を取ったり、何年も留学したりで、実に流ちょうで中身のある英語を話しました。私は、そんなクラスメートたちについていくのがやっとでした。日本では英語ができる方だと思っていたのに、すっかり自信をなくしてしまいました。英語が口から出てこなくなり、仲間とランチを食べるのも嫌になって逃げていた日もありました。それでも、現地の学校スタッフの支えがあり、何とかコースだけは終えたという状況でした。こうした「失敗の機会」と呼べるものを経験するのは、若いうちがいいものだと学んだのも、このイギリス...失敗した留学

  • 教会に行きたくない②

    主は教会の基(もとい)となり、みことばをもてこれをきよめ、われらを死よりときはなちて、仕うる民となしたまえり。(讃美歌21390主は教会の基となり) 牧師に、説教に関する質問があったので、お願いして話を聞いていただいた日のことです。親切な教会役員の女性が、最寄り駅までお送りしますよと言ってくださいました。しかし私は、お待たせすると申し訳ないと思いましたので、お気持ちだけいただきますと言って、牧師と話を始めました。すると、その女性はこう言いました。「終わるまで隣の礼拝堂で待ってるから、声かけてください。」困ったな…と思ったのもつかの間、その人は礼拝堂へ入って行きました。私は、時間を気にしながら牧師と話をして、終わってから声をかけました。数十分くらいだったでしょうか。女性が待っているのは、歩き回る靴の音で分かりまし...教会に行きたくない②

  • 天国での身分保証

    「いちばん上になりたい者は、すべての人の僕(しもべ)になりなさい。人の子は仕えられるためではなく仕えるために、また、多くの人の身代金として自分の命を献げる(ささげる)ために来たのである。」(マルコによる福音書10章44-45節)地上の教会において、尊敬を集めたイエスさまの弟子ヤコブとヨハネは、死後にもなお、同じ身分を求めてイエスさまにお願いしました。「栄光をお受けになるとき、わたしどもの一人をあなたの右に、もう一人を左に座らせてください。」(マルコ10:37)この弟子たちへの返答が、初めの聖句です。「栄光をお受けになるとき」とは、「死ぬ時」のことを指すそうです。人間の多くは、地上でも天でも、イエスさまの栄光の下にいたいと願うものだ、イエスさまの弟子たちも同じように願っていたという聖書の話です。この日は、礼拝の中...天国での身分保証

  • 不在配達

    「神は、独り子を世にお遣わしになりましt。その方によって、わたしたちが生きるようになるためです。ここに、神の愛がわたしたちの内に示されました。わたしたちが神を愛したのではなく、神がわたしたちを愛して、わたしたちの罪を償ういけにえとして、御子をお遣わしになりました。ここに愛があります。」(ヨハネの手紙一4章9-10節)「キリストへの時間」というラジオ番組があります。今朝のお話がおもしろかったので紹介します。imagesfromPNGWing牧師が外出から帰宅すると、不在配達票がドアにはさんでありました。見ると、「ご不在でしたので…」普通は、持ち帰りましたと書いてありますが、この配達人は荷物を置いていきました。「キリストのところにあります」「3個ある」と票に書き残して。牧師が荷物を探していると、礼拝堂の十字架の下に...不在配達

  • 教会に行きたくない

    「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。人がわたしにつながっており、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。わたしを離れては、あなたがたは何もできないからである。」(ヨハネによる福音書15章5節)信徒どうしのつながりに例えられることもあるこの聖句、よく読むと、イエスさまと私たち一人ひとりのつながりを言い表しているのだなと思います。牧師とのつながりでもなければ、親きょうだいとのつながりでもないですね。もちろん、教会の人たちを通して、イエスさまや神さまとのつながりを確認することも大切だと思います。「先週は来なかったけど、どうしたの?」ーこの一言を言われると、私の心は教会から離れます。1ヶ月行かないものなら、何を言われるかと思うと、本当にうんざりします。体調が悪かったので家で休んでいました、...教会に行きたくない

  • ショックだったこと

    「世があなたがたを憎むなら、あなたがたを憎む前にわたしを憎んでいたことを覚えなさい。あなたがたが世に属していたなら、世はあなたがたを身内として愛したはずである。だが、あなたがたは世に属していない。わたしがあなたがたを世から選び出した。だから、世はあなたがたを憎むのである。」(ヨハネによる福音書15章18-19節)教会学校とキリスト教主義学校のギャップに驚きました。子どもの頃は、友だちに会うために教会へ行っていました。小学校とは違う友だちに会えるので楽しかったです。年齢や性別、また国籍の違う友だちと遊ぶことを楽しんでいました。教会学校には、同じ小学校の子も、そうでない子もいました。そんなに大きな教会ではありませんでしたが、20~30人くらいの子どもたちが集まっていたと記憶しています。キリスト教が好きだったから、教...ショックだったこと

  • イエスと共にいる意味

    「六日ののち、イエスは、ただペトロ、ヤコブ、ヨハネだけを連れて、高い山に登られた。イエスの姿が彼らの目の前で変わり、服は真っ白に輝き、この世のどんなさらし職人の腕も及ばぬほど白くなった。」(マルコによる福音書9章2-3節)イエスさまは弟子を伴って旅をしていました。その中でも、十字架へ続く道を行く直前に、一緒に山に登った3人の弟子たちが、この日の説教の主題でした。イエスさまは、ペトロ、ヤコブ、ヨハネの3人だけを連れて、高い山に登ります。そこで3人は、「イエスの姿が彼らの目の前で変わる」という出来事を目撃します。この出来事を目撃した3人は、小屋を作って、自分たちだけでイエスと共に山上に留まろうとします。この体験を自分たちのものだけにしようと考えたのです。しかし、イエスさまが望んだのは、山を下りて、人々の生活の場に戻...イエスと共にいる意味

  • 徴税人ザアカイを通して考える

    「今日、救いがこの家を訪れた。この人もアブラハムの子なのだから。人の子は、失われたものを捜して救うために来たのである。」(ルカによる福音書19章9-10節)徴税人とは、税金を取り立てる役人のことです。人々から嫌われる仕事をしていたザアカイを救ったイエスさまの話が今日の説教のテーマでした。牧師は、徴税人としてのザアカイよりも、人間としてのザアカイに焦点を当てていました。「徴税人の頭で、金持ちであった。」(ルカ19:2)とあるように、ザアカイは人々から集めたお金で裕福な暮らしをしていることから、人々に受け容れられない、孤独な人だったというのが説教の定番です(クリスチャンにはなじみ深いです)。その「罪深い男」(同7節)の家を、イエスさまは訪ねたいと言います。人々は、イエスさまの行動を良く思いませんでした。ザアカイは、...徴税人ザアカイを通して考える

  • 自分が何をしているのか知らないのです

    「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです。」(ルカによる福音書23章34節)「自分が何をしているのか」をgoogle検索すると、どんな結果が出ると思いますか?私のPCで検索した結果、「自分のやりたいことが分からない」「自分が何者なのか分からない」など、「人生論」や「自己実現」に関連する記事がたくさん出てきました。そして、同時に多く見られたのが、統合失調症や離人症などの精神疾患です。私が精神病院のソーシャルワーカーとして働いていた頃、同時に「精神科デイケア」と呼ばれる施設の職員も兼ねていました。精神科デイケアに通っている人たちの多くが統合失調症と診断されていました。統合失調症の主な症状は、幻覚、妄想、意欲低下、感情障害です。具体的には、自分の悪口やうわさ話が聞こえてくる(幻聴)、盗聴や監...自分が何をしているのか知らないのです

  • ぜいたくな悩み

    「貧しく暮らすすべも、豊かに暮らすすべも知っています。満腹していても、空腹であっても、物が有り余っていても不足していても、いついかなる場合にも対処する秘訣を授かっています。」(フィリピの信徒への手紙4章12節)I'llbuyyoudiamondring,myfriend.Ifitmakesyoufeelalright.I'llgetyouanythingmyfriend.Ifitmakesyoufeelalright.'CauseIdon'tcaretoomuchformoney.Formoneycan'tbuymelove.Can'tBuyMeLove bytheBeatles母親の強い意向で、中学校からミッションスクールに学びました。あの地方でキリスト教の学校を作ると、ああなってしまうのだと思いますが、裕福...ぜいたくな悩み

  • 満ち足りている③

    「見よ、わたしは戸口に立って、たたいている。だれかわたしの声を聞いて戸を開ける者があれば、わたしは中に入ってその者と共に食事をし、彼もまた、わたしと共に食事をするであろう。」(ヨハネの黙示録3章20節)教会へ再び行こうと思ったのは、結婚してからでした。独身時代の荒れた生活による心身の疲労が、新しい家庭を築いた直後に現れました。精神科を受診し、以来15年以上にわたる治療の始まりでした。1人暮らしの頃は、飲食店などのアルバイトを常に2つ、3つ掛け持ちしていました。それでも生活が苦しかったので、ファッションヘルスで働くようになりました。私は子どもの頃から、学校の先生になって1人でも生きていける大人になりたいと思っていました。そのため、アルバイトをしながら外国語の専門学校へ行き、その後、好きだった英語の免許が取れる大学...満ち足りている③

  • 満ち足りている②

    新しい家庭が欲しい。幸せになるために家庭を築きたい、それは自分が生まれ育った家庭とは違う新しいものがいい…これは、母親から虐待を受けて育った女性の言葉です。新聞の連載を読んでいるうちに、私にも共通の思いがあったなと思い始めました。自分の血筋ではない、新たな家族と共に暮らしたいという願いです。私には子どもがいません。それは、この女性と同じ思いからです。「自分も同じことをしてしまうのでは…」その恐怖から、私は夫になる人には、子どもはいらないと伝えていました。他にも、子どもに貧しい暮らしをさせたくない、仕事を続けて1人でも食べていけるようにしたいという考えがありました。このような考え方をわがままだと言うのは、よほど苦労したことのない人か、男性か、どちらかだと思います。連載に登場した女性の素晴らしいところは、自分の子ど...満ち足りている②

  • 満ち足りている①

    「あなたは、『わたしは金持ちだ。満ち足りている。何一つ必要な物はない』と言っているが、自分が惨めな者、哀れな者、貧しい者、目の見えない者、裸の者であることが分かっていない。」(ヨハネの黙示録3章17節)14歳の時に、母親に言われてキャバクラで働き始めた女性についての新聞記事を読みました。この記事は連載で、覚せい剤で服役を繰り返している女性を特集したものでした。この女性は、母親のお腹にいる時に両親が離婚し、母親から「お前は産んでいない」と言われて育ったそうです。彼女は、働いたお金を全て母親に渡していました。覚せい剤を覚えたのは、彼女が交際してきた男性の影響でした。彼と離れたくないから、覚せい剤を手放せなかったと彼女は記者に話しています。残酷な母親から離れることができたとしても、その後は男性から離れることができなく...満ち足りている①

  • 休ませてあげよう

    「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。」(マタイによる福音書11章28節)キリスト教の資料収集をしている家族を案内するため、渋谷にある教会を訪ねたことがあります。玄関には「セコム」のシールがあり、思わず「えっ」と声をあげてしまいました。すると、玄関横の階段に大きな犬が現れ、「ワンワン!」と吠え出しました。私たちが慌てていると、1人の高齢の女性が出てきました。留守番の者ですが何か御用ですか?と尋ねられたので、用件を話したところ、ようやく中に入ることができました。教会の敷居は随分、高くなったと感じました。「誰でも休ませてあげるよ」なんて言っておきながら、気楽に入れないのは治安の問題もあるのでしょう。アメリカ留学していた友人は、疲れた時やホームシックになった時には近所の教会の礼...休ませてあげよう

  • 人を裁くな

    「人を裁くな。あなたがたも裁かれないようにするためである。あなたがたは、自分の裁く裁きで裁かれ、自分の量る秤で量り与えられる。」(マタイによる福音書7章1-2節)高校は地方のミッションスクールに通っていたので、毎朝、礼拝に参加していました。週に数日、各クラスで朝の礼拝を守る日がありました。その日は教室にあるオルガン(!)を当番の生徒が弾き、司会と説教を1人の生徒が順番に担当しました。その中で、よく引用されていた聖句がマタイによる福音書のものでした。ナンバー1は「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい。」(7章12節)、ナンバー2は「自分の命のことで何を食べようか何を飲もうかと、また自分の体のことで何を着ようかと思い悩むな」(6章25節)、ナンバー3が「人を裁くな。」でした(個人的な記憶で...人を裁くな

  • 何ひとつ持たないで

    何ひとつ持たないで私は主の前に立つ。主の恵みがなければただ死ぬ他ない命。あなたが約束する未来待ち望む私。(讃美歌21453「何ひとつ持たないで」) 自分が支配できる領域がないと、人は誰も行き詰まります。自分の裁量で仕事をすることもそうですし、家庭に自分の居場所を持つことも当てはまります。こうした空間がないと感じる時、私たちは非常に息苦しくなり、生きるのが苦しくなります。「また、まず強い人を縛り上げなければ、だれも、その人の家に押し入って、家財道具を奪い取ることはできない。まず縛ってから、その家を略奪するものだ。」(マルコによる福音書3章27節)イエスさまは自分を強盗に例えて、自分の支配が及ぶものに「強引に入ってくる」神の存在を示しました。私たちの主は「ベルゼブル(悪魔、サタン)」であり、ベルゼブルこそ私たちの支...何ひとつ持たないで

  • タラントンのたとえ

    子どもに英語を身に付けさせたい、国際社会で生きる力をつけてほしい、将来は英語を使う仕事に…これらは、英語の塾を開いている私の所に来る母親たちの願いです。隣で遊んでいる子どもたちは、うんうんとうなづくだけで、すぐに自分の遊びに夢中になってしまいます。子どもには無限の可能性があると言い始めたのは誰でしょうか。英語は今、日本の小学生の習い事として人気です。しかし、実際に英語を使う仕事に就く人は、同級生に1人いるかどうかというのが現実です。それでも日本の親たちは、子どもたちが英語の才能を伸ばすことを夢見て、英語教室の門をたたきます。自分にどんな、どれくらいの才能があるかなんて、どうやって知るんだろう。これは、教会で聞いた「タラントンのたとえ」の説教を食卓で話題にした時に、家族がつぶやいた言葉です。この日の説教は、オリン...タラントンのたとえ

  • 誘惑の先にあるもの

    「それから、”霊”はイエスを荒れ野に送り出した。イエスは四十日間そこにとどまり、サタンから誘惑を受けられた。その間、野獣と一緒におられたが、天使たちが仕えていた。」(マルコによる福音書1章12-13節)「荒れ野」は、世の中や世間一般のことを言っていると思い込んでいました。この日の説教によると、イエスさまが40日間を過ごした荒れ野とは「神の領域」「神に近い場所」だそうです。どうしても、世間の荒波とか、厳しい世の中といったフレーズが頭に浮かんでしまいます。誘惑の具体的な内容はマルコ1章には書かれておらず、マタイ4章とルカ4章に記述があります。このことのマルコ1章との違いについては省略し、誘惑の内容を私の言葉で言うと次の3点です。「石をパンに変える」「世界の国々を支配する権力」「高いところから飛び降りて助かる生命力」...誘惑の先にあるもの

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